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第三章 髪切り
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一、
吉原の火事から、三日が経っていた。
与四郎は、ずっと作業場に籠りきりで、お沙のつくってくれる飯すら食べなかった。
あの夜、与四郎が帰ってきた時のさまは、背筋が凍るほど怖ろしかった。
吉原が炎上していると聞き、お沙は与四郎の帰りを心配した。
吉原にゆくと言い出した時から胸騒ぎはしていた。
お沙は、行燈の灯りをひとつ点け、じっと帰りを待っていた。
夜半になり、与四郎が帰ってきた。
両の手と着物を血に濡らしたその姿。
お沙は、夫を心配するよりも先に、恐怖が身体を駆けめぐった。
「おかえり、なさい‥‥」
咽の奥から、ようやく声を出した。
「ただいま‥‥ただいま、お沙‥‥」
与四郎は眼が据わっていたのだが、妻の姿を見て正気を取り戻した。
「お沙‥‥」
「与四郎さん、どうしたの――」
与四郎は、そのままお沙を抱きすくめた。
「お沙、なにも訊かないでくれ、なにも――」
「与四郎さん‥‥」
「おれはもう――」
涙をこぼしている。
与四郎の涙で、お沙の着物が濡れる。
「すまない、すまない――」
ひたすら謝り続け、
「じゃあ、おれは作業に戻るよ。観月さんのために筆をつくらなくちゃならない。さぁ、忙しくなるぞ」
虚ろな眼で言った。
お沙は、訳が判らぬまま、作業場へ向かう夫の背中を見つめる。
おぼつかない足取りを見て、お沙は思い出したように、
「与四郎さん、着替えを――」
小さく声をかけた。
しかし、与四郎は、聴こえているのか聴こえてないのか、なにも言わずに行ってしまった。
お沙は、自分の着物に付いた与四郎の涙と謎の血を見やって触れる。
ふと足元を見ると、黒く長い髪がひと房ふた房、落ちているのが行燈の灯りに揺れていた。
二、
与四郎の家に、良吉が荒々しく訪ねてきたのは、それからさらに二日後のことだった。
吉原の火事から五日後のことである。
良吉は怒りの形相だった。
与四郎の家の戸を乱暴に開け、
「与四郎は居るか!」
乱暴に怒鳴った。
この時、与四郎は作業場に籠っており、応対したのはお沙であった。
「良吉さん、どうされました?」
「与四郎は居るか」
良吉は、声音をすこし低くして言った。
「ごめんなさい、与四郎さんはいま、仕事中で‥‥」
「仕事中? こんな時に、のんきに仕事をしているというのか!」
声を荒げた。
「良吉さん、なにを言っているのですか」
お沙には、なにひとつ判らない。
五日前の与四郎の言葉に従い、なにも訊いていなかった。
「――お京が死んだ」
低く、短く呟いた。
「え――」
「お京が死んだ。吉原から五町ほど離れた狭い路地で見つかった」
「吉原から‥‥って、火事の日ですか?」
「見つかったのは二日前だが、死んだのはおそらく火事の夜だろう、と」
話を進めるうち、良吉の声はおとなしくなり、力が無くなってゆく。
「死んだって‥‥どうして」
「どうして? それはおれが訊きたい! だからこうして、ここに来たんだ」
良吉の声の調子が再び荒々しくなる。
「うちの与四郎さんがなにか‥‥」
「なにか、だと? あんた、なんにも知らないのか? お京は与四郎と一緒に吉原に行ったんだ」
「吉原‥‥」
お沙は、お京が朝早く訪ねてきた時の、その様子を思い出した。
――与四郎さんに直接お話ししたくて
「そうか‥‥あの後、ふたりで吉原に‥‥」
「だから、お京が死ぬ直前まで、一緒にいたのは与四郎ということになる」
「――お京ちゃんを死なせたのは、与四郎さんだと言いたいのですか」
お沙の声に嫌悪が混じる。
「それは判らない。判らないから、ここに来たんだ」
「お京ちゃんは、どんな風に亡くなっていたんですか。おつらいことでしょうけど、わたしに聞かせてください」
「――いま、巷で騒がれている辻斬りの仕業だと、おれは考えている。背中を刃物で刺され、髪が切り取られていた」
「髪を?」
「あぁ。髪だの手だの足だのを切り取ってゆく、あの辻斬りだよ」
