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ベッドに広がる蜂蜜色の髪。その髪を一房取ってチュッと口付けすると、ユージンの顔がリンゴのように赤く染まった。
「ユージンったらかわいい」
「っ、アスティ……」
潤んだ瞳がかわいくて、唇が自然と弧を描く。
シャツの隙間からユージンの肌に手を寄せると、ドキドキと鼓動の音が手のひらから感じられる。
ああっ、もうかわいくてかわいくて仕方ないわ! どうしてユージンってこうかわいいのかしら。たまにかっこよくもなるし、かっこよくてかわいいだなんて最強じゃないの。
「ユージン、あんまり私の気持ちを疑っちゃ嫌よ?」
「疑ってなんて……っあ」
「うそ」
嘘をついたユージンの乳首を指で摘む。尖ったユージンの乳首はかわいい。全部脱がせてあげたいけど、まだね。
じり、と腰を動かすと、お尻のあたりにユージンの太くて硬いものを感じた。
それにくすりと笑いながら、ユージンの身体に寝そべりながら首に唇を寄せる。首には私が付けたキスマーク。それが視界に入ってなんだかとっても気分が高揚してしまう。
ああ、ユージンが私のものだって証みたいでなんだかとっても気分がいいわ。
「ムーアにわたくしが取られるかもしれないと思って不安に思っていたでしょう?」
「そうじゃないよ」
「……? だって、それならどうして嫉妬していたの?」
顔を上げてユージンに訊ねる。すると、私の問いかけにユージンが私の腰に手を添えて起き上がった。
そのままユージンが私の胸元をはだけさせながら甘えるように唇を寄せる。
「私のアスティが他の男と仲良くしてるだけで、独占欲が疼くんだよ」
「あら」
「私の知らないアスティを知ってるマティに嫉妬しても仕方ないでしょう?」
「あ、んっ……」
ゾクゾクとした甘い快感が広がって、ユージンを見つめた。
嫌な予感がするわ。逃げ出したいのだけど。
「君が好きだよ、アスティ。どうしようもないくらいに、愛してる」
「ユージン……」
「もうアスティがいなかった時間なんて考えられない。誰にも見られないように部屋に閉じ込めておきたいくらいだよ」
それは監禁というのではなくて?
なにかを言おうと口を開く前に、ベッドに優しく押し倒される。ついでとばかりにドレスも剥ぎ取られた。
あら? あらあら?
「ユージン、今日はわたくしが」
「やだ。今日は……いや、これから先ずっとアスティは私の手で乱れててよ。ね?」
「はっ!? っ、ゃあ……んっ!」
ね? と、小首を傾げるユージンは確かにかわいいのに、私の胸へと移動するユージンの手の動きがかわいくない。全然かわいくないわ。ついでに言うなら言ってることも全然かわいくない。
「ゆー、じんっ、わたくしが、かわいがるって、ぇ、んんっ!」
「普段はそれでもいいけど、アスティがメスの匂いを振りまいてるときは私が君を可愛がりたい」
「っ、」
だから、言い方が悪いのよ!
そう口にしようとすると、狙ったかのように唇を塞がれる。離れてすぐに口を開くと、また同じように唇を塞がれる。まるで反論は聞きたくないとでもいうように。
ちゅ、ちゅ、と何度もリップ音を立てながらキスが繰り返されて、いい加減にして、と言う前にユージンの唇が下へと降りた。
「ゃ、まって、ユージン」
「なぁに、アスティ」
「下は、ダメよ」
嫌な予感をひしひしと感じながら呟く。私の言葉を無視して太ももへと唇を落とすユージンに、ぞわぞわとしたくすぐったさが身体を走る。
ジッとユージンを見つめると、ユージンはなにを思ったのか私の太ももを持ち上げて足の付け根に吸い付き始めた。
「やっ、ん……、も、ユージン!」
「ちゅ、ふ、はは。アスティのメスの匂いがすごく強くなってる。私だけが嗅げる、淫乱なメスの匂い……」
「ッ、」
くん、と匂いを嗅ぎながらうっとりとした表情を見せるユージンに固まる。
下着を隠そうとするけど、剥ぎ取られたドレスたちはベッドの下。それなら手で隠したいけれど、隠せない。だって、絶対濡れてるもの。手が濡れてしまうわ。
ユージンのもので濡れるならまだしも、自分の愛液だなんて嫌よ、絶対。余裕がないときならまだしも、余裕があるときだと極力汚したくないのが本音。
初めてのときは余裕がなかったのよ。だって、まさか誰が子犬ユージンが私を襲うと思うの? 童貞は私があんあん言わせてあげられると思ったのに!
