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しおりを挟む「僕は、サラを手に入れるためならどんなことも厭わないよ。好きでもない女性を抱くことだってね」
ディオンの手がマリに伸び、あっという間に胸元のリボンを外してしまった。
「なっ、なにするのよ!」
「いきなりじゃ自然に振る舞えないだろうから、恋人同士に見えるよう練習」
ディオンは、その見た目からは信じられない力でマリを押さえつけ、着ていたものをすべてはぎ取ってしまった。
ソファの上に押し倒されたマリは、頭の上で腕をひとまとめにされ、身動きが取れない。
「……ちょっと……いや、結構黒いね」
ディオンの視線が自身の乳房に注がれていることに気づき、マリは羞恥に身を捩った。
色素の濃いそこは、自分でもコンプレックスに思っていたからだ。
「そんなに暴れないで。僕は別に、君の身体の造形なんてどうでもいいんだから」
ディオンの手がささやかなマリの双丘を優しく揉みしだく。
先端を指で挟まれ、擦り上げられたマリの腰がビクンと跳ねた。
「ああ、気持ちいいんだね」
ディオンは身体を屈ませ、すっかり硬くなった突起を口に含んだ。
「あっ……ん…………!」
生温かい舌で転がしながら甘噛みをし、強く吸い上げる。
まるで生き物のように動く舌に執拗に嬲られマリの身体が甘く痺れる。
(なんでこんなに上手いのよ……!)
「片方だけじゃ可哀想だから、反対側もしてあげようね……って、どうしたの?」
ディオンは、恨めしそうに自分を睨みつけるマリに気づき、眉を上げた。
「あなた、その年でなんでこんなに──」
「上手いのかって?褒めてくれてありがとう」
「ちっ、違っ、あっ、あぁん!」
今度は反対側の膨らみにかぷりとかぶりつき、突起をちろちろと下で転がされ、マリは嬌声を上げた。
「僕ら王族にはね、精通した段階で房事の指南役、いわゆる練習相手が付くんだよ。僕の精通は十二歳の時……夢に出てきたサラが、優しく導いてくれたんだ……」
夢の中での出来事を思い出したのか、ディオンは恍惚の表情を浮かべた。
「練習相手って……じゃあ、アルベール様にもそういう人がいるの?」
「いや、兄上は拒否した。馬鹿だよねえ、だってそれじゃあサラを悦くしてあげられないじゃないか」
「えっ……じゃあ、あなたは兄の婚約者──『サラ』のためだけに指南役をつけたっていうの?」
「そうだよ。ほら……どう?」
ディオンの手がドレスの裾をたくし上げ、マリの下着の中へ差し入れられた。
ぐちゅり──熱く熟れた果肉は大量の蜜を滴らせ、ディオンの長い指先を濡らした。
「やぁ、あ、あ、あぁん!」
蜜を纏ったディオンの指が、淫靡な音を立てながら浮き沈みを繰り返すと、マリはビクビクと身体を震わせながら腰を浮かせた。
「ああ、もっともっとっておねだりしてるね。じゃあ中も可愛がってあげるよ」
「あっ、あっ、やぁ…………っ!」
蜜壺はあっという間にディオンの中指を根元まで飲み込んだ。
ディオンはじれったいほどにゆっくりと抜き差しを繰り返し、赤く腫れ上がった花芽を親指の腹で捏ね回す。
「あん……あっ……ん…………ひっ…………!」
「足りなくて切ないよねぇ。どうしようかな。どうして欲しい?」
まるで意地悪を楽しむ子どものようだ。
(悔しい)
けれど、これまでに味わったことのない快楽に、身体はすっかり蕩けきってしまった。
「じゃあ、増やしてあげるね」
ディオンは蜜壺から中指を抜き、愛液にまみれたそれを見せつけるようにマリの目の前にかざしたあと、人差し指を添えて再び奥深くへと沈ませた。
じゅぷじゅぷと粘着質な音を立てながら抽挿される指を、マリは無意識にきゅうきゅうと締め付ける。
「あっ、あっ、やだ、やだぁ…………ひぃんっ…………!」
「すごいね……中がぐねぐねとうねってる。ねえ、どうかな。少しは僕に協力してくれる気になった?」
「だ、駄目ぇ……っ、だって、万が一バレたら大変なことに…………え…………?」
せっかく昇りつめられそうなところだったのに、ディオンの指は急に動きを止めた。
見上げると、凍りつきそうな冷たい表情を向けるディオンと目が合った。
「協力してくれないならこれで終わり」
「そんな…………!」
焦らしに焦らされ、身体に燻る熱をこのまま放置されるなんて耐えられない。
「そんな顔しないでよ。僕が悪いみたいじゃない」
マリは、どう考えてもお前が悪いだろうと心の中で悪態をついた。
「どうする?僕はやめても全然構わないよ」
こういう時男なら、何が何でも挿れたがるものだろうに。
けれどディオンからは情欲の欠片も感じ取ることはできない。
(本当に『サラ』だけなのね)
ディオンとは対照的に、マリにはこの疼きに耐えられるだけの忍耐力はなかった。
「わかった、わかったから……!」
「ありがとう。じゃあ、続きをしてあげる」
ディオンの指が再びマリの中に沈み、今度は容赦なく責め立てる。
「あっ、あっ、あぁ、激し……だめ、そんなにしちゃ…………壊れちゃう…………あっ……っ!」
びちゃびちゃと大量に溢れる蜜がソファの生地に大きな染みを作る。
「あーあ、こんなに濡らして……まあ、張り替えればいいか」
「ひっ、ひぁぁぁあ!!」
身体を弓なりにしならせ絶頂を迎えるマリを、ディオンは静かな目で見つめていた。
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よろしくお願いします。
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