「それが、吉原の火事の晩に――」
「おそらくな」
「それで、与四郎さんがどう関係していると?」
「それが判らない! だから本人に訊くんだ! 仕事中でもなんでも構わん! いますぐ与四郎を連れてこい!」
良吉は声を荒げる。
お沙は良吉に気圧され、与四郎の作業場へ向かった。
作業場は薄暗く、戸や窓の隙間から、外の光が細い筋となって幽かに射し込んでいる。
「与四郎さん‥‥」
戸口に立って、暗がりで夫の名前を呼ぶ。
びくり、と黒い影が揺れた。
「良吉さんが、来ていますよ――」
「あぁ、聴こえていたよ、あいつの怒鳴り声がね」
「お京ちゃんの、ことで――」
お沙は、黒い背中に声をかける。
「そうか」
与四郎の声が掠れている。
「いまゆくよ。すまないね」
「やぁ、待たせたね」
ふら、と右手を上げる。
良吉は居間で与四郎を待っていた。
「いや、忙しいところを悪いな」
先ほどの荒々しさは落ち着き、静かに言う良吉。
「それで――おれに話ってなんだ」
与四郎はひどく憔悴していた。
正気のない眼で良吉を見る。
「お前、食ってないのか」
飯のことを良吉は訊いた。
「あぁ‥‥忙しくってね。飯を食う時間も寝る時間も惜しいんだ」
声にも力が無く、虚ろに言う。
「お前、大丈夫か」
良吉も、さすがに心配する。
お沙は、ふたりのやりとりを不安げに黙って聴いている。
「平気さ――それで、話は?」
すっと歩み、良吉の正面に座る。
「お京の、ことなんだが」
「―――」
与四郎は顔をすこし強張らせた。
「お京が死んだんだ、吉原の火事のあの晩に。背中を刃物で突かれ、髪を切られて倒れていた――与四郎、お前なにか知らないか」
良吉は、憔悴しきった与四郎に怒鳴ることはしなかった。疲れ果てている友人を眼前にして、その気が失せたのである。
「なにかって――なにを」
無機質に応える。良吉を見ずに虚空を見つめている。
「あの日、お京と一緒にいたのはお前だ。もしかして、お京が殺される現場を見ていたんじゃないか」
「この、おれが?」
ひどく冷めた声。
「――言い方を変えよう。与四郎、お京と最後に会ったのはいつだ?」
「五日前だ」
「そんなことは判っている。どうやってお京と別れたんだ?」
「五日前、おれに筆づくりを頼んだ太夫の部屋に入る時――いや、おれがその部屋から出てきて一緒に逃げた。逃げてる最中で、はぐれた」
「逃げる?」
「火の手がね、すぐそこまで来ていたんだ」
与四郎は、座っているその場から、適当に宙を指差す。
「途中まで、一緒に逃げたんだな?」
「あぁ。はぐれてしまったがね」
「それで、その太夫はどうした? 逃げたのか?」
「逃げなかったさ。おれがいくら一緒に逃げよう、と説得しても無駄だった。あちきは吉原で死にんす、と言って聞かないんだよ」
自嘲気味に言った。
「じゃあ、その太夫は――」
「死んだだろうな。みぃんな死んだだろうな」
与四郎は宙を見つめたまま、良吉を見ようともしない。
「お京の髪が切られていたんだが――」
「例の辻斬りの仕業じゃないか? 吉原の火事に紛れてやったのだろう――」
妙に的確に言った。
「やっぱり、そうか――」
「―――」
与四郎はゆっくりと良吉を見た。眼を見た。
「悪かったな、力になれなくて」
「いや、いい。おれも、怒鳴り散らして悪かった――お沙さんも、申し訳ないことをした」
良吉はお沙に向いて言った。
「いいえ、いいんですよ。わたしたちも、お京ちゃんのこと、びっくりして――」
「―――」
良吉は下を向く。
「本当に、わたしたちもびっくりしているんです。ついこの間、誼みの方が同じく辻斬りにやられて亡くなったもので――」
「そう、だったのか」
これには、良吉も驚いた。
「それは、それは――まことに申し訳ないことを」
「お気になさらず、良吉さん」
「まさか、吉井どののことか?」
お沙は静かに頷いた。
「そうだったか――」
それから良吉は、声を失くした。
与四郎がふっと立ちあがり、
「じゃあ、良吉。すまないが、おれは仕事に戻るよ。観月さんが待ってる」
ふらりと背を向けた。
「観月さん?」
良吉が訊く。
「あぁ、良い女だよ、ありゃあ」
