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2章 誰が為の蛇
3 黒き噂はのどかな村より
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「え、何それ私も行きたい!」
そう言って握りしめた拳をぶんぶん縦に振っているのは、シアルワ城でフェリクスに仕えるメイドのシェキナである。現在彼女は黒いワンピースと白いエプロンという典型的なメイド服を身に纏っており、絶賛仕事中である。
丁度馬車乗り場で質素な黒色の車体に乗り込もうとしていたソフィアたちを偶然発見し、近づいてきてどこに行くのかと尋ねてきたため、簡潔に説明をした。彼女も能力と代償を同時に失ったとは言えイミタシア。話さない理由は一切ない。そして行きたがらない理由も考えられない。シェキナの反応はソフィアの予想通りのものだった。
「私は構わないけど……でも仕事はどうするの?」
「……今からメイド長に頼みに」
「多分駄目だと思うよ、シェキナ。彼女厳しいし」
「ぐぬぬ~!」
セラフィが半目になりながら返せば、シェキナは悔しそうに拳を振る勢いを速めた。残像が見えそうである。
後ろでセルペンスが苦笑いをしているような気配がする。
シェキナが城で働いているのは彼女自身が望んだ結果だということは以前聞いている。それに対して口出しをすることはできず、ソフィアは肩をすくめた。
「まぁいいや。今回はお留守番――するはずないでしょ! イミタシアが関わっているなら尚更ね!」
憤然と言い放ち、すぐさま姿勢を正したシェキナは渋々次の文句を飲み込んだらしい。淡い色の紅を引いた唇を尖らせつつも小さく頷く。
「今は行けそうにないのが残念だけど。有給残ってるし、メイド長を説得して協力してみせる。その際はクロウも引っ張っていくからね。今でも話はうまいだろうし」
情報屋であるクロウもシェキナと同じく、イミタシアとしての能力と代償を失っている。“対象の心を覗き見る”能力を利用して仕事をしていた彼だが、それが使えなくなった今は療養を兼ねて一旦仕事は休んでいると聞いている。数日前からシャーンスに滞在しているらしいが、どうやらのんびり旅をすることは叶わないようだ。ソフィアはこっそり同情する。
そこへ、どこからか「シェキナー? どこにいるのー?」と声が聞こえてきた。年若い女性の声だ。メイド仲間なのだろうか。
「はいはーい、今行くねー! ……それじゃあみんな頑張ってね。私も仕事片付けるから!」
「えぇ。何事もなければいいけれど」
メイドは優雅に一礼をし、先ほどまで見せていた怒りの表情は一瞬にして消す。にっこりと微笑んだ彼女は軽やかな足取りで馬車の前から去って行った。
ソフィアたちは馬車に乗り込む。御者に挨拶をして各々柔らかな座席に座り込んだ。
目的地に到着するまでしばらくかかるだろう。
***
二日ほどかけて旧クローロン村の最寄りの村まで辿り着く。
片田舎の村で裕福な村だ。王都シャーンスが美しく飾られ整えられた場であるならば、こちらは自然豊かでのどかな村といった印象だ。道中は草原が広がり、村で飼っていると思わしき羊や牛が牧草を頬張っている様がのどかさを強調している。ラルカが瞳を輝かせて馬車の窓から顔を出し、うっかり落ちそうになったところをセルペンスが引き留めていた。
馬車から降りて砂利道に降り立つ。人々の様子を窺ってもやはり穏やかで、小さな違和感もない。
「まずはここで噂について聞いてみましょう。噂が本当なら、ここの人が知らないはずがないわ」
「そうだね」
一行は木製の素朴な門を越えてごく小さな村へ足を踏み入れる。ほんのり草の匂いを孕んだ風が通り過ぎた。
セラフィは近くの井戸から水をくみ上げようとしている二人の子供に近づく。バケツを結んだロープは錆びた滑車に引っかけられているのだが、そのせいで上手く引き上げられないようだった。
「貸してごらん」
一見細身に見えるものの、着痩せしているだけで彼は筋肉質な体質である。騎士として何年も努力を重ねた賜物だ。たっぷり水を湛えた木製のバケツを片手で引き上げ、井戸の側にそっと置いてやる。
子供――五、六歳ほどの少年と少女だ――は大きな目をまん丸に見開き、あんぐりと口を開けた。
一方のセラフィはにっこりと微笑みながらいつもより声音を高くしながら語りかける。
