[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第八章 現実での関係性

第177話:【継承の儀、乙女たちの誓い】

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 健太郎の全てを飲み込み、恍惚とした表情を浮かべる結衣。
彼女は口元を手の甲で拭うと、扉の向こうで腰を抜かしている桃子と恵梨香に、優しく、しかし抗いがたい色気を孕んだ視線を向けた。

「……いつまでもそこにいないで、入っておいで?」

 促されるまま、桃子と恵梨香はおずおずと浴室の洗い場へと足を踏み入れた。
全裸のまま立ち尽くす二人の視線は、結衣の口角に残る白濁した痕跡と、満足げに目を閉じている健太郎へと釘付けになっている。
 結衣は立ち上がり、桃子の豊かな胸にそっと手を触れた。

「桃子ちゃん、あなたもいずれ……今の私みたいに、健太郎さんを全部受け止められるようになるわよ。……私が教えてあげる」

「えぇ……。わ、私にも、できるかなぁ……」

 桃子は顔を真っ赤にしながらも、結衣の言葉に期待と不安を滲ませる。
結衣は続けて恵梨香の肩を抱き寄せた。

「恵梨香ちゃんもね。……二人とも、私よりおっぱい大きいんだから。きっと、もっと健太郎さんを喜ばせてあげられるはずよ?」

「結衣さん……。ウチ、そんなん言われたら……頑張るしかないやん」

 恵梨香は照れ隠しに鼻を啜りながらも、結衣の「洗体」という名の教育を受け入れる覚悟を決めた。
 結衣は二人に石鹸のついたタオルを持たせ、健太郎の身体の洗い方を、そして「触れ方」を一つずつ丁寧に教えていく。

「ここは優しく……。でも、ここは少し強く。健太郎さんがどこで息を呑むか、ちゃんと肌で感じなさい」

 結衣の指導のもと、桃子と恵梨香の小さな手が、健太郎の逞しい肢体をなぞり始める。
 健太郎は、三人の少女たち(一人、大人の女性が混ざっているが)の熱い指先に包まれ、浴室の蒸気のなかで、再び身体が熱を帯びていくのを感じていた。

「……お前ら、本当に……」

「健太郎さん、静かにしてて? 今は、この子たちの『練習台』になってあげて」

 結衣がいたずらっぽく笑い、健太郎の唇を人差し指で塞ぐ。
 朝の浴室。四人の肌が重なり合い、石鹸の泡と情熱が混ざり合う空間。
 現実の世界でのこの「教育」は、やがてダイブギアを通じ、仮想世界での彼女たちの献身へと繋がっていくことになる。

【伝承の系譜、仮想から現実へ】

 三人の柔らかな手に身体を委ねながら、健太郎はふと、懐かしい光景を思い出していた。
 結衣が今、桃子と恵梨香に「奉仕のいろは」を教えている姿。それはかつて、『Infinite Realm』の世界で、健太郎の忠実な従者であるアイリスが結衣に施していた「指導」と重なるものがあった。

「……ふふ、そういえば結衣も、あっちの世界じゃアイリスから手取り足取り教えてもらってたもんな」

 健太郎がポツリと漏らした言葉に、結衣は少しだけ頬を染め、いたずらが見つかった子供のような顔をした。

「あ……健太郎さん、それ言わないで。……でも、そうね。アイリスのあの献身的な姿を見て、私も『健太郎さんにはこれが必要なんだ』って、叩き込まれた気がするわ」

 結衣は感慨深げに頷き、桃子と恵梨香に向き直る。

「そうなの。私も最初からこうだったわけじゃないのよ? アイリスが、健太郎さんを主(あるじ)と呼んで、命がけで支えていたのよ……。彼女に女としての『奉仕の覚悟』を教わったの」

「主……。アイリスお姉ちゃん……」

 桃子がその名を呟き、どこか遠くを見るような瞳をした。
ゲーム内で出会ったことのある、凛とした美しき従者。その彼女が結衣の師匠であると知り、桃子と恵梨香は顔を見合わせる。

「じゃあ、結衣さんのこのテクニックは、アイリスさん直伝ってこと!?」

「ええ、そうよ。だから、今私が二人に教えているのは、アイリスから私、そして私から二人へ……健太郎さんを愛するための『伝統』みたいなものかしら」

 結衣は再び、石鹸で滑らかになった自分の身体を健太郎に密着させた。
 アイリスから継承された「奉仕マスタリー」の神髄。それが今、現実の浴室で、若き二人の少女へと受け継がれていく。

「さあ、桃子ちゃん、恵梨香ちゃん。練習は終わり。……次は、あっちの世界(ゲーム)で、本物のアイリスさんに見せられるくらい、しっかり健太郎さんを支えられるようになりましょう?」

 「「はいっ!!」」

 少女たちの弾んだ声が、浴室の壁に反響した。
 現実での絆を深め、覚悟を共有した四人。いよいよ、仮想世界へと帰還する時が来た。

【土曜の朝、ダイブギアと外の世界】

 結衣の提案に、桃子と恵梨香は一瞬、顔を曇らせた。
リビングに置かれているダイブギアは健太郎と結衣の分だけで、彼女たちの愛機はそれぞれ、自分の部屋に置いてあるのだ。

「あ……そうやった。ウチらのダイブギア、家に置いてきたんやったわ……」

「ログインするには、一度お家に帰らないといけないね……」

 せっかくお風呂で絆を深めたのに、ここで解散するのは寂しすぎる。
桃子と恵梨香は、縋るような瞳で健太郎を見上げた。
昨夜、文字通り「身も心も」捧げたばかりの彼女たちにとって、今は一分一秒でも健太郎のそばにいたい時間なのだ。

「……ねぇ、おじさん。ゲームは夜からでもいいんじゃないかな?」

「そうやで、健太郎さん! 今日はせっかくの土曜日やし、天気もええし……四人でドライブに行きたい!」

 恵梨香の提案に、桃子も大きく頷く。結衣もまた、健太郎の顔色を伺いながら、優しくフォローを入れた。

「いいんじゃないかしら、健太郎さん。昨日はずっと家(ここ)で激しく過ごしたんだし、少し外の空気を吸うのも気分転換になるわ。……それに、二人の可愛いお願い、聞いてあげて?」

 結衣にまでそう言われては、健太郎に拒否権などなかった。四十八歳の革職人は、愛おしそうに三人の顔を見渡し、降参だと言わんばかりに肩をすくめた。

「わかった、わかった。それじゃあ、夜にそれぞれ自宅からログインすることを約束に、昼間はドライブに出かけるか」

「「やったーー!!」」

 桃子と恵梨香が健太郎の両腕に抱きつき、歓声を上げる。
結衣はその光景を微笑ましく見つめながら、「じゃあ、私も身支度しちゃうわね」と、恋人として健太郎の車に乗るための準備を始めた。

「よし、お前ら。あまり派手な格好はするなよ? 目立ちすぎるからな」

「はーい! おじさんに似合う、可愛いウチらで行くね!」

 朝の光に満ちたリビング。
現実の世界で、一人の男と三人の少女が、これから始まる特別な週末に向けて動き出した。ダイブギアはしばしの間、静かに眠りにつき、代わりに健太郎の愛車のエンジンが、旅立ちの鼓動を鳴らそうとしていた。

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