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2章 誰が為の蛇
16 夕暮れ、独り
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ラルカは少し考え、それから提案する。
「そうだ。ヴェレーノさんはシトロン……悪い科学者さんと血縁関係だったはずです。そのシトロンさんと深く関わっていたルシオラさんなら、ヴェレーノさんの居場所について何か知っているかもしれません」
「確かに話を聞いてみる価値はあるわね」
ルシオラの名前を出した瞬間、苦い顔をしたラルカにソフィアは首を傾げる。
この少女が記憶を失う原因となったのがルシオラによる暴行のせいなのだが、ソフィアはそれを知らないのだ。
嫌な記憶を吹き飛ばすがごとくぶんぶんと勢いよく頭を振り、少女は笑顔を取り繕った。
「分かった。行ってくると良い。――ラルカ、私はお前の味方だ。またいつでもここに来い」
「はい。ありがとうございます、ミセリアさん」
ミセリアは少女のエメラルドグリーンの髪に軽く触れて撫でながら――嬉しそうに微笑んだ。
***
『ヴェレーノ? 廃墟……それも屋敷の? なら、あいつの故郷かもしれないな』
中庭へ向かいながらソフィアはルシオラの言葉を思い出す。
眼鏡を磨きながら彼は淡々と言ってのけた。シトロンとヴェレーノの過去について、隠す気は一切ないようだった。あまりの容赦のなさにソフィアは苦笑いをしたくなったものだ。彼から仲間であるはずの二人へ微塵足りとも配慮というものが感じられない。こちらとしては大変ありがたいのだが、反応に困るのも事実だった。
『あいつらもまた、精霊によって故郷を滅ぼされたそうだ。その街は再建されなかったそうだがな。二人揃って町長家の生まれだったみたいだが、街に未練はなかったようだ。むしろ壊されて良かった、とも言っていたな。場所はクローロン村からも近い。かの村が精霊と交流していたのが本当ならば、あの村のついでに破壊されたのかもしれないな』
本当に言いたい放題だった。
彼は一応同僚とも言える二人に対して何の感情も抱いていないのかもしれない。大切なのは家族だけなのだろうか。そうである可能性の方が高い。
言うだけ言うと、ルシオラは地図にペンで丸をつけた。クローロン村を囲む森のすぐ側だ。ソフィア達が途中で訪れた、酪農を営む村と対極の位置に存在する。
ソフィア達は礼だけ言って、セラフィに同行を頼もうと中庭に向かっていた。
先ほどまでフェリクスとノアの様子を見ていた赤い騎士だが、やはりまだそこにいた。フェリクスの方は仕事のためか撤収していたが、残りの二人はまだ稽古に明け暮れている。
「少しいいかしら」
ソフィアが軽く説明をすると、セラフィは快諾する。
「もちろん行くよ。……でも」
ちら、と見やった先はノアだ。
ソフィアの話の途中から彼はネコのように全身の毛を逆立ててぷるぷる震えていた。赤色の瞳は不機嫌そうに細められ、もう少し話を続ければ怒りの箍が外れてしまいそうだった。
「俺も行くよ、ソフィア。あいつは昔から嫌いなんだ。あいつが何か企んでいるなら、俺が止めないと。兄ちゃんにも迷惑をかけてくれやがったそうだし」
「そ、そうだったわね……」
このノアという少年は昔からヴェレーノと犬猿の仲だった。
気がついたら取っ組み合いの喧嘩をしていて、拙いながら互いに悪口を言い合い、その度にセルペンスやケセラに止められていたことを思い出す。彼らをどうにかできるのはセルペンスしかいなかった。他の誰がどう声をかけようが、二人は止まらなかった。
イミタシアとしての能力が高まっている今、彼らが本気でぶつかり合ったらどうなるか正直なところ分からない。アズ湖の地下遺跡でそうであったように、辺りを血みどろの地獄に変えてしまう可能性がある。
「心配しているんだろう? 俺がまた暴走してしまうこと」
「……」
ソフィアが思っていたことを、ノアはきちんと自覚していたらしい。彼もただの子供ではないのだ。
「何度も考えたさ。いつも気がついた時には誰かが死んでる。殺したのが俺だって記憶もちゃんとある。ただ、その時は悪いことだって思っちゃいないんだ。それがみんなから見たら変だってことも知ってる。……でも、いくら考えたってあいつへの怒りは自分じゃ変だと思わない」
