ゴーストスロッター

クランキー

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【第3章】

■第36話 : 8連勝の内容

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破竹の8連勝を達成した優司。

今回は、その様子を駆け足でお送りする。

勝負形式は、もちろんすべて「設定6をツモった方が勝ちとなる設定読み勝負」である。



◇◇◇◇◇◇



■1戦目 : VS 日高(2004年6月26日)
第1部参照。


■2戦目 : VS 真鍋(2004年7月12日)
第2部参照。


■3戦目 : VS 牧野(2004年7月25日)
小島が見つけてきた勝負相手。
優司の本格的なパチスロ勝負生活における最初の相手となる。
最近ようやくスロで勝てるようになって調子に乗っていたスロッター。
難なく撃破し、30万円を手にする。


■4戦目 : VS 清水(2004年7月31日)
牧野とツルんで打っていた友人。
牧野同様、ようやくスロで勝てるようになってきて、ウデを周りにアピールしたい時期の男。
実力は牧野と同程度だったため、これまた相手にならず、あっさりと撃破。


■5戦目 : VS 栗石(2004年8月11日)
ザコも含まれていたとはいえ、結果的にスロ勝負で4連勝した優司の名は、都内最大のスロ激戦区であるこの地域では、その名が広がるのは早かった。
それを聞きつけ、3年ほどこの街で喰っているスロッター、栗石が名乗りを挙げる。

勝負を挑まれ、もちろん快諾した優司。 
そして、ここで優司はパチスロ設定読み勝負における初めての引き分けを経験。
勝負当日、共に6をツモっての引き分け。
だが、翌日に栗石が6をハズし、優司はツモ。
なんとか勝利を手にする。


■6戦目 : VS 鮫島(2004年8月26日)
ギャンブル狂にして、虚栄心の塊みたいな男。
勝負なんて何があるかわからない、勝てりゃ儲けモンという勢いで勝負を吹っ掛けてきた。

当然、栗石よりもウデは圧倒的に下、ゆえにあっさりと撃破。

鮫島は賭け金30万を払わずに逃げようとするも、真鍋たちに締め上げられしっかりと徴収される。
この件をきっかけに、甘い考えで「夏目優司と勝負しよう」と考える人間がいなくなる。


■7戦目 : VS 伊藤(2004年9月10日)
『マルサン』というホールでジグマスタイルを貫く、この街では名の売れたスロッターである広瀬のグループの一員。
が、そのことを知らずに小島が勝負の誘いをかけた。
鮫島に勝ったことにより、トータル6連勝となった優司の相手が決まりにくくなっていたため、相手のことをよく調べずに片っ端から勝負の誘いをかけていたのだ。 

挑発的な小島の言葉に、つい勝負を受諾する伊藤。

伊藤は、広瀬のグループの中でも特に立ち回りの上手い男だったが、不運も重なって1日で勝負がついた。

伊藤の不運とは、狙い台3台中、2台が設定6だったのにも関わらず、伊藤が選んだ台だけが6ではなかったこと。

本来、イベントでもない通常営業で3台狙い台があり、そのうち1台でも6ならばそこそこ読みが良いとされるのに、2台も的中させておきながらハズレの1台を選んでしまった。
反面優司は、いつも通りキッチリと設定6を掴み、無事勝利。


■8戦目 : VS 広瀬(2004年9月23日)
負けた伊藤が、リーダーである広瀬に悔しさをぶちまけたところ、広瀬は優司に勝負を挑むことを決意。

日高たちに勝負を止められていたうちの一人、広瀬からの挑戦だったことで、優司は一旦は断ろうとするも、最近自分に自信を持ってきたことや、「一気に名を上げるチャンス」という名誉欲に駆られたこともあり、結局は勝負を受けることに。

勝負ホールは、勝ちづらいホールとして有名な『プラネット』となった。
中間設定は多用されるものの、設定6が入る数が非常に少なく、実に厳しい勝負になることが事前に予想された。

勝負1日目、ともに設定6をツモって引き分け。

勝負2日目、ともに設定6をハズして引き分け。
この時、優司はスロ勝負生活がはじまって以来、初めて設定6を逃した。

勝負3日目もお互い6をツモって引き分け。

そして運命の勝負4日目。
優司と広瀬は、数少ない設定6をめぐって予想し合い、まったく同じ台を第一候補に挙げるも、朝、先に並んだ優司が狙い台を押さえることに成功。
そして、まんまとこの台が6だった。

広瀬は第二候補の台を取るも、不運にもスカ。
この台は、優司も第二候補として挙げていた台だった。

つまり、最後は『腕』というよりはただ『並びの早さ』で勝った優司に軍配が上がったわけだが、第一候補の台を取るために最善の努力をすること(=誰よりも早く並ぶこと)も立ち回りの一つだとわかっている広瀬は、素直に自分の敗北を認めた。



◇◇◇◇◇◇



以上が、ここ数ヶ月の間に行なわれた優司のスロ勝負の足跡。

かなり名の通ったスロッターである広瀬に勝ったことにより、この街での優司の地位は今や不動のもの。
この街で本格的に打っているスロッターならば、夏目優司の名を知らない人間はほとんどいない、という状態にまでなっていた。

しかしそれが思わぬ弊害を招き、名が売れすぎてしまったがためになかなか勝負まで漕ぎ着けることができなくなってしまった。

勝ち続けているのに問題にぶち当たってしまうというジレンマ。
優司は、今までとは違う苦悩を味わっていた。 
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