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第二章 誘惑
第38話:告白:月下の工房と、重なる本音
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深夜の辺境の工房。
窓から差し込む青白い月光が静かに照らしていた。
健太郎は、リサ――いや、結衣がログインしてくるのを静かに待っていた。
傍らでは、小さな魔石コンロにかけられたケトルが「シュンシュン」と柔らかな音を立て、珈琲の香ばしい匂いが工房の革の香りと混ざり合っている。
光の粒子が中央に収束し、そこに見慣れたギャル風の少女、リサが姿を現した。
だが、その肩は小さく震え、派手なメイクで縁取られたはずの瞳は、足元の毛皮をじっと見つめたまま動かない。
「……リサ。いや、結衣。待っていたよ」
「……っ」
健太郎の穏やかな声に、彼女の肩がビクンと跳ねる。
健太郎は椅子から立ち上がると、彼女の前に歩み寄り、木製のトレイに載せたカップを差し出した。
「ここなら、誰にも邪魔されない。落ち着いて話せるだろう。……特製の珈琲だ、一口飲んで落ち着くといい」
「……ありがとう、ございます。……三神、さん」
結衣はおずおずとカップを受け取った。その指先が健太郎の手に触れた瞬間、彼女は電気に打たれたように小さく震え、逃げるようにカップを両手で包み込んだ。
一口、熱い液体を喉に流し込むと、強張っていた彼女の全身の力が、ふっと抜けていくのがわかった。
【剥がれ落ちた仮面と、憧憬の記憶】
「……驚きました。まさか、会社に来て……あんなふうに言われるなんて。あたし、もう心臓が止まるかと思いました」
結衣は俯いたまま、ぽつりぽつりと話し始めた。
その声には、もう無理に作った「リサ」の快活さはなく、内気で一生懸命な一人の女性、早川結衣の響きがあった。
「あの……あたし、初めてこのゲーム内で会った時から、わかってたんです。目の前にいる『ケンタロウ』さんが、あたしの憧れている職人の三神さんだって」
「……そうだったのか」
「はい。三神さんの指の動き、革に触れる時のあの独特の……なんて言うか、祈るような手の形。それに顔も身体もそのままだし……。一目で『あ、三神さんだ』って。でも、怖かったんです。正体がバレたら、三神さんはあたしのこと……きっと『不気味なストーカー』みたいに思うだろうなって。だから、わざとギャルのふりをして、派手な言葉を使って……。リサっていうキャラクターを演じれば、別人だと思って、可愛がってもらえるんじゃないかなって。……情けないですよね、こんな子供だましなことして」
健太郎は静かに耳を傾け、自らのカップを置いてから彼女に語りかけた。
「……リサとして振る舞っていた君も、俺にとっては魅力的だったよ。最初は少し面食らったがね。あの不敵な物言いや、何にも縛られない自由な振る舞い。職人の世界に閉じこもっていた俺にとって、君の明るさは……暗い工房に差し込む光のようだった。だが、時折見せる『素材』を慈しむようなあの真剣な眼差しに、俺は無意識のうちに惹かれていたのかもしれない」
健太郎の言葉に、結衣の目から大粒の涙がカップの中にこぼれ落ちた。
「あたし、レザーワークスで初めて三神さんに会った時から……ずっと、見ていたんです。素材の受け取りに来る三神さんはいつも寡黙で、少し怖そうだったけど。でも、自分の仕事に誇りを持っていて、材料一つ選ぶのにも一切妥協しない。一枚の革に魂を込める、あんなにカッコいい大人の人、他にいないから……」
結衣は顔を上げ、潤んだ瞳でまっすぐに健太郎を見つめた。
「ずっと、憧れていたんです。……あたしみたいな新人には、一生手の届かない、雲の上の人だと思ってました。だから、この世界でだけでも、三神さんの隣にいられるのが……たとえ偽りの姿でも、三神さんの大きな手に触れてもらえるのが、本当に……夢みたいに、嬉しくて……っ」
【職人の抱擁と、新たな契約】
「結衣……」
健太郎は、彼女の華奢な身体を力強く、そして壊れ物を扱うように優しく抱き寄せた。