あまりにも真っ直ぐな信念に、ソフィアは彼を止める気にならなかった。
ノアは沢山の過ちを犯してきたかもしれない。だが、今彼が抱く怒りは正当なものだ。兄と慕うセルペンスを傷つけられたのだから。ヴェレーノに対して文句のひとつくらいぶつけたって仕方のないことだ。
セラフィと目配せし合い、ソフィアは頷くことにした。
「そうね。貴方がいた方が心強いわ、ノア」
肯定を受けたノアは、訓練用の木剣を折れそうなほど握りしめつつ頷き返した。青空の下、みし、と木が軋む音が僅かに響いた。
***
日が傾きかけている。
ヴェレーノは訪れた元生家を前に酷薄な笑みを浮かべた。その首には従兄弟であるシトロンから預かった謎めいた石がペンダントとなって下がっている。包帯を巻いた手のひらには、反射的に奪い取ってきた黄金のヘアピンが転がり陽の光を反射している。
周りには誰もいない。この土地は何年も前に精霊によって破壊し尽くされ、人間の手によって捨てられた。
ヴェレーノは覚えている。
かつてこの地にいた悪魔の顔を、鮮明に。
かの悪魔は今でこそ笑顔の仮面を被っているが、その本質は昔から変わらない。彼はヴェレーノを含め様々な住民に恐れられていた。街が捨てられたのもこの悪魔が舞い戻ってくることを恐れてのことだろうと容易に想像できる。
悪魔は他人が浮かべる恐怖の顔を好んだ。目を見開き、歯を鳴らし、真っ青になり、泣いて許しを請う人間の顔が好きだった。自分がその悪魔と従兄弟であるという事実はヴェレーノにとってこれ以上ないほど最悪なものだった。
だから、精霊に生活を壊されたことに対してヴェレーノは感謝をしている。
あの悪魔から一時的とはいえ逃げられることができ、それに出会えたのだ。あの壊れきった人間と。
壊れきっている以上、あの人間がヴェレーノに真の感心を向けることはない。それで良かった。
これまでの不満や恐怖を解消するためにどんな罵詈雑言を浴びせようと、どれだけ殴りかかろうと、彼は何も言わなかった。ただ受け止めて、気持ち悪いくらい完璧な笑顔を浮かべて彼の名を呼ぶのだ。
名を呼ばれる度に思ったものだ。
――俺は、あの悪魔と血縁であるけれど……決して同類なんかじゃない。まともな人間なのだ。
そう言い聞かせても、ヴェレーノは今でも恐れている。
人間が恐怖の顔を自分に向けて来た時、どう感じるのだろうか。もしかしたら、あの悪魔と同じように……。
「……でも」
そこで思考が途切れた。
ヴェレーノの背後から複数の足音が聞こえる。
静かな水面のようだった彼の心に、一滴の赤い苛立ちが垂らされた。
「……お前さぁ、こんな所まで何の用だよ」
振り返れば、赤くなりつつある陽の光に照らされなお輝く瞳がヴェレーノを捉えていた。
***
ルシオラの助言を頼りに訪れた場所に、予想通りヴェレーノはいた。
ラルカは「間違いないです、ここです」とソフィア達の先導をしてくれていたが、目的の人物が見えてくると後ろへと下げられた。彼は危険だ。ラルカを狙われたらひとたまりもない。
ヴェレーノは苛立ちを隠そうともせずソフィア達を――否、ノアを睨み付けた。彼にとってソフィア達など本当にどうでも良い存在なのだろう。
「あ、あの! 返してください、セルペンスさんのヘアピン!」
勇気を出してラルカが訴えかければ、彼は顔を覆っていたマスクを鬱陶しそうに外しながら歪んだ笑みを浮かべた。
「ハッ。人形風情が人間の真似事か? 誰が渡すかよ」
「……っ。で、でも、返してください!」
「ラルカ、ここは俺が」
諦めずに前に出ようとしたラルカをノアが引き留める。
身の丈ほどもある大剣を引きずった少年は、最早感情を感じさせないほどの真顔でヴェレーノをねめつけた。
「珍しいな、お前だったら兄さんの元にべったりくっついているかと思った。まるで蚤のように、ちょこまかと」
「蛭みたいなお前に言われたくない」
「はは、少しは語彙も増えたか」
ヴェレーノは見せつけるようにヘアピンを懐にしまうと、代わりにナイフを取り出した。鞘を投げ捨て、夕陽に赤く光る刀身をノアに向けた。
「ちょうどいいや。ここに兄さんがいないなら、止められる者はいないってことだ」
