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2章 誰が為の蛇
2 噂
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フェリクスは片手をひらひらと振る。
その動きに視線を向けつつ、二人は首を傾げた。
「あらゆるものを救う……」
「手?」
ソフィアは純粋にワケが分からず腕を組む。一方のセラフィは何か思い当たる節があったのか、眉間に皺を寄せながら主に質問をぶつけた。
「その“手”の見た目は分かりますか? 黒いとか」
その疑問に対してフェリクスは頭を振る。申し訳なさそうに肩を落とす。
「いや、詳しいことはあまり知らない。けどまぁ、普通の人間の手ではなさそうってことは伝わっているよ。つまり……」
フェリクスの言いたいことはなんとなくソフィアにも分かる。
考えを整理しつつ、代弁する。
「精霊かイミタシアか。そのどちらかが関わっているかもしれないと言いたいのね。それで私とセラフィを呼んだということね」
「その通り。君に対しては外に出る機会があっても良いという理由もあるけどね。もしイミタシアが関わっているなら、他の人間に調査させるのも悪いなと思って」
「その通りね。心遣い感謝するわ」
この次期王は国の復興や政策のあれこれに追われているようだが、その中できちんとイミタシアについても考えていてくれているらしい。ソフィアは心から感謝しつつ控えめに頭を下げる。
顔を上げるよう言われて姿勢を戻して一拍置いた後に、次はセラフィが口を開く。
「殿下。その“手”というものは……」
「そう。ひと月前にセラフィが目撃したものと同一の可能性もある。だから君も呼んだ」
「何か知っていることがあるの?」
「あぁ」
深く頷いてセラフィは語る。
「兄さんが崖から転落したことは知っているだろう? これ、ただの事故じゃなくてさ……突き落とされたんだ」
「突き落とされた?」
「そう。黒い腕に。地面から生えていて、関節がないように変な動きをしていたよ。気付いたら消えていて、シャルロットも見ていないようだった。だから普通の人間の仕業ではないと思っている。かと言ってイミタシアにそんな能力を持った奴はいない。精霊の線が濃いかとも思ったけど……あの場で兄さん一人だけを突き落とす理由が思いつかないんだ。精霊なら僕ごと殺そうとしても可笑しくはない」
盛大にため息をついて両手で頭を抱えるセラフィにソフィアも肩をすくめる。
「そうだったの。でも見た目以外は何も分からないわね」
「レガリアならあり得るかな……でも眠ってるなら兄さんのこと知るはずないよな……あぁもう分からない!」
一瞬心臓が飛び跳ねそうになったが、なんとか顔に出さないよう努める。ソフィア以外には彼は眠りについているという認識がされている。レガリアはどういうわけか良く分からないが、意識だけはあるようでソフィアに幾度も語りかけてくるのだから。ルシオラのことという点に関しては知っているだろう。黒い手に関わっているかは定かではないが。
「そういうワケで。二人にはその手について調べて欲しいんだ。一瞬でも危ないと思ったら調査を止めて貰って構わない。あくまで噂で、今のところ被害が出ているのはセラフィのお兄さんだけだからね」
「いえ、僕は行きますよ。兄さんは許されないことをしたけど、裁きを下すべきはあんな手じゃないと思いますから。ソフィアは?」
「行ってみるわ。他の人間に被害が出ないとも限らないし、もしイミタシアが関わっているなら止めないといけないわよね」
その答えに、正面に座るフェリクスの石榴石の瞳が嬉しそうに細められた。
「分かった。二人の答えに感謝するよ」
そう言ってフェリクスは立ち上がり、机に置かれた大きめの紙を持って戻ってきた。ローテーブルに折りたたまれたそれを広げ、ソフィアたちに見やすい向きに整える。どうやらシアルワ王国の地図のようである。
フェリクスはまず王都シャーンスを指さし、そして東へと人差し指を滑らせる。
「ここがシャーンス。例の“手”が目撃されているのがここだ」
地図によれば小さな森の中にある集落のようだ。すぐ側には「旧クローロン」という文字が見える。
「旧クローロン村だ。およそ十年前に既に滅んでいる。原因不明の爆発と、それによる火災があったみたいだな……。それはともかく、ここに行けば“救いの手”に会えると言われているようだよ。会えるって表現はおかしいかもしれないけど」
「なんでそんなところに……」
