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目が覚めると、既にメルキゼデク様は居ませんでした。本当に早朝に行ってしまったのねえ。ご令嬢が起きるには些か早い時間に私も起き始めるのだけど、それよりもメルキゼデク様は早かった。
ノックが響いて、返事をすればレインさんが顔を覗かせた。部屋に入って来るつもりはなく、顔だけが部屋に入っている不思議な光景。
「おはようございます、エデルガルト様」
「おはようございます、レインさん」
「どうぞ、レインと。朝食はこちらでよろしかったでしょうか?」
「はい」
「旦那様もエデルガルト様がいらっしゃるなら休めばよろしいのに、本当に仕事人間なんですから」
「まあ。騎士団長様ですもの、仕方ありません」
「エデルガルト様の寛大な御心に感謝を。それでは、のちほど朝食と侍女を」
「侍女は呼ばなくて大丈夫ですわ。自分のことは自分でできますもの」
「失礼致しました。では」
「よろしくお願いします」
ヒュッと顔を引っ込めたレインさんを見送って、私はネグリジェから用意されていたドレスに着替えました。髪を梳かして、適当に結い上げます。本当は侍女に頼む方が良いのでしょうが、自分でした方が早く済みます。もちろん、この屋敷に入ってからは侍女にお願いしなければなりませんけどね。
朝食を済ませた後は、王城から来た馬車に乗り込みました。どうやら、無事にユシュル様の面会許可が下りたようです。うぅん、さっそく結婚する意味があったということでしょうか。私一人で転移してもよかったのですが、メルキゼデク様が手配してくだった馬車に乗らなければ面子というものがありますからねえ。貴族って本当に面倒。
「おはよう、エデルガルト」
「まあ、おはようございます。殿下」
王城の門をくぐった先で私を待っていたのは、なんと殿下でした。近衛兵を三人背後に従えて、どうやら私をお迎えに来てくれたようですね。
「メルキゼデク兄上が仕事になったんだって?陛下が言いつけた休みなのに、陛下が取り消したらしくてな」
「良いじゃありませんか、国防の要である騎士団長様ですもの。ちなみに何かあったかお伺いしても?」
「俺も詳細はまだ聞いてないんだが、夜勤で巡回していた第二部隊が半壊した」
「半壊?」
「魔物が入り込んでいたと。まだ討伐できていないということで、陛下がメルキゼデク兄上を呼んだんだ」
「…魔物とは、穏やかではありませんね」
殿下の半歩後ろを歩きながら、私は王城の外を見ました。盾の子の魔術陣の構築は出来ていますが、どうやら展開に時間がかかっているようです。昔より国土面積が増えたこともありますし、魔物に入られても仕方ないと言えば仕方ないです。
「ほかの国でも魔物の活発化が目立っているようで」
「恐らく、他の秘宝が同時期に目覚めたのでしょうね。稀にあるんですよ、こういう秘宝の継承と魔物の活発化の同時発動」
「…そうなのか?」
「本当に古い話なので、そこまで知られていないんでしょう。過去に二度ありましたから。魔女の手元に四人の乙女が揃った時です」
「手元に?じゃあ、他の乙女もいるのか?」
「生きているときに、会うことが叶ったという意味ですわ。剣は竜族の国、槍は獣人族の国、鎧は妖精族、盾は人族の国に嫁ぐことに定めているのです。あ、もちろんそれぞれ人間の女の子ですけどね」
殿下は目を見開いています。この情報も開示していなかったでしょうか、過去の魔女たちの秘密主義のせいですね。グリモワールは魔女が許可しなければ開けませんし、まともに話をして信じてくれたことも少ないですから当然と言えば当然ですが。
「魔物についてはあとでお話するとして、ユシュル様のご容態は?」
「前よりは幾分か顔色もよくなってきたけど、まだ目は覚めない」
「魔力、お渡ししてますよね?」
「…あぁ」
「んん、魔術陣の構築は出来てますから、展開が終われば目を覚ますかと。それで、婚約者の方は?」
