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皇宮での邂逅
一番理不尽なお仕置きをされたのは
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書類を配って父さまの執務室に戻ると、エルンストさんが目だけ上げて私を見た。
「お、嬢ちゃんお疲れ。」
今日はもう上がるんだよな。ご苦労ーさん。そう言ってまた書類に戻る。
彼は忙しいのだ、、、父さまがまた機能しなくなってしまったから。
私のせいだけど、、、絶対謝らないもん。
きっかけは昨日の政務宮訪問だった。
宰相の伯父さまと父さまで、子どもの揉め事にお仕置きと言う名の手を出していたらしい。
しかも伯父さまは、一昨日の晩で終わりでは無く、まだ続けると言う。
もう、父さまがやらない、と言わない限り止められない。
私は、父さまが、昨晩の具体的な悪夢のやり取りを話し終えるのを待って、お願いした。
「ね、父さま。ディーはもうあの子たちに何の悪感情もないの。そんなことはしないで。ね?」
きっと止めてくれるよね?と見つめたけど。
父さまは少し考え込んだ後、伯父さまに確認したい事があるから、魔導師団に先に帰るよう言い出した。
「オリヴィエ、連れて行ってくれ。今はディーに触れても大丈夫だ。」
「良いけど。大人だけで話して良いの?」
「まだ今は。」
「・・・ふーん。」
オリヴィエ兄さまはちょっと不服そうにしたけど、私に向き直ってにっこりした。
「おっさんの会話に若者は入れてくれないんだって!さあ、先に戻ってお昼、二人で食べちゃおう?」
「あ、でも、父さま!」
私は慌てて父さまに訴えようとしたけど。
笑顔のオリヴィエ兄さまにガッシリ捕縛されて、魔導師団の執務室に送られてしまったの。
宰相閣下の部屋で話は続く。
「ジークムントは、皇帝はなんと?」
私が問えば、
「陛下やバーベンベルクの意向に沿って動いていたのに肝心の皇太子殿下がぶち壊してくれたからね。取り敢えず反省を促すためにお仕置き、としか言ってない。だからか、まあ、適度にならオッケーを貰ってる。あの方は兎に角、最後に自分の思った通りになれば、細かい事は気にしないからな。」
兄上は苦笑いをした。
「ジークムントめ。子供の躾も他人任せとは、相変わらず甘々坊ちゃんか。」
「こらアルフ。外では言うなよ。」
「皇帝陛下が腑抜けなのは帝国中周知のこと。でも、宰相閣下は皇帝陛下の希望を叶えたいと思っていらっしゃる。私もエレオノーレも、これだけ嫌がっているのに。」
「今回は、陛下の、と言うより皇家代々の悲願だからな。まあ、コンラート公爵家の希望も入っているが。」
これでも、同年代の上位貴族の子息としては選りすぐりなんだがな。
宰相閣下の溜め息に、アルフレートは鼻で笑った。
「今までの情報と態度では、どいつもとても受け入れられない。兄上だって批判的じゃないですか。」
「それぞれ、いい素質はあるんだがなぁ。皇宮で大事に育てられてるからな。甘いとは思う。」兄上が苦笑いをしている。
「ディーちゃんがまた、予想以上にしっかりした子だからな。最初は、会わせさえすれば、あのキラキラにやられると思ってたんだ。舐めてたのは認めるよ。」
「だからこそ、夢を使って、あいつ等を更正しようじゃないか。手荒なのは認めるけど、でも、皇太子殿下は早速変わったぞ。」
「誰か!と叫んでましたよ。不甲斐ない。」
アルフレートが吐き捨てると。
「いやいや、そうでもない。」
宰相閣下はちょっと嬉しそうに言った。
「今朝から、皇太子宮の奥の庭園で、一人で型の練習を始めたようだよ。」
「噴水の?」
「そう。君は気に入らないかもしれないけどね。」
憮然とする私に、兄上はニヤニヤする。
「ジキスムント、と言いましたか?ロイスのガキは?」
「ああ、あっちは、お前の夢がよほど衝撃的だったんだろうな。今朝は学友に指定してから初めて、訓練をサボったそうだ。」
「そうですか・・・。」
「な、すごく効果的だろう?本番まであと十日。もうお仕置きなんて言うのは全くの建前で、私としては、あとの二人も含め、予想以上に甘々に育ってたあいつ等が、使い物になるようにしたいんだ。」
協力してくれるだろう?
