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さわこさんと、春の使者 その2
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極楽鳥人(パラダイスバードピープル)の女の子は、自分のことを
「私、テルミピッピって名前プピィ」
そう自己紹介してくれました。
その自己紹介を終えるなり、すぐに新しい肉巻きおにぎりを口に頬張っていったものですから、ほとんど会話らしい会話は出来ていないのですが……
そんなわけで、少し多めに準備していた肉巻きおにぎりは、あっという間になくなってしまいました。
恒例のツカーサさんの飛び入りもあったものの、こういう時のツカーサさんは味見を兼ねて1つ以上はまずお食べにならないんです。
今回のように『お腹をすかせている女の子にご飯を食べさせてあげる』ことがメインの時などは、なおさらなんです。
「うん、すっごく美味しい! 今度お店でも食べさせてね!」
ツカーサさんは、そう言うと、早々にご自宅へと戻っていかれました。
その後ろ姿を見送っていたバテアさんが、
「……ツカーサってば、どうやってアタシの結界魔法を突破したのかしら……」
そんな事をブツブツ口になさっていたのですが……それはまぁ、ご愛敬と申しますか。
◇◇
「お腹いっぱいプピィ。本当にありがとうプピィ」
テルミピッピは、満足そうにお腹を抱えながら私に笑顔を向けてくれました。
そんなテルミピッピに私は、
「お粗末様でした。喜んでもらえて嬉しいです」
そう、笑顔を返した次第でございます。
カウンター席では、エンジェさんとベルも並んで座っています。
「はにゃあ……さーちゃん、なんか美味しそうな匂いにゃあ……」
肉巻きおにぎりを作成している際に、そう言いながら起きて来たベル。
エンジェさんとテルミピッピと一緒に、若干寝ぼけながら肉巻きおにぎりを食べていた次第でございます。
そんなベルとエンジェさんも、テルミピッピと一緒に肉巻きおにぎりを食べ終わっていたのですが、
「テルちゃん、一緒に遊ぼうニャ!」
ベルは、そう言うとテルミピッピの手を取りました。
「ほんとに? 遊んでくれるプピィ?」
そう言いながら、テルミピッピも嬉しそうです。
「えぇ、私も一緒に遊んであげるわ!」
その横から、エンジェさんも笑顔でテルミピッピの手を取りました。
3人は、仲良く手を取り合って2階へ駆け上がっていきました。
「みんな楽しそうでよかった」
その後ろ姿を見送りながら、私も思わず笑顔を浮かべておりました。
ちなみに……この時もバテアさんは結界魔法のチェックを行っておられた次第でございまして……
◇◇
この日、結局テルミピッピは夕方遅くまでベルとエンジェさんと一緒に遊んでいました。
ただ……どうなのでしょう?
「……バテアさん、テルミピッピですけど大丈夫なのでしょうか?」
「ん? 何がかしら、さわこ?」
「いえ、あまり遅くなってしまうと親御さんが心配なさるのではないかと思いまして……」
「あぁ、それなら大丈夫よ」
そう言うと、バテアさんはご自分の右手を伸ばしました。
詠唱なさると、その手の先に転移ドアが出現いたしました。
「極楽鳥人(パラダイスバードピープル)が住んでいる場所となると、辺境都市ルシクコンベしかないからね」
そう言って、転移ドアを開いたバテアさん……なのですが……
「……はい?」
その戸の向こうを見つめた私は、目が点になってしまっておりました。
あのですね……扉の向こうが真っ白なのでございます。
いえ……よくよく見てみますと、真っ白と言うわけではありません。
転移ドアの前を塞いでいる何かは、少しずつ動いているようなのですが、その度に色合いが極彩色に変化していたのでございます。
そして……
しばらくそれが続いた後……
「プヒィ?」
戸の中いっぱいに、大きな鳥さんの顔が出現したのでございます。