「矢継ぎ早だな、お前は。いつ目覚めるかは教えてくれないのか?」
「さすがに分かりませんからねえ。一週間程度ぐらいで展開し終えると思いますが、ああ、多めに譲渡すれば早く目を覚ます可能性は上がりますよ」
そう言うと、殿下は顔を顰めました。余計なお世話だとでも言いたげな顔です。しかしまあ、ギルトロメアの子孫としてみれば随分と可愛らしい顔をしているように思います。成熟型でしょうか。陛下やメルキゼデク様を見て、殿下を見るとやっぱり可愛らしい造形です。
「婚約は一応、隣国の方に話はつけた。盾の子であることもあわせて」
「そうですか。なら、ひとまず安心でしょうね」
盾の子の血脈たちを、いま一度洗い出してもいいかもしれませんが、それは殿下に言うことではないでしょう。あの子の母が不当な扱いを受けていたような話も聞いていますし。どうしても、盾の子の血を引く者は不運な星のもとに生まれやすいのがネックです。
「此処がユシュルの部屋」
「あら、部屋を移されたの?お隣の部屋、確か殿下の部屋でしたよね?」
「婚約者だし、何かあってもすぐ対応できるからな」
「ふふ。そう」
「なに?」
私は訝しむ殿下に首を振って、案内された部屋に入りました。淡い花の甘い匂いが立ち込めています。ベッドで眠るユシュル様を見ます。寝台に広がる白金の髪と白皙の肌。魔力は殿下の言う通り、ちゃんと譲渡しているようです。安定していますし、以前のような無理な放出はされていません。
「殿下と並ぶと、犯罪者のような…」
「煩い」
「ご自覚があったとは、失礼致しました」
「エデルガルト、お前性格変わったな…」
「元々ですのよ」
「取ってつけたようなお嬢様言葉もそのままだし」
「染みついた二十年のせいで、こちらの喋り方に引っ張られるんです。それに、実際は喋らなければ…と言われるほどの口の悪さですから」
「そんなにか?」
「えぇ。お聞かせできませんもの」
今代の盾の子は、監禁されていたこともあって随分と小柄です。顔立ちも幼いですし、恐らく色んな意味で殿下は苦労することでしょう。剣や槍ほどの活発さ、鎧ほどの好奇心は持ち合わせていない内気な性格で。ギルトロメアも右往左往していたのが懐かしいです。
「可愛い私の盾の子。今生はお前と話ができるのを楽しみにしているよ。ゆっくりお休み、可愛い子」
やっと会えた、私の盾。私の手の届かない、預かり知らぬところで生まれ、そして死んでいった私の可愛い盾の子。剣よりも槍よりも鎧よりも弱く、けれど気高い意志を持つ盾。
「エデルガルト、お前は言っていた通りユシュルが可愛いようだな」
「当然です。もちろん、他の子たちも可愛いですよ?けれど、番が居なければひとりで立つことも儘ならない盾がずっと心配で」
「番?」
「夫です。竜族や獣人族は、夫や妻を番と言いますよね。秘宝の乙女たちも、生涯の相手をそう呼ぶんです。いつしか力のあり方が変わって、番が居なければ本来の力を発揮することが出来ないようにもなりました。これは私が干渉しなかった間のことなので、あの子たち独自の進化ということですね」
「お前から教わることは、まだ多いようだな…」
「それはユシュル様が起きてからで良いでしょう。そう急ぐものでもありませんし」
「しかし、他の乙女たちには関わらなくていいのか?」
「あれらは相手が竜族や獣人族、妖精族ですから、向こうが勝手に私を見つけ出しますし、何より寿命が長い分生き字引みたいな存在が居ますから。人間は直ぐに歴史や事実を歪めたがるので、私は人間として転生を続けています」
なるほどな、と殿下は呟きました。王族ですから、その辺りには思い当たる節があるのでしょう。
殿下は恥じらいもなくユシュル様の額に口づけた後、部屋の外で待っていた侍女に後を任せていました。殿下もメルキゼデク様もさり気なく口づけしますけど、そういう教育でも受けているのでしょうか。
「ユシュルに異常がないのも分かったから、さっきの魔物の件で陛下の執務室に行くが一緒に行くか?」
