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3章 紅炎の巫覡
9 兄妹愛
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兄がルプス、妹がルパ。
それがこの兄妹の名前らしい。
二人とも揃って手足が細く、特に妹ルパの方は今にも折れてしまいそうなほど痩せている。どう見ても栄養が足りていない証拠だ。
そんな身体で暖房の類いが一切稼働していない一軒家に一人動かずに寝ていたのか。それではいつ死んでしまうかも分からないではないか。眉をひそめそうになり、ぐっと堪える。
「にいちゃん、その女の人はだあれ?」
「お客さんだよ」
「おきゃくさん……」
「ルパというのね。私はソフィア。貴方のお兄さんと少しだけお話をしようと思って来たの。ほら、お外は雪が降っているから」
「ソフィア……? あたたかそう」
そこでソフィアは気がついた。
ルパの瞳は焦点が合わず、意識もどこかふわふわと彷徨っているように見える。もしかしたら、栄養不足が祟って限界が近くなっているのかもしれない。
心の奥底で動揺していれば、ルパはふらふらとソフィアに歩み寄り、その腰に抱きついた。衣服越しに伝わる体温が低い。
ソフィアはやんわりとその腕を解くと、急いで防寒着を脱いで小さな少女に被せてやった。次いで、素足が冷え切った床に着いてしまわないよう抱き上げる。
「あったかぁい」
王家から支給されたコートだ。防寒性能は高いはず。むにゃむにゃと再び眠りについてしまったルパを抱えたまま、ソフィアはルプスの方を見やる。
「これ、あげるわ。このままだとこの子が死んでしまう」
「あ……ありがとう」
「最初に少し質問するわね。ここに食料はあるの? 火をおこす道具は?」
「両方ほとんどないよ」
「それだけ聞ければいいわ。とりあえず、ある分だけの薪を使ってストーブに火を付けて。今から私、食料を分けて貰いに行くから。すぐ戻ってくるから安心して」
元々ニクスの長の邸宅に宿泊する予定だったのだ。ミセリア一行は薪をあまり用意せずとも良い。食料も余裕はあるだろうが、勝手に貰っても良いのだろうかと考えた辺りで一旦切り上げる。自分の分をもってこれば良い話だ。
「お、おい。俺たちのことは言うなよ。捕まったら怖いし」
「言わないわ。何か事情があるようだし。暖まったらゆっくり話をしましょう」
放っておけなかった。
こんなに寒い地で、こんな幼い少年少女が命を削る様を見てはいられない。この様子だと親もいないのだろう。
目の前に救える命があるのなら、救わないと自分が死ぬときに絶対後味が悪いだろうから。
***
ソフィアが戻ってきたのは、あれから数十分後のことだった。
その腕に何かを入れた麻袋――どう見ても重そうな――を抱え、迷いなくルプスの元に歩み寄る。
少年は薄い布に薪やら僅かに残ったパンやらを並べているところだった。多少動きがぎこちなかったことから、どうやらそれらを布で包もうとしていたらしい。
「ほ、ほんとに戻ってきた……しかも思ったより早い……」
「言ったでしょう、すぐ戻ってくると。でもまだ火は起こしていないのね」
「……その、火種がなくて」
「そうなのね」
逃げる準備をしていたから火を起こせやしないのか。……とも考えたが、改めてソフィアがそろりと辺りを見渡してもそれらしき道具は見当たらなかった。
まぁ、火種がなくとも問題はないのだが。
ソフィアは古びた薪ストーブの元へ行くと、持っていた包みの中から何本かの薪と小枝を取りだして組み立てた。指を一振りすれば、小さな火がそこに灯る。
たちまち大きくなる火に、ルプスは瞳をまん丸に見開く。この家にはマッチも何もなかったはずだったのだ。ソフィアが持ってきたのかと思ったが、じっと見ている限り何か道具を手にした様子もない。
「……」
あんぐりと口を開けているルプスに気がつき、ソフィアは手袋をしたままの人差し指を唇に添える。
しい、と小さく囁かれた声にうっかり心臓が跳ねそうになるのはウブな少年故か。
「……これは秘密のお話だけれど」
ソフィアが腰を落ち着けて話を切り出したのは、家に転がっていた鍋を冷えた水を借りて洗い、そこへ持参したミルクを注いで薪ストーブの上へ置いた後の事だった。
ストーブのおかげで先ほどよりは随分と暖かくなった。