ノアも引きずっていた大剣を両手で持ち直す。
「それじゃあ、懐かしの喧嘩を始めようか」
その言葉を合図に、二人分の足が地を蹴った。
「そうだ。ヴェレーノさんはシトロン……悪い科学者さんと血縁関係だったはずです。そのシトロンさんと深く関わっていたルシオラさんなら、ヴェレーノさんの居場所について何か知っているかもしれません」
「確かに話を聞いてみる価値はあるわね」
ルシオラの名前を出した瞬間、苦い顔をしたラルカにソフィアは首を傾げる。
この少女が記憶を失う原因となったのがルシオラによる暴行のせいなのだが、ソフィアはそれを知らないのだ。
嫌な記憶を吹き飛ばすがごとくぶんぶんと勢いよく頭を振り、少女は笑顔を取り繕った。
「分かった。行ってくると良い。――ラルカ、私はお前の味方だ。またいつでもここに来い」
「はい。ありがとうございます、ミセリアさん」
ミセリアは少女のエメラルドグリーンの髪に軽く触れて撫でながら――嬉しそうに微笑んだ。
***
『ヴェレーノ? 廃墟……それも屋敷の? なら、あいつの故郷かもしれないな』
中庭へ向かいながらソフィアはルシオラの言葉を思い出す。
眼鏡を磨きながら彼は淡々と言ってのけた。シトロンとヴェレーノの過去について、隠す気は一切ないようだった。あまりの容赦のなさにソフィアは苦笑いをしたくなったものだ。彼から仲間であるはずの二人へ微塵足りとも配慮というものが感じられない。こちらとしては大変ありがたいのだが、反応に困るのも事実だった。
『あいつらもまた、精霊によって故郷を滅ぼされたそうだ。その街は再建されなかったそうだがな。二人揃って町長家の生まれだったみたいだが、街に未練はなかったようだ。むしろ壊されて良かった、とも言っていたな。場所はクローロン村からも近い。かの村が精霊と交流していたのが本当ならば、あの村のついでに破壊されたのかもしれないな』
本当に言いたい放題だった。
彼は一応同僚とも言える二人に対して何の感情も抱いていないのかもしれない。大切なのは家族だけなのだろうか。そうである可能性の方が高い。
言うだけ言うと、ルシオラは地図にペンで丸をつけた。クローロン村を囲む森のすぐ側だ。ソフィア達が途中で訪れた、酪農を営む村と対極の位置に存在する。
ソフィア達は礼だけ言って、セラフィに同行を頼もうと中庭に向かっていた。
先ほどまでフェリクスとノアの様子を見ていた赤い騎士だが、やはりまだそこにいた。フェリクスの方は仕事のためか撤収していたが、残りの二人はまだ稽古に明け暮れている。
「少しいいかしら」
ソフィアが軽く説明をすると、セラフィは快諾する。
「もちろん行くよ。……でも」
ちら、と見やった先はノアだ。
ソフィアの話の途中から彼はネコのように全身の毛を逆立ててぷるぷる震えていた。赤色の瞳は不機嫌そうに細められ、もう少し話を続ければ怒りの箍が外れてしまいそうだった。
「俺も行くよ、ソフィア。あいつは昔から嫌いなんだ。あいつが何か企んでいるなら、俺が止めないと。兄ちゃんにも迷惑をかけてくれやがったそうだし」
「そ、そうだったわね……」
このノアという少年は昔からヴェレーノと犬猿の仲だった。
気がついたら取っ組み合いの喧嘩をしていて、拙いながら互いに悪口を言い合い、その度にセルペンスやケセラに止められていたことを思い出す。彼らをどうにかできるのはセルペンスしかいなかった。他の誰がどう声をかけようが、二人は止まらなかった。
イミタシアとしての能力が高まっている今、彼らが本気でぶつかり合ったらどうなるか正直なところ分からない。アズ湖の地下遺跡でそうであったように、辺りを血みどろの地獄に変えてしまう可能性がある。
「心配しているんだろう? 俺がまた暴走してしまうこと」
「……」
ソフィアが思っていたことを、ノアはきちんと自覚していたらしい。彼もただの子供ではないのだ。
「何度も考えたさ。いつも気がついた時には誰かが死んでる。殺したのが俺だって記憶もちゃんとある。ただ、その時は悪いことだって思っちゃいないんだ。それがみんなから見たら変だってことも知ってる。……でも、いくら考えたってあいつへの怒りは自分じゃ変だと思わない」
