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3歳
話をしましょう ②
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「とりあえず、わたしのばあいはてんせい。
ぜんせでじぶんのこどもをつっこんできたとらっくからかばったことはきおくにあるけど、
そこからはシューヤとおなじでルエルしんにあって、
ネージュとしてこのせかいにうまれてきたの」
「子どもって・・・」
「しんぱいしないで?
こどもっていっても、もうすぐこどもがうまれるぐらいのせいじんしたこだったからね」
シューヤがなんとも辛そうな顔をするから明るく言った。
「わたし、もうすぐおばあちゃんになるような、
そこそこのとしだったのよ?」
フワリ、と笑う。
そこは、すでに気持ち的にも整理がついてるから話すことに支障はない。
イシュトを見ると、彼も固まっている。
あれ?
「・・・それは私も初耳です」
「あら?そこまではみえてなかった?イシュト。
でもね、いまはからだがちいさいからか、
かんがえかたはからだのねんれいにひっぱられているときがあるわ。
からだはまだまだちいさいからおひるねなんかはひつようだとおもうの。
だから、たすかっているのよ?」
バツの悪そうな顔をするイシュトににっこり笑う。
「わかりました。ではそのようにしていきますね」
「うん、おねがいします。
それで、2さいのときにかんていがんをもっていることがわかったの」
「その際に呼ばれたのが私です。
私もネージュ様よりは力は強くありませんが、わかることもあるだろう、と。
幸い、私には弟と妹がいて、世話をしたことがあったので、お世話役としても、
との話がありまして、お受けしました」
「あれ?イシュトはいちおうごえいもかねてるってきいたような?」
「私は年よりかは、と言ったところで堂々と護衛役と言えるほどの腕前ではありませんよ。
なので、お世話役が一番近いです。
護衛、と言って警戒されるより隠して油断させる方が対処しやくすなりますしね」
「そうなのね。
いちおうわたしはこんなところ?」
「ネージュ様、まだいろいろと話していないことがありますが?」
「そこはイシュトからおねがいします。
じぶんのことはじぶんではみれないからよくわからないし、
おなかがすきました」
目の前に置かれたサンドイッチを見てるとお腹が空いてきたから、
イシュトに投げてサンドイッチを手に取る。
「ネージュ様のことなのですが、
異世界からの転生者、前世の記憶持ち、ルエル神の願いを叶えるもの、
後は魔力は人並ではあるものの、全属性持ち、となっていました。
初めてネージュ様に会った時の事に私の眼で視えたのがそれでした」
「・・・・あー。
うん。・・・なんていったらいいのかな?」
「この事は私たちの他にはネージュ様のご両親である辺境伯夫妻と側近である私の父しか知りません」
「え?ちょ、こんなところでそんな重要な事話しちゃってもいいのかい?」
「許可は得ておりますので大丈夫です。
ちなみに、オブライエン辺境伯様からの伝言です。
『自分から巻き込まれに来たようだから働いてもらおう』
だ、そうです」
「いちおう、しゅういはかくにんずみだからだいじょうぶなはずよ?
あちらとこちら、どちらがマシだったのかしら?」
サンドイッチを食べ終えると、
横に添えられた飲み物を飲み、一息ついた後茶々を入れる。
残ったサンドイッチはイシュトがシューヤの前へと押していく。
「そりゃ、こちらの方が楽しいだろうから断然いいんだけどさ・・・
今はここ十数年内で一番体調がいいからね・・・」
「そうなの?それならそれでよかったといえるのかもしれないけど・・・
あ、あとね、わたしのかんていがんもちなのはひみつにしたいの」
「一応、私が鑑定眼持ちなのは周囲に知られておりますので、
ネージュ様が鑑定したものに関しては私が鑑定したという体を取っています」
シューヤの口に運びかけたサンドイッチが止まる。
「・・・それは、とりあえず、今は。ということかな?」
「はい。今の段階では私よりもかなり精度が高いので、
知れ渡ればちょっと困ったことが起きそうなのです。
その辺りは、辺境伯様もどうにかしようと思っているそうなのですが、
今はどうにもならない状態だとのことで・・・」
何かを考えながら、サンドイッチを咀嚼していく。
「・・・うーん、辺境伯からも話を聞いた方がよさそうだね。
こちらも持っている情報は吐き出すつもりではいる。
ただ、どこまで有益かは判断できないからね」
「うん。じゃぁ、これからイシュトとシューヤがちかくにいてくれるということでー」
「まぁ、今までよりずっと楽しくなりそうだね」
「シューヤさんはまだ無理は禁物なので、のんびりといきましょう。
伯には報告の際に都合を伺っておきますね」
「うん、そうだね。
時間を取ってもらう方がいいだろうからねぇ。
しかし、サンドイッチなんて久しぶりに食べたなぁ。
なんか、塩味以外の味もしてたし・・・」
イシュトと顔を見合わすと、思わず笑ってしまう。
「まぁ、そっちのはなしもまた、おいおい、ね?」
「そうだね、細かい話は追々していけばいい、かな?」
「そうですね」
「ながくなりそうだしね・・・
すこしずつ、ね」
「退屈しなさそうだね。楽しみだよ」
シューヤが明るい笑顔で言葉を返してきた。
「あ、とりあえず、話は聞いてあげてね。
随分としょぼくれてたからね」
「・・・きかいが、あるかなぁ~?」
つい、明後日の方を見てしまった・・・。
ぜんせでじぶんのこどもをつっこんできたとらっくからかばったことはきおくにあるけど、
そこからはシューヤとおなじでルエルしんにあって、
ネージュとしてこのせかいにうまれてきたの」
「子どもって・・・」
「しんぱいしないで?