「そうですね。メルキゼデク様がお迎えに来て下さるそうなので、私は陛下の所でお話すると致しましょう」
ノックが響いて、返事をすればレインさんが顔を覗かせた。部屋に入って来るつもりはなく、顔だけが部屋に入っている不思議な光景。
「おはようございます、エデルガルト様」
「おはようございます、レインさん」
「どうぞ、レインと。朝食はこちらでよろしかったでしょうか?」
「はい」
「旦那様もエデルガルト様がいらっしゃるなら休めばよろしいのに、本当に仕事人間なんですから」
「まあ。騎士団長様ですもの、仕方ありません」
「エデルガルト様の寛大な御心に感謝を。それでは、のちほど朝食と侍女を」
「侍女は呼ばなくて大丈夫ですわ。自分のことは自分でできますもの」
「失礼致しました。では」
「よろしくお願いします」
ヒュッと顔を引っ込めたレインさんを見送って、私はネグリジェから用意されていたドレスに着替えました。髪を梳かして、適当に結い上げます。本当は侍女に頼む方が良いのでしょうが、自分でした方が早く済みます。もちろん、この屋敷に入ってからは侍女にお願いしなければなりませんけどね。
朝食を済ませた後は、王城から来た馬車に乗り込みました。どうやら、無事にユシュル様の面会許可が下りたようです。うぅん、さっそく結婚する意味があったということでしょうか。私一人で転移してもよかったのですが、メルキゼデク様が手配してくだった馬車に乗らなければ面子というものがありますからねえ。貴族って本当に面倒。
「おはよう、エデルガルト」
「まあ、おはようございます。殿下」
王城の門をくぐった先で私を待っていたのは、なんと殿下でした。近衛兵を三人背後に従えて、どうやら私をお迎えに来てくれたようですね。
「メルキゼデク兄上が仕事になったんだって?陛下が言いつけた休みなのに、陛下が取り消したらしくてな」
「良いじゃありませんか、国防の要である騎士団長様ですもの。ちなみに何かあったかお伺いしても?」
「俺も詳細はまだ聞いてないんだが、夜勤で巡回していた第二部隊が半壊した」
「半壊?」
「魔物が入り込んでいたと。まだ討伐できていないということで、陛下がメルキゼデク兄上を呼んだんだ」
「…魔物とは、穏やかではありませんね」
殿下の半歩後ろを歩きながら、私は王城の外を見ました。盾の子の魔術陣の構築は出来ていますが、どうやら展開に時間がかかっているようです。昔より国土面積が増えたこともありますし、魔物に入られても仕方ないと言えば仕方ないです。
「ほかの国でも魔物の活発化が目立っているようで」
「恐らく、他の秘宝が同時期に目覚めたのでしょうね。稀にあるんですよ、こういう秘宝の継承と魔物の活発化の同時発動」
「…そうなのか?」
「本当に古い話なので、そこまで知られていないんでしょう。過去に二度ありましたから。魔女の手元に四人の乙女が揃った時です」
「手元に?じゃあ、他の乙女もいるのか?」
「生きているときに、会うことが叶ったという意味ですわ。剣は竜族の国、槍は獣人族の国、鎧は妖精族、盾は人族の国に嫁ぐことに定めているのです。あ、もちろんそれぞれ人間の女の子ですけどね」
殿下は目を見開いています。この情報も開示していなかったでしょうか、過去の魔女たちの秘密主義のせいですね。グリモワールは魔女が許可しなければ開けませんし、まともに話をして信じてくれたことも少ないですから当然と言えば当然ですが。
「魔物についてはあとでお話するとして、ユシュル様のご容態は?」
「前よりは幾分か顔色もよくなってきたけど、まだ目は覚めない」
「魔力、お渡ししてますよね?」
「…あぁ」
「んん、魔術陣の構築は出来てますから、展開が終われば目を覚ますかと。それで、婚約者の方は?」
「矢継ぎ早だな、お前は。いつ目覚めるかは教えてくれないのか?」
