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3章 紅炎の巫覡
2 マグナロアの燭台
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次の日の朝、予想通りぐったりとしているレイとシャルロットを見て、ソフィアは苦笑することとなった。シャルロットは同性であるため共に大浴場でトレーニングをしていたのだが、その場にいた女性達は華奢な彼女を見て「そんな細っこくて大丈夫かい!?」と離そうとしなかったのだ。
一応ソフィアが抑え込んでいたのだが、この街に慣れきっていないシャルロットは筋肉痛でじんじん痛みが広がっているはずだ。想像に難くない。それはレイも同じだろう。
「さ、今日は一番大事なものを用意するよ」
「一番大事なもの?」
食堂で栄養満点の朝食を終え、一杯のお茶を楽しみながらレオナは懐からあるものを取り出し、机に置いた。
金属らしい硬質ながら軽い音を響かせたそれは、鍵のようだ。使い古したものらしく、日に焼けて色が薄くなったリボンが取り付けられている。ソフィアには見覚えのある一品である。
「ソフィア、コレ何か分かるかい?」
「……宝物庫の鍵、かしら」
「そうそう、正解。普段全く開けないから知らないかと思ったよ」
「まぁ、鍵当番の時に見たことはあるわ。使うのは初めてね」
机に置かれた鍵を手に取り、目の高さまで持ち上げる。少しだけ錆のニオイが鼻を掠めた。
「で、宝物庫で何をしたら良いのかしら」
「三人には燭台を磨いて貰おうと思ってるよ」
燭台? と首を傾げたソフィアの隣でレイとシャルロットが瞳を輝かせながら
「「おぉ……!」」
と声を揃えた。
一番話について行けていないソフィアは傾げた首を元に戻すことができないままだ。
「ま、百年くらいやってなかったみたいでね。どんなことになっているか分からないけどさ、上手くやっておくれよ。アタシはまた別の準備をするからね」
「えぇ、何をするのかイマイチ分かっていないけれど分かったわ」
「道具は宝物庫の前に揃えさせておいたからね、自由に使っておくれ」
「何が何でも私に一切説明する気がないのが伝わってきたわ」
カラカラ笑いつつレオナは席を立ち、食堂を出て行った。本当に容赦がない。ソフィアには何が何だかよく分からないままだ。
とりあえず鍵を机に置き、食後のお茶を一口含む。すっきりとした後味で、朝の眠気を覚ましてくれるかのようだった。
マグナロアの宝物庫は二部屋存在する。
一つは現在も使うことが多い部屋。宝、というよりは金庫のような役割をしている部屋である。マグナロアは街の特性から、外からの仕事をこなして収入を得ている。レオナを中心に仕事を集め、引き受けてくれる民を募集し、報酬の一部を仲介料として得ている。そのお金や重要な情報を管理するのが宝物庫のひとつである。
もう一つは百年ばかりほとんど開いていないという部屋だ。中にはマグナロアの長が代々受け継いできた宝――古代の遺物も含まれるという――が管理されているという。窓も厳重に封印されており、現在のマグナロアにはレオナ以外で立ち入った者は居ないようだ。そのレオナもちらっと見ただけでさっさと部屋を出てしまったという。曰く「あんな埃だらけの部屋に長時間居てたまるか」とのこと。
部屋の前には掃除道具がたんまりと置かれている。
ソフィアは錆びた鍵穴に鍵をそっと差し込み、回す。鍵が古くさいせいで折れないか心配だったが、その心配は杞憂だったようだ。
それよりも杞憂するべきは、長年開かれたことのない部屋であるということだ。
つまり、レオナが零していた通り――埃の量が凄まじいということだ。
「「「……」」」
絶句。
ゆっくりと扉を開いたつもりだったのだが、それでも雪のように降り積もる埃はふわりと舞い上がった。錆のような、カビのような……身体に良くなさそうな臭いも立ちこめている。
光源が一切なくとも分かる。これは相当骨が折れる作業になりそうだ。
ソフィアの後ろから部屋を覗き込んだ二人も同じ感想を抱いたようで、真顔のまま一歩後退った。
「ソフィア、まずは着替えようか」
「そうね。百年の重みを感じたわ。ふさわしい服装であるべきね」
「うん、私も賛成」
そういうわけで、三人は普段着で仕事に挑もうとした己を恥じながら一時撤退をすることになった。
しばらくして挑み直したこの部屋での仕事だが、まずは窓枠に取り付けられた鉄板を取り外すことから始まった。
レイとシャルロットは二人ともが元々家事をやっていたということもあり綺麗好きである。本来なら燭台のみを引っ張り出して磨けば良いのだが、この部屋の惨状には我慢がならなかったらしい。ソフィアもソフィアで逃げたいようなそうでないような絶妙な感情を抱きながら勢いのある二人を手伝うのだった。
窓を開いて空気を入れ換えつつ、埃という埃を駆除し続けること数時間。