「こんにちは。僕らは旅人。少し、聞きたいことがあるんだ」
「聞きたいこと?」
「そう。この辺りに“不思議な手”があるって聞いてね。僕らはそれに興味があってここまで来たんだ」
目配せをされ、ソフィアは小さく頷いた。ここはセラフィに任せた方がいいだろう。小さな子供とのやりとりは苦手なのだ。
「“不思議な手”……あぁ、分かった! アング兄ちゃんが言ってた“スクイノテ”ってやつでしょ?」
「でもお父さんとお母さんからは気にするなって言われたよー? 最近それ目当ての旅人がよく来るんだってさ」
「そうそう、僕らもそんな感じ。アング兄ちゃんっていうのは誰かな? 友達?」
顔を見合わせながら答える少年少女に更に問いかければ、ニコニコと返される。
「アング兄ちゃんはね、一週間くらい前だったかな、この村に来た“しんりかうんせらー”なんだって。僕たちの話も聞いてくれるし、色々な場所のお話もしてくれたよ」
「心理カウンセラーね」
そのアングという男が目当ての物について知っているのだろう。そう判断したソフィアは自分から子供に話しかける。
「そのアングって人はどこに居るのかしら? 分かるなら教えてちょうだい」
「うーん。多分もうすぐ来るんじゃない? 昨日もこれぐらいの時間に来たよね?」
「うん」
「そうなのね。じゃあ待っていれば会えるかもしれないのね」
腕組みをして考え込む。アングという男が来るまでの間は他の村人に聞き込みをしていれば良いだろう。詳しい話はその男に聞くのが一番効率良いはずだ。
セラフィもそう思ったらしく、ソフィアと頷き合う。
話に区切りがついたと判断し、子供に礼と別れを告げようとした時だった。
少女がソフィアとセラフィの後ろに視線を向けて「あっ」と声をあげた。
「お兄さん、アング兄ちゃんとそっくりだね」
「俺が?」
「うん。アング兄ちゃんもお兄さんと同じ目と髪の毛の色だったよ。この辺りじゃあんまり見ない組み合わせだもん、覚えてるよ」
「……そう。出身地が近いのかもしれないね」
少女が話しかけた先はセルペンスだ。緑髪に軽く触れ、彼は薄く微笑んだ。
ソフィアは淡くはあるものの、小さな違和感を覚える。彼には自分とアングの容姿について何か心当たりがあるのかもしれない。後で聞いてみるか、と心の隅に留めておく。
予定通り少年少女に礼を言って井戸から立ち去り、ソフィアとセラフィ、セルペンスはそれぞれ別れて聞き込みを行った。ノアとラルカは牧草地で家畜の観察をしている。一応、ノアが保護者役とのことである。
***
一時間ほどが過ぎた。太陽は僅かに傾き始めている。
少年は遅くなったなぁなどとぼやきながら木製の門をくぐった。子供たちは怒っているだろうか。昨日ラエティティア王国の昔話について絵本の読み聞かせをする、という約束をしていたのだが少しだけ遅れてしまった。
乾いた砂利道を真っ直ぐ進み、村の中央へ向かう。子供たちへどう謝ろうか、と悩みながら深碧の髪をかき上げる。出先で力仕事をしていたせいか、額にうっすらと汗が浮かんでいた。腰に巻き付けていた白いバンダナを前髪の生え際へと巻き付ける。これなら前髪が上がり、視界がすっきり広くなる。
村の広場が見えてきた。広場とは言っても背もたれのないベンチがいくつか置いてあるだけの場所だ。
少年はふと立ち止まる。
普段見慣れない三人がそこにいる。
男二人と女一人……三人とも若い。少年よりも少しだけ年上、もしくは同じくらいに見えるが、大した年の差はなさそうだ。
「あーあ、若造でも救われたいなんて。散々な世界だよなぁ、ほんと」
声にならない声で呟く。自分も若造であることは棚に上げて少年は自嘲気味に目を眇める。風に溶けて消えていったのか、その声は誰にも届くことはない。
ひとまず声をかけよう。話はそれからだ。子供たちとの約束に関しては適当に謝って日にちをずらして貰えば良いだろう。
「おーい、そこの君たち……って、え?」
片手を挙げて近づけば、三人は少年の方を向いた。美男美女揃いだ。
そのうちの一人の色彩に、少年は目を奪われた。
自分と同じ色彩を持つ男。心理カウンセラーを名乗る少年だからこそ分かる、明らかに貼り付けられ淡い表情。意志の弱い瞳。
記憶こそ遠いものだが、直感が訴えている。根拠もないのにそうだと確信している。
――彼こそが、十年近く自分が探し求めていた人物であると。
