[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第四章 やりたい事……。

第57話: 神域の収納、断崖への第一歩

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 健太郎は、結衣の細い腰にウェストポーチを回し、バックルをパチンと留めた。

「……よし、これでいい。結衣、重くないか?」

「はい! あんなに大きいのに、背負うと羽みたいに軽いです。健太郎さん、ありがとうございます」

 結衣は頬を染めながら、新しい装備の感触を確かめる。

「くふふ、主よ。妾の魔力をこれでもかと詰め込んでやったのじゃ。そのポーチ一つで、象の肉すら腐らせずに半年は保とう。感謝するのじゃぞ?」

「ああ、助かるよ、アイリス。……さあ、行こうか。灼熱の断崖へ」

 三人は、陽炎が立ち昇る断崖の入り口へと足を踏み入れた。
 周囲の気温が急上昇するが、健太郎と結衣を包むアイリスの氷結魔法と、新調した装備が、過酷な熱を完璧に遮断している。

「主、止まれ。……早速お出ましじゃ。あの岩影におる、焔を纏ったトカゲども……サラマンダーの群れじゃな。妾が焼き払ってもよいが、主の『手入れ』を見せてくれるのであろう?」

「ふむ、ようやく妾(わらわ)の出番じゃな。主よ、存分にその腕を振るうがよい。妾のすべてを、主に預けようぞ」

 アイリスが尊大に、かつ艶かしく微笑んだ直後、その肢体が眩い光の粒子へと弾けた。 健太郎の右手に現れたのは、深淵の如き黒を湛えた『黒鋼樺の長弓』。
神域の理を刻んだ、アイリスの本体である。

「行くぞ……!」

 健太郎が弦を引き絞ると、空気そのものが震え、極限まで圧縮された光の矢が形成される。その矢は太い光線ではなく、魔力を限界まで絞り込んだ、一筋の銀針の如き鋭さ。

 ――スキル【極針】。

 放たれた矢は、爆音を置き去りにして空を裂いた。
岩影から飛び出そうとしていたサラマンダーの眉間を、正確無比に貫く。
脳を破壊された魔物は、叫ぶ暇すら与えられず、一撃でその生命活動を停止させた。

『あぁっ……! あぁんっ、主……ッ! その指、もっと、強く……っ!』

 その瞬間、健太郎と結衣の脳内に、甘く、それでいて暴力的なまでのアイリスの嬌声が響き渡った。

 弦を弾く振動、指先に伝わる魔力の奔流。
それらすべてがアイリスにとっては至上の愛撫となり、聖霊の淫語となって溢れ出したのだ。

「ひゃうんっ……! も、もう……毎回これ、なんだから……」

 結衣は頬を真っ赤に染め、身体を小さく震わせながら悶えた。
脳内に直接流れ込むアイリスの快楽。
その「中」で共に戦うことは、結衣にとって精神的にも肉体的にも、あまりに刺激が強すぎた。
 しかし、結衣はそのまま立ち止まってはいなかった。
 健太郎が射ち漏らした……いや、わざと結衣の練習台にするために残した左右の二体。それらが、燃え盛る爪を振りかざして飛びかかってくる。

「えいっ……たぁっ!」

 結衣の手に握られた二本の短剣が、鮮やかな閃光を描いた。
彼女の動きは、健太郎のそれとは異なる、舞踊のようなしなやかさ。
 一体目のサラマンダーの爪を紙一重でかわすと、その勢いを利用して一回転。
流れるような動作で魔物の首筋を断ち切る。
間髪入れず、二体目の喉元に、逆手の短剣を深く突き立てた。

(そういえば……結衣が戦う姿を、まじまじと見るのは初めてだな)

 健太郎は弓を構え直しながら、その躍動感溢れる姿に目を奪われた。
 かつての自信なげな少女ではない。健太郎の隣に立つために、彼の背中を守るために、彼女もまた「アイリス工房」の一員として牙を研いでいたのだ。

「あ、健太郎さん! 余所見してたら危ないですよ!」

「ふっ、そうだな。……よし、アイリス。次はあの奥の群れだ。もっと奥まで、俺の意志(魔力)を流し込むぞ」

『ひぅっ……!? あぁぁっ! いい、いいわ主! もっと、奥まで……妾を、めちゃくちゃに射ち抜いてぇぇぇ……っ!』

 灼熱の断崖に、光の針が雨となって降り注ぐ。
 伝説の職人と、目覚めた伴侶、そして絶頂に喘ぐ聖霊弓。
 三人の歩みは、もはや何者にも止められなかった。

 戦いの喧騒が去った断崖の岩場には、数十体のサラマンダーが骸を晒していた。
熱を帯びた魔物の死骸からは、独特の硫黄のような臭いが立ち昇る。

「さて、ここからが本番だ。白煉瓦の材料となる『神灰岩』は、このサラマンダーたちが食して体内で精製されたものも含まれる。丁寧に解体して、胃袋の中身と、質の良い皮を回収するぞ」