「手と旧クローロンの関係性は分からない。そこも含め調査してほしい。今のところここが復興されて人が暮らしているという情報は入っていない。もしここに他に人が来ているようなら、旧クローロンで何があったのかも聞いてみるといいかもしれない」
「御意。準備が整い次第出発しましょう」
姿勢を正してセラフィは頷く。それからしゅんと眉尻を下げる。
「またしばらく殿下のお側にいられませんが……」
「それはいいよ、気にするな。言っただろ? セラフィはセラフィの成すべきことをって」
「はい、ありがとうございます」
フェリクスは太陽のごとく微笑んで、もう一度カップに口をつけた。まだ紅茶は温かい。
ソフィアはそのやりとりを見て、二人の信頼を確かに感じていた。セラフィが主をこんなにも信頼しているのは、主自身の心が温かくて広いからなのだろう。
それに比べて、と言葉にならない声をもらす。
――この王子はどこまでも優しくて他人のことばかり考えて……聖人のようだというのに。私の心は自分勝手なのかもしれない。彼のようになれたなら、私は自我を強く保っていられるのだろうか。でも私は……この人のようにはなれない。
「馬車の手配をするよ。二人にも時間はいると思うから、三日後出発ということにしよう。それでいい?」
「了解です、殿下。ありがとうございます」
「……分かったわ」
少しばかり弱気になった気持ちを切り替えようとこっそりため息をついた。
忘れよう。こんなことを考えていても拉致が明かない。今はその“手”とやらに意識を向けるべきだろう。
***
翌日。
庭園を歩く。既に荷物はまとめてあり、後は時が過ぎるのを待つだけだ。
ソフィアは薔薇の美しい庭園の中で三人組を見つけた。
一人は背の高い痩身の青年、一人は黄色のくせ毛の少年、一人は銀色のじょうろを持っている少年と同じくらいの年頃の少女だ。花に水やりをしているらしい。
ソフィアが近づいてきたことに気がついた青年セルペンスが振り返る。深碧の髪に飾られた金色のヘアピンが陽光に煌めく。
「あぁ、ソフィア」
「ここにいたのね」
「そう。シェキナに紹介してもらってね、庭師のお手伝いをさせて貰っていたんだよ」
彼らも客人として一時シアルワ城に待機している身だ。セルペンスは少女ラルカを今後どうするか悩んでおり、シェキナに相談しているとソフィアは聞いたことがある。
ラルカの方へ視線を向ければ、彼女は少年ノアと一緒に薔薇のとげを恐る恐る触ってはきゃあきゃあ笑っている。記憶喪失だという彼女にとってこの城にあるもの全てが興味の対象なのだろう。
「そうなの」
「あぁ。ところでソフィアは今度どうするんだい?」
「それが、明日には王子に頼まれて出かけることになったのよ。少し妙な噂があるみたいで、その調査にね」
「妙な噂?」
ソフィアはフェリクスから聞かされた噂についてセルペンスに話す。簡潔に説明し終わり、彼の顔を見上げれば怪訝そうな表情を浮かべていた。
「クローロン……? 黒い手? ……あらゆるものが、救われる?」
「変な噂でしょう?」
「そう、だね」
どこか曖昧に頷き、セルペンスは紫紺の瞳に影を落とした。ソフィアには僅かに動揺に揺れていたように感じられた。しかし、それも一瞬のことで目の前の彼はすぐにいつもの淡い微笑みを顔に貼り付ける。
「俺も連れて行ってもらえないかな? もし君たちが怪我をするようなことがあれば役に立てるかもしれないし、純粋に気になるし」
「えぇ、それは構わないわ。止める理由もないもの」
「ありがとう」
「えー! それなら俺も行く! 兄ちゃん守るのは俺の役目だし!!」
「そそそ、それなら私も行きます! 一人はちょっと……嫌だから」
ある程度の障害ならセラフィとソフィアは単独でも対処できるだろう。セルペンスは戦闘能力こそないものの、治癒の力があるのは大きい。ノアも自制心が働くうちは心強い味方である。
問題はラルカだ。彼女には自分の身を守る力がない。過去に何があろうが、今はただの少女である。そんな彼女を連れて行ってもよいものか。
一瞬思考を巡らせたが、ノアがいるなら大丈夫か、と結論づける。この少年の自制心はセルペンスがコントロールできるという。落ち着いた状態であればノアが二人を守ることも出来るだろう。もちろんソフィアとセラフィもいる。
「良いんじゃないかしら。何が起こるかは保証できないけれどね」
「だーいじょうぶだって! 俺がいればどうにでもなるなる~」
「心配になってきたわ……」
両腕を頭の後ろで組み、脳天気に笑うノアに対してソフィアはこめかみに手を添えてため息をついた。その隣でラルカが面白そうに笑っている。