レイとシャルロットの二人が中心となり掃除したためソフィアはほとんど補助程度のことしか出来なかったものの――その部屋は、本当に綺麗になった。塵一つとまでは行かずとも、掃除前に比べれば全く気にならないだろう。
既にやりきった空気を漂わせている二人だが、本来の仕事はまだ終わっていない。
ソフィアは窓辺に立ち、涼しい空気にうなじを晒しながらソレを見やる。
レオナが言っていた燭台とはソレのことだろう。
ある程度の埃は払い落としたものの、まだ汚れが完全に落ちきっていない金属製の物体。ソフィアが思っていた以上に大きく、この場に居る三人が力を合わせても持ち上げる際に苦労したほどだ。フェリクスの王冠に似ている装飾が取り付けられており、シアルワ王家との繋がりを匂わせている。
「本当はもっと掃除したいところだけど……このまま続けていたら日が暮れちゃいそうだね」
「時には諦めも肝心ってことだね。さぁ、一番大事な仕事に取りかかろう。はい、新しい水を汲んできたよ」
「ありがとう、レイ。さて、頑張ろっか」
黒ずんでいた燭台は磨けば磨くほど美しい黄金色を顕わにしていく。
手に力を入れなければ汚れが落ちないため、次第に痺れるような痛みが集中力を邪魔してくるようになった。
「ねぇ、これはなんなの?」
「これは聖火を灯す燭台なんだって。シアルワ王国に四つあって、昔は聖火を灯す儀式が定期的に行われていたみたいだよ。王子様がその儀式を復活させようって言っていたんだって。セラフィお兄ちゃんが教えてくれたの」
「なるほど。でも、どうして急にそんなことを?」
「ええと、確かみんなの活気を取り戻すため……とかなんとか……」
「……ふぅん?」
少しばかり説明が不自然な気もしたが、まぁ良いだろう。大した真相でもあるまい。
現在、世界を恐怖に陥れている最大の要因ビエントは活動を停止したと聞く。残りの大精霊アクアとテラは表だった行動――人間集落の破壊活動――は最近に限りしていないため、人間にとって一時の安寧がもたらされたも同然である。
その安寧を利用してフェリクスは催し事をしようとでもしているのだろうか。確かにここ百年くらいは王家の誕生祭か夜華祭りくらいしか楽しみはなかったようだが。
詳しくはミセリアから聞けるようであるため、それ以上は聞かないでおくことにした。
燭台の汚れも粗方落とし、元通りとはいかずとも美しさを取り戻した頃にはすっかり日が暮れていた。
その日の仕事を終えたレオナが様子を見に来たことにも気がつかず、ソフィア以外の二人は肩を並べ、壁を背もたれにぐったりと眠りこけていたという。ソフィアも疲れたようにぼんやりと虚空を見つめていた。
その様子にレオナが大爆笑をしたため、三人の意識は強制的に戻されることになった。
一応ソフィアが抑え込んでいたのだが、この街に慣れきっていないシャルロットは筋肉痛でじんじん痛みが広がっているはずだ。想像に難くない。それはレイも同じだろう。
「さ、今日は一番大事なものを用意するよ」
「一番大事なもの?」
食堂で栄養満点の朝食を終え、一杯のお茶を楽しみながらレオナは懐からあるものを取り出し、机に置いた。
金属らしい硬質ながら軽い音を響かせたそれは、鍵のようだ。使い古したものらしく、日に焼けて色が薄くなったリボンが取り付けられている。ソフィアには見覚えのある一品である。
「ソフィア、コレ何か分かるかい?」
「……宝物庫の鍵、かしら」
「そうそう、正解。普段全く開けないから知らないかと思ったよ」
「まぁ、鍵当番の時に見たことはあるわ。使うのは初めてね」
机に置かれた鍵を手に取り、目の高さまで持ち上げる。少しだけ錆のニオイが鼻を掠めた。
「で、宝物庫で何をしたら良いのかしら」
「三人には燭台を磨いて貰おうと思ってるよ」
燭台? と首を傾げたソフィアの隣でレイとシャルロットが瞳を輝かせながら
「「おぉ……!」」
と声を揃えた。
一番話について行けていないソフィアは傾げた首を元に戻すことができないままだ。
「ま、百年くらいやってなかったみたいでね。どんなことになっているか分からないけどさ、上手くやっておくれよ。アタシはまた別の準備をするからね」
「えぇ、何をするのかイマイチ分かっていないけれど分かったわ」
「道具は宝物庫の前に揃えさせておいたからね、自由に使っておくれ」
「何が何でも私に一切説明する気がないのが伝わってきたわ」
カラカラ笑いつつレオナは席を立ち、食堂を出て行った。本当に容赦がない。ソフィアには何が何だかよく分からないままだ。
とりあえず鍵を机に置き、食後のお茶を一口含む。すっきりとした後味で、朝の眠気を覚ましてくれるかのようだった。
マグナロアの宝物庫は二部屋存在する。
一つは現在も使うことが多い部屋。宝、というよりは金庫のような役割をしている部屋である。マグナロアは街の特性から、外からの仕事をこなして収入を得ている。レオナを中心に仕事を集め、引き受けてくれる民を募集し、報酬の一部を仲介料として得ている。そのお金や重要な情報を管理するのが宝物庫のひとつである。