 健太郎が愛用の解体ナイフを抜き放ち、流れるような手捌きで一体目の腹を割く。
その動きには、長年のレザークラフト職人としての矜持と、神域での経験が凝縮されていた。

「健太郎さん、私も手伝わせてください。ずっと、あなたの背中を見てきましたから……やり方は覚えています」

 結衣がそう言って、予備の解体ナイフを手に取った。
健太郎は少し驚いたが、「ああ、頼む。無理はするなよ」と短く応える。
 かつての内気な彼女なら、血生臭い作業に顔を顰めたかもしれない。
しかし、今の結衣は違った。健太郎の隣に立つ職人として、その瞳は真剣そのものだ。
 結衣のナイフが、サラマンダーの鱗の隙間を迷いなく滑り降りる。
驚くべきことに、その手際は健太郎の教えを忠実に守りつつも、女性らしい繊細さが加わっていた。
筋肉を傷つけず、皮だけを薄く剥ぎ取り、目的の部位を的確に切り出す。

「……上手いな、結衣。驚いたよ」

「えへへ、健太郎さんの作業をいつも隣で見ていたおかげです。なんだか、包丁で料理をしている時と、感覚が似ている気がして……」

 結衣がそう微笑んだ瞬間、彼女の脳内にシステムログが鳴り響いた。

【告知:特定条件を達成しました。スキル『解体』を習得】

【告知:既存スキル『料理』との高い親和性を確認。統合処理を開始します……】

【告知:『料理』と『解体』が統合され、上位互換スキル『料理マスタリー』へと進化しました】

「あ……健太郎さん、変なログが。料理スキルが、マスタリーになったみたいです」

「料理マスタリーか。食材を命からいただくという本質を、君の魂が理解した証拠だな。素晴らしいよ、結衣」

『ふむ……主よ、結衣もなかなかやるではないか。のう? 妾の主が惚れ込むだけのことはあるのじゃ。……あぁ、それにしても先程の指使い、まだ身体の芯が疼いておるわ……くふふ』

 アイリスが弓から元の姿に戻り、火照った顔を健太郎の肩に預けながら、尊大に、しかしどこか甘えた声を出す。

「アイリス、まだ余韻に浸っている暇はないぞ。クィーンの居場所へ急ぐ」

「わかっておるわ。主の望む最高の鍛冶場のためじゃ、妾が最後まで導いてやろうぞ。!」

 三人は、大量の素材を新調したリュックへと詰め込み、さらに熱気が渦巻く断崖の最深部へと足を進めた。

【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
■ 生産系
• レザークラフト・マスタリー: Lv.9 (20/100) (+3)
• 料理マスタリー: Lv.7 (72/100)
• 土木・建築マスタリー: Lv.8 (60/100)
• 農業マスタリー: Lv.4 (10/100)
• 慈愛の加工: Lv.39 (28/100) (+3)
■ 戦闘系
• (変動なし)
■ 身体強化系
• 全生命力の解放: Lv.3 (45/100)
• 性技(手入れ): Lv.21 (85/100)
■ 特殊スキル
• サバイバルマスタリー: Lv.2 (05/100) (+7) (Level Up!)
• 効率的な大量解体と素材の選別を完遂。
• 聖霊同調(神域): Lv.45 (120/300) (+5)
• 家長としての威厳: Lv.19 (18/100) (+3)
• 【工房主の刻印】: Lv.5 (60/100) (+3)
• 【神域の守護人】: Lv.6 (45/100) (+3)
• 【炉心の探究者】: Lv.1 (55/100) (+10)

【早川結衣(結衣) スキル熟練度】
• 裁縫マスタリー: Lv.16 (55/100)
• 料理マスタリー: Lv.1 (0/100) (New!)
• 解体スキルを統合し、食材の根源を理解。
• アイリス工房の一員: Lv.30 (35/100) (+10)
• 解体作業での貢献。
• 誠実な帰依: Lv.37 (20/100) (+5)
• 素顔の早川結衣: Lv.50 (20/100) (+5)
• 被覚醒: Lv.33 (20/100) (+5)
• 三位一体の悦楽: Lv.19 (30/100) (+5)
• 魂の契約: Lv.35 (20/100) (+5)
• 【正妻の余裕】: Lv.9 (25/100) (+5)
• 魔力付与(バフ): Lv.3 (95/100)

新規取得スキル
• 【双閃の舞踏】: Lv.1 (0/100)(結衣:二刀の短剣による回避・反撃に特化した戦闘スキル)
• 【食材の目利き(神域)】: Lv.1 (0/100)
(結衣:解体と料理の統合により、神域素材の最高部位を見分ける目が備わった)
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