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皇宮での邂逅
がんばれ!私の常識&良心!
しおりを挟む覗きかぁ、、、。そりゃね、一回でも、どんな子が、どんな格好して、何を話してるのか見たり聞いたり出来るなら、少しは安心するんだけど。
でも。
「覗くって、父さまは簡単に言うけど。えーっと、良いのかな?呼ばれてもいないのに。」
私が悩んでると、父さまはあっさり言った。
「私が一緒に行って、姿を隠してあげる。それに、そもそも、その茶会の招待状なら、毎回、帝都の屋敷に来ているはず。」
えっ?初耳。
「そうなの?」
「前に用があって帝都の屋敷に寄ったら、君のお祖母様が暖炉の焚き付け代わりに使っていた。厚くて上等な紙だから持ちが良いって。」
聞き捨てならないことをさらっと言ってるし、やってるし、、、。
いついらしても可愛らしいお祖母さまが、そんなことをしているなんて、、、。おかしいって思う私が、おかしいの?
これはもう、聞き流すしかない。
それより。
一応招待はされている、らしい。それなら。
まあ、ライの姿だから、この格好ではもちろん正式な参加は出来ないけど。
姿を消してちょっと見るだけなら、、、。
「良い、の、かな・・・?」
「良いに決まってる。誰に何の遠慮があるの?ディー。」
顔を覗き込まれた。父さまは本当に疑問に思わないらしい。
流石、長年母さまの全てを監視、、、いやいや、見つめてる?父さま。覗きに全く抵抗がない。
「だって、覗きよ、父さま。マナーの先生なら、絶対お行儀が悪いって仰るわ。」
父さまだって、公爵家で育ったなら、マナー教育受けたでしょう?
この際だから、ちょっと常識をおさらいしてもらいましょう!
私が言うと。
父さまは首を傾げてしまった。
「ディーの言ってることは、まあ、分かるんだけど。一般的には正しいのかな?」
うーん、と本当に悩んでるような声を出す。
「でもね、ディーは忘れてるかもしれないけど、オストマルク帝国全域の結界管理は私が一人でしているんだよ?
言わば、帝国全域が、私の視界内で、その中の事は、見ようと思えば大体見えるし、聞こえるし。」
「エレオノーレだけ見てる訳じゃない。たとえばオスカーが初めて告白されたのはバーベンベルクの街娘からだったとか、フィンが夜中に呼んでる名前はだれかとか・・・」
皇帝の夫婦喧嘩を見た時は、本当に無駄な事をしてしまったと後悔したよ、、、とぼやく父さま。
怖すぎます、、、。
「ディーの感覚に合わせて、覗くって言ってるけど、私にとっては、視線を当てるに過ぎないって言うか・・・まあ、今回は身体も持ってくけど。むしろ、煩わしいから、普段は見ないよう、聞かないよう、遮断に力を入れてるし。」
ねえ、ちょっと行って見てくるのが、そんなに大事?それでディーは安心出来るんでしょう?
真顔で言われてしまいました。まあ、何時も父さまは真顔ですけど!
父さまと一緒に、隠れてちょっと様子を見てくるだけ。
あとは私の良心の問題。
結論から言うと、うん、興味に負けました。ごめんなさい、私の良心。
それに、父さまの庇護と言う、ある意味世界で一番安全な、まあ、危険でもあるけど、、、場所から見るから、何かあっても、なんとかなるかなって。
まあ、何も無いのが、一番なんだけど。
私も父さまの娘。決めたんだから、覗きくらい、軽くこなしてみせましょう!
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