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3章 紅炎の巫覡
16 選んだのは
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開け放たれた扉の先。
つい昨日、衝動のままに言葉をぶつけぶつけられ、彼女の本心を知ってしまったあの部屋。そこに、本人の姿はなかった。
がらんとした部屋の中は、ベッドも机も何もかもがきちんと整えられて彼女の私物は一切見当たらない。まるで、始めから彼女なんていなかったのだとでも言うように。
彼女はどこにいるのだろうか。あの爆発音が聞こえていないはずがない。きっとどこかに移動して、城の者達の安全を確認しているのかもしれない。
彼女は、とても優しい人だから。
深く肺に息を取り込み、大きく吐く。発作はまだ訪れない。
大丈夫。
セラフィは踵を返し、廊下に戻った。
その時、ふと酷い悪寒を覚える。身体の芯から凍りつくような、全身を針で突き刺されるかのような、全てを拒絶されるかのような感覚。つい先ほどシャルロットが言っていたのはこの感覚だったのかもしれない。
ゆっくりと振り返れば、部屋の中央に白い何かが浮かんでいた。
実体を持たないそれは、輪郭が朧気ながら人の形をとっている。頭部の目と思われる位置に赤い光が二つ、妖しく揺らめいていた。
「なんだ、これ」
咄嗟に槍を手にして臨戦態勢をとるが、白い光はある一点を示すだけで何もしてこない。
「あっちへ行けって? 誰なんだ、お前」
じんわりと手に汗が滲む。
セラフィの警戒を余所に、白い光はニヤリと笑んだ――ような気がした。
それが掻き消える僅かな時間、消えゆく光に投影される形で求める淡藤の彼女が浮かび上がる。どこかへ歩いて行く彼女。その背後には、何体かの石像が――。
思わず槍を振り回し、光を切り裂いていた。
有り体に言えば、嫌悪しか感じなかった。あの光に耐えがたい怒りを覚えてしまう。あれが何なのかさっぱり分からないのに、身体の全てが警鐘を鳴らしているかのように強張っていた。
ソフィアの後ろに見えた光景には覚えがある。
以前、フェリクスに連れてきてもらった場所、王の間だ。今回は異例の戴冠式と結婚式を兼ねた儀式であったため、あの場所は使われていない。今立ち入るような者はいないはずだ。あの先には王家の宝物庫がある。……本当にソフィアがあの場所にいるとして、何か用があるのだろうか。
まさか、とは思いつつも、あの光を無視することが出来なかった。
セラフィは頭を振って、今度こそ部屋を後にした。
***
静かな空間。
求めた背中を見つけて、何故、何故だと心臓が高鳴っていくのを嫌でも理解してしまう。
彼女はあの白い光と共に宝物庫へと続くあの扉の前に立って思案している様子だ。
槍の穂先をこつん、と床にぶつけてみる。
広い空間はたったそれだけの音を必要以上に大袈裟に響かせる。
振り返った彼女の髪から覗く紫水晶の双眸は、酷く冷たい光を宿していた。
「……セラフィ。どうしてここに」
「それはこっちの台詞だよ、ソフィア。今は城の外で爆発が起きたみたいでね、もしかしたら侵入者がいるかもしれない。そんなところにいないで、皆のいる場所に――」
「今すぐ離れなさい」
「――え?」
ブツン、と嫌な音。
よく磨かれた床は鏡のようで、それ故に異変が映り込んでしまう。
高い天井から、セラフィの立つ床へ迫り来る影、否、光の塊。多くのガラス細工と明かりは精緻でありながら巨大故にとてつもなく重い。
セラフィは天を見上げ、迫り来る塊――シャンデリアを視界いっぱいに映す。
「――っ!?」
咄嗟に飛び退り、転がって受け身をとる。
数瞬の後、がしゃああん!! と金属とガラスが床と衝突する音が木霊した。激しく飛び散る破片はセラフィの身体を掠めていくが、運良く致命的な怪我には至らない。
急いで身を起こし、状況を確認する。
積もった埃か、もくもくと漂う白煙の向こう、彼女は変わらず立ち尽くしている。不思議なことに美しい肢体には傷がひとつも見当たらない。あんなに近くにシャンデリアが落ちたというのに、受け身一つとらなかったのか。
一心に注がれる視線に込められた感情が分からない。
自分が救いたいと願ったはずの彼女が、別人のように見えた。
「……本当に、本当に馬鹿な人」
僅かに青ざめたように見える唇が、そう紡いだ。
そんな彼女の肩を、白い光がそっと抱き寄せる。
その光景を捉えた瞬間の、悍ましい嫌悪感が頭を支配していく。握りしめた槍の柄がみし、と軋んだような気がした。
「――ソフィア!!」
砕けたガラスを蹴り飛ばし、全力で駆けた。