結衣は、健太郎の胸に顔を埋めて、子供のように声を上げて泣いた。
彼が醸し出す革の匂いと、現実の彼が持っている誠実な体温が、仮想世界の身体を通じて彼女の魂に深く染み渡っていく。
「すまなかった。……君がそんな思いで俺の隣にいてくれたのに、俺は君の不安に気づいてやれなかった。リサとしての君も、結衣としての君も、すべては俺が魅了された一人の女性だ」
「三神さん……っ」
「これからは、リサとして演じる必要はない。ありのままの君で、俺のそばにいてくれないか。……職人として、そして一人の男として、君を最後まで仕上げさせてほしい」
「はい……、はいっ!! 三神さん、あたし……あたしの全部、使ってください……っ!!」
結衣は、健太郎の背中に回した手に力を込めた。
憧れだった「三神健太郎」の腕の中。隠し事のない、本当の自分として受け入れられた喜び。その安堵感は、やがて彼女の体温をじりじりと上昇させ、二人の間に、昼間の事務所で感じたものよりもさらに深く、逃れようのない情愛の火を灯し始めていた。
【リサ(早川結衣)のスキル熟練度】
• 演技(ギャル):Lv.20 (50/100) → Lv.15 (10/100) (-540)
• 自身の正体を曝け出したことで、「リサ」としての仮面が消失。
• 素顔の早川結衣:Lv.6 (30/100) → Lv.11 (20/100) (+490) Level Up!
• ありのままの自分を三神に認められたことで、精神的安定と感応度が極限に達する。
• 誠実な帰依:Lv.1 (10/100) → Lv.4 (20/100) (+310) Level Up!
• 心身同期(シンクロ):Lv.1 (10/100) → Lv.2 (50/100) (+140) Level Up!
• 被覚醒:Lv.7 (90/100) → Lv.8 (80/100) (+90) Level Up!
【健太郎のスキル熟練度】
• 慈愛の加工:Lv.1 (50/100) → Lv.4 (30/100) (+380) Level Up!
• 結衣の情熱を受け止め、彼女の全てを慈しむ精神的包容力が開花。
• 鑑定(真実の眼):Lv.5 (30/100) → Lv.6 (10/100) (+80) Level Up!
• 聖霊同調:Lv.17 (50/300) → Lv.18 (10/300) (+260) Level Up!
• 無意識の紳士:Lv.6 (10/100) → Lv.8 (10/100) (+200) Level Up!
【新規取得スキル】
• 【魂の契約(ソウル・ボンド)】(リサ):Lv.1 (10/100)
• 特定の主(健太郎)に対し、自身の全てを委ねることで、魔力と快感の伝導率を劇的に高める。
【設定データ・状況確認】
• 健太郎: 結衣のひたむきな想いを知り、彼女を「守るべき一人の女性」として完全に愛着を抱く。
• 早川結衣: 秘密から解放され、三神への愛が爆発寸前。今夜は「生徒」や「素材」としてだけでなく、「女」として三神に溺れることを望んでいる。
• アイリス: 二人の間に生まれた「真実の愛」の波動に当てられ、いつになく静かだが、その指先は自身のドレスを強く握りしめていた。
【月下の誓いと、横槍を入れる聖霊】
「結衣、よく話してくれたな。もう、何も怖がることはない……」
健太郎は愛おしさを抑えきれず、腕の中の結衣の顎をそっと持ち上げた。
涙に濡れた長い睫毛が震え、潤んだ瞳が自分を見つめる。彼は吸い寄せられるように顔を近づけ、彼女の柔らかい唇に、慈しむような深いキスを落とした。
ゲームの感覚フィードバックを通じて、結衣の甘い吐息と、震えるような歓喜が健太郎の胸に流れ込んでくる。
「……んっ、三神、さん……っ」
二人が互いの体温を確かめ合うように、しばしの間、静かに抱きしめ合っていたその時だった。
「――ええい! おぬしら、いつまでそうしておるのじゃ! 妾(わらわ)を無視して盛り上がるのも大概にせよ!」
