眠りから目覚めた王太子は

「う…うぅ」

ぐっと身体を伸ばして、身を起こしたのはこの国の第一王子。

「あぁ…頭が痛い。寝すぎたのか」

王子の目覚めに、侍女が慌てて部屋を飛び出した。

しばらくしてやってきたのは、国王陛下と王妃である両親と医師。

「…?揃いも揃ってどうしたのですか」

王子を抱きしめて母は泣き、父はホッとしていた。

永く眠りについていたのだと、聞かされ今度は王子が驚いたのだった。

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