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1章 記憶海の眠り姫
18 君を迎えに
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***
こんな時でもやはりクロウは起きていた。
完全に意識を失っているわけではない。失えるワケがない。なぜなら、そういう身体だから。
でもはっきりとしているわけではなくて。こうしてぼんやり、淡藤色と赤銅色を視界に捉えながら何をすればいいんだろう、と考えていた。
あまりの激痛に何が起きているのか、彼は把握出来ていない。自分が瘴気を纏っていることも、ボロボロの片翼が生えていることも。血を飲んだ記憶も曖昧だ。
ただひとつ、やらねばならないことだけははっきりと知覚しているけれど。
「リコ……」
迎えに行ってやらないと。たった一人きり、寂しがっているだろうから。
今の彼にルシオラという邪魔者がいる、という認識は一切ない。吹き飛んでしまっている。
今はただ、銀色の髪とルベライトの瞳が綺麗な少女を迎えに行くことしか考えていない。それと、その後に家族の元に連れて行ってやるということも。
「どこ……」
自分が何をしているのかはっきりと分からない。片方だけの黒い翼を震わせながら、常人ではあり得ない速さで動き出した彼を目の前まで迫っていた二人は目を見開いて驚きながら躱す。
「待ちなさい、クロウ!」
「一体どこへ行こうと……」
邪魔な壁を腕一本でなぎ払いながら進む。
求める少女はきっと近くに居る。そんな気がする。
片翼の烏に、仲間の声は届かない。
***
「ソフィア、怪我はない?」
「えぇ、少しも。早く行きましょう」
「うん。遺跡をあまり壊されても困るし」
瓦礫と化した壁だったものを見やり、ソフィアはため息を堪えつつ前を見据える。
「彼は心配だけど、これなら迷う必要はなさそうね」
思い切り壁を破壊しながら進んでくれたのだ。その痕跡を追っていけば迷うことはないだろう。
「もしもリコと兄さんをクロウが見つけてしまった時は――兄さんにしばらく耐えてもらうしかないかも。……あ」
破壊された壁をくぐり、ふとセラフィが上を見上げる。つられてソフィアが上を見れば、床を突き抜けてぽっかりと開いた天井。壊されたものではなく、もともと空いていた穴であるらしい。そこからは縄が垂れている。少々古そうに見えたが、すぐに千切れてしまいそうというわけではない。
「ねぇ、セラフィ。これは半分賭けなのだけど」
「うん」
「一旦上に戻って、カラスの子達を呼んできてくれないかしら。もしかしたらリトレの近くに来ているかもしれない」
「……」
念のため行き先は伝えてある。彼らは彼らの仕事が終わり次第、リトレに向かうことになっている。
ソフィアとセラフィを前にしてクロウは反応を見せなかったが。
「あの子達なら、クロウをどうにかすることができるかも。……もしまだ来ていなかったとしたら無駄足になってしまうけれど」
「分かった。ソフィアを信じる。確かに僕たちだけじゃ彼を止めることは難しいかもね。味方は多い方がいいし」
ソフィアの提案にセラフィはすぐに頷き、縄を手にした。ぐ、と引っ張り安定性を確認した後、壁に足をかけつつ登り始める。
「ソフィア」
「……?」
「心配しないで。クロウは必ず元に戻るよ。あれは彼の求めた結末なんかじゃない」
「……そう、ね」
まるで見透かされたかのようだった。
今のところ兆しは見えないが、ソフィアもいずれあのようになってしまうかもしれないという恐怖を。
セラフィはにや、とどこか子供っぽい笑みを残して上へ登っていく。それでも、確かに勇気づけられた。
無事に階上へ登れたことを見届け、ソフィアはクロウの追跡を再開する。
「そうね、セラフィ」
あれをクロウの結末にしてはいけない。
***
その一室はこれまで通ってきた部屋のどこよりも、神聖さが強い気がする。というのは、リコの直感である。
リコとルシオラは遺跡の最奥に辿り着いていた。