静寂を切り裂いたのは、凛とした、それでいて妖艶な艶のある声。第三形態のアイリスが、頬を膨らませて地団駄を踏んでいた。
「あるじ! この小娘がようやく素直になったのは喜ばしいが、ここは工房であって寝所ではないぞ! そもそも、妾という至高の聖霊を差し置いて、現世のしがらみに現を抜かすなど、万死に値するわ!」
アイリスは腰に手を当て、健太郎を指差しながら、不機嫌そうに銀髪を揺らした。
「ほれ、あるじ! さっさとこの娘の『装備』を完成させぬか! 魂が通じ合ったのなら、今こそ最高級の『加工』を施す絶好の機会ではないかえ?」
【愛のコルセット】
「……ふっ、そうだな。アイリスの言う通りだ」
健太郎は苦笑いしながら結衣を離すと、作業台の上に置いてあった「作りかけの防具」を手に取った。
それは、リサ(結衣)のために用意していた、黒い牛革に銀の装飾を施した重厚なコルセットだ。
「結衣、これを着けてみてくれ。今の君なら、この革を本当の意味で『着こなせる』はずだ」
「はい……っ、三神さんが作ってくれたものなら……あたし、喜んで」
結衣は照れながらも、健太郎の手を借りてコルセットを身に纏った。
健太郎は彼女の背後に回り、編み上げられた紐を一本ずつ、丁寧に、そして力強く引き締めていく。
「くっ、あ……っ、三神さん……っ、胸が、苦しい……けど、すごく……あったかい……っ」
ひと針ひと針、健太郎が結衣への想いを込めて縫い上げた革が、彼女の華奢な胴体を完璧にホールドしていく。
健太郎の指先が、コルセットを締め上げるたびに結衣の肌をかすめ、その刺激が彼女の脳内を甘い痺れで満たしていく。
「良いぞ、あるじ! その娘の情熱を、革の中に閉じ込めるのじゃ! もっとキツく、妾の魔力とあるじの想いで、その矮小な器を固定してやるがよい!」
【完成、そして……】
健太郎は最後の結び目を固く締め、結衣の腰のラインを芸術的なまでに強調させた。
仕上げに、彼はコルセットの正面、結衣の心臓に近い位置に、そっと掌を当てた。
「これで、完成だ。……このコルセットは、君を守り、同時に君と俺を繋ぐ絆だ」
「三神さん……。あたし、この防具と一緒に、ずっと三神さんの隣で戦います。……現実でも、この世界でも」
コルセットに刻印された魔力が淡く光り、結衣の身体を優しく包み込む。
アイリスはそれを見て、ようやく満足げに鼻を鳴らした。
「ふん、まあまあの出来じゃな。だがあるじ……これで終わりではないぞ? 『装備』を新調したのなら、次は……その性能を十分に試してやらねばならぬ。そうであろう?」
アイリスは淫らに目を細め、健太郎の腕に縋り付いた。
結衣もまた、コルセットによって押し上げられた自身の胸の鼓動を感じながら、熱い視線を健太郎へと向けていた。
工房の熱度は、夜が深まるにつれ、再び沸点へと向かって上昇し始めていた。
【リサ(早川結衣)のスキル熟練度】
• 素顔の早川結衣:Lv.11 (20/100) → Lv.12 (50/100) (+130) Level Up!
• 被覚醒:Lv.8 (80/100) → Lv.10 (10/100) (+130) Level Up!
• 心身同期(シンクロ):Lv.2 (50/100) → Lv.4 (10/100) (+160) Level Up!
• 誠実な帰依:Lv.4 (20/100) → Lv.5 (60/100) (+140) Level Up!
• 魂の契約(ソウル・ボンド):Lv.1 (10/100) → Lv.2 (30/100) (+120) Level Up!
【健太郎のスキル熟練度】
• レザークラフト・マスタリー:Lv.3 (90/100) → Lv.4 (50/100) (+60) Level Up!
• 慈愛の加工:Lv.4 (30/100) → Lv.5 (80/100) (+150) Level Up!
• 聖霊同調:Lv.18 (10/300) → Lv.19 (100/300) (+390) Level Up!
• 愛撫:Lv.4 (50/100) → Lv.5 (20/100) (+70) Level Up!