もう一つは百年ばかりほとんど開いていないという部屋だ。中にはマグナロアの長が代々受け継いできた宝――古代の遺物も含まれるという――が管理されているという。窓も厳重に封印されており、現在のマグナロアにはレオナ以外で立ち入った者は居ないようだ。そのレオナもちらっと見ただけでさっさと部屋を出てしまったという。曰く「あんな埃だらけの部屋に長時間居てたまるか」とのこと。
部屋の前には掃除道具がたんまりと置かれている。
ソフィアは錆びた鍵穴に鍵をそっと差し込み、回す。鍵が古くさいせいで折れないか心配だったが、その心配は杞憂だったようだ。
それよりも杞憂するべきは、長年開かれたことのない部屋であるということだ。
つまり、レオナが零していた通り――埃の量が凄まじいということだ。
「「「……」」」
絶句。
ゆっくりと扉を開いたつもりだったのだが、それでも雪のように降り積もる埃はふわりと舞い上がった。錆のような、カビのような……身体に良くなさそうな臭いも立ちこめている。
光源が一切なくとも分かる。これは相当骨が折れる作業になりそうだ。
ソフィアの後ろから部屋を覗き込んだ二人も同じ感想を抱いたようで、真顔のまま一歩後退った。
「ソフィア、まずは着替えようか」
「そうね。百年の重みを感じたわ。ふさわしい服装であるべきね」
「うん、私も賛成」
そういうわけで、三人は普段着で仕事に挑もうとした己を恥じながら一時撤退をすることになった。
しばらくして挑み直したこの部屋での仕事だが、まずは窓枠に取り付けられた鉄板を取り外すことから始まった。
レイとシャルロットは二人ともが元々家事をやっていたということもあり綺麗好きである。本来なら燭台のみを引っ張り出して磨けば良いのだが、この部屋の惨状には我慢がならなかったらしい。ソフィアもソフィアで逃げたいようなそうでないような絶妙な感情を抱きながら勢いのある二人を手伝うのだった。
窓を開いて空気を入れ換えつつ、埃という埃を駆除し続けること数時間。
レイとシャルロットの二人が中心となり掃除したためソフィアはほとんど補助程度のことしか出来なかったものの――その部屋は、本当に綺麗になった。塵一つとまでは行かずとも、掃除前に比べれば全く気にならないだろう。
既にやりきった空気を漂わせている二人だが、本来の仕事はまだ終わっていない。
ソフィアは窓辺に立ち、涼しい空気にうなじを晒しながらソレを見やる。
レオナが言っていた燭台とはソレのことだろう。
ある程度の埃は払い落としたものの、まだ汚れが完全に落ちきっていない金属製の物体。ソフィアが思っていた以上に大きく、この場に居る三人が力を合わせても持ち上げる際に苦労したほどだ。フェリクスの王冠に似ている装飾が取り付けられており、シアルワ王家との繋がりを匂わせている。
「本当はもっと掃除したいところだけど……このまま続けていたら日が暮れちゃいそうだね」
「時には諦めも肝心ってことだね。さぁ、一番大事な仕事に取りかかろう。はい、新しい水を汲んできたよ」
「ありがとう、レイ。さて、頑張ろっか」
黒ずんでいた燭台は磨けば磨くほど美しい黄金色を顕わにしていく。
手に力を入れなければ汚れが落ちないため、次第に痺れるような痛みが集中力を邪魔してくるようになった。
「ねぇ、これはなんなの?」
「これは聖火を灯す燭台なんだって。シアルワ王国に四つあって、昔は聖火を灯す儀式が定期的に行われていたみたいだよ。王子様がその儀式を復活させようって言っていたんだって。セラフィお兄ちゃんが教えてくれたの」
「なるほど。でも、どうして急にそんなことを?」
「ええと、確かみんなの活気を取り戻すため……とかなんとか……」
「……ふぅん?」
少しばかり説明が不自然な気もしたが、まぁ良いだろう。大した真相でもあるまい。
現在、世界を恐怖に陥れている最大の要因ビエントは活動を停止したと聞く。残りの大精霊アクアとテラは表だった行動――人間集落の破壊活動――は最近に限りしていないため、人間にとって一時の安寧がもたらされたも同然である。
その安寧を利用してフェリクスは催し事をしようとでもしているのだろうか。確かにここ百年くらいは王家の誕生祭か夜華祭りくらいしか楽しみはなかったようだが。
詳しくはミセリアから聞けるようであるため、それ以上は聞かないでおくことにした。
燭台の汚れも粗方落とし、元通りとはいかずとも美しさを取り戻した頃にはすっかり日が暮れていた。
その日の仕事を終えたレオナが様子を見に来たことにも気がつかず、ソフィア以外の二人は肩を並べ、壁を背もたれにぐったりと眠りこけていたという。ソフィアも疲れたようにぼんやりと虚空を見つめていた。
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