あまりにも真っ直ぐな信念に、ソフィアは彼を止める気にならなかった。
ノアは沢山の過ちを犯してきたかもしれない。だが、今彼が抱く怒りは正当なものだ。兄と慕うセルペンスを傷つけられたのだから。ヴェレーノに対して文句のひとつくらいぶつけたって仕方のないことだ。
セラフィと目配せし合い、ソフィアは頷くことにした。
「そうね。貴方がいた方が心強いわ、ノア」
肯定を受けたノアは、訓練用の木剣を折れそうなほど握りしめつつ頷き返した。青空の下、みし、と木が軋む音が僅かに響いた。
***
日が傾きかけている。
ヴェレーノは訪れた元生家を前に酷薄な笑みを浮かべた。その首には従兄弟であるシトロンから預かった謎めいた石がペンダントとなって下がっている。包帯を巻いた手のひらには、反射的に奪い取ってきた黄金のヘアピンが転がり陽の光を反射している。
周りには誰もいない。この土地は何年も前に精霊によって破壊し尽くされ、人間の手によって捨てられた。
ヴェレーノは覚えている。
かつてこの地にいた悪魔の顔を、鮮明に。
かの悪魔は今でこそ笑顔の仮面を被っているが、その本質は昔から変わらない。彼はヴェレーノを含め様々な住民に恐れられていた。街が捨てられたのもこの悪魔が舞い戻ってくることを恐れてのことだろうと容易に想像できる。
悪魔は他人が浮かべる恐怖の顔を好んだ。目を見開き、歯を鳴らし、真っ青になり、泣いて許しを請う人間の顔が好きだった。自分がその悪魔と従兄弟であるという事実はヴェレーノにとってこれ以上ないほど最悪なものだった。
だから、精霊に生活を壊されたことに対してヴェレーノは感謝をしている。
あの悪魔から一時的とはいえ逃げられることができ、それに出会えたのだ。あの壊れきった人間と。
壊れきっている以上、あの人間がヴェレーノに真の感心を向けることはない。それで良かった。
これまでの不満や恐怖を解消するためにどんな罵詈雑言を浴びせようと、どれだけ殴りかかろうと、彼は何も言わなかった。ただ受け止めて、気持ち悪いくらい完璧な笑顔を浮かべて彼の名を呼ぶのだ。
名を呼ばれる度に思ったものだ。
――俺は、あの悪魔と血縁であるけれど……決して同類なんかじゃない。まともな人間なのだ。
そう言い聞かせても、ヴェレーノは今でも恐れている。
人間が恐怖の顔を自分に向けて来た時、どう感じるのだろうか。もしかしたら、あの悪魔と同じように……。
「……でも」
そこで思考が途切れた。
ヴェレーノの背後から複数の足音が聞こえる。
静かな水面のようだった彼の心に、一滴の赤い苛立ちが垂らされた。
「……お前さぁ、こんな所まで何の用だよ」
振り返れば、赤くなりつつある陽の光に照らされなお輝く瞳がヴェレーノを捉えていた。
***
ルシオラの助言を頼りに訪れた場所に、予想通りヴェレーノはいた。
ラルカは「間違いないです、ここです」とソフィア達の先導をしてくれていたが、目的の人物が見えてくると後ろへと下げられた。彼は危険だ。ラルカを狙われたらひとたまりもない。
ヴェレーノは苛立ちを隠そうともせずソフィア達を――否、ノアを睨み付けた。彼にとってソフィア達など本当にどうでも良い存在なのだろう。
「あ、あの! 返してください、セルペンスさんのヘアピン!」
勇気を出してラルカが訴えかければ、彼は顔を覆っていたマスクを鬱陶しそうに外しながら歪んだ笑みを浮かべた。
「ハッ。人形風情が人間の真似事か? 誰が渡すかよ」
「……っ。で、でも、返してください!」
「ラルカ、ここは俺が」
諦めずに前に出ようとしたラルカをノアが引き留める。
身の丈ほどもある大剣を引きずった少年は、最早感情を感じさせないほどの真顔でヴェレーノをねめつけた。
「珍しいな、お前だったら兄さんの元にべったりくっついているかと思った。まるで蚤のように、ちょこまかと」
「蛭みたいなお前に言われたくない」
「はは、少しは語彙も増えたか」
ヴェレーノは見せつけるようにヘアピンを懐にしまうと、代わりにナイフを取り出した。鞘を投げ捨て、夕陽に赤く光る刀身をノアに向けた。
「ちょうどいいや。ここに兄さんがいないなら、止められる者はいないってことだ」
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