彼らの知らぬところで破壊が繰り返されている古い遺跡だが、この空間だけは建てられた当時からの美しさを保っているように感じられた。
磨かれたサードニクスのような赤い床、同じ素材で造られた円柱状の壁には精緻な彫刻が施されている。その彫刻は美しいだけの代物ではなく、何かの記録であるようで様々な文様が彫り込まれている。
最奥の小高い祭壇には、優美な曲線を描く銀の台座。そこに収まっているべきものはなく、空っぽのそれを高い天井から差し込む光が照らしている。その光がどこから入ってきているのかは定かではない。
「ここか?」
「うん。ここが思い出の地みたい。私は見たことないはずなのに、なんだか懐かしい気がする」
かつてここに来たのは始まりのリコであり、今ここにいるリコではない。
それでも優しく温かな感情が胸に宿り、リコは自分がリコであることを再確認した。記憶を忘れようがリコはリコである。
「この壁の模様……あんまり覚えてなかったんだけど、もしかしたら何かのヒントになってないかな」
大きな壁に近づいて細かな文様を観察する。はるか昔の人間なら、海について何か記録を残していないだろうか。
炎。太陽。女神らしき人物とその従者たち。当時育てていたのであろう植物。人間同士の戦争だろうか、武器を持って向かい合う人間たち。その周囲に刻まれた“瘴気”の文字。
「うーん。量が多すぎて全て見るのは大変そう……」
「そうだな。天井付近まで続いているようだ。よくもまぁ、こんな細かい作業を延々とやれるものだ」
懸命に目を眇めて壁を観察しているリコの少し後ろで、ルシオラはため息をついた。これを全部調べるというのは骨の折れる作業だ。おまけに今は邪魔者に追われている最中。この時間で全てを見るというのはどう考えても難しい。
「……出直さないか。仮にお前が求める情報がここにあったとしても、この状況じゃあ満足に探せない」
銀髪を靡かせつつくるりと振り返り、リコはしょんぼりと肩を落とす。
「そう、だよね。落ち着いて探した方が効率良いよね、うん」
自分を納得させるように頷いてリコはノートを開く。このことを記録して、次のリコに引き継ぐためである。
手短にまとめているその最中に。
二人の予想よりもはるかに早く、そして予想外な形態の彼が姿を現した。
鋭利な悪寒。ルシオラはリコを庇うように片腕で彼女を押さえつつ振り向いた。
広間の入り口に立っていたのは、正体不明の黒い靄。濃すぎて先が見通せないほどの靄だが、中心に何かがいるらしいことを二人は察する。
黒い嵐とも形容すべき中心で微かに光る赤色を見て、リコは声を震わせた。
「も、もしかして……クロウ?」
弱々しく紡がれた声に、赤い光が二回ほど瞬いた。ぱちぱちと瞬きをしているかのように。
刹那、獣のような咆哮が響き渡った。
ビリビリと震える衝撃波にリコがひるんでいる間に、黒き存在は彼女に向かって突進する。咄嗟にリコを抱えたルシオラが横に飛び避ければ、黒き存在は減速することなく壁に激突した。がぁん、と騒音とともに壁にヒビが入る。
「あ、ありがとうルシオラさん」
「いや。なんだアイツは。精霊――ではないな。しかし人間でもない」
精霊は知性がある。あんな咆哮を挙げてまで威嚇はしてこない。しかし、人間にはあり得ない勢いで突進してきた。初めて見る不気味な存在に、ルシオラはますます警戒を強めた。
「お前は何故あれを情報屋だと思った?」
「確信はないし見間違いかもしれないけど……赤い石を、みんなお揃いで付けていたから」
リコが見た赤い光。情報屋グループは皆、赤い石をつけたアクセサリーを身につけている。リコにはその赤色に見えたのだ。
だがしかし、そうではなかった。
衝突の衝撃によってだろうか、数秒という短い間だけ黒い靄が薄れた。その合間に見えた赤い光は、リコが想像したペンダントのものではなかった。
光はふたつ、するりとリコを見る。
真っ赤な瞳。
赤色がペンダントのものでなかったことに一瞬ホッとしたリコだが、次の瞬間に戦慄する。
半ば黒く染まった濃い青色の髪。長身と、それを包む青い服。ボロボロの片翼。
記憶と違う部分はあれど、リコの心は叫んでいた。
