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第4節 満悦
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10月26日
ー 横浜港周辺 ー
14時20分
ポケットに入れていたスマホが着信を告げた。
「ん?電話か?…秋吉さん?……ごめん、仕事の電話だ。ちょっと待ってて。」
横浜港周りの遊歩道を歩いていた溝口は、そう言うと連れをその場に残し、海沿いの安全柵まで走り、電話を取った。
「も、もしもし、溝口です。」
「おぉ、休みの日に悪いな。もしかしてデートか?」
「あ、え!?いえ、まさか!…今どちらに?」
溝口は、秋吉が近くにいるのではと思い、辺りをキョロキョロと見回した。
「…その反応は図星か。馬鹿か、適当に言っただけだよ。てことは、池畑とは一緒じゃないのか。」
「び、びっくりさせないでくださいよ!…池畑さん?休みの日まで一緒にはいませんって。」
溝口は、秋吉がいないと分かると安堵し、溜息をつきながら言った。
「そうか。また捜査してるかと思ってな。お前ら仕事好きだからよ。」
馬鹿にしたような口調で言う秋吉に、溝口は少しイラッとした。
「…用件は何ですか?」
「あぁ、池畑のやつ、北条出版の村上って記者と仲が良いらしいじゃねぇか。…それでよ、その記者に面白い話があってな。池畑も絡んでるんじゃないと…。お前、最近何か池畑から、突拍子もないこと聞かされてないか?」
「…………。」
溝口は、以前の車中での会話を思い出したが、非現実的な話すぎて、秋吉に言うと完全に馬鹿にされると思ったため、話せずに黙り込んだ。
「…図星か。馬鹿か、分かりやすい奴め。…池畑はこんなこと言ってなかったか?佐倉先生を蘇らせるって。」
「っ!…………。」
溝口は、ハッとしたが、まだ何も答えなかった。
「…図星か、やっぱりな。ひとつ教えといてやる。池畑の言ってたことはマジだ。休み中にすまなかったな。じゃあな、また夜に。」
「あ、ちょっ。」
プー、プー、プー。電話は秋吉に一方的に切られた。スマホを握っていた溝口の手は汗でびっしょりだった。
「佐倉先生を生き返らせることが本当…か。」
ー 横浜市内某所 ー
14時20分
「イチゴウキ、サギョウガカンリョウシマシタ。」
機械音とともに、操作盤の右側の装置のLEDライトが消灯し、モーター音も止まった。
「終わりましたね。」
眞鍋が、静かになったリムを見つめながら言った。
「ニゴウキ、サギョウガカンリョウシマシタ。」
続けて、左側の装置も同じように静止した。
「ほとんど誤差がない。改良通りだ、素晴らしい。」
眞鍋は笑みを浮かべ、正人たちに振り向いた。
パチンッと指を鳴らすと、柳田が一号機の扉の前に立ち、扉の横に付いている黄色いボタンを押した。
正人は、ゴクンと唾を呑み込み、扉に注目した。
ゆっくりとスライドする扉の内側からは、真っ白なスモークとともに、人がひとり入るサイズの透明なカプセル容器、そしてカプセルの中には人影が見えた。
「村上様、奥様は裸一貫でございます。さぁ、衣装をお持ちください。」
スモークが晴れる前に正人は駆け足で装置の中に入ると、柳田が再び扉を閉じた。
扉が完全に閉まると中の照明が点灯し、目の前のカプセルの中に、千里の姿があることがはっきりと見えた。
それは、生きていた頃の千里の寝顔そのものだった。
「…千里。…漸くだ。うぅ、千里、千里。」
目の前の千里は、カプセルの中で安眠しているかのように、優しい顔で目を閉じていた。
「村上様、カプセル脇の赤いボタンを押してください。カプセルが開きます。」
外からの柳田の声がマイクを伝って聞こえてきた。正人は震える右手に左手を添えながら、赤いボタンを押した。
すると、カプセルの蓋が真ん中で割れ、両側にスライドする形で開いた。ほぼ直立しているカプセルの中で、千里は手足と腰に金属製のベルトを巻かれ立っている状態だった。
正人は恐る恐る千里に近づき、優しく頬に右の掌をあててみた。知っている感触、知っている体温、知っている安らぎがそこにはあった。
「千里。」
正人は、左の掌も頬にあて、優しく頬を撫でた。正人は大粒の涙を床に垂らしながら、千里の頭を優しく包み、自分に抱き寄せた。