兄上は押し込んでくるが。
「・・・四人とも使い物にならないと判断したら、どうするんです?もう、好きにして良いんですね?」
私が念押しをすると、兄上は残念そうに笑った。
「・・・皇太子殿下には、七歳違いの弟殿下がいらっしゃる。」
「!」
「陛下は、辺境伯もアルフレートより年上だったな、と事も無げに仰ったよ。他にも・・・」
兄上が続けてるが私は聞いてなかった。
「あのクソ皇帝・・・今、消しに行きましょう。」
私の遣る瀬無さが、一気に怒りに変換される。完璧に抑えていた魔力が、滲み出てくるのを感じた。
「!おい、やめろ、アルフ!反逆罪は私も庇えないんだぞ。ほら、火花を散らすな!ここの家具は上等なんだ!」
「・・・兄上。おかしな事を仰る。私が反逆罪など恐れるとでも?」
火花が渦を巻き始める。兄上は大声で言った。
「アルフこそおかしな事を言うな!お前が反逆罪を恐れてるなんて思うわけ無いだろう?私は、押し寄せる騎士団を一瞬で薙ぎ倒すお前を見る事になる、エレオノーレ達の心の負担を心配しているんだ!」
そのままの勢いでガシッと私の肩を掴む。
「忘れるな!お前の家族は人間なんだ!お前の価値観で壊してはいけないものがある、と分かっている筈だろう?」
「・・・はい。兄上。」
そうだ。エレオノーレが、家族がこの世界に属する以上、私もまた、この世界の秩序に組み込まれていなければ。
渦を巻いていた火花がすうっと消えた。
「だったら受け入れろ。建国の英雄兄弟であるレオンハルトとルートヴィヒの象徴たる黄金の瞳。
兄レオンハルトの子孫である皇家では既に失われ、弟ルートヴィヒの子孫であるコンラート公爵家でも隔世で何故か男子にしか出ない。
もし、黄金の瞳を持つ乙女が見つかったら、皇家に迎えるのは彼等の悲願だ。本来個人の意思など関係無い。」
「もし、乙女が皇家をどうしても厭うなら、皇家に継ぐコンラート公爵かその一族に。それでもイヤなら、絶対逆らわない皇家の狗に嫁がせる。
間違っても国内からは出さない。
反逆の可能性のある者に渡さない。
乙女の意を汲み譲歩してもここまで。お前が何と思おうと、陛下の仰る事は、この世界では正しいんだ。」
一息ついた兄上が苦笑いする。
「でも、今の甘ったれたあいつ等に、出来る兄弟ばかり見てきたディーちゃんが好意を持つと思うか?こじれるぞ、絶対。」
「騎士の任命式の後のお茶会。陛下の指定した顔合わせまで、あと十日。何としてもあいつ等を成長させないと・・・、な、アルフ、分かってるのか?」
兄上は私を見据えた。
「まだ五歳の第二皇子は置いておくとして。もしも、四人全員がディーちゃんのお眼鏡にかなわなかったら。」
その時は。
「十五歳年上のオリヴィエが、陛下の指定した最終候補だ。その場合、歳が歳だから、学園を卒業した十五歳でコンラート公爵家に嫁入りだ。」
私は良いんだが、お前はイヤだろう?
宰相閣下のいい笑顔。
「・・・協力、します。兄上。」
私は覚悟を決める。
「よし、よく言った。ディーちゃんには色々言われるだろうが、上手く逸らして、まだ本当の事を言うなよ。」
宰相閣下にバシバシ背中を叩かれ、私は項垂れたのだった。
しかし、執務室に戻った私を待っていたのは、ディーの予想以上の攻撃だった。
エレオノーレ仕込みのディーは、弱い立場に同情的だ。
「もうあの子たちなんて何とも思ってません!」
それが問題なんだ!
「父さまが一言、もうお仕置きは充分です、自分はやらない、と仰れば済むのに!」
その場合、オリヴィエ路線まっしぐらでは無いのか?十五歳の娘を三十歳のおっさんに嫁がせるのか?
言いたい。ディーのお見合いの前に、あいつ等の性根を入れ替えてやるんだと。
少しでも興味を持てるように更生してやるんだと。
でも、せめて自然な形で会わせたいとエレオノーレが言った以上、それは言えない。
黙り込んだアルフレートに、ディーは見下げ果てたと言う視線で最後通牒を突きつけた。
「とってもとっても強いのに、そんなことする父さまは、キライです。口もききたくありませんから、話し掛けないで下さい。」
娘に嫌われてしまった。
男になんか一目だって見せたくないくらい可愛いのに。
見合いをさせないといけないなんて。しかもまずその相手を鍛えるなんて。
理不尽に批判されても黙ってないといけないなんて。
本当にお仕置きされているのは、どう考えても私じゃないか?
