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終幕
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あれから数年が経ち泉葉月こと如月弥生は休む間もなくアイドル活動をしていたのだが、姉の如月からそろそろ如月の巫女の時期だというメッセージが届きため息吐く弥生であった。
(あのクソ爺はわざとやってるだろ!まだ、巫女の時期になってないはずだけど?)
弥生は如月家の巫女として年に数回如月家にあるとされる神域に赴き神事を行う事が芸能活動を続けるための条件でもあるのだが、ここ数年巫女としての神事の回数が増えていることに祖父鍵之助の意図的な妨害工作ではと思うようになっていた。なぜ、弥生がそう思うようになったかというと弥生の手元には神事に関するスケジュール表があり、それを基に泉葉月のスケジュールは組まれているため神事と仕事が被ることは無いのだが、祖父の鍵之助からのメッセージの日付を見ると仕事の日に神事が組まれておりあからさまな芸能活動に対する妨害工策だとわかるほどに神事が組まれていることに弥生は嫌気が差しておりなぜ、祖父がここまでしてくるのか調べさせ始めていた。
「その話本当なの?御爺様が蒼井家を毛嫌いしてるという話!」
「はい、どうも娘さんの過去が原因のようですが?過去に如月家と蒼井家で何があったかまではまだ掴めていません。」
「そう、わかったわありがとう!(あの御爺様はまだ皐月叔母様のこと根に持ってるのね)」
侍女から報告を聞いた弥生は祖父の大人げの無さに呆れている。報告では何があったか分からないと言っていたが、実は弥生には心当たりがある。情報が表に出ていないのは水無月家が情報封鎖しているためどんなに優秀な諜報員でも辿り着くのが不可能とすら言われるほどのセキュリティの高さで封鎖されており、閲覧出来るのは現当主のみとされている。
(まさかとは思うけど、私が葉月の名前使ってるのがバレた?芸名に葉月なんて名前珍しくもないはずだけど?あのクソ爺の考えることはわからないわね)
弥生の泉葉月という芸名の由来は水上葉月にある、特に名前の葉月というのは従姉妹の葉月から採っている。追放したという形を取っている手前水無月を名乗らすことが出来ないため同じ水の名を持つ水神に頼んで水上の苗字を使わせてもらっているのだが、当時如月と蒼井の仲が悪かったための処置であり、泉葉月という名前は葉月は現在でも水無月の1人でもあるという弥生の主張なのだが鍵之助は皐月のこともあり、このことをあまりよく思っていない。
(葉月の名前もだけど、まさかとは思うけど御爺様に千鶴さんの実家のことを知られたのかな?そうなると少し厄介だわね!)
「弥生、弥生ってば、聞こえてる?ちょっとや・よ・い返事して!!」
「あ、あ、なんか用だった?ちょっと考え事してたわ!」
「珍しいわね、弥生が人の声すら聞こえなくなるくらい集中して考え事するなんて?」
「すべて石神が悪いのよ!石神が蒼井の将を唆さなければ、こんなことになっていないもの!」
「ホント、弥生だけは敵に回したくないわね!如月の諜報員ですら辿り着かなかった所に簡単に辿り着くんだから・・・・・」
「ん?何か言った?なんか聞こえたような気がしたんだけど私の気のせいかしら?」
「・・・・・・」
弥生の発言に思わず言葉を失う如月だった。弥生の情報源は水無月の闇の部分でもある諜報員がいる組織で名を冷月という。弥生は冷月から何人か抜擢して個人的な諜報組織を持っているのだが、誰もその存在を知らないし知られてはいけないとされている。普段は如月弥生として、泉葉月としての顔が主だが弥生にも別の名前があり、名を水無月桃月という由来は弥生の異称とされるものである。
「アルテミスお嬢様、お探しのものは見つかったんでしょうか?わたくし共にお手伝い出来ることがありましたら何なりとお申し付け下さい!」
「現在の所はあなた達に動いてもらうような事は何もないわ!ただ、心配なことがあるとすれば私の母国があったとされる大陸の残骸のような島のことだけよ!」
「王国のあった大陸はすべて消えたとお伺いしておりますが残っているのですか?」
「あまり詳しくは言えないのだけど、あれは元々あった小さな島を・・・・これ以上は教えられない!」
「アルテミスの屋敷を建てる島なら目途は付いているんだけど、ただ場所が場所だけにめんどうなのよ!」
「如月さん随分と速かったけど大丈夫なの?」
如月がアルテミスの探してる島はあるにはあるのだが、どうにも煮え切らない表情で頭を抱えている。確かにアルテミスが希望してるような無人島はあるものの、そこは水神と水無月家と如月家の境界付近にある特殊な島でもある。如月はそんな島を紹介していいのか悩んでいた。
「そういえば、アルテミスに確認しておきたかったんだけど島にはどういう手段で行くつもりなの?」
「それは、私が聞きたいくらいなのですが、水無月家からは心配しなくていいとしか聞かされておりませんし、こちらから聞くのも野暮というものでしょう?」
「そう、文乃様が何かしら考えがあってのことだとは思うけど、私には何も教えてくれないのね・・・・・」
如月は自分の母親から何も聞かされていないことにショックを受けており、陽が差し込む中どんよりとした空気に包まれている如月だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
タイトルが終幕になっていますが完結を意味するものではないです!