最早確信していた。ソフィアに取り憑くあの白い光こそ――いや、光というのもおこがましい。あの悪魔こそ、セラフィが嫌悪する存在レガリアに違いない。
今すぐ排除しなければ。
そう思った矢先のことだった。
凪いだ槍は悪魔を裂く前に、藤の一閃により防がれた。剣戟の音が耳を通り抜け、ビリビリとした衝撃が全身に響き渡る。
違えようもない敵意が、容赦なくセラフィを貫いた。
「どうして」
「大精霊アクア、そこにいるんでしょう?」
零れた疑問に答えることなく、ソフィアは一歩二歩下がりながら声を張る。
二人の間に不自然に発生する白煙。そこから溶け出すように現れたのは、絶世の美女のように見える大精霊アクアだ。その中身は気まぐれで、人を助けることもあればクロウに行ったように人を弄ぶようなこともする。
青いルージュを完璧に引いた唇は淡く弧を描き、ソフィアに取り憑く悪魔を見やる。
「あら。不自然な気配がすると思って来てみればそんなところにいらっしゃったのですね、レガリア」
「そう。手短に言うわ。私はレガリアの目覚めに必要な鍵を持っている。――彼の目覚めを邪魔する者がいて、まだ準備が済んでいないのよ」
つと、アクアが少年を見下ろした。
「人間如きがわたくしに指図をするなんて図々しいですわね。けれど、間違えようもありません。そこにいるのはわたくし達が作りだした至宝、偽神そのもの。わたくし――いえ、世界が貴方の目覚めを待っている。良いでしょう、しばらくの間は遊んでさしあげますわ」
「……そこの彼は大神子の血を継いでいる、女神の愛し子よ。殺すことは絶対にしないで。レガリアが目覚めた後に何か役に立つかもしれない。本人がそう言っていたわ」
「そうですか。それなら仕方ありませんね」
身体にのしかかるプレッシャーが重い。
冷や汗が吹き出していく。
「ソフィア、君は」
「生きたいのなら何もしないことね。それと、いい加減自覚なさい。大事な日にこんな騒ぎを起こしたのは私。貴方が追いかけている女は、貴方の愛する国と人を害する逆賊であると。全部私のせいなのよ」
それだけ言い残すと、ソフィアはセラフィに背を向けた。
「待ってくれ、ソフィア! 君は――」
「私が選んだのは、貴方じゃない」
女神が描かれたステンドグラス。無機物であるはずのそれの、閉じられた瞼からは涙が流れたような錯覚を見せてくる妙に赤い荘厳さが、今はただ恨めしかった。
あの赤い目を持つ悪魔に、彼女が取り込まれてしまったかのように見えてしまうから。
つい昨日、衝動のままに言葉をぶつけぶつけられ、彼女の本心を知ってしまったあの部屋。そこに、本人の姿はなかった。
がらんとした部屋の中は、ベッドも机も何もかもがきちんと整えられて彼女の私物は一切見当たらない。まるで、始めから彼女なんていなかったのだとでも言うように。
彼女はどこにいるのだろうか。あの爆発音が聞こえていないはずがない。きっとどこかに移動して、城の者達の安全を確認しているのかもしれない。
彼女は、とても優しい人だから。
深く肺に息を取り込み、大きく吐く。発作はまだ訪れない。
大丈夫。
セラフィは踵を返し、廊下に戻った。
その時、ふと酷い悪寒を覚える。身体の芯から凍りつくような、全身を針で突き刺されるかのような、全てを拒絶されるかのような感覚。つい先ほどシャルロットが言っていたのはこの感覚だったのかもしれない。
ゆっくりと振り返れば、部屋の中央に白い何かが浮かんでいた。
実体を持たないそれは、輪郭が朧気ながら人の形をとっている。頭部の目と思われる位置に赤い光が二つ、妖しく揺らめいていた。
「なんだ、これ」
咄嗟に槍を手にして臨戦態勢をとるが、白い光はある一点を示すだけで何もしてこない。
「あっちへ行けって? 誰なんだ、お前」
じんわりと手に汗が滲む。
セラフィの警戒を余所に、白い光はニヤリと笑んだ――ような気がした。
それが掻き消える僅かな時間、消えゆく光に投影される形で求める淡藤の彼女が浮かび上がる。どこかへ歩いて行く彼女。その背後には、何体かの石像が――。
思わず槍を振り回し、光を切り裂いていた。
有り体に言えば、嫌悪しか感じなかった。あの光に耐えがたい怒りを覚えてしまう。あれが何なのかさっぱり分からないのに、身体の全てが警鐘を鳴らしているかのように強張っていた。
ソフィアの後ろに見えた光景には覚えがある。
以前、フェリクスに連れてきてもらった場所、王の間だ。今回は異例の戴冠式と結婚式を兼ねた儀式であったため、あの場所は使われていない。今立ち入るような者はいないはずだ。あの先には王家の宝物庫がある。……本当にソフィアがあの場所にいるとして、何か用があるのだろうか。
まさか、とは思いつつも、あの光を無視することが出来なかった。
