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皇宮での邂逅
ディアナVSアルフレート 攻防中なのです(II)
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父さまは今日も執務室にいない。
ううん。
正確に言うと、私のいない時に来て、着替えやらシャワーやら、ついでに仕事も済ませているらしい。
「お嬢も、もうちょっと歩み寄ってくれても・・・まあ、たまにとは言え、団長が顔を見せて仕事してればもういいです。」
顔色の戻ったエルンストさんに言われると、申し訳なさが募る。
でも、その一方で、イラっともするんだよね。
私は話す気になったのに、父さまが顔を見せてくれないから、仲直りしようにも出来ない。
エルンストさんはいい人だけど、そう言うの気がつく人じゃないから、だんだん私だけがワガママを通している雰囲気になってる。
もしバーベンベルクでこんなことになったら、母さまが仲を取り持ってくれるんだけどな。
まあ、今母さまに会ったら、私の気持ちより、父さまを一人にしたって責められそうだけどね。
周りに、ちょっと頼れて、話が分かる大人が何人かいるって、大切なことなんだな。
そんなことをぼんやり考えながら、午前中の書類を配り終える。
フィン兄さまと大学に行った日こそ仕事を放棄していたけど、次の日からは、父さまは仕事もキチンとしてる。
今朝も、昨日の夕方回ってきた書類が、キチンと処理されて机に乗っていた。
ローちゃんが言うには、夜中は大体執務室にいて、たまには寝室にも入って来て、私のこと見ているみたい。でも、魔力封印以外は、一切触れてないらしい。
「ふーん。」
冷たく返してしまったのは、ローちゃんのせいではなく、父さまがヘタレのせいで。
『主、我は役立たずか?』
それなのにローちゃんに気遣われてしまうと、益々自分がわがまま娘みたいでイヤになる。
「違うって。ローちゃんのこと怒ってないよ。」
そう言いながら、魔導師団の敷地内をフラフラ歩く。
昨日、一昨日は、父さまと話がしたくて直ぐに執務室に戻っていたんだけど、、、私がいない時にしか来ないんだもの。
私がいない方が、父さまもエルンストさんも助かるでしょ!
うん、分かってる。ちょっと拗ねてるよね、私。
でもさ、こう言う、自分以外はみんな敵って気分の時も、あるものよ、、、。
そんなことを思いながら、ふと、顔を上げると。
いつの間にか正門のところまで来ていた。
ここは、普段から人の行き来は有るけど、馬車があまり通らないので騒々しくない。
魔導師団はお役所の中でも一番奥にあるから、この門の前を通る道は皇宮の最奥、つまり皇帝陛下の家族が住まう宮殿に用がある人だけが使うのだ。
でも、今日はちょこちょこ通るのね、、、。
私は何の気なしに門に近づくと、門番の魔導師さんに声を掛けた。
「今日は割に馬車が通りますね。」
しかも、立派な、と言うより小綺麗な馬車が多い。
門番の魔導師さんは、、、一昨日のお昼に食堂で一緒になり、話をしたおじさんだった、、、私を認めると微かに笑みを浮かべた。
「やあ、ライムンド君。今日は何処かでお茶会があるみたいだよ。それより・・・団長のお使いは終わったのかい?」
「ええ、暇なのでちょっとフラフラしてます。」
「そうか。君が来てから、団長が真面目だと専らのウワサだ。バーベンベルクの皆さんに、団長が良いところを見せるチャンスだからかな。」
笑ってごまかしておく。
話しているとまた一台通った。
今度は立派な馬車の方。
何となく見つめていると、少し先で突然止まった。
「「?」」
門番さんと顔を見合わせると、馬車の扉が開き、中から転がるように人が出て来た。そのまま魔導師団の門に向かって走ってくる。
お手洗い?
あの慌てっぷり。案内した方がいいかな?
私が一歩踏み出した時。
「駄目だ!」
門番さんの顔が厳しくなり、私を中に押し戻そうとした。
「早く敷地内に戻って!ライムンド君!」
背中をぐいぐい押される。
え、危険な人なの?