予定としては後数話で完結させる予定ですが後日談とかは今のところ書く予定はないです!
(あのクソ爺はわざとやってるだろ!まだ、巫女の時期になってないはずだけど?)
弥生は如月家の巫女として年に数回如月家にあるとされる神域に赴き神事を行う事が芸能活動を続けるための条件でもあるのだが、ここ数年巫女としての神事の回数が増えていることに祖父鍵之助の意図的な妨害工作ではと思うようになっていた。なぜ、弥生がそう思うようになったかというと弥生の手元には神事に関するスケジュール表があり、それを基に泉葉月のスケジュールは組まれているため神事と仕事が被ることは無いのだが、祖父の鍵之助からのメッセージの日付を見ると仕事の日に神事が組まれておりあからさまな芸能活動に対する妨害工策だとわかるほどに神事が組まれていることに弥生は嫌気が差しておりなぜ、祖父がここまでしてくるのか調べさせ始めていた。
「その話本当なの?御爺様が蒼井家を毛嫌いしてるという話!」
「はい、どうも娘さんの過去が原因のようですが?過去に如月家と蒼井家で何があったかまではまだ掴めていません。」
「そう、わかったわありがとう!(あの御爺様はまだ皐月叔母様のこと根に持ってるのね)」
侍女から報告を聞いた弥生は祖父の大人げの無さに呆れている。報告では何があったか分からないと言っていたが、実は弥生には心当たりがある。情報が表に出ていないのは水無月家が情報封鎖しているためどんなに優秀な諜報員でも辿り着くのが不可能とすら言われるほどのセキュリティの高さで封鎖されており、閲覧出来るのは現当主のみとされている。
(まさかとは思うけど、私が葉月の名前使ってるのがバレた?芸名に葉月なんて名前珍しくもないはずだけど?あのクソ爺の考えることはわからないわね)
弥生の泉葉月という芸名の由来は水上葉月にある、特に名前の葉月というのは従姉妹の葉月から採っている。追放したという形を取っている手前水無月を名乗らすことが出来ないため同じ水の名を持つ水神に頼んで水上の苗字を使わせてもらっているのだが、当時如月と蒼井の仲が悪かったための処置であり、泉葉月という名前は葉月は現在でも水無月の1人でもあるという弥生の主張なのだが鍵之助は皐月のこともあり、このことをあまりよく思っていない。
(葉月の名前もだけど、まさかとは思うけど御爺様に千鶴さんの実家のことを知られたのかな?そうなると少し厄介だわね!)
「弥生、弥生ってば、聞こえてる?ちょっとや・よ・い返事して!!」
「あ、あ、なんか用だった?ちょっと考え事してたわ!」
「珍しいわね、弥生が人の声すら聞こえなくなるくらい集中して考え事するなんて?」
「すべて石神が悪いのよ!石神が蒼井の将を唆さなければ、こんなことになっていないもの!」
「ホント、弥生だけは敵に回したくないわね!如月の諜報員ですら辿り着かなかった所に簡単に辿り着くんだから・・・・・」
「ん?何か言った?なんか聞こえたような気がしたんだけど私の気のせいかしら?」
「・・・・・・」
弥生の発言に思わず言葉を失う如月だった。弥生の情報源は水無月の闇の部分でもある諜報員がいる組織で名を冷月という。弥生は冷月から何人か抜擢して個人的な諜報組織を持っているのだが、誰もその存在を知らないし知られてはいけないとされている。普段は如月弥生として、泉葉月としての顔が主だが弥生にも別の名前があり、名を水無月桃月という由来は弥生の異称とされるものである。
「アルテミスお嬢様、お探しのものは見つかったんでしょうか?わたくし共にお手伝い出来ることがありましたら何なりとお申し付け下さい!」
「現在の所はあなた達に動いてもらうような事は何もないわ!ただ、心配なことがあるとすれば私の母国があったとされる大陸の残骸のような島のことだけよ!」
「王国のあった大陸はすべて消えたとお伺いしておりますが残っているのですか?」
「あまり詳しくは言えないのだけど、あれは元々あった小さな島を・・・・これ以上は教えられない!」
「アルテミスの屋敷を建てる島なら目途は付いているんだけど、ただ場所が場所だけにめんどうなのよ!」
「如月さん随分と速かったけど大丈夫なの?」
如月がアルテミスの探してる島はあるにはあるのだが、どうにも煮え切らない表情で頭を抱えている。確かにアルテミスが希望してるような無人島はあるものの、そこは水神と水無月家と如月家の境界付近にある特殊な島でもある。如月はそんな島を紹介していいのか悩んでいた。
「そういえば、アルテミスに確認しておきたかったんだけど島にはどういう手段で行くつもりなの?」
「それは、私が聞きたいくらいなのですが、水無月家からは心配しなくていいとしか聞かされておりませんし、こちらから聞くのも野暮というものでしょう?」
「そう、文乃様が何かしら考えがあってのことだとは思うけど、私には何も教えてくれないのね・・・・・」
如月は自分の母親から何も聞かされていないことにショックを受けており、陽が差し込む中どんよりとした空気に包まれている如月だった。
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タイトルが終幕になっていますが完結を意味するものではないです!
予定としては後数話で完結させる予定ですが後日談とかは今のところ書く予定はないです!
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