少年は思いきり身を乗り出し、彼に向かって大声で訪ねる。
彼は反射的にのけぞったが、そんなの関係ない。
「兄ちゃんだよな!?」
そう言って握りしめた拳をぶんぶん縦に振っているのは、シアルワ城でフェリクスに仕えるメイドのシェキナである。現在彼女は黒いワンピースと白いエプロンという典型的なメイド服を身に纏っており、絶賛仕事中である。
丁度馬車乗り場で質素な黒色の車体に乗り込もうとしていたソフィアたちを偶然発見し、近づいてきてどこに行くのかと尋ねてきたため、簡潔に説明をした。彼女も能力と代償を同時に失ったとは言えイミタシア。話さない理由は一切ない。そして行きたがらない理由も考えられない。シェキナの反応はソフィアの予想通りのものだった。
「私は構わないけど……でも仕事はどうするの?」
「……今からメイド長に頼みに」
「多分駄目だと思うよ、シェキナ。彼女厳しいし」
「ぐぬぬ~!」
セラフィが半目になりながら返せば、シェキナは悔しそうに拳を振る勢いを速めた。残像が見えそうである。
後ろでセルペンスが苦笑いをしているような気配がする。
シェキナが城で働いているのは彼女自身が望んだ結果だということは以前聞いている。それに対して口出しをすることはできず、ソフィアは肩をすくめた。
「まぁいいや。今回はお留守番――するはずないでしょ! イミタシアが関わっているなら尚更ね!」
憤然と言い放ち、すぐさま姿勢を正したシェキナは渋々次の文句を飲み込んだらしい。淡い色の紅を引いた唇を尖らせつつも小さく頷く。
「今は行けそうにないのが残念だけど。有給残ってるし、メイド長を説得して協力してみせる。その際はクロウも引っ張っていくからね。今でも話はうまいだろうし」
情報屋であるクロウもシェキナと同じく、イミタシアとしての能力と代償を失っている。“対象の心を覗き見る”能力を利用して仕事をしていた彼だが、それが使えなくなった今は療養を兼ねて一旦仕事は休んでいると聞いている。数日前からシャーンスに滞在しているらしいが、どうやらのんびり旅をすることは叶わないようだ。ソフィアはこっそり同情する。
そこへ、どこからか「シェキナー? どこにいるのー?」と声が聞こえてきた。年若い女性の声だ。メイド仲間なのだろうか。
「はいはーい、今行くねー! ……それじゃあみんな頑張ってね。私も仕事片付けるから!」
「えぇ。何事もなければいいけれど」
メイドは優雅に一礼をし、先ほどまで見せていた怒りの表情は一瞬にして消す。にっこりと微笑んだ彼女は軽やかな足取りで馬車の前から去って行った。
ソフィアたちは馬車に乗り込む。御者に挨拶をして各々柔らかな座席に座り込んだ。
目的地に到着するまでしばらくかかるだろう。
***
二日ほどかけて旧クローロン村の最寄りの村まで辿り着く。
片田舎の村で裕福な村だ。王都シャーンスが美しく飾られ整えられた場であるならば、こちらは自然豊かでのどかな村といった印象だ。道中は草原が広がり、村で飼っていると思わしき羊や牛が牧草を頬張っている様がのどかさを強調している。ラルカが瞳を輝かせて馬車の窓から顔を出し、うっかり落ちそうになったところをセルペンスが引き留めていた。
馬車から降りて砂利道に降り立つ。人々の様子を窺ってもやはり穏やかで、小さな違和感もない。
「まずはここで噂について聞いてみましょう。噂が本当なら、ここの人が知らないはずがないわ」
「そうだね」
一行は木製の素朴な門を越えてごく小さな村へ足を踏み入れる。ほんのり草の匂いを孕んだ風が通り過ぎた。
セラフィは近くの井戸から水をくみ上げようとしている二人の子供に近づく。バケツを結んだロープは錆びた滑車に引っかけられているのだが、そのせいで上手く引き上げられないようだった。
「貸してごらん」
一見細身に見えるものの、着痩せしているだけで彼は筋肉質な体質である。騎士として何年も努力を重ねた賜物だ。たっぷり水を湛えた木製のバケツを片手で引き上げ、井戸の側にそっと置いてやる。
子供――五、六歳ほどの少年と少女だ――は大きな目をまん丸に見開き、あんぐりと口を開けた。
一方のセラフィはにっこりと微笑みながらいつもより声音を高くしながら語りかける。
「こんにちは。僕らは旅人。少し、聞きたいことがあるんだ」
「聞きたいこと?」
「そう。この辺りに“不思議な手”があるって聞いてね。僕らはそれに興味があってここまで来たんだ」
