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賢者アニミ・テクスの受難

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彼女は、孤児として知の神の神官に拾われた。そして、その高齢な神官の身の回りの世話をしながら文字を学び神学書を読み漁った。そして、その神官に推挙されて神殿で神学を学び神官になった。
新しい知識を得るのが好きでそれで知の神の目に留まったのか、治癒を中心とした神の奇跡と呼ばれる神聖魔法を身に付け、多くの民の病や傷をいやして聖女とあがめられるようになり、神殿推薦の賢者として勇者一行の仲間に加わった。彼女の治癒の力があったればこそ、勇者たちは、無謀で危険な戦いに身を投じて生死の危機を幾度も乗り越え、ついには魔王討伐という偉業を成し遂げたのだ。つまり、勇者の偉業は仲間たちの支えがあってのものであり、勇者一人で成しえたものではない。だから、ひとりでも欠けると困るというわけだ。

俺は慎重に勇者たちを天井に張り付いて待った。RPGの基本は、次のステージに進めるまで装備を整えレベルアップすることだ、それを終えて、ラスボスたる魔王を討ったのなら、勇者たちのレベルは当然高いはず、だが、全員が無敵の勇者ではないはずだ。必ずパーティーの中でも弱い奴がいるはず。その弱い者から狙い、徐々に戦力をそぎ、最後に勇者を倒す。作戦というより、勝つための最善の手順を天井に張り付きながら考える。卑怯だと自覚しているしカッコイイとは思わないが、勝たなければ意味がないのだからしょうがない。

足音が聞こえた。チートな俺の耳が物音を聞き取った。目と同じく、耳に当たる器官が触手の先端についていて、それがソナーのように繊細な音を拾っていた。たぶん、目の触手と耳の触手を同時にやられたら、視覚と聴覚を一気に奪われてしまうだろうが、自分でも分からないくらい無数にある触手の中から、それを見つけて狙うのは難しいだろう。
四人だ。その足音を数え、先ほど見た勇者一行に間違いないと確信した。しっかりした足取りで邪神様の神殿を恐れずに奥を目指している。魔法か何かで我が召喚主の位置を把握しているのかもしれないが、魔王軍の大軍がいるとか、この俺を警戒している様子は感じられない。一応、神殿の一部屋一部屋を慎重に覗いているようだが、敵が潜んでいるのを怖がっているような気配はない。魔物を一匹も逃さないという感じだった。もし、警戒してるならもう少し慎重にゆっくりと中に入ってくるだろう。魔王を倒して後は雑魚ばかりと油断しているのかもしれない。足音がこちらにドンどん近づいてくる。よし、奴らが真下に来たら上から触手で弱い奴から一人づつ捕縛だ。やれる。やれるぞと自分に言い聞かせて天井にへばり付き触手を準備する。

奴らが真下に来たらひょいと伸ばして吊り上げるだけだ。RPGならパーティーの前衛に防御や体力が高い奴を前にして、最後尾に防御が低い戦闘に不向きな弱くて守るべき治癒役がいるはずだ。その最後尾を狙おう。

遠目で見たときの司祭風の少女がその治癒役だろうと、息を殺して待つ。頼むぜ、エロゲーの神様、俺の触手が本当にチートでありますようにと願いながら、まず先頭のいかにも勇者らしい青い鎧の少女をやり過ごし、戦闘が得意そうな槍を手にした甲冑娘も通過させる。魔法使いらしき木の杖とマントを羽織った少女もやり過ごす。そして、しんがりの司祭風の少女が通過するときしゅるりとほかの連中に気づかれないように触手で吊り上げた。悲鳴をあげさせないため真っ先にその口に触手をねじ込んでいた。
「うぐ、ううう、うぶ、ひ、いやぁ・・・」
少し声が漏れたが、先頭の勇者がそれに気づかずにズンズン前に進むので、槍を手にした戦士、魔法使いも、振り返らず、去ろうとした。何とか仲間に助けを呼ぼうと彼女は暴れたが俺の触手がそれを許さない、叫ぼうとする口にズリズリと触手を突っ込む。口に突っ込まれた触手からにじみ出る粘液が、彼女の喉の奥に強引に流し込まれる
「うぶ、げほ、ひ、ひや、や・・・ちゅぶ、ちゅぶ・・・」
体を揺らして触手から逃れようと暴れるが、俺の触手をふりほどくほどの力はなく、しかも、媚薬やしびれ効果のある俺の粘液が胃に届いたのか、徐々に抵抗が弱くなる。当然、彼女の恥部にも触手を這わせて、まだ男を知らないらっしい肉穴に強引にねじり込む。
「ひ、ひたい、や、やめて、あ、ああぐ・・・」
触手によって強引に貫通させられて、ビクビクと震えるが、それは破瓜の痛みではなく、膣穴をいじられて歓喜するような身悶えだった。
「な、なに、これ、奥まで、く、くるぅ、ぅ、ぅ、ひ、ひぃぃ、いい、いぐっ、うっ」
暴れていた賢者がおとなしくなり、逆に魔王の娘と同じように触手の動きに歓喜の身悶えを始めていた。
俺は彼女の喉の奥にさらに触手をグリグリとねじ込んだ。本来なら激しい嘔吐があるはずだが粘液の効果か、喉を通り抜ける触手の感触にビクンビクンと歓喜のけいれんを起こして受け入れていた。学んだ知識で人体の構造を彼女は把握していた。その内臓を突き進んでいる触手が自分の内臓のどこら辺を通過しているのか理解しながら、初めて体験する感覚に身悶えを続け、ついに彼女の全身を突き抜けるように触手が肛門からぬるりと顔を出した。その肛門をまさぐられる感覚に彼女は涙を流しながら悶えていた。
「体の中、すごひ、へ、変になる、だめ、こんなの・・・」
彼女の全身の力が抜け、その瞳から知性が消えて、一人目を完全に落としたのを俺は確信した。


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