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皇宮での邂逅
ディアナVSアルフレート 攻防中なのです(Ⅲ)
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門番さんが通用口を閉めた瞬間、ジキスムント君と、彼に関わっている門番さんだけが私の前からきれいに消えた。
停まった馬車も、通り過ぎていく馬車も見えるし、音も聞こえるのに、、、。
結界が貼られてる。
こんな無駄な魔力の使い方をするのは、父さましかいない。
でも、なんで?
馬車から転がるように降りてきた。上位貴族なのに走って来た。叫んで、必死な目をしていた。
門番さんの止め方も、慣れていた、ように思う。
、、、初めて来たとは思えない。
何とも思ってないと父さまに言ったけど、わだかまりが無いわけじゃない。
でも、会いたいと、会って話したいと思っているのに会えないもやもやは、今まさに私が父さまに感じていることで。
「うん、会わなくちゃ。」
私は目の前にある通用口を、思い切り力を込めて押した。
びくともしない。
大人の門番さんが背中で閉めたんだ、体重掛けてるなら当然か。
てことは。
見えないけど、門番さんはまだ通用口のすぐそばにいるってことね。
私は詰所に駆け込むと、めぼしい武器を探した。
何にもないけど、、、まあ、魔導師だから、武器は要らないもんね、、、木で出来た記録台を掴む。
『ローちゃん、通用口の向こうに行って、門番さんをあまり傷つけずに突くことは出来る?』
『出来る。主が望むのか?』
『お願い!』
ローちゃんはパッと飛び立つと塀を超えた。私は取っ手を回し、通用口へ肩から体重を掛ける。
次の瞬間。
スッと肩に掛かる抵抗がなくなり、扉が開いて、、、外の喧騒が聞こえてきた。
「あ、こら、止めろ、この使い魔!」
門番さんがローちゃんに突かれて頭を抱えている。
その向こうに、もみ合ったのか、服装の乱れたジキスムント君が、突然のことに呆然として突っ立っている。
今だ!
私は敷地の外に出ると、「ごめんなさい!」と叫びながら、手に持った記録台で、門番さんの頭を殴りつけた。
ガッ
けっこう良い音がして、倒れる門番さん、、、た、たぶん大丈夫、だよね。
さあ、ほんの少しだけど時間は稼いだ。
魔導師団の敷地内と外、どっちに逃げよう?
迷ってローちゃんを見る。
『主が外に出る事は、あの方に禁じられている。我も阻止せねばならない。』
迷いのないローちゃんの声。
えーっ、、、まあ、そんな気がしたのよ。
「なら、ローちゃん、その子に止まって、父さまから少しでも隠して!ほら、君!早く中へ!」
叫んで通用口に戻ると、手招きした。
ジキスムント君は一瞬迷ったけど。
馬車から様子見に出て来た侍従に向かって、
「こっちから皇太子宮に向かう。お前は先に行ってろ!」
指示を出すと思い切ったように門をくぐってきた。
予想していたことだけど。
その瞬間。止まっていたローちゃんごと、ジキスムント君が見えなくなる。
「・・・はあ。徹底してるね、父さま。」
まあ、魔術に関して、父さまに漏れがある訳が無いのだ。
『ローちゃん、隠せてる?彼、私が見ることは出来ないのかな?』
聞いてみると。
小さいけど頼もしい私の使い魔の心話が届いた。
『結界を張った。今、あの方はここを見ていないので、少しなら保つだろう。今、主まで広げる。』
フッと周りの空気圧が変わって。
「ライムンド!」
びっくりした表情のジキスムント君が、そこに居た。
気まずさはあるけど、気にしている場合じゃない。
「とにかく時間が無いんだ。皇太子宮って言ったね。道は分かる?話は歩きながらでも良い?」
矢継ぎ早に尋ねると。
ジキスムント君も状況は理解したらしい。厳しい顔でうなずいた。
「道は魔導師団の本部からなら分かるんだ。そこまで案内してもらえるか?」
「分かった。行こう。」
言いながらもう踵を返す。彼は黙って横に並んだ。
停まった馬車も、通り過ぎていく馬車も見えるし、音も聞こえるのに、、、。
結界が貼られてる。
こんな無駄な魔力の使い方をするのは、父さましかいない。
でも、なんで?
