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皇宮での邂逅
知られてなかったようです。
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明け方とは言え夏だから、動くとすぐに汗だくになる。
私が額の汗を手の甲で拭った時、ローちゃんが主、と呼びかけて来た。
「戻った方がいい。あの方が戻られた。」
「そっか、ありがと、ローちゃん。」
ちょっと、いえ、かなり気が重いけど、帰らなくちゃ。
私が構えを解くと、殿下も察したらしい。
「もう行くのか?」
残念そうに声をかけて来た。
「ええ、短い時間で申し訳ありませんが、昨日の始末が残っていて。団長と話さなくては。」
模擬剣を返しながら言うと、殿下も察したらしい。受け取りながら、悪いな、と眉を下げた。
「いえ、それより・・・」
一時でも剣を交わせば気づくことがある。
私は帰り支度をしながら、殿下の剣筋の癖について、自分ならこうする、と思うことをいくつか指摘した。
「そうか。近衛の騎士にも同じ指摘を受けるが、対処方法が少し違うな。今のは、こういうことか?」
殿下は私の模擬剣を傍らに置くと、指摘した動きをしてみせる。
驚いたことに、実に器用に修正してきた。
これは、鍛錬に付き合った甲斐があるってものね。
私は思わずにっこりした。
「ええ、そうです。でもこれは、バーベンベルク辺境伯騎士団の、と言うより、小柄で非力な僕仕様で色んな人に教わったものだから、殿下に合うかは分かりませんが。」
そう。私の動きは相手より非力であることを前提に考えてるから、男の子にはあんまり役に立たないかもしれないんだよね。
近衛騎士団の指導と違うってのも、そこに起因していると思う。
「殿下は今は非力でも、すぐに力がつくでしょう。ご参考程度にして頂ければ。」
では、私はこれで。
そう言いながら軽く頭を下げて帰ろうとすると、ちょっと待てよ、と慌てて止められた。
「?」
小首をかしげる。まだ何かあるのかな?
「今日は、付き合ってくれてあ、有難う。すごく参考になった。それで・・・」
殿下なのにお礼!ちょっとびっくりする私を恨めし気に見ながら、殿下は言いにくそうに言葉を続けた。
「時間があったらでいいんだが、魔導師団にいる間、訓練場に来ないか?昨日あの後、ジキスとも話したんだが、あいつが会えないか、と聞いたら、お前は答えなかったそうだな。もし、それが俺の態度のせいなら、と思って・・・」
ああ、そのこと。二人で話したんだ。それで、そっちも反省したってことね。
殿下は結構真剣に返事を待ってるみたいなんだけど、、、。
私はうーん、と考え込んだ。
ジキスムント君とライの姿ではもう会わないって決めたのは、殿下が理由じゃないんだよね。それってちゃんと話したほうがいいのかな?
「・・・訓練場にはこの姿では行くつもりはありません。」
私が答えると、殿下は後ろめたそうな顔をした。
「それはやっぱり・・・」
「いえ。」
仕方ない。色々ばれてるんだし、言おうか。
「実は、本来のライムンドは武術はからっきしなんです。侍従としては気も効くしお茶を入れるのも上手だし、本当に優秀なんですけど。だから、今後、お嬢様の侍従として社交の場で顔を合わせることもある方々に、これ以上お会いしないほうが良いかなと・・・」
言葉が最後途切れたのは、殿下の表情がだんだん驚いたようになったからで。
まずかった?やっぱり忙しいからってごまかすべきだった?でも、何にそんなに驚いてるの?
戸惑う私に向かって、殿下はつっかえながら聞いてきた。
「それ、は、つまり、あー、ライムンドの姿だからこの動きが出来る訳じゃなくて、もしや・・・」
その先が言えなかったらしく、言葉が途切れる。
あれ?ディアナ嬢の噂、殿下は知らなかったのかな。まずかったか、、、。
私は心の中でこっそり溜め息をついた。
私が額の汗を手の甲で拭った時、ローちゃんが主、と呼びかけて来た。
「戻った方がいい。あの方が戻られた。」
「そっか、ありがと、ローちゃん。」
ちょっと、いえ、かなり気が重いけど、帰らなくちゃ。
私が構えを解くと、殿下も察したらしい。
「もう行くのか?」
残念そうに声をかけて来た。
「ええ、短い時間で申し訳ありませんが、昨日の始末が残っていて。団長と話さなくては。」
模擬剣を返しながら言うと、殿下も察したらしい。受け取りながら、悪いな、と眉を下げた。
「いえ、それより・・・」
一時でも剣を交わせば気づくことがある。
私は帰り支度をしながら、殿下の剣筋の癖について、自分ならこうする、と思うことをいくつか指摘した。
「そうか。近衛の騎士にも同じ指摘を受けるが、対処方法が少し違うな。今のは、こういうことか?」
殿下は私の模擬剣を傍らに置くと、指摘した動きをしてみせる。
驚いたことに、実に器用に修正してきた。
これは、鍛錬に付き合った甲斐があるってものね。
私は思わずにっこりした。
「ええ、そうです。でもこれは、バーベンベルク辺境伯騎士団の、と言うより、小柄で非力な僕仕様で色んな人に教わったものだから、殿下に合うかは分かりませんが。」
そう。私の動きは相手より非力であることを前提に考えてるから、男の子にはあんまり役に立たないかもしれないんだよね。
近衛騎士団の指導と違うってのも、そこに起因していると思う。
「殿下は今は非力でも、すぐに力がつくでしょう。ご参考程度にして頂ければ。」
では、私はこれで。
そう言いながら軽く頭を下げて帰ろうとすると、ちょっと待てよ、と慌てて止められた。
「?」
小首をかしげる。まだ何かあるのかな?
「今日は、付き合ってくれてあ、有難う。すごく参考になった。それで・・・」
殿下なのにお礼!ちょっとびっくりする私を恨めし気に見ながら、殿下は言いにくそうに言葉を続けた。
「時間があったらでいいんだが、魔導師団にいる間、訓練場に来ないか?昨日あの後、ジキスとも話したんだが、あいつが会えないか、と聞いたら、お前は答えなかったそうだな。もし、それが俺の態度のせいなら、と思って・・・」
ああ、そのこと。二人で話したんだ。それで、そっちも反省したってことね。
殿下は結構真剣に返事を待ってるみたいなんだけど、、、。
私はうーん、と考え込んだ。
ジキスムント君とライの姿ではもう会わないって決めたのは、殿下が理由じゃないんだよね。それってちゃんと話したほうがいいのかな?
「・・・訓練場にはこの姿では行くつもりはありません。」
私が答えると、殿下は後ろめたそうな顔をした。
「それはやっぱり・・・」
「いえ。」
仕方ない。色々ばれてるんだし、言おうか。
「実は、本来のライムンドは武術はからっきしなんです。侍従としては気も効くしお茶を入れるのも上手だし、本当に優秀なんですけど。だから、今後、お嬢様の侍従として社交の場で顔を合わせることもある方々に、これ以上お会いしないほうが良いかなと・・・」
言葉が最後途切れたのは、殿下の表情がだんだん驚いたようになったからで。
まずかった?やっぱり忙しいからってごまかすべきだった?でも、何にそんなに驚いてるの?
戸惑う私に向かって、殿下はつっかえながら聞いてきた。
「それ、は、つまり、あー、ライムンドの姿だからこの動きが出来る訳じゃなくて、もしや・・・」
その先が言えなかったらしく、言葉が途切れる。
あれ?ディアナ嬢の噂、殿下は知らなかったのかな。まずかったか、、、。
私は心の中でこっそり溜め息をついた。
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