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【第1章】
■第8話 : 日高光平
数日後の朝。
作戦が固まり、準備も終わり、いよいよ日高へ勝負を申し込むために、日高が通いつめているパチンコ・パチスロホール『エース』へ来ていた優司。
様々な問題を、自分なりにベストだと思える形で解決し、この場に辿り着いた。
優司は、開店待ちの列からやや離れた位置で、様子を窺う。
(来た……日高だ。
よし、行くぞっ……)
日高光平。
年齢は21歳で、長身の痩せ型。
端正な顔立ちにサラサラとした黒髪、といった容姿で、一見して女性にモテそうだということがわかるルックスの男だ。
軽く深呼吸した後、自分に気合を入れながら、仲間2人と一緒に並んでいる日高のもとへ向かう優司。
「ちょっとスミマセン。日高……君ですよね?」
不意に声をかけられ、不審そうな表情を浮かべる日高。
「……ああ、そうだけど。あんた誰?」
「あの、俺、夏目っていうんだけど、ちょっと話があって」
「話?」
「うん。ちょっと二人で話したいんだけど……」
「…………」
明らかに不快な表情を浮かべる日高。
一緒に並んでいる仲間2人も、不審そうな目で優司を見ている。
「なんなの、話って。なんか大事なことか?」
「うーんっと……わりと大事だと思いますよ。
日高君のグループの人間も関係することだし」
「俺のグループの人間が?
……まあいいや。わかったよ、ちょっと話聞くよ」
自分の仲間や下の人間が関係するとなるとほっとけない、といった様子で、日高は列を離れた。
仲間には、そのまま並んでおくように言った。
それから二人は、少し離れた場所まで行き、そこで優司が話を切り出した。
「突然ですいません。
二人だけで話した方がいいかな、と思って」
「……まあいいからさ、用件を早く言ってくれよ」
「ああ、そうですね」
少し間を置いてから、優司が口を開く。
「あの、唐突でびっくりするかもしれないけど、俺とパチスロ勝負をしてくれないですか?」
「パチスロ勝負?」
「うん。日高君のジグマってるこの店『エース』での設定読み勝負です」
それを聞いた日高は、少し考え込んでいる様子だった。
「夏目っていったよな?
あのさ、なんでいきなり俺にスロ勝負なんて持ちかけてくんの?」
しばらく黙り込んだ後、日高はこう質問した。
日高にしてみれば当然の質問である。
「ですよね、そう思いますよね」
待ってましたとばかりに優司が説明を始める。
「日高君のグループに藤田ってヤツいますよね?
実は俺、アイツとちょっと因縁があって」
それから、藤田から受けた屈辱的な仕打ちについて詳しく説明していった。
なるべく感情に流されないように、わかりやすく客観的な視点で。
ここで主観的な恨み辛みを言っても、逆に引かれることは自明の理。
前日に、優司が最も気をつけようと思っていたポイントだった。
そして、そもそもホームレス生活を強いられる原因となったヒキ弱ぶりなども、具体的に説明した。
優司が説明を終えると、日高はすかさず喋り出した。
「なるほど。その説明が嘘じゃないってのはわかる。
藤田の件については、本人に聞けば一発でわかることだから嘘ついても仕方ないし。
あと、高設定ばっかツモって負け続けてる、ってのも嘘じゃないんだろうね。
そんな嘘をついても意味ないしな」
「……」
「まあ、藤田からそんな仕打ちを受けたなら黙ってられないだろうし、俺も長いことスロ打ってきて刺激に飢えてることも確かだ。面白そうだし、条件次第で受けてもいいぜ」
かかった!と優司は思った。
ここまではなんとなくうまくいく予感はしていた。
生粋のスロッターならば、こういった勝負に興味を示す可能性は高いし、ましてやスログループのリーダーくらいになってくれば、それなりの見栄やプライドもあるだろうから、堂々と勝負を申し込まれたら断れないだろう、と踏んでいたのだ。
しかし、問題はここからの交渉だった。
「ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいよ!