その噂が都市伝説であれば何も心配することがなくていいのだが。そうはいかないのだろうな、とソフィアは自嘲した。
その動きに視線を向けつつ、二人は首を傾げた。
「あらゆるものを救う……」
「手?」
ソフィアは純粋にワケが分からず腕を組む。一方のセラフィは何か思い当たる節があったのか、眉間に皺を寄せながら主に質問をぶつけた。
「その“手”の見た目は分かりますか? 黒いとか」
その疑問に対してフェリクスは頭を振る。申し訳なさそうに肩を落とす。
「いや、詳しいことはあまり知らない。けどまぁ、普通の人間の手ではなさそうってことは伝わっているよ。つまり……」
フェリクスの言いたいことはなんとなくソフィアにも分かる。
考えを整理しつつ、代弁する。
「精霊かイミタシアか。そのどちらかが関わっているかもしれないと言いたいのね。それで私とセラフィを呼んだということね」
「その通り。君に対しては外に出る機会があっても良いという理由もあるけどね。もしイミタシアが関わっているなら、他の人間に調査させるのも悪いなと思って」
「その通りね。心遣い感謝するわ」
この次期王は国の復興や政策のあれこれに追われているようだが、その中できちんとイミタシアについても考えていてくれているらしい。ソフィアは心から感謝しつつ控えめに頭を下げる。
顔を上げるよう言われて姿勢を戻して一拍置いた後に、次はセラフィが口を開く。
「殿下。その“手”というものは……」
「そう。ひと月前にセラフィが目撃したものと同一の可能性もある。だから君も呼んだ」
「何か知っていることがあるの?」
「あぁ」
深く頷いてセラフィは語る。
「兄さんが崖から転落したことは知っているだろう? これ、ただの事故じゃなくてさ……突き落とされたんだ」
「突き落とされた?」
「そう。黒い腕に。地面から生えていて、関節がないように変な動きをしていたよ。気付いたら消えていて、シャルロットも見ていないようだった。だから普通の人間の仕業ではないと思っている。かと言ってイミタシアにそんな能力を持った奴はいない。精霊の線が濃いかとも思ったけど……あの場で兄さん一人だけを突き落とす理由が思いつかないんだ。精霊なら僕ごと殺そうとしても可笑しくはない」
盛大にため息をついて両手で頭を抱えるセラフィにソフィアも肩をすくめる。
「そうだったの。でも見た目以外は何も分からないわね」
「レガリアならあり得るかな……でも眠ってるなら兄さんのこと知るはずないよな……あぁもう分からない!」
一瞬心臓が飛び跳ねそうになったが、なんとか顔に出さないよう努める。ソフィア以外には彼は眠りについているという認識がされている。レガリアはどういうわけか良く分からないが、意識だけはあるようでソフィアに幾度も語りかけてくるのだから。ルシオラのことという点に関しては知っているだろう。黒い手に関わっているかは定かではないが。
「そういうワケで。二人にはその手について調べて欲しいんだ。一瞬でも危ないと思ったら調査を止めて貰って構わない。あくまで噂で、今のところ被害が出ているのはセラフィのお兄さんだけだからね」
「いえ、僕は行きますよ。兄さんは許されないことをしたけど、裁きを下すべきはあんな手じゃないと思いますから。ソフィアは?」
「行ってみるわ。他の人間に被害が出ないとも限らないし、もしイミタシアが関わっているなら止めないといけないわよね」
その答えに、正面に座るフェリクスの石榴石の瞳が嬉しそうに細められた。
「分かった。二人の答えに感謝するよ」
そう言ってフェリクスは立ち上がり、机に置かれた大きめの紙を持って戻ってきた。ローテーブルに折りたたまれたそれを広げ、ソフィアたちに見やすい向きに整える。どうやらシアルワ王国の地図のようである。
フェリクスはまず王都シャーンスを指さし、そして東へと人差し指を滑らせる。
「ここがシャーンス。例の“手”が目撃されているのがここだ」
地図によれば小さな森の中にある集落のようだ。すぐ側には「旧クローロン」という文字が見える。
「旧クローロン村だ。およそ十年前に既に滅んでいる。原因不明の爆発と、それによる火災があったみたいだな……。それはともかく、ここに行けば“救いの手”に会えると言われているようだよ。会えるって表現はおかしいかもしれないけど」
「なんでそんなところに……」
「手と旧クローロンの関係性は分からない。そこも含め調査してほしい。今のところここが復興されて人が暮らしているという情報は入っていない。もしここに他に人が来ているようなら、旧クローロンで何があったのかも聞いてみるといいかもしれない」