「お、嬢ちゃんお疲れ。」
今日はもう上がるんだよな。ご苦労ーさん。そう言ってまた書類に戻る。
彼は忙しいのだ、、、父さまがまた機能しなくなってしまったから。
私のせいだけど、、、絶対謝らないもん。
きっかけは昨日の政務宮訪問だった。
宰相の伯父さまと父さまで、子どもの揉め事にお仕置きと言う名の手を出していたらしい。
しかも伯父さまは、一昨日の晩で終わりでは無く、まだ続けると言う。
もう、父さまがやらない、と言わない限り止められない。
私は、父さまが、昨晩の具体的な悪夢のやり取りを話し終えるのを待って、お願いした。
「ね、父さま。ディーはもうあの子たちに何の悪感情もないの。そんなことはしないで。ね?」
きっと止めてくれるよね?と見つめたけど。
父さまは少し考え込んだ後、伯父さまに確認したい事があるから、魔導師団に先に帰るよう言い出した。
「オリヴィエ、連れて行ってくれ。今はディーに触れても大丈夫だ。」
「良いけど。大人だけで話して良いの?」
「まだ今は。」
「・・・ふーん。」
オリヴィエ兄さまはちょっと不服そうにしたけど、私に向き直ってにっこりした。
「おっさんの会話に若者は入れてくれないんだって!さあ、先に戻ってお昼、二人で食べちゃおう?」
「あ、でも、父さま!」
私は慌てて父さまに訴えようとしたけど。
笑顔のオリヴィエ兄さまにガッシリ捕縛されて、魔導師団の執務室に送られてしまったの。
宰相閣下の部屋で話は続く。
「ジークムントは、皇帝はなんと?」
私が問えば、
「陛下やバーベンベルクの意向に沿って動いていたのに肝心の皇太子殿下がぶち壊してくれたからね。取り敢えず反省を促すためにお仕置き、としか言ってない。だからか、まあ、適度にならオッケーを貰ってる。あの方は兎に角、最後に自分の思った通りになれば、細かい事は気にしないからな。」
兄上は苦笑いをした。
「ジークムントめ。子供の躾も他人任せとは、相変わらず甘々坊ちゃんか。」
「こらアルフ。外では言うなよ。」
「皇帝陛下が腑抜けなのは帝国中周知のこと。でも、宰相閣下は皇帝陛下の希望を叶えたいと思っていらっしゃる。私もエレオノーレも、これだけ嫌がっているのに。」
「今回は、陛下の、と言うより皇家代々の悲願だからな。まあ、コンラート公爵家の希望も入っているが。」
これでも、同年代の上位貴族の子息としては選りすぐりなんだがな。
宰相閣下の溜め息に、アルフレートは鼻で笑った。
「今までの情報と態度では、どいつもとても受け入れられない。兄上だって批判的じゃないですか。」
「それぞれ、いい素質はあるんだがなぁ。皇宮で大事に育てられてるからな。甘いとは思う。」兄上が苦笑いをしている。
「ディーちゃんがまた、予想以上にしっかりした子だからな。最初は、会わせさえすれば、あのキラキラにやられると思ってたんだ。舐めてたのは認めるよ。」
「だからこそ、夢を使って、あいつ等を更正しようじゃないか。手荒なのは認めるけど、でも、皇太子殿下は早速変わったぞ。」
「誰か!と叫んでましたよ。不甲斐ない。」
アルフレートが吐き捨てると。
「いやいや、そうでもない。」
宰相閣下はちょっと嬉しそうに言った。
「今朝から、皇太子宮の奥の庭園で、一人で型の練習を始めたようだよ。」
「噴水の?」
「そう。君は気に入らないかもしれないけどね。」
憮然とする私に、兄上はニヤニヤする。
「ジキスムント、と言いましたか?ロイスのガキは?」
「ああ、あっちは、お前の夢がよほど衝撃的だったんだろうな。今朝は学友に指定してから初めて、訓練をサボったそうだ。」
「そうですか・・・。」
「な、すごく効果的だろう?本番まであと十日。もうお仕置きなんて言うのは全くの建前で、私としては、あとの二人も含め、予想以上に甘々に育ってたあいつ等が、使い物になるようにしたいんだ。」
協力してくれるだろう?