あれは――あそこに立ってリコを見つめている彼は、やはり。
「クロウ……!!」
こんな時でもやはりクロウは起きていた。
完全に意識を失っているわけではない。失えるワケがない。なぜなら、そういう身体だから。
でもはっきりとしているわけではなくて。こうしてぼんやり、淡藤色と赤銅色を視界に捉えながら何をすればいいんだろう、と考えていた。
あまりの激痛に何が起きているのか、彼は把握出来ていない。自分が瘴気を纏っていることも、ボロボロの片翼が生えていることも。血を飲んだ記憶も曖昧だ。
ただひとつ、やらねばならないことだけははっきりと知覚しているけれど。
「リコ……」
迎えに行ってやらないと。たった一人きり、寂しがっているだろうから。
今の彼にルシオラという邪魔者がいる、という認識は一切ない。吹き飛んでしまっている。
今はただ、銀色の髪とルベライトの瞳が綺麗な少女を迎えに行くことしか考えていない。それと、その後に家族の元に連れて行ってやるということも。
「どこ……」
自分が何をしているのかはっきりと分からない。片方だけの黒い翼を震わせながら、常人ではあり得ない速さで動き出した彼を目の前まで迫っていた二人は目を見開いて驚きながら躱す。
「待ちなさい、クロウ!」
「一体どこへ行こうと……」
邪魔な壁を腕一本でなぎ払いながら進む。
求める少女はきっと近くに居る。そんな気がする。
片翼の烏に、仲間の声は届かない。
***
「ソフィア、怪我はない?」
「えぇ、少しも。早く行きましょう」
「うん。遺跡をあまり壊されても困るし」
瓦礫と化した壁だったものを見やり、ソフィアはため息を堪えつつ前を見据える。
「彼は心配だけど、これなら迷う必要はなさそうね」
思い切り壁を破壊しながら進んでくれたのだ。その痕跡を追っていけば迷うことはないだろう。
「もしもリコと兄さんをクロウが見つけてしまった時は――兄さんにしばらく耐えてもらうしかないかも。……あ」
破壊された壁をくぐり、ふとセラフィが上を見上げる。つられてソフィアが上を見れば、床を突き抜けてぽっかりと開いた天井。壊されたものではなく、もともと空いていた穴であるらしい。そこからは縄が垂れている。少々古そうに見えたが、すぐに千切れてしまいそうというわけではない。
「ねぇ、セラフィ。これは半分賭けなのだけど」
「うん」
「一旦上に戻って、カラスの子達を呼んできてくれないかしら。もしかしたらリトレの近くに来ているかもしれない」
「……」
念のため行き先は伝えてある。彼らは彼らの仕事が終わり次第、リトレに向かうことになっている。
ソフィアとセラフィを前にしてクロウは反応を見せなかったが。
「あの子達なら、クロウをどうにかすることができるかも。……もしまだ来ていなかったとしたら無駄足になってしまうけれど」
「分かった。ソフィアを信じる。確かに僕たちだけじゃ彼を止めることは難しいかもね。味方は多い方がいいし」
ソフィアの提案にセラフィはすぐに頷き、縄を手にした。ぐ、と引っ張り安定性を確認した後、壁に足をかけつつ登り始める。
「ソフィア」
「……?」
「心配しないで。クロウは必ず元に戻るよ。あれは彼の求めた結末なんかじゃない」
「……そう、ね」
まるで見透かされたかのようだった。
今のところ兆しは見えないが、ソフィアもいずれあのようになってしまうかもしれないという恐怖を。
セラフィはにや、とどこか子供っぽい笑みを残して上へ登っていく。それでも、確かに勇気づけられた。
無事に階上へ登れたことを見届け、ソフィアはクロウの追跡を再開する。
「そうね、セラフィ」
あれをクロウの結末にしてはいけない。
***
その一室はこれまで通ってきた部屋のどこよりも、神聖さが強い気がする。というのは、リコの直感である。
リコとルシオラは遺跡の最奥に辿り着いていた。
彼らの知らぬところで破壊が繰り返されている古い遺跡だが、この空間だけは建てられた当時からの美しさを保っているように感じられた。
磨かれたサードニクスのような赤い床、同じ素材で造られた円柱状の壁には精緻な彫刻が施されている。その彫刻は美しいだけの代物ではなく、何かの記録であるようで様々な文様が彫り込まれている。