心なしか、外套にくるまってすやすやと眠るルパの顔色が良くなってきている。
「私には不思議な力があってね。本当は内緒なの。……今見たこと、誰にも話しちゃ駄目よ? もちろんルパにもね」
「分かってる。とーかこーかんってヤツだろ!」
「そうよ、これは等価交換。でもまだ等価とまでは言えないわね。だって私は自分の持ち物を盗まれた上に食料と素材を提供したんだから。だから私には貴方から話を聞く権利がある。この街に酷い問題があれば、王家に報告して対処してもらわなきゃいけないわ」
少し意地悪げに微笑めば、すぐに分かりやすい反応が返ってくる。
「はいはい、俺が全部悪かったよ。あ、いや。俺が物を盗むようになったのは俺のせいじゃないから全部悪いって言うのはナシで!」
ルプスが語ったのは、雪の都ニクスが置かれた現状だった。
数年前、先代の長が亡くなった。彼は少ない財産をやりくりしながらも良き統治を行い、ニクスの民からも慕われていたという。
ルプスの一家もさほど裕福ではなかったが、それなりに幸せな暮らしを送っていた。
先代の長が亡くなった後、跡を継いだのはその甥だ。息子の方は、長が亡くなったのとほぼ同時期に行方不明になってしまったそうだ。そのため、残った血縁である甥――名をケルタというらしい――が長となった。その後がとんでもなく酷かったそうな。
税の引き上げはもちろんのこと、一定以下の階級の少年少女、大人たちを無理矢理かき集めてどこかへ連れて行ってしまったというのだ。ルプスやルパのような幼い子供たちや老人は取り残されてしまった。
しばらくの間は、近所の老人たちが子どもの面倒を見ていたが、資源も尽きて次第に弱っていき……そして現状に至る、とのこと。
生きるためには盗みを働くしかない。それだけが生きるために必要な道だった。
そこまで聞いてソフィアは腕を組み考える。
ここ最近はフェリクスも忙しかったようだし、視察に行けていなかったのだろうか。彼がこの現状を目の当たりにしたのなら、絶対に放っておくはずがないのだが。
何にしろ、ソフィアは王家の関係者として訪れている身だ。探りを入れることも不可能ではないだろう。
「そうだったの。大変だったわね」
ぽん、と片手をルプスの頭に乗せてみれば、年下の少年の身体が思いっきり固まる様子が直に伝わってくる。
首を傾げて顔を覗き込めば、彼の顔は熟れたリンゴのように赤く染まっていた。
ソフィアは知らない、というか自覚していない。彼女の顔は、十人に問えば十人が美人と答えるくらい整っていることを。そんな美女に優しく頭を撫でられて意識しない男は滅多にいない……かもしれないことを。
「……? もしかして、熱でもあるの……?」
「うわわ、ささささ触るんじゃねー!」
「あ、こら。ルパが起きてしまうわ」
全身を使って暴れようとしたルプスだが、すんでのところで思い止まる。おかげでルパは木箱から振り落とされずに済んだ。
そこで、鍋に入れていたミルクが煮える音が聞こえてきた。ソフィアが立ち上がり、マグカップに注ぐ。湯気のたつホットミルクの中に一粒のチョコレートを落とし、軽く混ぜれば完成だ。
本当はコーヒーの方が好みだったりするのだが、そこは少年少女が梳きそうな方に合わせておく。
まだ眠っているルパには後で作るとして、まずはルプスにマグカップを渡した。
「少し熱いかもしれないから、火傷には気を付けて」
「おぉ……!」
ソフィアの忠告は耳に入っていなかったらしく、一気に煽ろうとした故にルプスはしかめ面を浮かべる。ちょこんと出した舌が少し可愛い。
「まぁ、ゆっくり飲めば良いわ」
そういえば昔のレイも猫舌だったような、なんて思い出を振り返りつつ自分の分も用意する。
元の位置に戻り、ホッとチョコレートを一口。温かな甘さが染み渡る。
「さっきの件、話を聞かせてくれてありがとう。長のことは私たちがなんとかするわ」
「え?」
「貴方が盗みを働こうとした次期女王様、そして次期国王様は本当に優しい人だから。絶対にこの状況を良く思わないでしょうね」
「……いよ」
「え?」
その時の少年は、まだ頬に赤さを残しつつ力強くソフィアを見上げていた。
「お前だってこうして俺たち助けてくれたじゃん。温かい飲み物も、火を見ること自体もすっごく久しぶりだったんだ。……ソフィアだって優しいよ、多分だけど」