「御意。準備が整い次第出発しましょう」
姿勢を正してセラフィは頷く。それからしゅんと眉尻を下げる。
「またしばらく殿下のお側にいられませんが……」
「それはいいよ、気にするな。言っただろ? セラフィはセラフィの成すべきことをって」
「はい、ありがとうございます」
フェリクスは太陽のごとく微笑んで、もう一度カップに口をつけた。まだ紅茶は温かい。
ソフィアはそのやりとりを見て、二人の信頼を確かに感じていた。セラフィが主をこんなにも信頼しているのは、主自身の心が温かくて広いからなのだろう。
それに比べて、と言葉にならない声をもらす。
――この王子はどこまでも優しくて他人のことばかり考えて……聖人のようだというのに。私の心は自分勝手なのかもしれない。彼のようになれたなら、私は自我を強く保っていられるのだろうか。でも私は……この人のようにはなれない。
「馬車の手配をするよ。二人にも時間はいると思うから、三日後出発ということにしよう。それでいい?」
「了解です、殿下。ありがとうございます」
「……分かったわ」
少しばかり弱気になった気持ちを切り替えようとこっそりため息をついた。
忘れよう。こんなことを考えていても拉致が明かない。今はその“手”とやらに意識を向けるべきだろう。
***
翌日。
庭園を歩く。既に荷物はまとめてあり、後は時が過ぎるのを待つだけだ。
ソフィアは薔薇の美しい庭園の中で三人組を見つけた。
一人は背の高い痩身の青年、一人は黄色のくせ毛の少年、一人は銀色のじょうろを持っている少年と同じくらいの年頃の少女だ。花に水やりをしているらしい。
ソフィアが近づいてきたことに気がついた青年セルペンスが振り返る。深碧の髪に飾られた金色のヘアピンが陽光に煌めく。
「あぁ、ソフィア」
「ここにいたのね」
「そう。シェキナに紹介してもらってね、庭師のお手伝いをさせて貰っていたんだよ」
彼らも客人として一時シアルワ城に待機している身だ。セルペンスは少女ラルカを今後どうするか悩んでおり、シェキナに相談しているとソフィアは聞いたことがある。
ラルカの方へ視線を向ければ、彼女は少年ノアと一緒に薔薇のとげを恐る恐る触ってはきゃあきゃあ笑っている。記憶喪失だという彼女にとってこの城にあるもの全てが興味の対象なのだろう。
「そうなの」
「あぁ。ところでソフィアは今度どうするんだい?」
「それが、明日には王子に頼まれて出かけることになったのよ。少し妙な噂があるみたいで、その調査にね」
「妙な噂?」
ソフィアはフェリクスから聞かされた噂についてセルペンスに話す。簡潔に説明し終わり、彼の顔を見上げれば怪訝そうな表情を浮かべていた。
「クローロン……? 黒い手? ……あらゆるものが、救われる?」
「変な噂でしょう?」
「そう、だね」
どこか曖昧に頷き、セルペンスは紫紺の瞳に影を落とした。ソフィアには僅かに動揺に揺れていたように感じられた。しかし、それも一瞬のことで目の前の彼はすぐにいつもの淡い微笑みを顔に貼り付ける。
「俺も連れて行ってもらえないかな? もし君たちが怪我をするようなことがあれば役に立てるかもしれないし、純粋に気になるし」
「えぇ、それは構わないわ。止める理由もないもの」
「ありがとう」
「えー! それなら俺も行く! 兄ちゃん守るのは俺の役目だし!!」
「そそそ、それなら私も行きます! 一人はちょっと……嫌だから」
ある程度の障害ならセラフィとソフィアは単独でも対処できるだろう。セルペンスは戦闘能力こそないものの、治癒の力があるのは大きい。ノアも自制心が働くうちは心強い味方である。
問題はラルカだ。彼女には自分の身を守る力がない。過去に何があろうが、今はただの少女である。そんな彼女を連れて行ってもよいものか。
一瞬思考を巡らせたが、ノアがいるなら大丈夫か、と結論づける。この少年の自制心はセルペンスがコントロールできるという。落ち着いた状態であればノアが二人を守ることも出来るだろう。もちろんソフィアとセラフィもいる。
「良いんじゃないかしら。何が起こるかは保証できないけれどね」
「だーいじょうぶだって! 俺がいればどうにでもなるなる~」
「心配になってきたわ……」
両腕を頭の後ろで組み、脳天気に笑うノアに対してソフィアはこめかみに手を添えてため息をついた。その隣でラルカが面白そうに笑っている。
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