セラフィは頭を振って、今度こそ部屋を後にした。
***
静かな空間。
求めた背中を見つけて、何故、何故だと心臓が高鳴っていくのを嫌でも理解してしまう。
彼女はあの白い光と共に宝物庫へと続くあの扉の前に立って思案している様子だ。
槍の穂先をこつん、と床にぶつけてみる。
広い空間はたったそれだけの音を必要以上に大袈裟に響かせる。
振り返った彼女の髪から覗く紫水晶の双眸は、酷く冷たい光を宿していた。
「……セラフィ。どうしてここに」
「それはこっちの台詞だよ、ソフィア。今は城の外で爆発が起きたみたいでね、もしかしたら侵入者がいるかもしれない。そんなところにいないで、皆のいる場所に――」
「今すぐ離れなさい」
「――え?」
ブツン、と嫌な音。
よく磨かれた床は鏡のようで、それ故に異変が映り込んでしまう。
高い天井から、セラフィの立つ床へ迫り来る影、否、光の塊。多くのガラス細工と明かりは精緻でありながら巨大故にとてつもなく重い。
セラフィは天を見上げ、迫り来る塊――シャンデリアを視界いっぱいに映す。
「――っ!?」
咄嗟に飛び退り、転がって受け身をとる。
数瞬の後、がしゃああん!! と金属とガラスが床と衝突する音が木霊した。激しく飛び散る破片はセラフィの身体を掠めていくが、運良く致命的な怪我には至らない。
急いで身を起こし、状況を確認する。
積もった埃か、もくもくと漂う白煙の向こう、彼女は変わらず立ち尽くしている。不思議なことに美しい肢体には傷がひとつも見当たらない。あんなに近くにシャンデリアが落ちたというのに、受け身一つとらなかったのか。
一心に注がれる視線に込められた感情が分からない。
自分が救いたいと願ったはずの彼女が、別人のように見えた。
「……本当に、本当に馬鹿な人」
僅かに青ざめたように見える唇が、そう紡いだ。
そんな彼女の肩を、白い光がそっと抱き寄せる。
その光景を捉えた瞬間の、悍ましい嫌悪感が頭を支配していく。握りしめた槍の柄がみし、と軋んだような気がした。
「――ソフィア!!」
砕けたガラスを蹴り飛ばし、全力で駆けた。
最早確信していた。ソフィアに取り憑くあの白い光こそ――いや、光というのもおこがましい。あの悪魔こそ、セラフィが嫌悪する存在レガリアに違いない。
今すぐ排除しなければ。
そう思った矢先のことだった。
凪いだ槍は悪魔を裂く前に、藤の一閃により防がれた。剣戟の音が耳を通り抜け、ビリビリとした衝撃が全身に響き渡る。
違えようもない敵意が、容赦なくセラフィを貫いた。
「どうして」
「大精霊アクア、そこにいるんでしょう?」
零れた疑問に答えることなく、ソフィアは一歩二歩下がりながら声を張る。
二人の間に不自然に発生する白煙。そこから溶け出すように現れたのは、絶世の美女のように見える大精霊アクアだ。その中身は気まぐれで、人を助けることもあればクロウに行ったように人を弄ぶようなこともする。
青いルージュを完璧に引いた唇は淡く弧を描き、ソフィアに取り憑く悪魔を見やる。
「あら。不自然な気配がすると思って来てみればそんなところにいらっしゃったのですね、レガリア」
「そう。手短に言うわ。私はレガリアの目覚めに必要な鍵を持っている。――彼の目覚めを邪魔する者がいて、まだ準備が済んでいないのよ」
つと、アクアが少年を見下ろした。
「人間如きがわたくしに指図をするなんて図々しいですわね。けれど、間違えようもありません。そこにいるのはわたくし達が作りだした至宝、偽神そのもの。わたくし――いえ、世界が貴方の目覚めを待っている。良いでしょう、しばらくの間は遊んでさしあげますわ」
「……そこの彼は大神子の血を継いでいる、女神の愛し子よ。殺すことは絶対にしないで。レガリアが目覚めた後に何か役に立つかもしれない。本人がそう言っていたわ」
「そうですか。それなら仕方ありませんね」
身体にのしかかるプレッシャーが重い。
冷や汗が吹き出していく。
「ソフィア、君は」
「生きたいのなら何もしないことね。それと、いい加減自覚なさい。大事な日にこんな騒ぎを起こしたのは私。貴方が追いかけている女は、貴方の愛する国と人を害する逆賊であると。全部私のせいなのよ」
それだけ言い残すと、ソフィアはセラフィに背を向けた。
「待ってくれ、ソフィア! 君は――」
「私が選んだのは、貴方じゃない」
女神が描かれたステンドグラス。無機物であるはずのそれの、閉じられた瞼からは涙が流れたような錯覚を見せてくる妙に赤い荘厳さが、今はただ恨めしかった。
あの赤い目を持つ悪魔に、彼女が取り込まれてしまったかのように見えてしまうから。
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