で、条件なんだけど、勝負方式はさっきも言ったとおり『設定読み勝負』でいこうかと思ってます。
最終的な出玉は一切関係なく、結果的に設定6をツモった方が勝ち、っていう勝負」
「なるほど。死ぬほどヒキが弱いってんなら、出玉勝負はできないもんな。
……で、勝った時の戦利品は?」
「うん、負けた方が勝った方に30万円支払う、っていう形にしようかと思ってて。
30万円っていうのは、あの時藤田が換金した額とほぼ同じだったから、なんとなくこの額に設定してみたんだけど」
「30万か……」
金額を聞き、また考え込む日高。
優司には、この金額が多くて悩んでいるのか少なくて悩んでいるのかがわからなかった。
「……不満?」
不安そうに聞く優司。
「いや、金額に不満はない。
けどさ、条件はそれだけなのか? 藤田に恨みを晴らしたいんだろ?」
なんだそのことか、と優司は安堵した。
当然、優司の考えている条件はこれだけではなかった。
藤田のことについても、どう料理するかじっくりと考えておいたのだから。
「やっぱ鋭いですね。
実は、もう一つ条件があって、俺が日高君に勝った場合には、あの時俺が受け取るはずだった15万を藤田から取り返して欲しいんですよ」
「……」
「さらに、ヤツの取り分だった15万を、俺の目の前で破棄させてもらえないかな、と」
優司なりに考えた、藤田への復讐の第一歩がこれだった。
一見不十分なようにも思えるが、読みが効かず、ただグループにぶら下がっているような低レベルなスロッター藤田にとって、優司への返金15万+破棄金15万のトータル30万ともなる出費はかなりダメージを与えることができると考えたのだ。
「ふーん……。まあ、そんくらいのことは要求してもバチは当たらないだろうな。
でも、その分俺にももう少し有利な条件が加わらないと駄目なんじゃないか?」
「それも考えてます。
もし俺が勝ったら、藤田が破棄した15万は手数料として日高君に貰ってもらおうかと思ってます」
「へぇ、なるほど。ってことは、仮に俺が負けても、失うのは15万で済むわけか」
「そうなりますね。俺に30万払っても、藤田からの15万が返ってくるので」
「でもさ、それは俺が負けた時の特典だろ?
俺が勝った時の特典もつけて貰わないと釣り合わないんじゃないの?」
少し困ったような表情を浮かべたフリをする優司。
実は、これくらいのことは要求してくるだろうことはわかっていた。
だが、「自分は譲歩したんだ」ということをアピールするためにも、わざと困ったフリをしていたのだ。
「……わかりました。
じゃあ、俺が負けた時には、今まで何ヶ月間かまとめてきたここらへんのホールの特徴なんかが書いてあるノートを渡します。
とりあえず、参考までに軽くこのノートを見てみてください。
ちなみに、ノートはこれ一冊じゃないんで」
そう言って、ポケットの中の小さなノートを日高に手渡した。
渡されたノートをパラパラとめくり軽く目を通した後、ポツリと日高が呟く。
「すげぇな。こんなに細かく……
しかも、内容も的確だ……」
予想通りの反応だった。
パチスロのことをよく理解している勝ち組の人間ならば、思わず唸らずにはいられないくらい詳しくまとめられたノート。
それだけ自信があるモノだからこそ、優司もわざわざ見せたのである。
「……わかった。
これだけの情報が書き込まれたノートなら、はっきり言ってかなり利用価値は高い。
軽く見た感じでも、かなり的を射たことがメモってあるし。
この勝負、受けて立つぜ」
優司は身震いした。
ついに日高から、勝負をする、という言質をとったのである。
「よかった!
藤田に恨みを晴らせるチャンスももらえて、さらに日高君みたいなスロッターと勝負できるなんて一石二鳥だよ!」
優司のこの言葉に、日高の表情が少し緩んだ。
が、その直後だった。
「ところでさ、夏目君は30万って金を本当に持ってんの?