「……あら」
ホットチョコレートをもう一口。
胸にじんわりと温かさが広がっていく。外はあんなにも寒いのに。
「多分は余計ね」
「ぜんげんてっかーい」
それがこの兄妹の名前らしい。
二人とも揃って手足が細く、特に妹ルパの方は今にも折れてしまいそうなほど痩せている。どう見ても栄養が足りていない証拠だ。
そんな身体で暖房の類いが一切稼働していない一軒家に一人動かずに寝ていたのか。それではいつ死んでしまうかも分からないではないか。眉をひそめそうになり、ぐっと堪える。
「にいちゃん、その女の人はだあれ?」
「お客さんだよ」
「おきゃくさん……」
「ルパというのね。私はソフィア。貴方のお兄さんと少しだけお話をしようと思って来たの。ほら、お外は雪が降っているから」
「ソフィア……? あたたかそう」
そこでソフィアは気がついた。
ルパの瞳は焦点が合わず、意識もどこかふわふわと彷徨っているように見える。もしかしたら、栄養不足が祟って限界が近くなっているのかもしれない。
心の奥底で動揺していれば、ルパはふらふらとソフィアに歩み寄り、その腰に抱きついた。衣服越しに伝わる体温が低い。
ソフィアはやんわりとその腕を解くと、急いで防寒着を脱いで小さな少女に被せてやった。次いで、素足が冷え切った床に着いてしまわないよう抱き上げる。
「あったかぁい」
王家から支給されたコートだ。防寒性能は高いはず。むにゃむにゃと再び眠りについてしまったルパを抱えたまま、ソフィアはルプスの方を見やる。
「これ、あげるわ。このままだとこの子が死んでしまう」
「あ……ありがとう」
「最初に少し質問するわね。ここに食料はあるの? 火をおこす道具は?」
「両方ほとんどないよ」
「それだけ聞ければいいわ。とりあえず、ある分だけの薪を使ってストーブに火を付けて。今から私、食料を分けて貰いに行くから。すぐ戻ってくるから安心して」
元々ニクスの長の邸宅に宿泊する予定だったのだ。ミセリア一行は薪をあまり用意せずとも良い。食料も余裕はあるだろうが、勝手に貰っても良いのだろうかと考えた辺りで一旦切り上げる。自分の分をもってこれば良い話だ。
「お、おい。俺たちのことは言うなよ。捕まったら怖いし」
「言わないわ。何か事情があるようだし。暖まったらゆっくり話をしましょう」
放っておけなかった。
こんなに寒い地で、こんな幼い少年少女が命を削る様を見てはいられない。この様子だと親もいないのだろう。
目の前に救える命があるのなら、救わないと自分が死ぬときに絶対後味が悪いだろうから。
***
ソフィアが戻ってきたのは、あれから数十分後のことだった。
その腕に何かを入れた麻袋――どう見ても重そうな――を抱え、迷いなくルプスの元に歩み寄る。
少年は薄い布に薪やら僅かに残ったパンやらを並べているところだった。多少動きがぎこちなかったことから、どうやらそれらを布で包もうとしていたらしい。
「ほ、ほんとに戻ってきた……しかも思ったより早い……」
「言ったでしょう、すぐ戻ってくると。でもまだ火は起こしていないのね」
「……その、火種がなくて」
「そうなのね」
逃げる準備をしていたから火を起こせやしないのか。……とも考えたが、改めてソフィアがそろりと辺りを見渡してもそれらしき道具は見当たらなかった。
まぁ、火種がなくとも問題はないのだが。
ソフィアは古びた薪ストーブの元へ行くと、持っていた包みの中から何本かの薪と小枝を取りだして組み立てた。指を一振りすれば、小さな火がそこに灯る。
たちまち大きくなる火に、ルプスは瞳をまん丸に見開く。この家にはマッチも何もなかったはずだったのだ。ソフィアが持ってきたのかと思ったが、じっと見ている限り何か道具を手にした様子もない。
「……」
あんぐりと口を開けているルプスに気がつき、ソフィアは手袋をしたままの人差し指を唇に添える。
しい、と小さく囁かれた声にうっかり心臓が跳ねそうになるのはウブな少年故か。
「……これは秘密のお話だけれど」
ソフィアが腰を落ち着けて話を切り出したのは、家に転がっていた鍋を冷えた水を借りて洗い、そこへ持参したミルクを注いで薪ストーブの上へ置いた後の事だった。
ストーブのおかげで先ほどよりは随分と暖かくなった。
心なしか、外套にくるまってすやすやと眠るルパの顔色が良くなってきている。