兄上は押し込んでくるが。
「・・・四人とも使い物にならないと判断したら、どうするんです?もう、好きにして良いんですね?」
私が念押しをすると、兄上は残念そうに笑った。
「・・・皇太子殿下には、七歳違いの弟殿下がいらっしゃる。」
「!」
「陛下は、辺境伯もアルフレートより年上だったな、と事も無げに仰ったよ。他にも・・・」
兄上が続けてるが私は聞いてなかった。
「あのクソ皇帝・・・今、消しに行きましょう。」
私の遣る瀬無さが、一気に怒りに変換される。完璧に抑えていた魔力が、滲み出てくるのを感じた。
「!おい、やめろ、アルフ!反逆罪は私も庇えないんだぞ。ほら、火花を散らすな!ここの家具は上等なんだ!」
「・・・兄上。おかしな事を仰る。私が反逆罪など恐れるとでも?」
火花が渦を巻き始める。兄上は大声で言った。
「アルフこそおかしな事を言うな!お前が反逆罪を恐れてるなんて思うわけ無いだろう?私は、押し寄せる騎士団を一瞬で薙ぎ倒すお前を見る事になる、エレオノーレ達の心の負担を心配しているんだ!」
そのままの勢いでガシッと私の肩を掴む。
「忘れるな!お前の家族は人間なんだ!お前の価値観で壊してはいけないものがある、と分かっている筈だろう?」
「・・・はい。兄上。」
そうだ。エレオノーレが、家族がこの世界に属する以上、私もまた、この世界の秩序に組み込まれていなければ。
渦を巻いていた火花がすうっと消えた。
「だったら受け入れろ。建国の英雄兄弟であるレオンハルトとルートヴィヒの象徴たる黄金の瞳。
兄レオンハルトの子孫である皇家では既に失われ、弟ルートヴィヒの子孫であるコンラート公爵家でも隔世で何故か男子にしか出ない。
もし、黄金の瞳を持つ乙女が見つかったら、皇家に迎えるのは彼等の悲願だ。本来個人の意思など関係無い。」
「もし、乙女が皇家をどうしても厭うなら、皇家に継ぐコンラート公爵かその一族に。それでもイヤなら、絶対逆らわない皇家の狗に嫁がせる。
間違っても国内からは出さない。
反逆の可能性のある者に渡さない。
乙女の意を汲み譲歩してもここまで。お前が何と思おうと、陛下の仰る事は、この世界では正しいんだ。」
一息ついた兄上が苦笑いする。
「でも、今の甘ったれたあいつ等に、出来る兄弟ばかり見てきたディーちゃんが好意を持つと思うか?こじれるぞ、絶対。」
「騎士の任命式の後のお茶会。陛下の指定した顔合わせまで、あと十日。何としてもあいつ等を成長させないと・・・、な、アルフ、分かってるのか?」
兄上は私を見据えた。
「まだ五歳の第二皇子は置いておくとして。もしも、四人全員がディーちゃんのお眼鏡にかなわなかったら。」
その時は。
「十五歳年上のオリヴィエが、陛下の指定した最終候補だ。その場合、歳が歳だから、学園を卒業した十五歳でコンラート公爵家に嫁入りだ。」
私は良いんだが、お前はイヤだろう?
宰相閣下のいい笑顔。
「・・・協力、します。兄上。」
私は覚悟を決める。
「よし、よく言った。ディーちゃんには色々言われるだろうが、上手く逸らして、まだ本当の事を言うなよ。」
宰相閣下にバシバシ背中を叩かれ、私は項垂れたのだった。
しかし、執務室に戻った私を待っていたのは、ディーの予想以上の攻撃だった。
エレオノーレ仕込みのディーは、弱い立場に同情的だ。
「もうあの子たちなんて何とも思ってません!」
それが問題なんだ!
「父さまが一言、もうお仕置きは充分です、自分はやらない、と仰れば済むのに!」
その場合、オリヴィエ路線まっしぐらでは無いのか?十五歳の娘を三十歳のおっさんに嫁がせるのか?
言いたい。ディーのお見合いの前に、あいつ等の性根を入れ替えてやるんだと。
少しでも興味を持てるように更生してやるんだと。
でも、せめて自然な形で会わせたいとエレオノーレが言った以上、それは言えない。
黙り込んだアルフレートに、ディーは見下げ果てたと言う視線で最後通牒を突きつけた。
「とってもとっても強いのに、そんなことする父さまは、キライです。口もききたくありませんから、話し掛けないで下さい。」
娘に嫌われてしまった。
男になんか一目だって見せたくないくらい可愛いのに。
見合いをさせないといけないなんて。しかもまずその相手を鍛えるなんて。
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