いきなりの顔の出現に、私が目を丸くしながらびっくりしておりますと、
「あらあら、ごめんなさいねグルマポッポ。あなたの真後ろに転移ドアがつながっちゃったみたいね」
そう言いながら、バテアさんが苦笑なさいました。
すると、そんなバテアさんに気がついた鳥さん……バテアさんにグルマポッポと呼ばれたその鳥さんなのですが、
「誰かと思ったら、バテアじゃないの……プヒィ」
そう言いながら、大きな顔に笑顔を浮かべられました。
◇◇
このグルマポッポさんなのですが、辺境都市ルシクコンベという都市の領主をなさっている極楽鳥人(パラダイスバードピープル)の方なのだそうです。
お体がかなり大きいため鳥の姿でいる方が楽なんだそうです。
ちなみに、この辺境都市ルシクコンベという都市は、天高くまっすぐにそびえている山のてっぺんの大地を利用して建設されている都市なのだそうでして、普通の人ではまずたどり着けないそうなのです。
「通常はね、空を飛べる鳥人か、アタシのように転移魔法を使用出来る人くらいしか訪れない場所なのよね」
「へぇ、そうなのですね」
バテアさんのお言葉に頷く私。
そんな私とバテアさんを交互に見つめていたグルマポッポさんなのですが、
「ところでバテア。わざわざ転移ドアを私の部屋につなげたってことは、私に何かご用なのかしら……プヒィ」
そうおっしゃいました。
「あぁ、そのことなんだけど……」
バテアさんが、そう言いかけた時でした。
「あ、ママ!プピィ!」
グルマポッポの声に気付いたらしい、テルミピッピが凄い勢いで階段を駆け下りてきたかと思いますと、その間転移ドアからのぞいているグルマポッポの顔に抱きついていきました。
「あらあらテルミピッピ。姿が見えないと思ったらバテアの家にまで出向いていたのかい……プヒィ?」
テルミピッピは、自分の鳥の顔に抱きついているテルミピッピに、頭をすり寄せておられました。
その後、2人の会話をお聞きしていてわかったのですが……
テルミピッピは、辺境都市トツノコンベ一帯の雪景色があまりにも綺麗に見えたため、
「ちょっと近くで見たくなったプピィ」
といった理由で、その辺境都市ルシクコンベから一人散歩のつもりで飛来してきた、というのが事の次第だったようでございます。
「行き先がバテアのいるトツノコンベでよかったわ……プヒィ。今から辺境都市ルシクコンベまで飛行して帰ってこようと思うと、気温が低すぎでまず無理……プピィ」
「うん……ごめんねママ、プピィ」
「次からは気をつけるのよ……プヒィ」
2人はそんな会話を交わしておられました。
その後、テルミピッピはベルとエンジェさんと、何度も握手を交わしてから辺境都市ルシクコンベへ帰宅していきました。
その際に、
「美味しい物を食べさせてくれたお礼プピィ」
そう言うと、自分の頭の上に生えていた、極彩色の羽根を1本、私にくれました。
それは、まるで孔雀の羽のように光り輝いていて、本当に綺麗です。
すると、
「じゃあ、私も……プヒィ」
そう言って、グルマポッポさんまで、ご自分の羽根を私にくださいました。
テルミピッピは、私以外にも、
「一緒に遊んでくれたお礼プピィ!」
そう言って、ベルとエンジェさんにも自分の羽根を差し出していました。
そんなテルミピッピに、ベルとエンジェさんも自分達の宝箱の中から、玩具のペンダントをテルミピッピにお礼としてあげていました。
その後、
「また遊びにくるプピィ」
そう言いながら、テルミピッピは転移ドアの向こうに消えていきました。
「極楽鳥人(パラダイスバードピープル)が遊びに来た土地にはね、時期に春が訪れるって言われているのよ」
「まぁ、そうなのですね」
バテアさんの言葉に頷いた私。
手には、テルミピッピとグルマポッポさんから頂いた極楽鳥の羽根を持っています。
後でバテアさんに教えていただいたのですが……この羽根って1本で、私の世界で例えますと新車が1台買えるくらい貴重な品なのだそうでして、それを聞いた私は、
