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【第4章】
■第69話 : 事態急変
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(さっきまで俺がヘコみ倒してた公園か……。
こんなにすぐに戻ってくるとはね。
……いや、そんなことよりコイツだ。なんで俺のフルネームを知ってるんだ……?
何者なんだよ……。
偶然飯島から聞いてたのか……?
でも、前の彼氏のフルネームなんて、いちいち今の彼氏に言ったりするもんだろうか)
男の後ろを黙って歩きながら、必死に謎解きにかかる。
しかし、いくら考えても答えが出ない。
むしろ、謎は膨らむばかり。
そうこうしているうちに、公園に設置されているベンチ付近に到着し、その場で男が立ち止まった。
そして、クルリと振り返り、優司に向かって話し出した。
「いきなり悪かったな、夏目優司君」
「……あのさぁ、まず一つ聞いていい?」
「ん? 名前のこと?」
「そう。なんで俺の名前を知ってんの?」
「簡単だよ。前々から夏目君のことは知ってたからさ。
スロ勝負11連勝なんて凄いねぇ!」
「……なるほど。そっち絡みね。
ってことは、当然医者がどうのこうのっては関係ないんだよね?」
「うん。さすが察しがいいねぇ。
そういう洞察力がなきゃ、あんなバカみたいな連勝は築けないってか?」
「……いいからさっさと用件を言ってくれよ」
途端に不愉快になる優司。
もともと、飯島と会った時点からこの男のことは気に食わなかった。
容姿や身なりもそうだが、単純にこの男が、今でも少し心に引っ掛かっているモトカノの彼氏として登場したからだ。
要は、軽い嫉妬心からである。
併せて、この騙まし討ちのような呼び出し方にも腹が立ち、堂々と態度を変えてしまった。
「そんな顔すんなって!
アンタにとっちゃ良い話だぜ?」
「……」
「スロ勝負の相手探し、停滞してるんだってな?
そこでよ、俺が相手になってやろうと思ってさ。
な? いい話だろ?」
ヘラヘラしながらのスロ勝負依頼。
こういう輩にロクなのがいないことは、経験から身に染みてわかっている。
「何を企んでんだ?
どうせ、まともに勝負しようなんて思ってないんだろ?」
「おいおい~。
なんでそうなっちゃうかなぁ。
アタマっから人を悪者にすんのはよくないぜ~?」
「……」
「まあ、実際悪者なんだけどさ。ヘヘヘッ!」
大きくため息をついた後、優司は踵を返し、迷わずその場を立ち去ろうとした。
「お、おい! どこ行くんだよ?」
「帰るんだよ。
お前みたいな不愉快なヤツの相手はしてらんないし。
俺は忙しいんだ。じゃあな!」
腹立たしいのはこの男のことだけではなかった。
こんな男と、かつての彼女だった女が付き合っていることに言いようのない不愉快さを感じたのだ。
男が止めようとするのを振り切り、黙って公園の出口へ向かう優司。
だが、男は引き下がらなかった。
「おい、待てって言ってんだろ?
お前な、これは勝負の『依頼』じゃねぇんだぞ! 何のためにあの女を連れてきたと思ってんだ!」
この言葉に反応し、つい足を止めて振り返る優司。
「な、何言ってんだお前……?」
「まあ聞けよ夏目、お前にとっても損な話じゃねぇかもよ?」
「……」
不本意ながら、素直に引き返せる状況ではなくなってしまった。
やむなく、再び男と向き合う形になる優司。
「ふぅ、ったく。
そんな焦んなよ、メンドくせーなぁ。
ほら、立ち話もダリぃから、さっきのベンチ座ろうぜ?」
「……」
とりあえず、黙って男の言うことに従うことにした。
こんなにすぐに戻ってくるとはね。
……いや、そんなことよりコイツだ。なんで俺のフルネームを知ってるんだ……?
何者なんだよ……。
偶然飯島から聞いてたのか……?
でも、前の彼氏のフルネームなんて、いちいち今の彼氏に言ったりするもんだろうか)
男の後ろを黙って歩きながら、必死に謎解きにかかる。
しかし、いくら考えても答えが出ない。
むしろ、謎は膨らむばかり。
そうこうしているうちに、公園に設置されているベンチ付近に到着し、その場で男が立ち止まった。
そして、クルリと振り返り、優司に向かって話し出した。
「いきなり悪かったな、夏目優司君」
「……あのさぁ、まず一つ聞いていい?」
「ん? 名前のこと?」
「そう。なんで俺の名前を知ってんの?」
「簡単だよ。前々から夏目君のことは知ってたからさ。
スロ勝負11連勝なんて凄いねぇ!」
「……なるほど。そっち絡みね。
ってことは、当然医者がどうのこうのっては関係ないんだよね?」
「うん。さすが察しがいいねぇ。
そういう洞察力がなきゃ、あんなバカみたいな連勝は築けないってか?」
「……いいからさっさと用件を言ってくれよ」
途端に不愉快になる優司。
もともと、飯島と会った時点からこの男のことは気に食わなかった。
容姿や身なりもそうだが、単純にこの男が、今でも少し心に引っ掛かっているモトカノの彼氏として登場したからだ。
要は、軽い嫉妬心からである。
併せて、この騙まし討ちのような呼び出し方にも腹が立ち、堂々と態度を変えてしまった。
「そんな顔すんなって!
アンタにとっちゃ良い話だぜ?」
「……」
「スロ勝負の相手探し、停滞してるんだってな?
そこでよ、俺が相手になってやろうと思ってさ。
な? いい話だろ?」
ヘラヘラしながらのスロ勝負依頼。
こういう輩にロクなのがいないことは、経験から身に染みてわかっている。
「何を企んでんだ?
どうせ、まともに勝負しようなんて思ってないんだろ?」
「おいおい~。
なんでそうなっちゃうかなぁ。
アタマっから人を悪者にすんのはよくないぜ~?」
「……」
「まあ、実際悪者なんだけどさ。ヘヘヘッ!」
大きくため息をついた後、優司は踵を返し、迷わずその場を立ち去ろうとした。
「お、おい! どこ行くんだよ?」
「帰るんだよ。
お前みたいな不愉快なヤツの相手はしてらんないし。
俺は忙しいんだ。じゃあな!」
腹立たしいのはこの男のことだけではなかった。
こんな男と、かつての彼女だった女が付き合っていることに言いようのない不愉快さを感じたのだ。
男が止めようとするのを振り切り、黙って公園の出口へ向かう優司。
だが、男は引き下がらなかった。
「おい、待てって言ってんだろ?
お前な、これは勝負の『依頼』じゃねぇんだぞ! 何のためにあの女を連れてきたと思ってんだ!」
この言葉に反応し、つい足を止めて振り返る優司。
「な、何言ってんだお前……?」
「まあ聞けよ夏目、お前にとっても損な話じゃねぇかもよ?」
「……」
不本意ながら、素直に引き返せる状況ではなくなってしまった。
やむなく、再び男と向き合う形になる優司。
「ふぅ、ったく。
そんな焦んなよ、メンドくせーなぁ。
ほら、立ち話もダリぃから、さっきのベンチ座ろうぜ?」
「……」
とりあえず、黙って男の言うことに従うことにした。
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