「匂いも千里だ……。」
正人は大きく息を吸い込むと、一旦落ち着きを取り戻し、持ってきた下着と、生前千里が良く来ていた黄色のワンピースをもたつきながら着せた。
「ハハハ、ごめんな、千里に服を着せたことなんかないから…。…これで良いかな。」
支えのベルトを外しながら服を着せた正人は、ゆっくりと千里を床に座らせ、外の柳田に終えたことを、大声で知らせた。
すると、扉がゆっくりと開いた。正人は、千里をお姫様だっこで抱え、扉の外へ出ると、目の前には同じように佐倉を抱える池畑の姿があった。池畑の顔面も涙と鼻水でグジャグジャになっているのがすぐに分かった。
正人は、千里を抱きながら、池畑に聞いた。
「紛れもない佐倉さんでしたか?」
「えぇ、こいつは間違いなく俺の知る佐倉由香里です。…本当に…信じられない。」
正人たちは、眞鍋と柳田の誘導のもと、部屋に戻り、リビングの端の扉を開けた。
中は、ベッドが二つ並んでいる寝室となっており、ゆっくりとそれぞれをベッドに下ろした。
「今は記憶などの、内側の再生中なんです。この記憶の戻り方にまだ個人差があるんですが。二、三十分もすれば、自然と目を覚まし、生前と同じように会話もでき、生前と同じような生活が待っています。目を覚ますまで傍にいてあげてください。」
眞鍋はそう言うと、柳田を連れ、寝室から出ていった。正人と池畑は、それぞれのベッドに座り、それぞれ眠っている顔を微笑みながら眺めていた。
「…村上さん。千里さんに何て説明するか決めたんですか?」
池畑が佐倉の髪を撫でながら聞いた。
「…あれから考えたんですが、不慮の事故で永い眠りについていたことにします。彼女が、由実の死について、若しくは自殺したことについて、記憶に残っているのかわかりません。何も分かっていないことが前提の嘘なんですけどね。」
「それが一番平和に済む嘘かもしれませんね。千里さんが不幸なことについては、記憶に残っていないことを祈ってます。」
池畑は正人の目を見て言った。
「ありがとうございます。佐倉さんには、本当に真実を?」
「…えぇ。真実を告げて、必ず次は佐倉を守ります。」
正人は池畑の強さに感心した。だが、次は必ず守るという部分は正人も同じ決意であり、心の中で千里に約束をした。
ー 横浜港周辺 ー
14時20分
ポケットに入れていたスマホが着信を告げた。
「ん?電話か?…秋吉さん?……ごめん、仕事の電話だ。ちょっと待ってて。」
横浜港周りの遊歩道を歩いていた溝口は、そう言うと連れをその場に残し、海沿いの安全柵まで走り、電話を取った。
「も、もしもし、溝口です。」
「おぉ、休みの日に悪いな。もしかしてデートか?」
「あ、え!?いえ、まさか!…今どちらに?」
溝口は、秋吉が近くにいるのではと思い、辺りをキョロキョロと見回した。
「…その反応は図星か。馬鹿か、適当に言っただけだよ。てことは、池畑とは一緒じゃないのか。」
「び、びっくりさせないでくださいよ!…池畑さん?休みの日まで一緒にはいませんって。」
溝口は、秋吉がいないと分かると安堵し、溜息をつきながら言った。
「そうか。また捜査してるかと思ってな。お前ら仕事好きだからよ。」
馬鹿にしたような口調で言う秋吉に、溝口は少しイラッとした。
「…用件は何ですか?」
「あぁ、池畑のやつ、北条出版の村上って記者と仲が良いらしいじゃねぇか。…それでよ、その記者に面白い話があってな。池畑も絡んでるんじゃないと…。お前、最近何か池畑から、突拍子もないこと聞かされてないか?」
「…………。」
溝口は、以前の車中での会話を思い出したが、非現実的な話すぎて、秋吉に言うと完全に馬鹿にされると思ったため、話せずに黙り込んだ。
「…図星か。馬鹿か、分かりやすい奴め。…池畑はこんなこと言ってなかったか?佐倉先生を蘇らせるって。」
「っ!…………。」
溝口は、ハッとしたが、まだ何も答えなかった。
「…図星か、やっぱりな。ひとつ教えといてやる。池畑の言ってたことはマジだ。休み中にすまなかったな。じゃあな、また夜に。」
「あ、ちょっ。」
プー、プー、プー。電話は秋吉に一方的に切られた。スマホを握っていた溝口の手は汗でびっしょりだった。
「佐倉先生を生き返らせることが本当…か。」