「さすがに分かりませんからねえ。一週間程度ぐらいで展開し終えると思いますが、ああ、多めに譲渡すれば早く目を覚ます可能性は上がりますよ」
そう言うと、殿下は顔を顰めました。余計なお世話だとでも言いたげな顔です。しかしまあ、ギルトロメアの子孫としてみれば随分と可愛らしい顔をしているように思います。成熟型でしょうか。陛下やメルキゼデク様を見て、殿下を見るとやっぱり可愛らしい造形です。
「婚約は一応、隣国の方に話はつけた。盾の子であることもあわせて」
「そうですか。なら、ひとまず安心でしょうね」
盾の子の血脈たちを、いま一度洗い出してもいいかもしれませんが、それは殿下に言うことではないでしょう。あの子の母が不当な扱いを受けていたような話も聞いていますし。どうしても、盾の子の血を引く者は不運な星のもとに生まれやすいのがネックです。
「此処がユシュルの部屋」
「あら、部屋を移されたの?お隣の部屋、確か殿下の部屋でしたよね?」
「婚約者だし、何かあってもすぐ対応できるからな」
「ふふ。そう」
「なに?」
私は訝しむ殿下に首を振って、案内された部屋に入りました。淡い花の甘い匂いが立ち込めています。ベッドで眠るユシュル様を見ます。寝台に広がる白金の髪と白皙の肌。魔力は殿下の言う通り、ちゃんと譲渡しているようです。安定していますし、以前のような無理な放出はされていません。
「殿下と並ぶと、犯罪者のような…」
「煩い」
「ご自覚があったとは、失礼致しました」
「エデルガルト、お前性格変わったな…」
「元々ですのよ」
「取ってつけたようなお嬢様言葉もそのままだし」
「染みついた二十年のせいで、こちらの喋り方に引っ張られるんです。それに、実際は喋らなければ…と言われるほどの口の悪さですから」
「そんなにか?」
「えぇ。お聞かせできませんもの」
今代の盾の子は、監禁されていたこともあって随分と小柄です。顔立ちも幼いですし、恐らく色んな意味で殿下は苦労することでしょう。剣や槍ほどの活発さ、鎧ほどの好奇心は持ち合わせていない内気な性格で。ギルトロメアも右往左往していたのが懐かしいです。
「可愛い私の盾の子。今生はお前と話ができるのを楽しみにしているよ。ゆっくりお休み、可愛い子」
やっと会えた、私の盾。私の手の届かない、預かり知らぬところで生まれ、そして死んでいった私の可愛い盾の子。剣よりも槍よりも鎧よりも弱く、けれど気高い意志を持つ盾。
「エデルガルト、お前は言っていた通りユシュルが可愛いようだな」
「当然です。もちろん、他の子たちも可愛いですよ?けれど、番が居なければひとりで立つことも儘ならない盾がずっと心配で」
「番?」
「夫です。竜族や獣人族は、夫や妻を番と言いますよね。秘宝の乙女たちも、生涯の相手をそう呼ぶんです。いつしか力のあり方が変わって、番が居なければ本来の力を発揮することが出来ないようにもなりました。これは私が干渉しなかった間のことなので、あの子たち独自の進化ということですね」
「お前から教わることは、まだ多いようだな…」
「それはユシュル様が起きてからで良いでしょう。そう急ぐものでもありませんし」
「しかし、他の乙女たちには関わらなくていいのか?」
「あれらは相手が竜族や獣人族、妖精族ですから、向こうが勝手に私を見つけ出しますし、何より寿命が長い分生き字引みたいな存在が居ますから。人間は直ぐに歴史や事実を歪めたがるので、私は人間として転生を続けています」
なるほどな、と殿下は呟きました。王族ですから、その辺りには思い当たる節があるのでしょう。
殿下は恥じらいもなくユシュル様の額に口づけた後、部屋の外で待っていた侍女に後を任せていました。殿下もメルキゼデク様もさり気なく口づけしますけど、そういう教育でも受けているのでしょうか。
「ユシュルに異常がないのも分かったから、さっきの魔物の件で陛下の執務室に行くが一緒に行くか?」
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