「なにを、考えているの? 子作りしてるときに私以外の人間のことを考えちゃダメだよ」
「ほかの、人間なんて……」
「ほんと?」
「ユージンのことしか考えてないわ……」
「なら、私でそんなに興奮してくれたんだ、アスティ。下着がぐっしょり濡れてて、大事なところが透けて見える」
ユージンのうっとりとした顔って最高にセクシーで美しいけれど、今はとてもやめてほしい。そもそも、どうして疑問形ですらないのよ。ユージンで興奮なんてそんな……図星だからなにも言えないわ。
決して中心には触れず、足の付け根を何度も何度も繰り返し舐めるユージンに懇願してしまいそうになる。
けれど、そんなはしたないこと絶対嫌。
「ふっ、ぁ、ん、ん……」
極力声を抑えるように口を拳で抑える。絶対、ユージンの思うような声なんて出してあげない。
「……ねぇ、アスティ。気付いてる?」
「は、ぁ、な、に……?」
何度も何度も太ももの内側にちゅっちゅっと赤い痕跡を見せつけるようにしてつけているユージンが、その行為を止めずに私を見つめて無邪気に笑った。
「隠そうとして息を荒くしてるほうがとってもセクシーで、私は興奮する」
「な、ぁ、~~~~~~~~ッッ!」
その言葉に抗議しようとしたとたん、ユージンの舌が下着の隙間から私の秘所へと入り込んできて、いともたやすく私は達した。
ぴくぴくと身体が痙攣して、頭の中が真っ白。まるで自分が自分じゃないみたいに制御できない感じに不安になる。
なにかに助けを求めるようにシーツをギュッと握り締めていると、ユージンにその手を取られた。
「アスティ、爪を立てるなら私の肌に立てて」
「あッ……ゃ、そこで、しゃべらないでぇ……」
ユージンが私の手を自分の肩に移動させる。ユージンはそのまま。股の間から動いていないから、ユージンの息が潤っているそこに直接かかって、甘い痺れが身体に広がってしまう。
「アスティ、君の甘い蜜を私にたっぷり味あわせてね」
「っ、いやっ、あっああッ!」
私の抗議の声なんて聞こえなかったとばかりにユージンは私の秘所へと貪るように口付けた。
あああまた、またなのっ!? ユージンは少し蜜を啜るのが好き過ぎると思うの! ほとんどの行為のときにしてるわよね?!
心の中で叫ぶ。ユージンは当たり前だけど気づかない。
じゅる、じゅるると、私から分泌される蜜は次から次へと溢れて止まってくれなくて、泣きたくなる。
ユージンの舌がナカをほじるように舐めているのを必死で耐えていると、ユージンの舌は入り口の上の方に移動し始めた。嫌な予感でいっぱいになる。
ああ、だめ。これはだめなのに。私の頭がおかしくなっちゃうから。
「っ、あっ!? ゃ、だめっ、そこ、あっ、やぁああッ!」
行為を止めようとユージンの顔を退かそうとするけど、ユージンは止まらず私の敏感な芽を、つんつんとまるで弄ぶように舌で刺激する。
喉の奥から変な声が出てしまう。こんなの、はしたないのに。ユージンと行為をするときは余裕がないのよ。こんなの、美しい私に似合わないわ。
「アスティ、かわいい」
「は、あぁ……っ」
ちゅっちゅっと啄むように股の間に唇を落としながらユージンが笑う。
かわいいのはどっちなのよ。絶対ユージンじゃない。そんなに蕩けた顔して! その顔好き。
余裕のあるユージンのその笑みを崩したくて、私はユージンの頬に手をそっと当てて微笑んだ。
「ユージン、ユージンのおっきいの、わたしにちょおだい……?」
「っ、アスティッ!」
「んむぅっ」
瞳を潤ませながら頬を赤く染めて、ユージンが私に噛みつくようなキスをする。口内を蹂躙するようなキスに頭の中が痺れてくると、下半身に硬いものがあてがわれた。
余裕のなくなったユージンったら、かわいい。まるで盛りのついた犬のようだと思う。そこが好き。
ぷは、と息が苦しくなるほどのキスを終えて、ユージンが挿入するタイミングを狙って私は微笑んだ。
「ユージン、あいしてるわ」
その瞬間、びゅるるるっと熱いものが私のお腹にぶちまけられた。
「ユージンったらかわいい」
「っ、アスティ……」