さっきの話だと、今ホームレスなんだろ?」
優司が、解決するのに最も苦しんだ問題点についての質問がきた。
作戦が固まり、準備も終わり、いよいよ日高へ勝負を申し込むために、日高が通いつめているパチンコ・パチスロホール『エース』へ来ていた優司。
様々な問題を、自分なりにベストだと思える形で解決し、この場に辿り着いた。
優司は、開店待ちの列からやや離れた位置で、様子を窺う。
(来た……日高だ。
よし、行くぞっ……)
日高光平。
年齢は21歳で、長身の痩せ型。
端正な顔立ちにサラサラとした黒髪、といった容姿で、一見して女性にモテそうだということがわかるルックスの男だ。
軽く深呼吸した後、自分に気合を入れながら、仲間2人と一緒に並んでいる日高のもとへ向かう優司。
「ちょっとスミマセン。日高……君ですよね?」
不意に声をかけられ、不審そうな表情を浮かべる日高。
「……ああ、そうだけど。あんた誰?」
「あの、俺、夏目っていうんだけど、ちょっと話があって」
「話?」
「うん。ちょっと二人で話したいんだけど……」
「…………」
明らかに不快な表情を浮かべる日高。
一緒に並んでいる仲間2人も、不審そうな目で優司を見ている。
「なんなの、話って。なんか大事なことか?」
「うーんっと……わりと大事だと思いますよ。
日高君のグループの人間も関係することだし」
「俺のグループの人間が?
……まあいいや。わかったよ、ちょっと話聞くよ」
自分の仲間や下の人間が関係するとなるとほっとけない、といった様子で、日高は列を離れた。
仲間には、そのまま並んでおくように言った。
それから二人は、少し離れた場所まで行き、そこで優司が話を切り出した。
「突然ですいません。
二人だけで話した方がいいかな、と思って」
「……まあいいからさ、用件を早く言ってくれよ」
「ああ、そうですね」
少し間を置いてから、優司が口を開く。
「あの、唐突でびっくりするかもしれないけど、俺とパチスロ勝負をしてくれないですか?」
「パチスロ勝負?」
「うん。日高君のジグマってるこの店『エース』での設定読み勝負です」
それを聞いた日高は、少し考え込んでいる様子だった。
「夏目っていったよな?
あのさ、なんでいきなり俺にスロ勝負なんて持ちかけてくんの?」
しばらく黙り込んだ後、日高はこう質問した。
日高にしてみれば当然の質問である。
「ですよね、そう思いますよね」
待ってましたとばかりに優司が説明を始める。
「日高君のグループに藤田ってヤツいますよね?
実は俺、アイツとちょっと因縁があって」
それから、藤田から受けた屈辱的な仕打ちについて詳しく説明していった。
なるべく感情に流されないように、わかりやすく客観的な視点で。
ここで主観的な恨み辛みを言っても、逆に引かれることは自明の理。
前日に、優司が最も気をつけようと思っていたポイントだった。
そして、そもそもホームレス生活を強いられる原因となったヒキ弱ぶりなども、具体的に説明した。
優司が説明を終えると、日高はすかさず喋り出した。
「なるほど。その説明が嘘じゃないってのはわかる。
藤田の件については、本人に聞けば一発でわかることだから嘘ついても仕方ないし。
あと、高設定ばっかツモって負け続けてる、ってのも嘘じゃないんだろうね。
そんな嘘をついても意味ないしな」
「……」
「まあ、藤田からそんな仕打ちを受けたなら黙ってられないだろうし、俺も長いことスロ打ってきて刺激に飢えてることも確かだ。面白そうだし、条件次第で受けてもいいぜ」
かかった!と優司は思った。
ここまではなんとなくうまくいく予感はしていた。
生粋のスロッターならば、こういった勝負に興味を示す可能性は高いし、ましてやスログループのリーダーくらいになってくれば、それなりの見栄やプライドもあるだろうから、堂々と勝負を申し込まれたら断れないだろう、と踏んでいたのだ。
しかし、問題はここからの交渉だった。
「ありがとう、そう言ってもらえると嬉しいよ!
