[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

文字の大きさ
189 / 246
第八章 現実での関係性

第179話: 【曇り硝子の密室、冬の残り香】

しおりを挟む
 冬の低い陽光が銀色の海に反射し、車内の真っ白に曇った窓ガラスを透過して、淡い光の粒子を降らせている。
 外気温は肌を刺すほど冷たいはずなのに、健太郎の愛車の中は、四人の重なり合う吐息と、剥き出しの肌から立ち昇る熱気で、むせ返るような湿り気に満ちていた。

「ん、んぅ……っ。おじさん、あったかい……。コートの中、おじさんの匂いでいっぱいだよ……」

 後部座席では、健太郎のコートを羽織ったままの桃子が、彼の膝の間に身体を沈めていた。健太郎は運転席のシートを限界まで倒し、狭い車内という密室の中で、三人の「現実」をその身に受けている。

「……健太郎さん、いい顔してる。やっぱり、外の世界でお日様に当たると、あなたの雄々しさが際立つわね」

 助手席から身を乗り出し、健太郎の首筋に鼻先を寄せて甘い声を出すのは結衣だ。彼女の手は、既に健太郎のジーンズのフロントを解放し、そこから露わになった「雄の証」を、熟練した指使いで愛でていた。

「っ、結衣……。お前、さっきから煽りすぎだぞ……っ」

「ふふ、だって。桃子ちゃんも恵梨香ちゃんも、あんなに物欲しそうな顔をして私を見てるんですもの。お手本を見せてあげなきゃ、先輩の名が廃るわ」

 結衣はそう言うと、健太郎の楔を自らの滑らかな掌で包み込み、ゆっくりと上下に扱き始めた。車内という限られた空間では、服の擦れる音や、肌と肌が吸い付く音が不必要に大きく、官能的に響く。

「おっちゃん……。ウチら、もう我慢の限界やわ。……なぁ、桃子。結衣さんに負けてられへんな?」

「うん……っ。おじさん、私、おじさんの全部を……また感じたい」

 恵梨香の言葉に押されるように、桃子が健太郎の胸元に顔を寄せ、シャツのボタンを一つずつ外していく。
その背後では、恵梨香が健太郎の逞しい腕を自分の胸に抱き込み、彼の指先を自らの火照った蕾へと導いていた。

「……あぁ、わかった。……来い、お前ら。俺の現実は、全部お前たちのものだ」

 健太郎の低い、重厚な声が車内に響く。
 それを合図に、狭い車内は混沌とした悦楽の坩堝へと化した。
 結衣の主導による、計算された愛撫。桃子の、純粋ゆえに激しい情愛。そして恵梨香の、若さ溢れる奔放な誘惑。
 三つの異なる熱量が、健太郎という一つの器に注ぎ込まれていく。

「あ……あぁぁっ! 健太郎さん、すごい……っ。車が揺れるたびに、お腹の奥まで響くの……っ!」

 結衣が健太郎の上に跨がり、その深淵で彼を受け止める。車のサスペンションが軋み、四人の重みがシートを沈み込ませるたび、窓ガラスの曇りはさらに濃くなっていった。
 外の世界には誰もいない。ただ、冬の海風が車体を揺らす音だけが、彼らの情事を祝福するように鳴り響いている。

「んんぅっ……! おじさん、おじさんっ! 好き、大好き……っ!」

「健太郎さん……っ、そのまま、ウチのことも……めちゃくちゃにしてぇなっ!」

 極限まで昂ぶった感覚が、健太郎の理性を完全に焼き切った。
 彼は結衣の腰を掴み、その奥底へと、今日という日の思い出を刻み込むように激しく突き上げる。
それと同時に、左右から縋り付く桃子と恵梨香の唇を、代わる代わる奪い取った。

 そして――。

 健太郎の咆哮とともに、冬の午後の光の中で、濃厚な命の奔流が放たれた。
 結衣のなかで脈打つその熱は、そのまま彼女たちの絆の象徴として、車内の静寂の中に溶けていった。
 一時の嵐が過ぎ去り、四人は乱れた衣服を整えながら、しばらくの間、余韻に浸っていた。
 真っ白だった窓ガラスの曇りが、端の方から少しずつ透明に戻っていく。