潤んだ瞳がかわいくて、唇が自然と弧を描く。
シャツの隙間からユージンの肌に手を寄せると、ドキドキと鼓動の音が手のひらから感じられる。
ああっ、もうかわいくてかわいくて仕方ないわ! どうしてユージンってこうかわいいのかしら。たまにかっこよくもなるし、かっこよくてかわいいだなんて最強じゃないの。
「ユージン、あんまり私の気持ちを疑っちゃ嫌よ?」
「疑ってなんて……っあ」
「うそ」
嘘をついたユージンの乳首を指で摘む。尖ったユージンの乳首はかわいい。全部脱がせてあげたいけど、まだね。
じり、と腰を動かすと、お尻のあたりにユージンの太くて硬いものを感じた。
それにくすりと笑いながら、ユージンの身体に寝そべりながら首に唇を寄せる。首には私が付けたキスマーク。それが視界に入ってなんだかとっても気分が高揚してしまう。
ああ、ユージンが私のものだって証みたいでなんだかとっても気分がいいわ。
「ムーアにわたくしが取られるかもしれないと思って不安に思っていたでしょう?」
「そうじゃないよ」
「……? だって、それならどうして嫉妬していたの?」
顔を上げてユージンに訊ねる。すると、私の問いかけにユージンが私の腰に手を添えて起き上がった。
そのままユージンが私の胸元をはだけさせながら甘えるように唇を寄せる。
「私のアスティが他の男と仲良くしてるだけで、独占欲が疼くんだよ」
「あら」
「私の知らないアスティを知ってるマティに嫉妬しても仕方ないでしょう?」
「あ、んっ……」
ゾクゾクとした甘い快感が広がって、ユージンを見つめた。
嫌な予感がするわ。逃げ出したいのだけど。
「君が好きだよ、アスティ。どうしようもないくらいに、愛してる」
「ユージン……」
「もうアスティがいなかった時間なんて考えられない。誰にも見られないように部屋に閉じ込めておきたいくらいだよ」
それは監禁というのではなくて?
なにかを言おうと口を開く前に、ベッドに優しく押し倒される。ついでとばかりにドレスも剥ぎ取られた。
あら? あらあら?
「ユージン、今日はわたくしが」
「やだ。今日は……いや、これから先ずっとアスティは私の手で乱れててよ。ね?」
「はっ!? っ、ゃあ……んっ!」
ね? と、小首を傾げるユージンは確かにかわいいのに、私の胸へと移動するユージンの手の動きがかわいくない。全然かわいくないわ。ついでに言うなら言ってることも全然かわいくない。
「ゆー、じんっ、わたくしが、かわいがるって、ぇ、んんっ!」
「普段はそれでもいいけど、アスティがメスの匂いを振りまいてるときは私が君を可愛がりたい」
「っ、」
だから、言い方が悪いのよ!
そう口にしようとすると、狙ったかのように唇を塞がれる。離れてすぐに口を開くと、また同じように唇を塞がれる。まるで反論は聞きたくないとでもいうように。
ちゅ、ちゅ、と何度もリップ音を立てながらキスが繰り返されて、いい加減にして、と言う前にユージンの唇が下へと降りた。
「ゃ、まって、ユージン」
「なぁに、アスティ」
「下は、ダメよ」
嫌な予感をひしひしと感じながら呟く。私の言葉を無視して太ももへと唇を落とすユージンに、ぞわぞわとしたくすぐったさが身体を走る。
ジッとユージンを見つめると、ユージンはなにを思ったのか私の太ももを持ち上げて足の付け根に吸い付き始めた。
「やっ、ん……、も、ユージン!」
「ちゅ、ふ、はは。アスティのメスの匂いがすごく強くなってる。私だけが嗅げる、淫乱なメスの匂い……」
「ッ、」
くん、と匂いを嗅ぎながらうっとりとした表情を見せるユージンに固まる。
下着を隠そうとするけど、剥ぎ取られたドレスたちはベッドの下。それなら手で隠したいけれど、隠せない。だって、絶対濡れてるもの。手が濡れてしまうわ。
ユージンのもので濡れるならまだしも、自分の愛液だなんて嫌よ、絶対。余裕がないときならまだしも、余裕があるときだと極力汚したくないのが本音。
初めてのときは余裕がなかったのよ。だって、まさか誰が子犬ユージンが私を襲うと思うの? 童貞は私があんあん言わせてあげられると思ったのに!
