revive〜リバイブ〜

雲母なぎ

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mask〜仮面〜

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(姫様…姫様)
「うぅ…」
「起きてください!!スカーレット様!!」
「うわ~!!」
勢いよくカーテンが開けられた
「起きてください!出発に遅れてしまいます!」
明るすぎる太陽の光は私の目を無理やり起こさせた
「さぁさぁ」
エリスが私の身支度を始めた
「姫様どちらのお召し物がよろしいでしょうか」
私はウトウトしていた目を少しあけて服を見た
右の服は薄桃色のシンプルなロングドレス
左の服は白色で胸元に小さな宝石が散りばめられたドレス
私は目立つのが嫌いなので極力シンプルでいたいだから右の服を指差した
エリスは早速着替えさせた
エリスは慣れた手つきで私の身支度を整えていく
私は人にやってもらうのが嫌いだから自分でやると言ったことがあったが
それを聞いた瞬間エリスは大泣きしたのだ
(私では役に立たないのですか)
など、なだめるのが大変だった
それ以来やってもらっている
「できました!今日もお美しいです」
「いつもありがとう」
エリスは顔を赤らめ
「ありがたきお言葉にございます」
「さぁ、行きましょう」
最後に仮面をつけた
私は最後に鏡を見て仮面に触れた
「姫様?」
「…あぁ行こうか」
宮殿の外へ向かうと竜族の使者が来ていた
無言で挨拶をして竜族の竜車にのった
竜車から外を覗くとグレンがいるのに気づいた
「お気をつけて下さい。何かあれば必ず向かいます」
「あぁ、頼んだよ」
竜車が出発した
「行ってらっしゃいませ」
グレンが深くお辞儀をした
スカーレット様が見えなくなるまでお辞儀をし終わったあと
急に胸がざわつくのを感じた
「不吉だ」



しばらく竜車に乗っていると
外を見ていたエリスが大きな声で
「姫様!竜の国ですよ!」
「そう騒ぐな」
私は微笑んでエリスをなだめた
「姫様!沢山の竜が飛び交っています!すごいですね!」
竜車を操縦していた使いの者が
「ここはもう竜族の国ですからそりゃあ沢山竜は飛んでますよみんな自由に暮らしてますよ」
私は改めて外を見た
すると周りの竜と違って光りに反射して輝いている白竜が飛んでいた
「あの白色の竜は?」
「あぁ。あれは王子ですねよく護衛も付けずにひとりで飛んでいるんです」
あれが、あの人の本当の姿
「丁度帰る所ですね」
私達も城に向かった
城の門の前には女の召使いが2人立っていた
私は竜車から降りた
「ようこそいらっしゃいました」
そう言うと、勝手に門が開かれた
そこには城までの道を竜騎士たちが剣を自分の前に出していた
「こんなことせずとも良いのに」
私は少しばかり困惑してしまった
「神国の時期女王様がお越しくださったのでこれくらいは当たり前かと」
そう言って正面から歩いてきた
「この竜騎士をまとめさせていただいているカシウスと申します」
片膝をつき、私の手を取って軽くキスをした
「この度このカシウスが護衛させていただきます」
そして私の前を歩いた
少し歩くと城の扉の前についた
「さぁどうぞ竜王さまがお待ちです」
そう言ってカシウスが扉を開いた
王の前まで赤いカーペットがひかれていて
黒が主に使用されている城だった
私は王座の階段の前まで歩いて片膝をつき、左胸に手をそえた
「この度こんな私のためにお出迎えいただきありがとうございます」
「良いのだ。和睦の道をさらに切り開く日だからな」
私は指を鳴らした
すると光が私の目の前に現れて古い木造の箱を出した
「こちらが私の国に伝わる本でございます」
王はそばにいた側近に話しかけると側近の者がこちらに来た
「私は第1側近のジルです。ぜひ大切に研究させていただきます」
そう言って木箱を持った
「王からのご厚意で我が国の書庫をお見せします。ではついて来て下さい」
私は立ち上がって再度竜王に挨拶をした
「ゆっくりと楽しんでいくがよい」
私とジルとエリスは大図書館に向かった 
「お帰りになる際は私に声をおかけ下さい」
ジルは一礼して歩いて行った
エリスは図書館の扉を開けた
「なんと広い図書館だ」
「素晴らしいですね。私たちの図書館にも負けないくらい広さと蔵書の数ですね」
私は早速竜王国の歴史書に手をつけた
…やはり竜王国の昔の言葉で書かれている勉強しておいて良かった
「面白い…」
私は次々と歴史書を手につけた
時間が過ぎるのも気にせずに読みふけっていた
次に読もうと思った書物を手にしようとしたら横から違う人の手が出てきた
「あ、すまない」
私は慌てて違う書物に手をつけようとした
でもその手は捕まれた
「ぶ、ぶれいもの!何をする!」
私は慌てて顔を見た
「ア、アレス…」
捕まれた手を振り払おうとするがビクともしない
それ以上に捕まれた手がまたさらに強く捕まれた
「ここで君に会えると思ってなかった」
捕まれた手を引き寄せた。そして私の腰に手を回した
……ち、近い!!!
私の心臓の音がドクドク鳴っているのが聞こえた
「な、なにを…」
顔がどんどん近くなってきた
「次に会った時は君の仮面を取ると言っただろ?」
その時、ものすごい揺れが起きた
「なんだ?!」
私とアレスは急いで図書館から出た
するとアレスの家来が慌てて
「敵襲でございます!!早く避難を!」
「敵は?」
「悪魔でございます!!」
アレスは私を見た
「君はこの先にある大広間に向かうんだ」
「私も行く!」
アレスは私の肩を掴んだ
「君は僕達の客人だ。それにここは僕達の国だ」
「………分かった」
私が頷いたのを見届けると走って行ってしまった
「姫様!!」
「エリス!」
エリスも図書館から出てきた
「大広間に向かう」
私達も走った
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