「……ふふ。本当に、最高のドライブになったわね」

 結衣が乱れた髪を整えながら、満足げに微笑む。
 健太郎は、心地よい脱力感の中でハンドルに手を置き、バックミラー越しに頬を赤らめた二人の少女を見つめた。

「……よし。それじゃあ、約束通り二人を家まで送る。……夜、ログインするのを忘れるなよ」

「「はーい!」」

 二人の元気な返事に、健太郎はエンジンをかけた。
 銀色の轍を残し、車は再び走り出す。
現実での絆を極限まで深めた四人。
次に彼らが出会うのは、あの広大な仮想世界――アイリスの待つ、もう一つの「家」である。

【黄昏の懺悔、恋人の深淵】

 桃子と恵梨香をそれぞれの自宅へと送り届け、車内はようやく静寂を取り戻していた。夕暮れ時の街路樹が、赤く染まった影を長くアスファルトに落としている。
 助手席には、結衣だけが座っている。賑やかだった少女たちの笑い声が消えた後の空間は、どこか現実味を帯びた重たさに包まれていた。
 健太郎はハンドルを握る手に力を込め、前を見つめたまま、重い口を開いた。

「……結衣。本当に、すまない」

 その声は、潮騒よりも深く、懺悔の念に震えていた。
 結衣は何も言わず、ただ健太郎の横顔を見つめている。

「ゲームの中のこととはいえ……高校生の二人を抱いていたことさえ、お前には嫌な思いをさせていたはずだ。それなのに、あろうことか現実でまで……」

 健太郎の脳裏に、昨夜から今日にかけての情景が浮かぶ。
桃子の流した赤い標。車内での狂乱。革職人として一途に生きてきたはずの自分が、若き少女たちの未来を、そして最愛の恋人である結衣の信頼を、踏みにじってしまったのではないかという自責の念。

「俺は、男として……最低なことをしている自覚はある。本当にすまない、結衣」

 信号待ちで止まった車の中、健太郎は深く頭を下げた。
 しばしの沈黙。
やがて、結衣が小さく、けれど柔らかな吐息を漏らして、健太郎の膝にそっと手を置いた。

「……健太郎さん。顔を上げて」

 促されて顔を上げた健太郎を、結衣は今まで見たこともないほど慈愛に満ちた、そしてどこか妖艶な瞳で射抜いていた。

「謝ってほしいなんて、一度も思ってないわ。……嫌な思い? ええ、最初は少しだけあったかもしれない。でもね、健太郎さん。今の私は、そんな小さな感情なんて、もう通り過ぎてしまったの」

 結衣は身を乗り出し、健太郎の耳元に唇を寄せた。

「私を誰だと思っているの? あなたに『奉仕マスタリー』を刻み込まれた、あなたの恋人よ? あの子たちがあなたに溺れて、あなたもあの子たちを必要としている……。それを含めて、私は三神健太郎という『男』のすべてを愛しているの」

 結衣の手が、健太郎の頬を優しく撫でる。

「現実でもゲームでも、あなたの隣に立つ『正妻』は私。……だから、あの子たちを導くのも私の役目だと思ってる。謝る暇があるなら、今夜、あっち(ゲーム)の世界で、私を世界一幸せな女にして? それが、私への一番の謝罪よ」

 結衣の凛とした強さと、すべてを包み込む包容力。
 健太郎は、自らの矮小な罪悪感を打ち砕かれたような衝撃とともに、結衣という女性の底知れない深さを再認識した。

「……ああ。わかったよ、結衣。……ありがとう」

 夕闇が迫る中、二人は健太郎の自宅へと戻っていった。
 今夜、ダイブギアを通じて繋がる世界で、健太郎は待たせている従者と、そしてこの愛すべき恋人のために、主としての真の姿を見せることを誓った。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

あべこべな世界

廣瀬純七
ファンタジー
男女の立場が入れ替わったあべこべな世界で想像を越える不思議な日常を体験した健太の話

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...