【設定データ・状況確認】
• 健太郎: 結衣への深い愛情を込めて「真の装備」を完成させた。彼女を保護し、同時に自身への依存を強める「慈愛の呪縛」を無意識に施している。
• 早川結衣: 三神の想いが詰まったコルセットを着け、心身ともに彼に完全に掌握されたことに至上の喜びを感じている。
• アイリス: 嫉妬と期待を剥き出しにしつつ、主と結衣の絆を利用して、より高次の魔力結合を目論んでいる。
窓から差し込む青白い月光が静かに照らしていた。
健太郎は、リサ――いや、結衣がログインしてくるのを静かに待っていた。
傍らでは、小さな魔石コンロにかけられたケトルが「シュンシュン」と柔らかな音を立て、珈琲の香ばしい匂いが工房の革の香りと混ざり合っている。
光の粒子が中央に収束し、そこに見慣れたギャル風の少女、リサが姿を現した。
だが、その肩は小さく震え、派手なメイクで縁取られたはずの瞳は、足元の毛皮をじっと見つめたまま動かない。
「……リサ。いや、結衣。待っていたよ」
「……っ」
健太郎の穏やかな声に、彼女の肩がビクンと跳ねる。
健太郎は椅子から立ち上がると、彼女の前に歩み寄り、木製のトレイに載せたカップを差し出した。
「ここなら、誰にも邪魔されない。落ち着いて話せるだろう。……特製の珈琲だ、一口飲んで落ち着くといい」
「……ありがとう、ございます。……三神、さん」
結衣はおずおずとカップを受け取った。その指先が健太郎の手に触れた瞬間、彼女は電気に打たれたように小さく震え、逃げるようにカップを両手で包み込んだ。
一口、熱い液体を喉に流し込むと、強張っていた彼女の全身の力が、ふっと抜けていくのがわかった。
【剥がれ落ちた仮面と、憧憬の記憶】
「……驚きました。まさか、会社に来て……あんなふうに言われるなんて。あたし、もう心臓が止まるかと思いました」
結衣は俯いたまま、ぽつりぽつりと話し始めた。
その声には、もう無理に作った「リサ」の快活さはなく、内気で一生懸命な一人の女性、早川結衣の響きがあった。
「あの……あたし、初めてこのゲーム内で会った時から、わかってたんです。目の前にいる『ケンタロウ』さんが、あたしの憧れている職人の三神さんだって」
「……そうだったのか」
「はい。三神さんの指の動き、革に触れる時のあの独特の……なんて言うか、祈るような手の形。それに顔も身体もそのままだし……。一目で『あ、三神さんだ』って。でも、怖かったんです。正体がバレたら、三神さんはあたしのこと……きっと『不気味なストーカー』みたいに思うだろうなって。だから、わざとギャルのふりをして、派手な言葉を使って……。リサっていうキャラクターを演じれば、別人だと思って、可愛がってもらえるんじゃないかなって。……情けないですよね、こんな子供だましなことして」
健太郎は静かに耳を傾け、自らのカップを置いてから彼女に語りかけた。
「……リサとして振る舞っていた君も、俺にとっては魅力的だったよ。最初は少し面食らったがね。あの不敵な物言いや、何にも縛られない自由な振る舞い。職人の世界に閉じこもっていた俺にとって、君の明るさは……暗い工房に差し込む光のようだった。だが、時折見せる『素材』を慈しむようなあの真剣な眼差しに、俺は無意識のうちに惹かれていたのかもしれない」
健太郎の言葉に、結衣の目から大粒の涙がカップの中にこぼれ落ちた。
「あたし、レザーワークスで初めて三神さんに会った時から……ずっと、見ていたんです。素材の受け取りに来る三神さんはいつも寡黙で、少し怖そうだったけど。でも、自分の仕事に誇りを持っていて、材料一つ選ぶのにも一切妥協しない。一枚の革に魂を込める、あんなにカッコいい大人の人、他にいないから……」
結衣は顔を上げ、潤んだ瞳でまっすぐに健太郎を見つめた。
「ずっと、憧れていたんです。……あたしみたいな新人には、一生手の届かない、雲の上の人だと思ってました。だから、この世界でだけでも、三神さんの隣にいられるのが……たとえ偽りの姿でも、三神さんの大きな手に触れてもらえるのが、本当に……夢みたいに、嬉しくて……っ」
【職人の抱擁と、新たな契約】
「結衣……」
健太郎は、彼女の華奢な身体を力強く、そして壊れ物を扱うように優しく抱き寄せた。
結衣は、健太郎の胸に顔を埋めて、子供のように声を上げて泣いた。
彼が醸し出す革の匂いと、現実の彼が持っている誠実な体温が、仮想世界の身体を通じて彼女の魂に深く染み渡っていく。
「すまなかった。……君がそんな思いで俺の隣にいてくれたのに、俺は君の不安に気づいてやれなかった。リサとしての君も、結衣としての君も、すべては俺が魅了された一人の女性だ」
「三神さん……っ」
「これからは、リサとして演じる必要はない。ありのままの君で、俺のそばにいてくれないか。……職人として、そして一人の男として、君を最後まで仕上げさせてほしい」
「はい……、はいっ!! 三神さん、あたし……あたしの全部、使ってください……っ!!」
結衣は、健太郎の背中に回した手に力を込めた。
憧れだった「三神健太郎」の腕の中。隠し事のない、本当の自分として受け入れられた喜び。その安堵感は、やがて彼女の体温をじりじりと上昇させ、二人の間に、昼間の事務所で感じたものよりもさらに深く、逃れようのない情愛の火を灯し始めていた。
【リサ(早川結衣)のスキル熟練度】
• 演技(ギャル):Lv.20 (50/100) → Lv.15 (10/100) (-540)
• 自身の正体を曝け出したことで、「リサ」としての仮面が消失。
• 素顔の早川結衣:Lv.6 (30/100) → Lv.11 (20/100) (+490) Level Up!
