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皇宮での邂逅
皇太子宮の執務室にてⅣ
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やっと落ち着かせたジキスムントに、いよいよ本題を切り出す。
「お前さ、前バーベンベルク辺境伯と個人的に知り合いで、そこからディアナ嬢のことを聞いてたんだよな?あいつの剣の腕について、元々どの程度知ってたんだ?」
そう聞くと、ジキスムントは首を傾げた。
「どの程度と仰られても。ただ、その辺の貴族の子弟では敵わないと聞いてました。」とあっさり言う。
「じゃあ、お前の手合わせしたライムンドの剣、あれがディアナ嬢の実力だとしても、驚かないんだな?」
「そうですね。私の予想より強かったですが、そう外れてもいません。」
そうか、あのレベルか、、、何だか嬉しそうに呟くジキスムントにあっけにとられる。
予想の範囲ってことか。確かに、お前の剣のレベルなら、あのディアナ嬢の腕でも、ビビったりしないよな。
分かったうえでの好意なんだ、、、手強いな。
しかし。
「思っていた以上に詳しいな、お前。なんでだ?」
思わず詰め寄ると。
皇家の事情、つまり、陛下直々の命により俺がディアナ嬢に求婚することを知らないジキスムントは、俺の剣幕に驚いた風だったが、あっさり種明かしをした。
「殿下はご存知かどうか・・・私にとって、前バーベンベルク辺境伯は父方の大伯父に当たるのです。それで、父が頼んでくれて、以前より時々剣の指導を受けています。」
弟子でもあるが親戚でもある。稽古の後は大伯父と甥としてお茶の席に誘われることなどもあり、その中で、年の近い従兄妹の話として、ディアナ嬢のことを聞いたという。
「稽古では厳しい表情を崩さない大伯父が、彼女の話になると目を細めるのを見て驚きました。」
初めは、何ということもなく聞いていたと言う。
だが、いつの間にか親しくなり、お茶に同席するようになった夫人に、活発すぎて嫁の貰い手がないかも知れない、貰ってくれないか、などと言われるようになったそうだ。
「大伯父は都度夫人を窘めていましたが、幾度かそういう話を聞くと、やはり私も何となく気になってしまい・・・」
そう言いながら表情を緩めるジキスムント。
なんだよ、それ。皇家も知らない強力な後ろ盾じゃないか。
思わずムッとする俺に気づかず、ジキスムントは言葉を続ける。
「そうこうしていたある日、私は見てしまったのです・・・」
言葉が途切れたので視線を上げると、夢見るような視線で、ほんのり頬を染めている。
おいおい、ご令嬢か?
思わずからかいそうになった俺に気づかず、ジキスムントは言葉を続けた。
「たまたまでした。執務室で待たされている時、開いていた扉をつい覗いてしまって・・・」
そこは夫妻の居間で、私的な家族の肖像画が飾られていたらしい。そこに、ディアナ嬢のものがあったのだそうだ。
「自然な笑顔のものやすました顔のものなど・・・ものすごく可愛くて、目が離せませんでした。」
それが、三年前と言う。
そんなに前から、、、。
絶句する俺に、夢から醒めたような顔をして、ジキスムントが言う。
「やはり、どんなに失敗していても、諦められるものではありません。本物の彼女に挨拶できる機会が得られるなら、私は誠心誠意を尽くして関心を得たい思います。」
なんだよ、一途でかっこいいじゃないか。
俺なら、絶対お前に惚れるよ。もう、皇家の悲願はディアナ嬢の子孫に託すってことで良いんじゃないかな、、、。
「お前さ、前バーベンベルク辺境伯と個人的に知り合いで、そこからディアナ嬢のことを聞いてたんだよな?あいつの剣の腕について、元々どの程度知ってたんだ?」
そう聞くと、ジキスムントは首を傾げた。
「どの程度と仰られても。ただ、その辺の貴族の子弟では敵わないと聞いてました。」とあっさり言う。
「じゃあ、お前の手合わせしたライムンドの剣、あれがディアナ嬢の実力だとしても、驚かないんだな?」
「そうですね。私の予想より強かったですが、そう外れてもいません。」
そうか、あのレベルか、、、何だか嬉しそうに呟くジキスムントにあっけにとられる。
予想の範囲ってことか。確かに、お前の剣のレベルなら、あのディアナ嬢の腕でも、ビビったりしないよな。
分かったうえでの好意なんだ、、、手強いな。
しかし。
「思っていた以上に詳しいな、お前。なんでだ?」
思わず詰め寄ると。
皇家の事情、つまり、陛下直々の命により俺がディアナ嬢に求婚することを知らないジキスムントは、俺の剣幕に驚いた風だったが、あっさり種明かしをした。
「殿下はご存知かどうか・・・私にとって、前バーベンベルク辺境伯は父方の大伯父に当たるのです。それで、父が頼んでくれて、以前より時々剣の指導を受けています。」
弟子でもあるが親戚でもある。稽古の後は大伯父と甥としてお茶の席に誘われることなどもあり、その中で、年の近い従兄妹の話として、ディアナ嬢のことを聞いたという。
「稽古では厳しい表情を崩さない大伯父が、彼女の話になると目を細めるのを見て驚きました。」
初めは、何ということもなく聞いていたと言う。
だが、いつの間にか親しくなり、お茶に同席するようになった夫人に、活発すぎて嫁の貰い手がないかも知れない、貰ってくれないか、などと言われるようになったそうだ。
「大伯父は都度夫人を窘めていましたが、幾度かそういう話を聞くと、やはり私も何となく気になってしまい・・・」
そう言いながら表情を緩めるジキスムント。
なんだよ、それ。皇家も知らない強力な後ろ盾じゃないか。
思わずムッとする俺に気づかず、ジキスムントは言葉を続ける。
「そうこうしていたある日、私は見てしまったのです・・・」
言葉が途切れたので視線を上げると、夢見るような視線で、ほんのり頬を染めている。
おいおい、ご令嬢か?
思わずからかいそうになった俺に気づかず、ジキスムントは言葉を続けた。
「たまたまでした。執務室で待たされている時、開いていた扉をつい覗いてしまって・・・」
そこは夫妻の居間で、私的な家族の肖像画が飾られていたらしい。そこに、ディアナ嬢のものがあったのだそうだ。
「自然な笑顔のものやすました顔のものなど・・・ものすごく可愛くて、目が離せませんでした。」
それが、三年前と言う。
そんなに前から、、、。
絶句する俺に、夢から醒めたような顔をして、ジキスムントが言う。
「やはり、どんなに失敗していても、諦められるものではありません。本物の彼女に挨拶できる機会が得られるなら、私は誠心誠意を尽くして関心を得たい思います。」
なんだよ、一途でかっこいいじゃないか。
俺なら、絶対お前に惚れるよ。もう、皇家の悲願はディアナ嬢の子孫に託すってことで良いんじゃないかな、、、。
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