馬車から転がるように降りてきた。上位貴族なのに走って来た。叫んで、必死な目をしていた。
門番さんの止め方も、慣れていた、ように思う。
、、、初めて来たとは思えない。
何とも思ってないと父さまに言ったけど、わだかまりが無いわけじゃない。
でも、会いたいと、会って話したいと思っているのに会えないもやもやは、今まさに私が父さまに感じていることで。
「うん、会わなくちゃ。」
私は目の前にある通用口を、思い切り力を込めて押した。
びくともしない。
大人の門番さんが背中で閉めたんだ、体重掛けてるなら当然か。
てことは。
見えないけど、門番さんはまだ通用口のすぐそばにいるってことね。
私は詰所に駆け込むと、めぼしい武器を探した。
何にもないけど、、、まあ、魔導師だから、武器は要らないもんね、、、木で出来た記録台を掴む。
『ローちゃん、通用口の向こうに行って、門番さんをあまり傷つけずに突くことは出来る?』
『出来る。主が望むのか?』
『お願い!』
ローちゃんはパッと飛び立つと塀を超えた。私は取っ手を回し、通用口へ肩から体重を掛ける。
次の瞬間。
スッと肩に掛かる抵抗がなくなり、扉が開いて、、、外の喧騒が聞こえてきた。
「あ、こら、止めろ、この使い魔!」
門番さんがローちゃんに突かれて頭を抱えている。
その向こうに、もみ合ったのか、服装の乱れたジキスムント君が、突然のことに呆然として突っ立っている。
今だ!
私は敷地の外に出ると、「ごめんなさい!」と叫びながら、手に持った記録台で、門番さんの頭を殴りつけた。
ガッ
けっこう良い音がして、倒れる門番さん、、、た、たぶん大丈夫、だよね。
さあ、ほんの少しだけど時間は稼いだ。
魔導師団の敷地内と外、どっちに逃げよう?
迷ってローちゃんを見る。
『主が外に出る事は、あの方に禁じられている。我も阻止せねばならない。』
迷いのないローちゃんの声。
えーっ、、、まあ、そんな気がしたのよ。
「なら、ローちゃん、その子に止まって、父さまから少しでも隠して!ほら、君!早く中へ!」
叫んで通用口に戻ると、手招きした。
ジキスムント君は一瞬迷ったけど。
馬車から様子見に出て来た侍従に向かって、
「こっちから皇太子宮に向かう。お前は先に行ってろ!」
指示を出すと思い切ったように門をくぐってきた。
予想していたことだけど。
その瞬間。止まっていたローちゃんごと、ジキスムント君が見えなくなる。
「・・・はあ。徹底してるね、父さま。」
まあ、魔術に関して、父さまに漏れがある訳が無いのだ。
『ローちゃん、隠せてる?彼、私が見ることは出来ないのかな?』
聞いてみると。
小さいけど頼もしい私の使い魔の心話が届いた。
『結界を張った。今、あの方はここを見ていないので、少しなら保つだろう。今、主まで広げる。』
フッと周りの空気圧が変わって。
「ライムンド!」
びっくりした表情のジキスムント君が、そこに居た。
気まずさはあるけど、気にしている場合じゃない。
「とにかく時間が無いんだ。皇太子宮って言ったね。道は分かる?話は歩きながらでも良い?」
矢継ぎ早に尋ねると。
ジキスムント君も状況は理解したらしい。厳しい顔でうなずいた。
「道は魔導師団の本部からなら分かるんだ。そこまで案内してもらえるか?」
「分かった。行こう。」
言いながらもう踵を返す。彼は黙って横に並んだ。
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