• ありのままの自分を三神に認められたことで、精神的安定と感応度が極限に達する。
• 誠実な帰依:Lv.1 (10/100) → Lv.4 (20/100) (+310) Level Up!
• 心身同期(シンクロ):Lv.1 (10/100) → Lv.2 (50/100) (+140) Level Up!
• 被覚醒:Lv.7 (90/100) → Lv.8 (80/100) (+90) Level Up!
【健太郎のスキル熟練度】
• 慈愛の加工:Lv.1 (50/100) → Lv.4 (30/100) (+380) Level Up!
• 結衣の情熱を受け止め、彼女の全てを慈しむ精神的包容力が開花。
• 鑑定(真実の眼):Lv.5 (30/100) → Lv.6 (10/100) (+80) Level Up!
• 聖霊同調:Lv.17 (50/300) → Lv.18 (10/300) (+260) Level Up!
• 無意識の紳士:Lv.6 (10/100) → Lv.8 (10/100) (+200) Level Up!
【新規取得スキル】
• 【魂の契約(ソウル・ボンド)】(リサ):Lv.1 (10/100)
• 特定の主(健太郎)に対し、自身の全てを委ねることで、魔力と快感の伝導率を劇的に高める。
【設定データ・状況確認】
• 健太郎: 結衣のひたむきな想いを知り、彼女を「守るべき一人の女性」として完全に愛着を抱く。
• 早川結衣: 秘密から解放され、三神への愛が爆発寸前。今夜は「生徒」や「素材」としてだけでなく、「女」として三神に溺れることを望んでいる。
• アイリス: 二人の間に生まれた「真実の愛」の波動に当てられ、いつになく静かだが、その指先は自身のドレスを強く握りしめていた。
【月下の誓いと、横槍を入れる聖霊】
「結衣、よく話してくれたな。もう、何も怖がることはない……」
健太郎は愛おしさを抑えきれず、腕の中の結衣の顎をそっと持ち上げた。
涙に濡れた長い睫毛が震え、潤んだ瞳が自分を見つめる。彼は吸い寄せられるように顔を近づけ、彼女の柔らかい唇に、慈しむような深いキスを落とした。
ゲームの感覚フィードバックを通じて、結衣の甘い吐息と、震えるような歓喜が健太郎の胸に流れ込んでくる。
「……んっ、三神、さん……っ」
二人が互いの体温を確かめ合うように、しばしの間、静かに抱きしめ合っていたその時だった。
「――ええい! おぬしら、いつまでそうしておるのじゃ! 妾(わらわ)を無視して盛り上がるのも大概にせよ!」
静寂を切り裂いたのは、凛とした、それでいて妖艶な艶のある声。第三形態のアイリスが、頬を膨らませて地団駄を踏んでいた。
「あるじ! この小娘がようやく素直になったのは喜ばしいが、ここは工房であって寝所ではないぞ! そもそも、妾という至高の聖霊を差し置いて、現世のしがらみに現を抜かすなど、万死に値するわ!」
アイリスは腰に手を当て、健太郎を指差しながら、不機嫌そうに銀髪を揺らした。
「ほれ、あるじ! さっさとこの娘の『装備』を完成させぬか! 魂が通じ合ったのなら、今こそ最高級の『加工』を施す絶好の機会ではないかえ?」
【愛のコルセット】
「……ふっ、そうだな。アイリスの言う通りだ」
健太郎は苦笑いしながら結衣を離すと、作業台の上に置いてあった「作りかけの防具」を手に取った。
それは、リサ(結衣)のために用意していた、黒い牛革に銀の装飾を施した重厚なコルセットだ。
「結衣、これを着けてみてくれ。今の君なら、この革を本当の意味で『着こなせる』はずだ」
「はい……っ、三神さんが作ってくれたものなら……あたし、喜んで」
結衣は照れながらも、健太郎の手を借りてコルセットを身に纏った。