こどもっていっても、もうすぐこどもがうまれるぐらいのせいじんしたこだったからね」
シューヤがなんとも辛そうな顔をするから明るく言った。
「わたし、もうすぐおばあちゃんになるような、
そこそこのとしだったのよ?」
フワリ、と笑う。
そこは、すでに気持ち的にも整理がついてるから話すことに支障はない。
イシュトを見ると、彼も固まっている。
あれ?
「・・・それは私も初耳です」
「あら?そこまではみえてなかった?イシュト。
でもね、いまはからだがちいさいからか、
かんがえかたはからだのねんれいにひっぱられているときがあるわ。
からだはまだまだちいさいからおひるねなんかはひつようだとおもうの。
だから、たすかっているのよ?」
バツの悪そうな顔をするイシュトににっこり笑う。
「わかりました。ではそのようにしていきますね」
「うん、おねがいします。
それで、2さいのときにかんていがんをもっていることがわかったの」
「その際に呼ばれたのが私です。
私もネージュ様よりは力は強くありませんが、わかることもあるだろう、と。
幸い、私には弟と妹がいて、世話をしたことがあったので、お世話役としても、
との話がありまして、お受けしました」
「あれ?イシュトはいちおうごえいもかねてるってきいたような?」
「私は年よりかは、と言ったところで堂々と護衛役と言えるほどの腕前ではありませんよ。
なので、お世話役が一番近いです。
護衛、と言って警戒されるより隠して油断させる方が対処しやくすなりますしね」
「そうなのね。
いちおうわたしはこんなところ?」
「ネージュ様、まだいろいろと話していないことがありますが?」
「そこはイシュトからおねがいします。
じぶんのことはじぶんではみれないからよくわからないし、
おなかがすきました」
目の前に置かれたサンドイッチを見てるとお腹が空いてきたから、
イシュトに投げてサンドイッチを手に取る。
「ネージュ様のことなのですが、
異世界からの転生者、前世の記憶持ち、ルエル神の願いを叶えるもの、
後は魔力は人並ではあるものの、全属性持ち、となっていました。
初めてネージュ様に会った時の事に私の眼で視えたのがそれでした」
「・・・・あー。
うん。・・・なんていったらいいのかな?」
「この事は私たちの他にはネージュ様のご両親である辺境伯夫妻と側近である私の父しか知りません」
「え?ちょ、こんなところでそんな重要な事話しちゃってもいいのかい?」
「許可は得ておりますので大丈夫です。
ちなみに、オブライエン辺境伯様からの伝言です。
『自分から巻き込まれに来たようだから働いてもらおう』
だ、そうです」
「いちおう、しゅういはかくにんずみだからだいじょうぶなはずよ?
あちらとこちら、どちらがマシだったのかしら?」
サンドイッチを食べ終えると、
横に添えられた飲み物を飲み、一息ついた後茶々を入れる。
残ったサンドイッチはイシュトがシューヤの前へと押していく。
「そりゃ、こちらの方が楽しいだろうから断然いいんだけどさ・・・
今はここ十数年内で一番体調がいいからね・・・」
「そうなの?それならそれでよかったといえるのかもしれないけど・・・
あ、あとね、わたしのかんていがんもちなのはひみつにしたいの」
「一応、私が鑑定眼持ちなのは周囲に知られておりますので、
ネージュ様が鑑定したものに関しては私が鑑定したという体を取っています」
シューヤの口に運びかけたサンドイッチが止まる。
「・・・それは、とりあえず、今は。ということかな?」
「はい。今の段階では私よりもかなり精度が高いので、
知れ渡ればちょっと困ったことが起きそうなのです。
その辺りは、辺境伯様もどうにかしようと思っているそうなのですが、
今はどうにもならない状態だとのことで・・・」
何かを考えながら、サンドイッチを咀嚼していく。
「・・・うーん、辺境伯からも話を聞いた方がよさそうだね。
こちらも持っている情報は吐き出すつもりではいる。
ただ、どこまで有益かは判断できないからね」
「うん。じゃぁ、これからイシュトとシューヤがちかくにいてくれるということでー」
「まぁ、今までよりずっと楽しくなりそうだね」
「シューヤさんはまだ無理は禁物なので、のんびりといきましょう。
伯には報告の際に都合を伺っておきますね」
「うん、そうだね。
時間を取ってもらう方がいいだろうからねぇ。
しかし、サンドイッチなんて久しぶりに食べたなぁ。
なんか、塩味以外の味もしてたし・・・」
イシュトと顔を見合わすと、思わず笑ってしまう。
「まぁ、そっちのはなしもまた、おいおい、ね?」
「そうだね、細かい話は追々していけばいい、かな?」
「そうですね」
「ながくなりそうだしね・・・
すこしずつ、ね」
「退屈しなさそうだね。楽しみだよ」
シューヤが明るい笑顔で言葉を返してきた。
「あ、とりあえず、話は聞いてあげてね。
随分としょぼくれてたからね」
「・・・きかいが、あるかなぁ~?」
つい、明後日の方を見てしまった・・・。
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