と、思った途端。
「待ってくれ、ライムンド!」
直ぐ後ろで叫ぶような声がして。
思わず振り返ると。
門番さんに制止されているジキスムント君と、目が合った。
でも、門番さんが通用口を閉めた途端。
ジキスムント君の声も姿も私の前から消えて、時折馬車の通る、いつも通りの道が見えるだけで。
私はあっけに取られて立ち尽くしてしまったの。
ううん。
正確に言うと、私のいない時に来て、着替えやらシャワーやら、ついでに仕事も済ませているらしい。
「お嬢も、もうちょっと歩み寄ってくれても・・・まあ、たまにとは言え、団長が顔を見せて仕事してればもういいです。」
顔色の戻ったエルンストさんに言われると、申し訳なさが募る。
でも、その一方で、イラっともするんだよね。
私は話す気になったのに、父さまが顔を見せてくれないから、仲直りしようにも出来ない。
エルンストさんはいい人だけど、そう言うの気がつく人じゃないから、だんだん私だけがワガママを通している雰囲気になってる。
もしバーベンベルクでこんなことになったら、母さまが仲を取り持ってくれるんだけどな。
まあ、今母さまに会ったら、私の気持ちより、父さまを一人にしたって責められそうだけどね。
周りに、ちょっと頼れて、話が分かる大人が何人かいるって、大切なことなんだな。
そんなことをぼんやり考えながら、午前中の書類を配り終える。
フィン兄さまと大学に行った日こそ仕事を放棄していたけど、次の日からは、父さまは仕事もキチンとしてる。
今朝も、昨日の夕方回ってきた書類が、キチンと処理されて机に乗っていた。
ローちゃんが言うには、夜中は大体執務室にいて、たまには寝室にも入って来て、私のこと見ているみたい。でも、魔力封印以外は、一切触れてないらしい。
「ふーん。」
冷たく返してしまったのは、ローちゃんのせいではなく、父さまがヘタレのせいで。
『主、我は役立たずか?』
それなのにローちゃんに気遣われてしまうと、益々自分がわがまま娘みたいでイヤになる。
「違うって。ローちゃんのこと怒ってないよ。」
そう言いながら、魔導師団の敷地内をフラフラ歩く。
昨日、一昨日は、父さまと話がしたくて直ぐに執務室に戻っていたんだけど、、、私がいない時にしか来ないんだもの。
私がいない方が、父さまもエルンストさんも助かるでしょ!
うん、分かってる。ちょっと拗ねてるよね、私。
でもさ、こう言う、自分以外はみんな敵って気分の時も、あるものよ、、、。
そんなことを思いながら、ふと、顔を上げると。
いつの間にか正門のところまで来ていた。
ここは、普段から人の行き来は有るけど、馬車があまり通らないので騒々しくない。
魔導師団はお役所の中でも一番奥にあるから、この門の前を通る道は皇宮の最奥、つまり皇帝陛下の家族が住まう宮殿に用がある人だけが使うのだ。
でも、今日はちょこちょこ通るのね、、、。
私は何の気なしに門に近づくと、門番の魔導師さんに声を掛けた。
「今日は割に馬車が通りますね。」
しかも、立派な、と言うより小綺麗な馬車が多い。
門番の魔導師さんは、、、一昨日のお昼に食堂で一緒になり、話をしたおじさんだった、、、私を認めると微かに笑みを浮かべた。
「やあ、ライムンド君。今日は何処かでお茶会があるみたいだよ。それより・・・団長のお使いは終わったのかい?」
「ええ、暇なのでちょっとフラフラしてます。」
「そうか。君が来てから、団長が真面目だと専らのウワサだ。バーベンベルクの皆さんに、団長が良いところを見せるチャンスだからかな。」
笑ってごまかしておく。
話しているとまた一台通った。
今度は立派な馬車の方。
何となく見つめていると、少し先で突然止まった。
「「?」」
門番さんと顔を見合わせると、馬車の扉が開き、中から転がるように人が出て来た。そのまま魔導師団の門に向かって走ってくる。
お手洗い?
あの慌てっぷり。案内した方がいいかな?
私が一歩踏み出した時。
「駄目だ!」
門番さんの顔が厳しくなり、私を中に押し戻そうとした。
「早く敷地内に戻って!ライムンド君!」
背中をぐいぐい押される。
え、危険な人なの?
と、思った途端。
「待ってくれ、ライムンド!」
直ぐ後ろで叫ぶような声がして。
思わず振り返ると。
門番さんに制止されているジキスムント君と、目が合った。
でも、門番さんが通用口を閉めた途端。
ジキスムント君の声も姿も私の前から消えて、時折馬車の通る、いつも通りの道が見えるだけで。
私はあっけに取られて立ち尽くしてしまったの。
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