それだけ呟いて、与四郎は出て行った。
吉原の火事から、三日が経っていた。
与四郎は、ずっと作業場に籠りきりで、お沙のつくってくれる飯すら食べなかった。
あの夜、与四郎が帰ってきた時のさまは、背筋が凍るほど怖ろしかった。
吉原が炎上していると聞き、お沙は与四郎の帰りを心配した。
吉原にゆくと言い出した時から胸騒ぎはしていた。
お沙は、行燈の灯りをひとつ点け、じっと帰りを待っていた。
夜半になり、与四郎が帰ってきた。
両の手と着物を血に濡らしたその姿。
お沙は、夫を心配するよりも先に、恐怖が身体を駆けめぐった。
「おかえり、なさい‥‥」
咽の奥から、ようやく声を出した。
「ただいま‥‥ただいま、お沙‥‥」
与四郎は眼が据わっていたのだが、妻の姿を見て正気を取り戻した。
「お沙‥‥」
「与四郎さん、どうしたの――」
与四郎は、そのままお沙を抱きすくめた。
「お沙、なにも訊かないでくれ、なにも――」
「与四郎さん‥‥」
「おれはもう――」
涙をこぼしている。
与四郎の涙で、お沙の着物が濡れる。
「すまない、すまない――」
ひたすら謝り続け、
「じゃあ、おれは作業に戻るよ。観月さんのために筆をつくらなくちゃならない。さぁ、忙しくなるぞ」
虚ろな眼で言った。
お沙は、訳が判らぬまま、作業場へ向かう夫の背中を見つめる。
おぼつかない足取りを見て、お沙は思い出したように、
「与四郎さん、着替えを――」
小さく声をかけた。
しかし、与四郎は、聴こえているのか聴こえてないのか、なにも言わずに行ってしまった。
お沙は、自分の着物に付いた与四郎の涙と謎の血を見やって触れる。
ふと足元を見ると、黒く長い髪がひと房ふた房、落ちているのが行燈の灯りに揺れていた。
二、
与四郎の家に、良吉が荒々しく訪ねてきたのは、それからさらに二日後のことだった。
吉原の火事から五日後のことである。
良吉は怒りの形相だった。
与四郎の家の戸を乱暴に開け、
「与四郎は居るか!」
乱暴に怒鳴った。
この時、与四郎は作業場に籠っており、応対したのはお沙であった。
「良吉さん、どうされました?」
「与四郎は居るか」
良吉は、声音をすこし低くして言った。
「ごめんなさい、与四郎さんはいま、仕事中で‥‥」
「仕事中? こんな時に、のんきに仕事をしているというのか!」
声を荒げた。
「良吉さん、なにを言っているのですか」
お沙には、なにひとつ判らない。
五日前の与四郎の言葉に従い、なにも訊いていなかった。
「――お京が死んだ」
低く、短く呟いた。
「え――」
「お京が死んだ。吉原から五町ほど離れた狭い路地で見つかった」
「吉原から‥‥って、火事の日ですか?」
「見つかったのは二日前だが、死んだのはおそらく火事の夜だろう、と」
話を進めるうち、良吉の声はおとなしくなり、力が無くなってゆく。
「死んだって‥‥どうして」
「どうして? それはおれが訊きたい! だからこうして、ここに来たんだ」
良吉の声の調子が再び荒々しくなる。
「うちの与四郎さんがなにか‥‥」
「なにか、だと? あんた、なんにも知らないのか? お京は与四郎と一緒に吉原に行ったんだ」
「吉原‥‥」
お沙は、お京が朝早く訪ねてきた時の、その様子を思い出した。
――与四郎さんに直接お話ししたくて
「そうか‥‥あの後、ふたりで吉原に‥‥」
「だから、お京が死ぬ直前まで、一緒にいたのは与四郎ということになる」
「――お京ちゃんを死なせたのは、与四郎さんだと言いたいのですか」
お沙の声に嫌悪が混じる。
「それは判らない。判らないから、ここに来たんだ」
「お京ちゃんは、どんな風に亡くなっていたんですか。おつらいことでしょうけど、わたしに聞かせてください」
「――いま、巷で騒がれている辻斬りの仕業だと、おれは考えている。背中を刃物で刺され、髪が切り取られていた」
「髪を?」
「あぁ。髪だの手だの足だのを切り取ってゆく、あの辻斬りだよ」
「それが、吉原の火事の晩に――」
「おそらくな」
「それで、与四郎さんがどう関係していると?」
「それが判らない! だから本人に訊くんだ! 仕事中でもなんでも構わん! いますぐ与四郎を連れてこい!」