ー 横浜市内某所 ー
14時20分
「イチゴウキ、サギョウガカンリョウシマシタ。」
機械音とともに、操作盤の右側の装置のLEDライトが消灯し、モーター音も止まった。
「終わりましたね。」
眞鍋が、静かになったリムを見つめながら言った。
「ニゴウキ、サギョウガカンリョウシマシタ。」
続けて、左側の装置も同じように静止した。
「ほとんど誤差がない。改良通りだ、素晴らしい。」
眞鍋は笑みを浮かべ、正人たちに振り向いた。
パチンッと指を鳴らすと、柳田が一号機の扉の前に立ち、扉の横に付いている黄色いボタンを押した。
正人は、ゴクンと唾を呑み込み、扉に注目した。
ゆっくりとスライドする扉の内側からは、真っ白なスモークとともに、人がひとり入るサイズの透明なカプセル容器、そしてカプセルの中には人影が見えた。
「村上様、奥様は裸一貫でございます。さぁ、衣装をお持ちください。」
スモークが晴れる前に正人は駆け足で装置の中に入ると、柳田が再び扉を閉じた。
扉が完全に閉まると中の照明が点灯し、目の前のカプセルの中に、千里の姿があることがはっきりと見えた。
それは、生きていた頃の千里の寝顔そのものだった。
「…千里。…漸くだ。うぅ、千里、千里。」
目の前の千里は、カプセルの中で安眠しているかのように、優しい顔で目を閉じていた。
「村上様、カプセル脇の赤いボタンを押してください。カプセルが開きます。」
外からの柳田の声がマイクを伝って聞こえてきた。正人は震える右手に左手を添えながら、赤いボタンを押した。
すると、カプセルの蓋が真ん中で割れ、両側にスライドする形で開いた。ほぼ直立しているカプセルの中で、千里は手足と腰に金属製のベルトを巻かれ立っている状態だった。
正人は恐る恐る千里に近づき、優しく頬に右の掌をあててみた。知っている感触、知っている体温、知っている安らぎがそこにはあった。
「千里。」
正人は、左の掌も頬にあて、優しく頬を撫でた。正人は大粒の涙を床に垂らしながら、千里の頭を優しく包み、自分に抱き寄せた。
「匂いも千里だ……。」
正人は大きく息を吸い込むと、一旦落ち着きを取り戻し、持ってきた下着と、生前千里が良く来ていた黄色のワンピースをもたつきながら着せた。
「ハハハ、ごめんな、千里に服を着せたことなんかないから…。…これで良いかな。」
支えのベルトを外しながら服を着せた正人は、ゆっくりと千里を床に座らせ、外の柳田に終えたことを、大声で知らせた。
すると、扉がゆっくりと開いた。正人は、千里をお姫様だっこで抱え、扉の外へ出ると、目の前には同じように佐倉を抱える池畑の姿があった。池畑の顔面も涙と鼻水でグジャグジャになっているのがすぐに分かった。
正人は、千里を抱きながら、池畑に聞いた。
「紛れもない佐倉さんでしたか?」
「えぇ、こいつは間違いなく俺の知る佐倉由香里です。…本当に…信じられない。」
正人たちは、眞鍋と柳田の誘導のもと、部屋に戻り、リビングの端の扉を開けた。
中は、ベッドが二つ並んでいる寝室となっており、ゆっくりとそれぞれをベッドに下ろした。
「今は記憶などの、内側の再生中なんです。この記憶の戻り方にまだ個人差があるんですが。二、三十分もすれば、自然と目を覚まし、生前と同じように会話もでき、生前と同じような生活が待っています。目を覚ますまで傍にいてあげてください。」
眞鍋はそう言うと、柳田を連れ、寝室から出ていった。正人と池畑は、それぞれのベッドに座り、それぞれ眠っている顔を微笑みながら眺めていた。
「…村上さん。千里さんに何て説明するか決めたんですか?」
池畑が佐倉の髪を撫でながら聞いた。
「…あれから考えたんですが、不慮の事故で永い眠りについていたことにします。彼女が、由実の死について、若しくは自殺したことについて、記憶に残っているのかわかりません。何も分かっていないことが前提の嘘なんですけどね。」
「それが一番平和に済む嘘かもしれませんね。千里さんが不幸なことについては、記憶に残っていないことを祈ってます。」
池畑は正人の目を見て言った。
「ありがとうございます。佐倉さんには、本当に真実を?」
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