で、条件なんだけど、勝負方式はさっきも言ったとおり『設定読み勝負』でいこうかと思ってます。
最終的な出玉は一切関係なく、結果的に設定6をツモった方が勝ち、っていう勝負」
「なるほど。死ぬほどヒキが弱いってんなら、出玉勝負はできないもんな。
……で、勝った時の戦利品は?」
「うん、負けた方が勝った方に30万円支払う、っていう形にしようかと思ってて。
30万円っていうのは、あの時藤田が換金した額とほぼ同じだったから、なんとなくこの額に設定してみたんだけど」
「30万か……」
金額を聞き、また考え込む日高。
優司には、この金額が多くて悩んでいるのか少なくて悩んでいるのかがわからなかった。
「……不満?」
不安そうに聞く優司。
「いや、金額に不満はない。
けどさ、条件はそれだけなのか? 藤田に恨みを晴らしたいんだろ?」
なんだそのことか、と優司は安堵した。
当然、優司の考えている条件はこれだけではなかった。
藤田のことについても、どう料理するかじっくりと考えておいたのだから。
「やっぱ鋭いですね。
実は、もう一つ条件があって、俺が日高君に勝った場合には、あの時俺が受け取るはずだった15万を藤田から取り返して欲しいんですよ」
「……」
「さらに、ヤツの取り分だった15万を、俺の目の前で破棄させてもらえないかな、と」
優司なりに考えた、藤田への復讐の第一歩がこれだった。
一見不十分なようにも思えるが、読みが効かず、ただグループにぶら下がっているような低レベルなスロッター藤田にとって、優司への返金15万+破棄金15万のトータル30万ともなる出費はかなりダメージを与えることができると考えたのだ。
「ふーん……。まあ、そんくらいのことは要求してもバチは当たらないだろうな。
でも、その分俺にももう少し有利な条件が加わらないと駄目なんじゃないか?」
「それも考えてます。
もし俺が勝ったら、藤田が破棄した15万は手数料として日高君に貰ってもらおうかと思ってます」
「へぇ、なるほど。ってことは、仮に俺が負けても、失うのは15万で済むわけか」
「そうなりますね。俺に30万払っても、藤田からの15万が返ってくるので」
「でもさ、それは俺が負けた時の特典だろ?
俺が勝った時の特典もつけて貰わないと釣り合わないんじゃないの?」
少し困ったような表情を浮かべたフリをする優司。
実は、これくらいのことは要求してくるだろうことはわかっていた。
だが、「自分は譲歩したんだ」ということをアピールするためにも、わざと困ったフリをしていたのだ。
「……わかりました。
じゃあ、俺が負けた時には、今まで何ヶ月間かまとめてきたここらへんのホールの特徴なんかが書いてあるノートを渡します。
とりあえず、参考までに軽くこのノートを見てみてください。
ちなみに、ノートはこれ一冊じゃないんで」
そう言って、ポケットの中の小さなノートを日高に手渡した。
渡されたノートをパラパラとめくり軽く目を通した後、ポツリと日高が呟く。
「すげぇな。こんなに細かく……
しかも、内容も的確だ……」
予想通りの反応だった。
パチスロのことをよく理解している勝ち組の人間ならば、思わず唸らずにはいられないくらい詳しくまとめられたノート。
それだけ自信があるモノだからこそ、優司もわざわざ見せたのである。
「……わかった。
これだけの情報が書き込まれたノートなら、はっきり言ってかなり利用価値は高い。
軽く見た感じでも、かなり的を射たことがメモってあるし。
この勝負、受けて立つぜ」
優司は身震いした。
ついに日高から、勝負をする、という言質をとったのである。
「よかった!
藤田に恨みを晴らせるチャンスももらえて、さらに日高君みたいなスロッターと勝負できるなんて一石二鳥だよ!」
優司のこの言葉に、日高の表情が少し緩んだ。
が、その直後だった。
「ところでさ、夏目君は30万って金を本当に持ってんの?
さっきの話だと、今ホームレスなんだろ?」
優司が、解決するのに最も苦しんだ問題点についての質問がきた。
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