目配せをされ、ソフィアは小さく頷いた。ここはセラフィに任せた方がいいだろう。小さな子供とのやりとりは苦手なのだ。
「“不思議な手”……あぁ、分かった! アング兄ちゃんが言ってた“スクイノテ”ってやつでしょ?」
「でもお父さんとお母さんからは気にするなって言われたよー? 最近それ目当ての旅人がよく来るんだってさ」
「そうそう、僕らもそんな感じ。アング兄ちゃんっていうのは誰かな? 友達?」
顔を見合わせながら答える少年少女に更に問いかければ、ニコニコと返される。
「アング兄ちゃんはね、一週間くらい前だったかな、この村に来た“しんりかうんせらー”なんだって。僕たちの話も聞いてくれるし、色々な場所のお話もしてくれたよ」
「心理カウンセラーね」
そのアングという男が目当ての物について知っているのだろう。そう判断したソフィアは自分から子供に話しかける。
「そのアングって人はどこに居るのかしら? 分かるなら教えてちょうだい」
「うーん。多分もうすぐ来るんじゃない? 昨日もこれぐらいの時間に来たよね?」
「うん」
「そうなのね。じゃあ待っていれば会えるかもしれないのね」
腕組みをして考え込む。アングという男が来るまでの間は他の村人に聞き込みをしていれば良いだろう。詳しい話はその男に聞くのが一番効率良いはずだ。
セラフィもそう思ったらしく、ソフィアと頷き合う。
話に区切りがついたと判断し、子供に礼と別れを告げようとした時だった。
少女がソフィアとセラフィの後ろに視線を向けて「あっ」と声をあげた。
「お兄さん、アング兄ちゃんとそっくりだね」
「俺が?」
「うん。アング兄ちゃんもお兄さんと同じ目と髪の毛の色だったよ。この辺りじゃあんまり見ない組み合わせだもん、覚えてるよ」
「……そう。出身地が近いのかもしれないね」
少女が話しかけた先はセルペンスだ。緑髪に軽く触れ、彼は薄く微笑んだ。
ソフィアは淡くはあるものの、小さな違和感を覚える。彼には自分とアングの容姿について何か心当たりがあるのかもしれない。後で聞いてみるか、と心の隅に留めておく。
予定通り少年少女に礼を言って井戸から立ち去り、ソフィアとセラフィ、セルペンスはそれぞれ別れて聞き込みを行った。ノアとラルカは牧草地で家畜の観察をしている。一応、ノアが保護者役とのことである。
***
一時間ほどが過ぎた。太陽は僅かに傾き始めている。
少年は遅くなったなぁなどとぼやきながら木製の門をくぐった。子供たちは怒っているだろうか。昨日ラエティティア王国の昔話について絵本の読み聞かせをする、という約束をしていたのだが少しだけ遅れてしまった。
乾いた砂利道を真っ直ぐ進み、村の中央へ向かう。子供たちへどう謝ろうか、と悩みながら深碧の髪をかき上げる。出先で力仕事をしていたせいか、額にうっすらと汗が浮かんでいた。腰に巻き付けていた白いバンダナを前髪の生え際へと巻き付ける。これなら前髪が上がり、視界がすっきり広くなる。
村の広場が見えてきた。広場とは言っても背もたれのないベンチがいくつか置いてあるだけの場所だ。
少年はふと立ち止まる。
普段見慣れない三人がそこにいる。
男二人と女一人……三人とも若い。少年よりも少しだけ年上、もしくは同じくらいに見えるが、大した年の差はなさそうだ。
「あーあ、若造でも救われたいなんて。散々な世界だよなぁ、ほんと」
声にならない声で呟く。自分も若造であることは棚に上げて少年は自嘲気味に目を眇める。風に溶けて消えていったのか、その声は誰にも届くことはない。
ひとまず声をかけよう。話はそれからだ。子供たちとの約束に関しては適当に謝って日にちをずらして貰えば良いだろう。
「おーい、そこの君たち……って、え?」
片手を挙げて近づけば、三人は少年の方を向いた。美男美女揃いだ。
そのうちの一人の色彩に、少年は目を奪われた。
自分と同じ色彩を持つ男。心理カウンセラーを名乗る少年だからこそ分かる、明らかに貼り付けられ淡い表情。意志の弱い瞳。
記憶こそ遠いものだが、直感が訴えている。根拠もないのにそうだと確信している。
――彼こそが、十年近く自分が探し求めていた人物であると。
少年は思いきり身を乗り出し、彼に向かって大声で訪ねる。
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