健太郎は彼女の背後に回り、編み上げられた紐を一本ずつ、丁寧に、そして力強く引き締めていく。
「くっ、あ……っ、三神さん……っ、胸が、苦しい……けど、すごく……あったかい……っ」
ひと針ひと針、健太郎が結衣への想いを込めて縫い上げた革が、彼女の華奢な胴体を完璧にホールドしていく。
健太郎の指先が、コルセットを締め上げるたびに結衣の肌をかすめ、その刺激が彼女の脳内を甘い痺れで満たしていく。
「良いぞ、あるじ! その娘の情熱を、革の中に閉じ込めるのじゃ! もっとキツく、妾の魔力とあるじの想いで、その矮小な器を固定してやるがよい!」
【完成、そして……】
健太郎は最後の結び目を固く締め、結衣の腰のラインを芸術的なまでに強調させた。
仕上げに、彼はコルセットの正面、結衣の心臓に近い位置に、そっと掌を当てた。
「これで、完成だ。……このコルセットは、君を守り、同時に君と俺を繋ぐ絆だ」
「三神さん……。あたし、この防具と一緒に、ずっと三神さんの隣で戦います。……現実でも、この世界でも」
コルセットに刻印された魔力が淡く光り、結衣の身体を優しく包み込む。
アイリスはそれを見て、ようやく満足げに鼻を鳴らした。
「ふん、まあまあの出来じゃな。だがあるじ……これで終わりではないぞ? 『装備』を新調したのなら、次は……その性能を十分に試してやらねばならぬ。そうであろう?」
アイリスは淫らに目を細め、健太郎の腕に縋り付いた。
結衣もまた、コルセットによって押し上げられた自身の胸の鼓動を感じながら、熱い視線を健太郎へと向けていた。
工房の熱度は、夜が深まるにつれ、再び沸点へと向かって上昇し始めていた。
【リサ(早川結衣)のスキル熟練度】
• 素顔の早川結衣:Lv.11 (20/100) → Lv.12 (50/100) (+130) Level Up!
• 被覚醒:Lv.8 (80/100) → Lv.10 (10/100) (+130) Level Up!
• 心身同期(シンクロ):Lv.2 (50/100) → Lv.4 (10/100) (+160) Level Up!
• 誠実な帰依:Lv.4 (20/100) → Lv.5 (60/100) (+140) Level Up!
• 魂の契約(ソウル・ボンド):Lv.1 (10/100) → Lv.2 (30/100) (+120) Level Up!
【健太郎のスキル熟練度】
• レザークラフト・マスタリー:Lv.3 (90/100) → Lv.4 (50/100) (+60) Level Up!
• 慈愛の加工:Lv.4 (30/100) → Lv.5 (80/100) (+150) Level Up!
• 聖霊同調:Lv.18 (10/300) → Lv.19 (100/300) (+390) Level Up!
• 愛撫:Lv.4 (50/100) → Lv.5 (20/100) (+70) Level Up!
【設定データ・状況確認】
• 健太郎: 結衣への深い愛情を込めて「真の装備」を完成させた。彼女を保護し、同時に自身への依存を強める「慈愛の呪縛」を無意識に施している。
• 早川結衣: 三神の想いが詰まったコルセットを着け、心身ともに彼に完全に掌握されたことに至上の喜びを感じている。
• アイリス: 嫉妬と期待を剥き出しにしつつ、主と結衣の絆を利用して、より高次の魔力結合を目論んでいる。
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高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
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