「なにを、考えているの? 子作りしてるときに私以外の人間のことを考えちゃダメだよ」
「ほかの、人間なんて……」
「ほんと?」
「ユージンのことしか考えてないわ……」
「なら、私でそんなに興奮してくれたんだ、アスティ。下着がぐっしょり濡れてて、大事なところが透けて見える」
ユージンのうっとりとした顔って最高にセクシーで美しいけれど、今はとてもやめてほしい。そもそも、どうして疑問形ですらないのよ。ユージンで興奮なんてそんな……図星だからなにも言えないわ。
決して中心には触れず、足の付け根を何度も何度も繰り返し舐めるユージンに懇願してしまいそうになる。
けれど、そんなはしたないこと絶対嫌。
「ふっ、ぁ、ん、ん……」
極力声を抑えるように口を拳で抑える。絶対、ユージンの思うような声なんて出してあげない。
「……ねぇ、アスティ。気付いてる?」
「は、ぁ、な、に……?」
何度も何度も太ももの内側にちゅっちゅっと赤い痕跡を見せつけるようにしてつけているユージンが、その行為を止めずに私を見つめて無邪気に笑った。
「隠そうとして息を荒くしてるほうがとってもセクシーで、私は興奮する」
「な、ぁ、~~~~~~~~ッッ!」
その言葉に抗議しようとしたとたん、ユージンの舌が下着の隙間から私の秘所へと入り込んできて、いともたやすく私は達した。
ぴくぴくと身体が痙攣して、頭の中が真っ白。まるで自分が自分じゃないみたいに制御できない感じに不安になる。
なにかに助けを求めるようにシーツをギュッと握り締めていると、ユージンにその手を取られた。
「アスティ、爪を立てるなら私の肌に立てて」
「あッ……ゃ、そこで、しゃべらないでぇ……」
ユージンが私の手を自分の肩に移動させる。ユージンはそのまま。股の間から動いていないから、ユージンの息が潤っているそこに直接かかって、甘い痺れが身体に広がってしまう。
「アスティ、君の甘い蜜を私にたっぷり味あわせてね」
「っ、いやっ、あっああッ!」
私の抗議の声なんて聞こえなかったとばかりにユージンは私の秘所へと貪るように口付けた。
あああまた、またなのっ!? ユージンは少し蜜を啜るのが好き過ぎると思うの! ほとんどの行為のときにしてるわよね?!
心の中で叫ぶ。ユージンは当たり前だけど気づかない。
じゅる、じゅるると、私から分泌される蜜は次から次へと溢れて止まってくれなくて、泣きたくなる。
ユージンの舌がナカをほじるように舐めているのを必死で耐えていると、ユージンの舌は入り口の上の方に移動し始めた。嫌な予感でいっぱいになる。
ああ、だめ。これはだめなのに。私の頭がおかしくなっちゃうから。
「っ、あっ!? ゃ、だめっ、そこ、あっ、やぁああッ!」
行為を止めようとユージンの顔を退かそうとするけど、ユージンは止まらず私の敏感な芽を、つんつんとまるで弄ぶように舌で刺激する。
喉の奥から変な声が出てしまう。こんなの、はしたないのに。ユージンと行為をするときは余裕がないのよ。こんなの、美しい私に似合わないわ。
「アスティ、かわいい」
「は、あぁ……っ」
ちゅっちゅっと啄むように股の間に唇を落としながらユージンが笑う。
かわいいのはどっちなのよ。絶対ユージンじゃない。そんなに蕩けた顔して! その顔好き。
余裕のあるユージンのその笑みを崩したくて、私はユージンの頬に手をそっと当てて微笑んだ。
「ユージン、ユージンのおっきいの、わたしにちょおだい……?」
「っ、アスティッ!」
「んむぅっ」
瞳を潤ませながら頬を赤く染めて、ユージンが私に噛みつくようなキスをする。口内を蹂躙するようなキスに頭の中が痺れてくると、下半身に硬いものがあてがわれた。
余裕のなくなったユージンったら、かわいい。まるで盛りのついた犬のようだと思う。そこが好き。
ぷは、と息が苦しくなるほどのキスを終えて、ユージンが挿入するタイミングを狙って私は微笑んだ。
「ユージン、あいしてるわ」
その瞬間、びゅるるるっと熱いものが私のお腹にぶちまけられた。
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