「……そ、そんな貴重な品を気軽に受け取ってよかったのでしょうか……」
と、目を丸くし続けていた次第でございまして……
ーつづく
「私、テルミピッピって名前プピィ」
そう自己紹介してくれました。
その自己紹介を終えるなり、すぐに新しい肉巻きおにぎりを口に頬張っていったものですから、ほとんど会話らしい会話は出来ていないのですが……
そんなわけで、少し多めに準備していた肉巻きおにぎりは、あっという間になくなってしまいました。
恒例のツカーサさんの飛び入りもあったものの、こういう時のツカーサさんは味見を兼ねて1つ以上はまずお食べにならないんです。
今回のように『お腹をすかせている女の子にご飯を食べさせてあげる』ことがメインの時などは、なおさらなんです。
「うん、すっごく美味しい! 今度お店でも食べさせてね!」
ツカーサさんは、そう言うと、早々にご自宅へと戻っていかれました。
その後ろ姿を見送っていたバテアさんが、
「……ツカーサってば、どうやってアタシの結界魔法を突破したのかしら……」
そんな事をブツブツ口になさっていたのですが……それはまぁ、ご愛敬と申しますか。
◇◇
「お腹いっぱいプピィ。本当にありがとうプピィ」
テルミピッピは、満足そうにお腹を抱えながら私に笑顔を向けてくれました。
そんなテルミピッピに私は、
「お粗末様でした。喜んでもらえて嬉しいです」
そう、笑顔を返した次第でございます。
カウンター席では、エンジェさんとベルも並んで座っています。
「はにゃあ……さーちゃん、なんか美味しそうな匂いにゃあ……」
肉巻きおにぎりを作成している際に、そう言いながら起きて来たベル。
エンジェさんとテルミピッピと一緒に、若干寝ぼけながら肉巻きおにぎりを食べていた次第でございます。
そんなベルとエンジェさんも、テルミピッピと一緒に肉巻きおにぎりを食べ終わっていたのですが、
「テルちゃん、一緒に遊ぼうニャ!」
ベルは、そう言うとテルミピッピの手を取りました。
「ほんとに? 遊んでくれるプピィ?」
そう言いながら、テルミピッピも嬉しそうです。
「えぇ、私も一緒に遊んであげるわ!」
その横から、エンジェさんも笑顔でテルミピッピの手を取りました。
3人は、仲良く手を取り合って2階へ駆け上がっていきました。
「みんな楽しそうでよかった」
その後ろ姿を見送りながら、私も思わず笑顔を浮かべておりました。
ちなみに……この時もバテアさんは結界魔法のチェックを行っておられた次第でございまして……
◇◇
この日、結局テルミピッピは夕方遅くまでベルとエンジェさんと一緒に遊んでいました。
ただ……どうなのでしょう?
「……バテアさん、テルミピッピですけど大丈夫なのでしょうか?」
「ん? 何がかしら、さわこ?」
「いえ、あまり遅くなってしまうと親御さんが心配なさるのではないかと思いまして……」
「あぁ、それなら大丈夫よ」
そう言うと、バテアさんはご自分の右手を伸ばしました。
詠唱なさると、その手の先に転移ドアが出現いたしました。
「極楽鳥人(パラダイスバードピープル)が住んでいる場所となると、辺境都市ルシクコンベしかないからね」
そう言って、転移ドアを開いたバテアさん……なのですが……
「……はい?」
その戸の向こうを見つめた私は、目が点になってしまっておりました。
あのですね……扉の向こうが真っ白なのでございます。
いえ……よくよく見てみますと、真っ白と言うわけではありません。
転移ドアの前を塞いでいる何かは、少しずつ動いているようなのですが、その度に色合いが極彩色に変化していたのでございます。
そして……
しばらくそれが続いた後……
「プヒィ?」
戸の中いっぱいに、大きな鳥さんの顔が出現したのでございます。
いきなりの顔の出現に、私が目を丸くしながらびっくりしておりますと、
「あらあら、ごめんなさいねグルマポッポ。あなたの真後ろに転移ドアがつながっちゃったみたいね」
そう言いながら、バテアさんが苦笑なさいました。