「私には不思議な力があってね。本当は内緒なの。……今見たこと、誰にも話しちゃ駄目よ? もちろんルパにもね」
「分かってる。とーかこーかんってヤツだろ!」
「そうよ、これは等価交換。でもまだ等価とまでは言えないわね。だって私は自分の持ち物を盗まれた上に食料と素材を提供したんだから。だから私には貴方から話を聞く権利がある。この街に酷い問題があれば、王家に報告して対処してもらわなきゃいけないわ」
少し意地悪げに微笑めば、すぐに分かりやすい反応が返ってくる。
「はいはい、俺が全部悪かったよ。あ、いや。俺が物を盗むようになったのは俺のせいじゃないから全部悪いって言うのはナシで!」
ルプスが語ったのは、雪の都ニクスが置かれた現状だった。
数年前、先代の長が亡くなった。彼は少ない財産をやりくりしながらも良き統治を行い、ニクスの民からも慕われていたという。
ルプスの一家もさほど裕福ではなかったが、それなりに幸せな暮らしを送っていた。
先代の長が亡くなった後、跡を継いだのはその甥だ。息子の方は、長が亡くなったのとほぼ同時期に行方不明になってしまったそうだ。そのため、残った血縁である甥――名をケルタというらしい――が長となった。その後がとんでもなく酷かったそうな。
税の引き上げはもちろんのこと、一定以下の階級の少年少女、大人たちを無理矢理かき集めてどこかへ連れて行ってしまったというのだ。ルプスやルパのような幼い子供たちや老人は取り残されてしまった。
しばらくの間は、近所の老人たちが子どもの面倒を見ていたが、資源も尽きて次第に弱っていき……そして現状に至る、とのこと。
生きるためには盗みを働くしかない。それだけが生きるために必要な道だった。
そこまで聞いてソフィアは腕を組み考える。
ここ最近はフェリクスも忙しかったようだし、視察に行けていなかったのだろうか。彼がこの現状を目の当たりにしたのなら、絶対に放っておくはずがないのだが。
何にしろ、ソフィアは王家の関係者として訪れている身だ。探りを入れることも不可能ではないだろう。
「そうだったの。大変だったわね」
ぽん、と片手をルプスの頭に乗せてみれば、年下の少年の身体が思いっきり固まる様子が直に伝わってくる。
首を傾げて顔を覗き込めば、彼の顔は熟れたリンゴのように赤く染まっていた。
ソフィアは知らない、というか自覚していない。彼女の顔は、十人に問えば十人が美人と答えるくらい整っていることを。そんな美女に優しく頭を撫でられて意識しない男は滅多にいない……かもしれないことを。
「……? もしかして、熱でもあるの……?」
「うわわ、ささささ触るんじゃねー!」
「あ、こら。ルパが起きてしまうわ」
全身を使って暴れようとしたルプスだが、すんでのところで思い止まる。おかげでルパは木箱から振り落とされずに済んだ。
そこで、鍋に入れていたミルクが煮える音が聞こえてきた。ソフィアが立ち上がり、マグカップに注ぐ。湯気のたつホットミルクの中に一粒のチョコレートを落とし、軽く混ぜれば完成だ。
本当はコーヒーの方が好みだったりするのだが、そこは少年少女が梳きそうな方に合わせておく。
まだ眠っているルパには後で作るとして、まずはルプスにマグカップを渡した。
「少し熱いかもしれないから、火傷には気を付けて」
「おぉ……!」
ソフィアの忠告は耳に入っていなかったらしく、一気に煽ろうとした故にルプスはしかめ面を浮かべる。ちょこんと出した舌が少し可愛い。
「まぁ、ゆっくり飲めば良いわ」
そういえば昔のレイも猫舌だったような、なんて思い出を振り返りつつ自分の分も用意する。
元の位置に戻り、ホッとチョコレートを一口。温かな甘さが染み渡る。
「さっきの件、話を聞かせてくれてありがとう。長のことは私たちがなんとかするわ」
「え?」
「貴方が盗みを働こうとした次期女王様、そして次期国王様は本当に優しい人だから。絶対にこの状況を良く思わないでしょうね」
「……いよ」
「え?」
その時の少年は、まだ頬に赤さを残しつつ力強くソフィアを見上げていた。
「お前だってこうして俺たち助けてくれたじゃん。温かい飲み物も、火を見ること自体もすっごく久しぶりだったんだ。……ソフィアだって優しいよ、多分だけど」
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