良吉は声を荒げる。
お沙は良吉に気圧され、与四郎の作業場へ向かった。
作業場は薄暗く、戸や窓の隙間から、外の光が細い筋となって幽かに射し込んでいる。
「与四郎さん‥‥」
戸口に立って、暗がりで夫の名前を呼ぶ。
びくり、と黒い影が揺れた。
「良吉さんが、来ていますよ――」
「あぁ、聴こえていたよ、あいつの怒鳴り声がね」
「お京ちゃんの、ことで――」
お沙は、黒い背中に声をかける。
「そうか」
与四郎の声が掠れている。
「いまゆくよ。すまないね」
「やぁ、待たせたね」
ふら、と右手を上げる。
良吉は居間で与四郎を待っていた。
「いや、忙しいところを悪いな」
先ほどの荒々しさは落ち着き、静かに言う良吉。
「それで――おれに話ってなんだ」
与四郎はひどく憔悴していた。
正気のない眼で良吉を見る。
「お前、食ってないのか」
飯のことを良吉は訊いた。
「あぁ‥‥忙しくってね。飯を食う時間も寝る時間も惜しいんだ」
声にも力が無く、虚ろに言う。
「お前、大丈夫か」
良吉も、さすがに心配する。
お沙は、ふたりのやりとりを不安げに黙って聴いている。
「平気さ――それで、話は?」
すっと歩み、良吉の正面に座る。
「お京の、ことなんだが」
「―――」
与四郎は顔をすこし強張らせた。
「お京が死んだんだ、吉原の火事のあの晩に。背中を刃物で突かれ、髪を切られて倒れていた――与四郎、お前なにか知らないか」
良吉は、憔悴しきった与四郎に怒鳴ることはしなかった。疲れ果てている友人を眼前にして、その気が失せたのである。
「なにかって――なにを」
無機質に応える。良吉を見ずに虚空を見つめている。
「あの日、お京と一緒にいたのはお前だ。もしかして、お京が殺される現場を見ていたんじゃないか」
「この、おれが?」
ひどく冷めた声。
「――言い方を変えよう。与四郎、お京と最後に会ったのはいつだ?」
「五日前だ」
「そんなことは判っている。どうやってお京と別れたんだ?」
「五日前、おれに筆づくりを頼んだ太夫の部屋に入る時――いや、おれがその部屋から出てきて一緒に逃げた。逃げてる最中で、はぐれた」
「逃げる?」
「火の手がね、すぐそこまで来ていたんだ」
与四郎は、座っているその場から、適当に宙を指差す。
「途中まで、一緒に逃げたんだな?」
「あぁ。はぐれてしまったがね」
「それで、その太夫はどうした? 逃げたのか?」
「逃げなかったさ。おれがいくら一緒に逃げよう、と説得しても無駄だった。あちきは吉原で死にんす、と言って聞かないんだよ」
自嘲気味に言った。
「じゃあ、その太夫は――」
「死んだだろうな。みぃんな死んだだろうな」
与四郎は宙を見つめたまま、良吉を見ようともしない。
「お京の髪が切られていたんだが――」
「例の辻斬りの仕業じゃないか? 吉原の火事に紛れてやったのだろう――」
妙に的確に言った。
「やっぱり、そうか――」
「―――」
与四郎はゆっくりと良吉を見た。眼を見た。
「悪かったな、力になれなくて」
「いや、いい。おれも、怒鳴り散らして悪かった――お沙さんも、申し訳ないことをした」
良吉はお沙に向いて言った。
「いいえ、いいんですよ。わたしたちも、お京ちゃんのこと、びっくりして――」
「―――」
良吉は下を向く。
「本当に、わたしたちもびっくりしているんです。ついこの間、誼みの方が同じく辻斬りにやられて亡くなったもので――」
「そう、だったのか」
これには、良吉も驚いた。
「それは、それは――まことに申し訳ないことを」
「お気になさらず、良吉さん」
「まさか、吉井どののことか?」
お沙は静かに頷いた。
「そうだったか――」
それから良吉は、声を失くした。
与四郎がふっと立ちあがり、
「じゃあ、良吉。すまないが、おれは仕事に戻るよ。観月さんが待ってる」
ふらりと背を向けた。
「観月さん?」
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「あぁ、良い女だよ、ありゃあ」
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