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一章
二話
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引き取る子どもたちの名前は男の子で七歳の三夜、女の子は三歳で千夜という。
この子たちは兄妹だったのだがこの子たちの両親は父親が飛行機事故で亡くなり、母親は父親がいない事に耐え切れず自殺してしまったらしい。
引き取り手を探したが三夜たちの祖父母は亡くなっており、他が引き取りたがらない為、自分たちが引き取る事にしたのだという。
そこまで話し終え夕吏と詠と詩は神妙な面持ちをしており、話が理解出来なかったらしいほたるは『よく分からない』と言いたげな表情を浮かべていた。
「この子たちいつ此処に来るの?」
静かに話を聞いていた六男の星那が両親に問い掛ける。母親は小さく微笑みを浮かべて。
「実は今日の夕方なの」
と爆弾発言をした。
兄弟たちは「はあああああああ!!!??」と大きな声を出して驚いた。
それもそうだろう。話を聞き終えたのは五分ほど前、今の時刻を考えると夕刻まであと三時間もないような感じだ。そりゃ叫びたくもなる。
「なんで相談しなかったのさ!」
温厚な長男の夕吏は立ち上がってそう言った。すると両親は揃いも揃って。
「だって早めがいいと思って」
「仕方ないだろ?いつまでも嫌がる親戚の家に居るのはあの子たちにとって最悪な事だ」
「そりゃそうかもだけどさ。女の子なんて初めての事なんだよ!?おもちゃとか買ってあげなきゃ!」
「夕吏兄さん、そこが問題なんだ……」
夕吏の発言を聞いて即座にツッコミを入れたのは五男の霜だった。
わーわーぎゃーぎゃーと騒ぐ兄弟たちを見て母親は腕時計で時間を確認した。
「あら、そろそろ着く頃ね」
母親はそう言うとソファから立ち上がり玄関に向かった。玄関に向かう母親を見て騒ぐのをやめた兄弟たちは母親の後ろをついて行った。
玄関に着くのと同時に玄関のチャイムが鳴り響いた。
兄弟たちは顔を見合せどうしようかと目線で会話をしていると末っ子のほたるが玄関のドアをゆっくりと開けた。
すると其処に立っていたのは短い茶髪に黒色の瞳をした男の子と金髪のロングに右目がエメラルドグリーン、左目が黄色のオッドアイをした女の子が立っていた。男の子は七歳くらい、女の子は三歳くらいに見えた。
母親は嬉しそうな表情を浮かべるとほたるの後ろに立った。
「こんにちは。あなたたちが三夜くんと千夜ちゃん?」
「はい、そうです」
母親の問い掛けに答えたのは三夜だった。三夜は七歳の子どもにしては珍しいくらい無表情で問い掛けに答えた。一方、千夜の方は知らない人に会うのが怖いのか三夜の後ろに隠れるように立っていた。
「待ってたわ。ほら、中に入って」
母親がそう促すと三夜と千夜は遠慮気味に家の中に入ってきた。
この子たちは兄妹だったのだがこの子たちの両親は父親が飛行機事故で亡くなり、母親は父親がいない事に耐え切れず自殺してしまったらしい。
引き取り手を探したが三夜たちの祖父母は亡くなっており、他が引き取りたがらない為、自分たちが引き取る事にしたのだという。
そこまで話し終え夕吏と詠と詩は神妙な面持ちをしており、話が理解出来なかったらしいほたるは『よく分からない』と言いたげな表情を浮かべていた。
「この子たちいつ此処に来るの?」
静かに話を聞いていた六男の星那が両親に問い掛ける。母親は小さく微笑みを浮かべて。
「実は今日の夕方なの」
と爆弾発言をした。
兄弟たちは「はあああああああ!!!??」と大きな声を出して驚いた。
それもそうだろう。話を聞き終えたのは五分ほど前、今の時刻を考えると夕刻まであと三時間もないような感じだ。そりゃ叫びたくもなる。
「なんで相談しなかったのさ!」
温厚な長男の夕吏は立ち上がってそう言った。すると両親は揃いも揃って。
「だって早めがいいと思って」
「仕方ないだろ?いつまでも嫌がる親戚の家に居るのはあの子たちにとって最悪な事だ」
「そりゃそうかもだけどさ。女の子なんて初めての事なんだよ!?おもちゃとか買ってあげなきゃ!」
「夕吏兄さん、そこが問題なんだ……」
夕吏の発言を聞いて即座にツッコミを入れたのは五男の霜だった。
わーわーぎゃーぎゃーと騒ぐ兄弟たちを見て母親は腕時計で時間を確認した。
「あら、そろそろ着く頃ね」
母親はそう言うとソファから立ち上がり玄関に向かった。玄関に向かう母親を見て騒ぐのをやめた兄弟たちは母親の後ろをついて行った。
玄関に着くのと同時に玄関のチャイムが鳴り響いた。
兄弟たちは顔を見合せどうしようかと目線で会話をしていると末っ子のほたるが玄関のドアをゆっくりと開けた。
すると其処に立っていたのは短い茶髪に黒色の瞳をした男の子と金髪のロングに右目がエメラルドグリーン、左目が黄色のオッドアイをした女の子が立っていた。男の子は七歳くらい、女の子は三歳くらいに見えた。
母親は嬉しそうな表情を浮かべるとほたるの後ろに立った。
「こんにちは。あなたたちが三夜くんと千夜ちゃん?」
「はい、そうです」
母親の問い掛けに答えたのは三夜だった。三夜は七歳の子どもにしては珍しいくらい無表情で問い掛けに答えた。一方、千夜の方は知らない人に会うのが怖いのか三夜の後ろに隠れるように立っていた。
「待ってたわ。ほら、中に入って」
母親がそう促すと三夜と千夜は遠慮気味に家の中に入ってきた。
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