最奥の小高い祭壇には、優美な曲線を描く銀の台座。そこに収まっているべきものはなく、空っぽのそれを高い天井から差し込む光が照らしている。その光がどこから入ってきているのかは定かではない。
「ここか?」
「うん。ここが思い出の地みたい。私は見たことないはずなのに、なんだか懐かしい気がする」
かつてここに来たのは始まりのリコであり、今ここにいるリコではない。
それでも優しく温かな感情が胸に宿り、リコは自分がリコであることを再確認した。記憶を忘れようがリコはリコである。
「この壁の模様……あんまり覚えてなかったんだけど、もしかしたら何かのヒントになってないかな」
大きな壁に近づいて細かな文様を観察する。はるか昔の人間なら、海について何か記録を残していないだろうか。
炎。太陽。女神らしき人物とその従者たち。当時育てていたのであろう植物。人間同士の戦争だろうか、武器を持って向かい合う人間たち。その周囲に刻まれた“瘴気”の文字。
「うーん。量が多すぎて全て見るのは大変そう……」
「そうだな。天井付近まで続いているようだ。よくもまぁ、こんな細かい作業を延々とやれるものだ」
懸命に目を眇めて壁を観察しているリコの少し後ろで、ルシオラはため息をついた。これを全部調べるというのは骨の折れる作業だ。おまけに今は邪魔者に追われている最中。この時間で全てを見るというのはどう考えても難しい。
「……出直さないか。仮にお前が求める情報がここにあったとしても、この状況じゃあ満足に探せない」
銀髪を靡かせつつくるりと振り返り、リコはしょんぼりと肩を落とす。
「そう、だよね。落ち着いて探した方が効率良いよね、うん」
自分を納得させるように頷いてリコはノートを開く。このことを記録して、次のリコに引き継ぐためである。
手短にまとめているその最中に。
二人の予想よりもはるかに早く、そして予想外な形態の彼が姿を現した。
鋭利な悪寒。ルシオラはリコを庇うように片腕で彼女を押さえつつ振り向いた。
広間の入り口に立っていたのは、正体不明の黒い靄。濃すぎて先が見通せないほどの靄だが、中心に何かがいるらしいことを二人は察する。
黒い嵐とも形容すべき中心で微かに光る赤色を見て、リコは声を震わせた。
「も、もしかして……クロウ?」
弱々しく紡がれた声に、赤い光が二回ほど瞬いた。ぱちぱちと瞬きをしているかのように。
刹那、獣のような咆哮が響き渡った。
ビリビリと震える衝撃波にリコがひるんでいる間に、黒き存在は彼女に向かって突進する。咄嗟にリコを抱えたルシオラが横に飛び避ければ、黒き存在は減速することなく壁に激突した。がぁん、と騒音とともに壁にヒビが入る。
「あ、ありがとうルシオラさん」
「いや。なんだアイツは。精霊――ではないな。しかし人間でもない」
精霊は知性がある。あんな咆哮を挙げてまで威嚇はしてこない。しかし、人間にはあり得ない勢いで突進してきた。初めて見る不気味な存在に、ルシオラはますます警戒を強めた。
「お前は何故あれを情報屋だと思った?」
「確信はないし見間違いかもしれないけど……赤い石を、みんなお揃いで付けていたから」
リコが見た赤い光。情報屋グループは皆、赤い石をつけたアクセサリーを身につけている。リコにはその赤色に見えたのだ。
だがしかし、そうではなかった。
衝突の衝撃によってだろうか、数秒という短い間だけ黒い靄が薄れた。その合間に見えた赤い光は、リコが想像したペンダントのものではなかった。
光はふたつ、するりとリコを見る。
真っ赤な瞳。
赤色がペンダントのものでなかったことに一瞬ホッとしたリコだが、次の瞬間に戦慄する。
半ば黒く染まった濃い青色の髪。長身と、それを包む青い服。ボロボロの片翼。
記憶と違う部分はあれど、リコの心は叫んでいた。
あれは――あそこに立ってリコを見つめている彼は、やはり。
「クロウ……!!」
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