revive〜リバイブ〜

雲母なぎ

文字の大きさ
2 / 5

Destiny 〜運命〜

しおりを挟む
アレスと出会ってから数ヶ月が過ぎた。
あれからというもの私は忙しく考える暇もなくアレスのことさえ忘れていた
「疲れたあぁ」
いっときの休憩エリスが紅茶を用意してくれていた
「あの宴以来スカーレット様は注目の的かと」
私はため息をついた
「あんなのただの王女ってだけで寄って来る奴だけだわ」
「姫様…」
私はエリスが淹れてくれた紅茶を少し飲んだ
「エリスとルーンだけよ私をただの人(神)として見てくれるのは」
「そんなこと!」
私はこの話をさえぎるように立った
「さぁもう一仕事行ってこよ」
「行ってらっしゃいませ」
エリスは慌てて礼をした
それからしばらく私は書斎で書類の読み合わせをしていた
「スカーレット様」
ドアの外から呼ばれた
「グレンにございます」
私はかけていた眼鏡を外し
「よい入れ」
「失礼します」
グレンは膝をついて左胸に手を当てた
「ヘラ女王様からの伝言です」
「申せ」
「はい、交流の為に書庫から本を何冊か竜族に献上せよとの事です」
私は両手を組み、その上に顎をおいた
「なぜだ?お母様はそのような事するはずがない」
「これも平和のためとの事です」
「解せぬな」
私は書斎にある本を手にとった
「本は我々の歴史そのものそれを他人に渡すだと?」
私はどうしても本を譲るのが嫌だった
書庫には膨大な量の本があるがどれも同じ物はない
一つ一つの本には歴史がある
「他に方法はないのか?」
「女王様は本をご所望なので」
「もうよいさがれ」
グレンは一礼して書斎から出て行った
「ならばお母様が竜族の元へ行けばいいのに」
私は頭を抱えた
そのまま疲れてしまったのか眠ってしまった
(君の顔が見たいな)
アレスが私の仮面をとった
(綺麗だね)
そこで私は勢いよく起き上がった
「はぁはぁなんだ今の夢は」
いつのまにかベッドで寝ていた
「姫様?大丈夫にございますか?」
エリスが部屋に入ってきた
「お疲れのようだったので寝室まで運ばせていただきました」
エリスは持ってきたホットミルクを私に渡した
「お熱いのでお気をつけてください」
「あぁありがとう」
一息ついたところでエリスに竜王国に行くと話した
「なんて危険なことを!私も姫様について行きます」
「ありがとう。危なくはないさ もし何かあったらまた戦争が始まるからね」
「ですが…」
「大丈夫だよ明日出発するから支度しといてくれ」
エリスは納得がいかないような顔で「はい」と答えた
「今日はもう疲れたからこのまま寝るよ」
私は再びベッドに横になった
「おやすみなさいませ」
「あぁおやすみ」





そして夜が明けた
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

ヒロインガン無視で幸せになる話

頭フェアリータイプ
ファンタジー
死ぬ運命の悪役ですらないヒーローの婚約者が無関心に幸せを掴む話

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...