すると、そんなバテアさんに気がついた鳥さん……バテアさんにグルマポッポと呼ばれたその鳥さんなのですが、
「誰かと思ったら、バテアじゃないの……プヒィ」
そう言いながら、大きな顔に笑顔を浮かべられました。
◇◇
このグルマポッポさんなのですが、辺境都市ルシクコンベという都市の領主をなさっている極楽鳥人(パラダイスバードピープル)の方なのだそうです。
お体がかなり大きいため鳥の姿でいる方が楽なんだそうです。
ちなみに、この辺境都市ルシクコンベという都市は、天高くまっすぐにそびえている山のてっぺんの大地を利用して建設されている都市なのだそうでして、普通の人ではまずたどり着けないそうなのです。
「通常はね、空を飛べる鳥人か、アタシのように転移魔法を使用出来る人くらいしか訪れない場所なのよね」
「へぇ、そうなのですね」
バテアさんのお言葉に頷く私。
そんな私とバテアさんを交互に見つめていたグルマポッポさんなのですが、
「ところでバテア。わざわざ転移ドアを私の部屋につなげたってことは、私に何かご用なのかしら……プヒィ」
そうおっしゃいました。
「あぁ、そのことなんだけど……」
バテアさんが、そう言いかけた時でした。
「あ、ママ!プピィ!」
グルマポッポの声に気付いたらしい、テルミピッピが凄い勢いで階段を駆け下りてきたかと思いますと、その間転移ドアからのぞいているグルマポッポの顔に抱きついていきました。
「あらあらテルミピッピ。姿が見えないと思ったらバテアの家にまで出向いていたのかい……プヒィ?」
テルミピッピは、自分の鳥の顔に抱きついているテルミピッピに、頭をすり寄せておられました。
その後、2人の会話をお聞きしていてわかったのですが……
テルミピッピは、辺境都市トツノコンベ一帯の雪景色があまりにも綺麗に見えたため、
「ちょっと近くで見たくなったプピィ」
といった理由で、その辺境都市ルシクコンベから一人散歩のつもりで飛来してきた、というのが事の次第だったようでございます。
「行き先がバテアのいるトツノコンベでよかったわ……プヒィ。今から辺境都市ルシクコンベまで飛行して帰ってこようと思うと、気温が低すぎでまず無理……プピィ」
「うん……ごめんねママ、プピィ」
「次からは気をつけるのよ……プヒィ」
2人はそんな会話を交わしておられました。
その後、テルミピッピはベルとエンジェさんと、何度も握手を交わしてから辺境都市ルシクコンベへ帰宅していきました。
その際に、
「美味しい物を食べさせてくれたお礼プピィ」
そう言うと、自分の頭の上に生えていた、極彩色の羽根を1本、私にくれました。
それは、まるで孔雀の羽のように光り輝いていて、本当に綺麗です。
すると、
「じゃあ、私も……プヒィ」
そう言って、グルマポッポさんまで、ご自分の羽根を私にくださいました。
テルミピッピは、私以外にも、
「一緒に遊んでくれたお礼プピィ!」
そう言って、ベルとエンジェさんにも自分の羽根を差し出していました。
そんなテルミピッピに、ベルとエンジェさんも自分達の宝箱の中から、玩具のペンダントをテルミピッピにお礼としてあげていました。
その後、
「また遊びにくるプピィ」
そう言いながら、テルミピッピは転移ドアの向こうに消えていきました。
「極楽鳥人(パラダイスバードピープル)が遊びに来た土地にはね、時期に春が訪れるって言われているのよ」
「まぁ、そうなのですね」
バテアさんの言葉に頷いた私。
手には、テルミピッピとグルマポッポさんから頂いた極楽鳥の羽根を持っています。
後でバテアさんに教えていただいたのですが……この羽根って1本で、私の世界で例えますと新車が1台買えるくらい貴重な品なのだそうでして、それを聞いた私は、
「……そ、そんな貴重な品を気軽に受け取ってよかったのでしょうか……」
と、目を丸くし続けていた次第でございまして……
ーつづく
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