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皇宮での邂逅
流石皇太子宮でした
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木立の中を潜り抜けるように、細い小径を辿ると。
いくらも進まないうちに、パッと視界が開けた。
そこは、広々とした一面の芝生で。
左手には瀟洒な屋敷があり、その向こうには、高さも大きさも趣も違う幾つかの屋敷の屋根や建物が見え隠れしている。どれも、木立や花壇、小径を上手く使って周りから見られないようにしているみたい。
一番奥の尖塔がいくつもあるのが、皇帝陛下の居城かな?
右手奥には城壁の向こうに森が広がり、山々が連なっている。
屋敷と森の間は・・・一切視界を遮るものが無い、一面の芝生。
それにしても。
「なんて綺麗な屋敷なの・・・!これが皇太子宮?」
屋敷の窓に貴重な一枚ガラスがはめられているだけでなく、一階の庭に突き出したテラスも、大きな一枚ガラスを使った全面ガラス張りで。
建物が、レンガ色の屋根以外白い大理石で出来ているから、屋敷全体が明るい日の光にキラキラ輝いている。
テラスの出入り口は今は開け放たれ、白いレースのカーテンが爽やかな夏の初めの風になぶられていて、とても開放的だわ。
周りは季節の花が咲き乱れる花壇の他、きれいな色の天幕がいくつも張られ、その中には美味しそうな食事やデザート、飲み物などが、すでに準備されていて、侍女たちが控えている。
しかも、天幕の中も外も、あちこちにさりげなく花やリボンが飾られていて、白いお屋敷に華やかさを添えている。
芝生の所どころに置かれた大きい日差しよけの傘の下には、真っ白なクロスも眩しいテーブルと椅子が置かれて、芝生の明るい緑との対比がとても綺麗。
バーベンベルクのお城はいざと言う時は籠城したり、攻撃の拠点となるため、もっと実用的なの。山脈に続く高台にあるのは一緒なんだけど、もっと城壁が多いし居住用の建物も武骨なのよね。
しかも。
ここは多分皇帝陛下とその家族だけの私的な空間のはずなのに。
バーベンベルク城が城壁ごと入ってしまうのでは、と言うほど広い。
「何だか全部キラキラしてる・・・それに、なんて広いの!」
思わずため息とともにつぶやくと。
「そう?転移が出来ない人間が住むには不便な場所だと思うけど。」
現実的な父さまの返事が返って来てがっくりする。
「もうっ。父さまったら、なんでそんなに現実的なの?」
ローブを掴んで文句を言っていると。
「普通、大人の男性は、家や庭を見てキャーキャー言わないよ。」
たしなめられてしまった。父さまに普通を出されると何だか悔しい。
と。
「そんな事より。ほら、出て来るよ。」
父さまがテラスを指さしながら教えてくれた。
「え?・・・ほんとだ。」
ガラス越しに色とりどりの姿が見えたと思ったら。
にぎやかな声とともに、テラスから、次々に人が出て来たの。
遠目でも煌びやかなドレスで着飾った女の子たちと、小さくても正装をまとった男の子たちだ。
お仕着せを着た侍女たちも次々に現れて、席に案内したり、お茶の用意を始めたりしている。
どうやらお茶会はこれから始まるらしい。
私は思わず父さまのローブを握りしめた。
いくらも進まないうちに、パッと視界が開けた。
そこは、広々とした一面の芝生で。
左手には瀟洒な屋敷があり、その向こうには、高さも大きさも趣も違う幾つかの屋敷の屋根や建物が見え隠れしている。どれも、木立や花壇、小径を上手く使って周りから見られないようにしているみたい。
一番奥の尖塔がいくつもあるのが、皇帝陛下の居城かな?
右手奥には城壁の向こうに森が広がり、山々が連なっている。
屋敷と森の間は・・・一切視界を遮るものが無い、一面の芝生。
それにしても。
「なんて綺麗な屋敷なの・・・!これが皇太子宮?」
屋敷の窓に貴重な一枚ガラスがはめられているだけでなく、一階の庭に突き出したテラスも、大きな一枚ガラスを使った全面ガラス張りで。
建物が、レンガ色の屋根以外白い大理石で出来ているから、屋敷全体が明るい日の光にキラキラ輝いている。
テラスの出入り口は今は開け放たれ、白いレースのカーテンが爽やかな夏の初めの風になぶられていて、とても開放的だわ。
周りは季節の花が咲き乱れる花壇の他、きれいな色の天幕がいくつも張られ、その中には美味しそうな食事やデザート、飲み物などが、すでに準備されていて、侍女たちが控えている。
しかも、天幕の中も外も、あちこちにさりげなく花やリボンが飾られていて、白いお屋敷に華やかさを添えている。
芝生の所どころに置かれた大きい日差しよけの傘の下には、真っ白なクロスも眩しいテーブルと椅子が置かれて、芝生の明るい緑との対比がとても綺麗。
バーベンベルクのお城はいざと言う時は籠城したり、攻撃の拠点となるため、もっと実用的なの。山脈に続く高台にあるのは一緒なんだけど、もっと城壁が多いし居住用の建物も武骨なのよね。
しかも。
ここは多分皇帝陛下とその家族だけの私的な空間のはずなのに。
バーベンベルク城が城壁ごと入ってしまうのでは、と言うほど広い。
「何だか全部キラキラしてる・・・それに、なんて広いの!」
思わずため息とともにつぶやくと。
「そう?転移が出来ない人間が住むには不便な場所だと思うけど。」
現実的な父さまの返事が返って来てがっくりする。
「もうっ。父さまったら、なんでそんなに現実的なの?」
ローブを掴んで文句を言っていると。
「普通、大人の男性は、家や庭を見てキャーキャー言わないよ。」
たしなめられてしまった。父さまに普通を出されると何だか悔しい。
と。
「そんな事より。ほら、出て来るよ。」
父さまがテラスを指さしながら教えてくれた。
「え?・・・ほんとだ。」
ガラス越しに色とりどりの姿が見えたと思ったら。
にぎやかな声とともに、テラスから、次々に人が出て来たの。
遠目でも煌びやかなドレスで着飾った女の子たちと、小さくても正装をまとった男の子たちだ。
お仕着せを着た侍女たちも次々に現れて、席に案内したり、お茶の用意を始めたりしている。
どうやらお茶会はこれから始まるらしい。
私は思わず父さまのローブを握りしめた。
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