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帝都のひと夏
こんな伯父さまがいらしたとは
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伯父上?この方が?
オスカー兄上が発した一言に私が驚いていると、その男の人はゆっくりとこちらに向かってきた。
フィン兄さまも特に驚いた様子はない。知らないのは私だけ?と言うことは、、、。
「これは、カレンブルク侯、お一人とは珍しい。」
エティエンヌ殿下が話しかけると、近付いたその人はにこやかに微笑んだ。
「ええ。たまには私も一人になりたいことが有りましてね。それより驚いたな、コンラートの控室は大概誰もいないものだけど、今日は賑やかだね。」
そう言ってさり気なく一渡りソファに座る私たちを見渡して・・・その目が私を捉えた。大げさなほど目を見開かれる。
「おやおや、若しかしてご令嬢は、先ほど挨拶し損ねた我が一族のお姫様かな?」
少し首を傾げて訊ねる姿も優雅で口調も柔らかい。でも、あの笑い皺の奥の瞳、、、全く笑ってない!
「先ほどは大変失礼を致しました!バーベンベルク辺境伯家の第四子、ディアナです。お初にお目にかかります。カレンブルク侯爵様。」
私は急いで立ち上がると、細心の注意を払ってカーテシーをした。そのまま礼儀正しく目を伏せて挨拶をする。
カレンブルク侯は、父さまのすぐ上の伯父さまだ。美しく優雅で社交的な方で、その性格を生かしてお仕事も外交官なんだとか。他国の宮廷でも人気だから、常にどこかの外交交渉に駆り出されていて、滅多に帝都にいらっしゃらない多忙な方。
今回もこの茶会の為にどこかの国から戻って来たけれど、すぐまたお出かけになるから、控室で挨拶をする予定だったのに。余りにも色々なことが有って、遅刻して挨拶をすっぽかしたことを忘れてしまっていたわ。
申しわけなさに伏せた視線を上げられず固まっていると、意外にもやさしく声を掛けられた。
「そんなに怖がらないで顔を良く見せてくれないか?楽しみにしていたんだよ。エレオノーレの娘がどんな子なのか。」
?アルフレートの子じゃないの?
少し引っ掛かりつつ顔を上げると、いつの間にかすぐ近くに来ていた侯爵に、本当に興味深げに顔を覗き込まれた。
「へえ、本当に出たんだね、黄金の瞳。でも、あとはエレオノーレの血かな・・・いや、そうでもないか。髪の色が紅だからついエレオノーレそっくりに見えるけど、目鼻立ちはもっと柔らかい印象だね、そうか、こんな風に混ざるんだね・・・」
じっくり見つめられながら解説されると、恥ずかしくてじわじわ頬に熱がたまる。
「そうかそうか、うん、長年興味があったんだが、納得したよ。」
うんうん頷くカレンブルク侯は、満足げに顔を上げると、あっけに取られた面々を見て、優雅に肩をすくめた。
「そんなに驚くことかな?コンラート一門に女の子が生まれるのは珍しいうえ、この子は黄金の瞳も持っている。どうしたって気になるじゃないか。エレオノーレの血が混ざることで生まれたんなら、僕の子になったかも知れないんだし。」
「え?」
あ、驚いて声を出しちゃった。慌てて兄上達を見たけど、ちょっと困った顔をしているだけで驚いてはいない。エティエンヌ殿下までも、面白そうな表情をしているだけだ。え?何?どういうこと?
困惑した私を見て、カレンブルク侯は、おやおや、知らなかったのかい?と再び肩をすくめた。
「ご令嬢の母上、エレオノーレ殿は、元は僕の婚約者だったんだよ?」
オスカー兄上が発した一言に私が驚いていると、その男の人はゆっくりとこちらに向かってきた。
フィン兄さまも特に驚いた様子はない。知らないのは私だけ?と言うことは、、、。
「これは、カレンブルク侯、お一人とは珍しい。」
エティエンヌ殿下が話しかけると、近付いたその人はにこやかに微笑んだ。
「ええ。たまには私も一人になりたいことが有りましてね。それより驚いたな、コンラートの控室は大概誰もいないものだけど、今日は賑やかだね。」
そう言ってさり気なく一渡りソファに座る私たちを見渡して・・・その目が私を捉えた。大げさなほど目を見開かれる。
「おやおや、若しかしてご令嬢は、先ほど挨拶し損ねた我が一族のお姫様かな?」
少し首を傾げて訊ねる姿も優雅で口調も柔らかい。でも、あの笑い皺の奥の瞳、、、全く笑ってない!
「先ほどは大変失礼を致しました!バーベンベルク辺境伯家の第四子、ディアナです。お初にお目にかかります。カレンブルク侯爵様。」
私は急いで立ち上がると、細心の注意を払ってカーテシーをした。そのまま礼儀正しく目を伏せて挨拶をする。
カレンブルク侯は、父さまのすぐ上の伯父さまだ。美しく優雅で社交的な方で、その性格を生かしてお仕事も外交官なんだとか。他国の宮廷でも人気だから、常にどこかの外交交渉に駆り出されていて、滅多に帝都にいらっしゃらない多忙な方。
今回もこの茶会の為にどこかの国から戻って来たけれど、すぐまたお出かけになるから、控室で挨拶をする予定だったのに。余りにも色々なことが有って、遅刻して挨拶をすっぽかしたことを忘れてしまっていたわ。
申しわけなさに伏せた視線を上げられず固まっていると、意外にもやさしく声を掛けられた。
「そんなに怖がらないで顔を良く見せてくれないか?楽しみにしていたんだよ。エレオノーレの娘がどんな子なのか。」
?アルフレートの子じゃないの?
少し引っ掛かりつつ顔を上げると、いつの間にかすぐ近くに来ていた侯爵に、本当に興味深げに顔を覗き込まれた。
「へえ、本当に出たんだね、黄金の瞳。でも、あとはエレオノーレの血かな・・・いや、そうでもないか。髪の色が紅だからついエレオノーレそっくりに見えるけど、目鼻立ちはもっと柔らかい印象だね、そうか、こんな風に混ざるんだね・・・」
じっくり見つめられながら解説されると、恥ずかしくてじわじわ頬に熱がたまる。
「そうかそうか、うん、長年興味があったんだが、納得したよ。」
うんうん頷くカレンブルク侯は、満足げに顔を上げると、あっけに取られた面々を見て、優雅に肩をすくめた。
「そんなに驚くことかな?コンラート一門に女の子が生まれるのは珍しいうえ、この子は黄金の瞳も持っている。どうしたって気になるじゃないか。エレオノーレの血が混ざることで生まれたんなら、僕の子になったかも知れないんだし。」
「え?」
あ、驚いて声を出しちゃった。慌てて兄上達を見たけど、ちょっと困った顔をしているだけで驚いてはいない。エティエンヌ殿下までも、面白そうな表情をしているだけだ。え?何?どういうこと?
困惑した私を見て、カレンブルク侯は、おやおや、知らなかったのかい?と再び肩をすくめた。
「ご令嬢の母上、エレオノーレ殿は、元は僕の婚約者だったんだよ?」
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