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3章 紅炎の巫覡
19 君のなすべきこと
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***
どこからか、少女の泣き声が聞こえたような気がした。
次に瞼を開けたとき、視界に真っ先に映ったのは柔らかそうな金赤色の髪だった。彼はハッとした表情を浮かべ、次いでホッと胸をなで下ろす。
ここはどこだろう、と瞬きを繰り返しながら考える。見慣れた天井と見慣れた家具の配置、窓から差し込む光も見慣れた優しさを湛えている。広くはないものの有り難いことにフェリクスから与えられた、セラフィの自室だ。
「良かった、起きてくれた」
「殿下。あの、僕は……」
「……突然、血を吐いて倒れてしまったんだよ。後はセルペンスが治療してくれたんだ。まだどこか痛いところはあるか? それにしてもなんでセラフィが……」
「僕は大丈夫です。その、なんと言うべきでしょうかね」
身体に不調はない。どこか微睡みの中にいるかのように意識がぼんやりとしているが、それ以外の違和感はない。
その意識も、次第に鮮明になっていく。
気を失うまでに起きてしまった出来事と、それから一番知られたくない人に発作を見られてしまったこと。いずれ話さなければならないとは感じていたが、今がそのタイミングなのか。けれど、それはまだ気が引けるというのが正直なところである。
「セラフィ」
フェリクスではない声が聞こえた。
セルペンスだ。セラフィの横たわるベッドから少し離れた位置で椅子に腰掛けていた彼は、いつもより少し低い声で名を呼ぶ。
話せ、と言外に告げているのだ。
心配そうに眉を下げる主君をもう一度見て、黙ってはいられないと悟る。
「……すみません殿下。僕、今まで黙っていたことがあります」
「お、おう。それは一体」
「僕の身体、実は結構ボロボロでして。そこのセルペンスがいなかったらもう死んでましたね」
なるべく主君の顔を見ないようにしながら、心の内に秘めていたことを暴露する。
イミタシアとして得た能力。その代償。それに気がついてからの経緯と、今の自分の気持ち。包み隠さず、全てを零す。
「……何もないと思っていました。でも、僕にも力があったんです。それで皆を救えるのならそうしたかった。でも、殿下にはやっぱり話せませんでしたねぇ……」
「なんで、それって、おまえ」
いつ死んでもおかしくないってことじゃないか。
覗き見た石榴石の瞳は、驚愕と悲嘆に揺れていた。ベアトリクスから精神へ攻撃を受けていたあの時よりもさらに厚い涙の膜が張られている。
そんな顔をさせたいわけではないのに、とセラフィは苦笑する。
「あのですね、今すぐ死ぬって決まったわけじゃないですから。そんな顔しないでくださいよ。それに、今死ぬわけにはいきません。僕にはやるべきことがあるんです」
「駄目だ、傷ついた君を駆り出すわけにはいかない。お願いだ、休んでいてくれ。ソフィアさんのことなら俺がなんとかする、だから」
「殿下」
フェリクスは虚を突かれたような顔をする。
セラフィは自分でも驚くほど心が穏やかになっていくのを感じていた。
「以前言ってくれたじゃあないですか。『セラフィはセラフィのなすべきことを』って。……ソフィアをあいつの手から開放するのは、僕がなすべきことです」
「……」
「僕はね、殿下と出会って誰かの幸せを真に願えるようになりました。貴方が教えてくださったのです。だから僕は――実の兄妹よりも長く、苦しい時も一緒に頑張ってきた仲間を助けたい。――僕は行きますよ、絶対にね」
例えフェリクスがその強力な精神干渉能力を用いようが、この思いだけは覆せない。
そんな確信があった。
しんと静まりかえった部屋で、フェリクスは緩く首を振る。自分の葛藤と戦って、振り払うかの如く。
「――分かった。でもこれだけは約束だ。無理はしないこと、そして絶対彼女を助けること。良いよな?」
「はい。もちろんです」
二人の約束を、部屋の隅でセルペンスが複雑そうな表情を貼り付けながら見守っていた。
***
「調査報告によると」
よく磨かれたアンティーク調の円卓に調査書を並べ、ミセリアは部屋にいる者を見回す。ここにいるのはフェリクス、ソフィアの知り合いであるイミタシアと呼ばれる彼らと、ソフィアと関わりのあるレイ、そして会議に参加したいとせがんだシャルロットだ。騎士たちや学者は別の会議室でそれぞれの話し合いをしている。
会議室には緊張が静かに満ちており、空気を重苦しくしていた。
「黒い壁――以後『障壁』と呼ぶ――の周囲は地獄のような有様であるらしい。あそこは元々森だったが、植物という植物が枯れ果てているとのことだ。調査員の何人もが体調不良を訴え、また謎の声を聞いたとされている。また、その声は単独ではなく何人もの声が重なったかのようなものであったらしい。他にも細かな点はあるが、どう考えても障壁の正体は瘴気の塊だ。みんなは瘴気について知っているよな?」
一同は各々頷く。
「彼女が障壁の中にいる可能性が高い以上、これを突破しなければならない。そうでなくても可視化した瘴気を放っておくことはできない。まずは、この解決法を――」
「あの、それなら私が」
華奢な腕をぴんと高く上げたのはシャルロットだ。続きを促され、少女は緊張気味に話し出した。
「――私、少しだけど女神様の力が使えるから。女神様のようにとはいかずとも、障壁の一部を消すことができると思うんです」
「なぜそう思う?」
「夢で見て。私と同じ格好をした人が、黒い靄を吸収して綺麗にしているところを見たの。瘴気っていうものは見たことがないけど、他にどうにか出来る人がいないなら賭けてみてもいいかなって。どうか任せてくれませんか」
シャルロットは女神の力を顕現させている。現在使えるのはその一部だが、さらに開花する可能性だって捨てきれない。
ミセリアとフェリクスが思案している間に、セルペンスが軽く挙手をする。
「それに関しては俺も少しは協力できるよ。実践済み」
「アンタねぇ」
「多分だけど大丈夫だよ。あの時とは状況が違うからさ。でもそれだと怪我人が出たときに対処できないか」
つい昨日のことのように思い出せるセルペンス暴走事件、それを思い出したイミタシアたちは苦い顔を浮かべる。唯一けろっとした顔をした張本人はシャルロットをちらりと見やりながら続ける。
「不完全な俺でも相当キツかったから、もし本当にやるなら彼女への負荷もかなり大きくなる。あれは何人もの闇を覗き見る行為だ。自分が自分でなくなる恐怖と戦わなくてはならない。何があろうと自我を保てる強さがなければできないよ。……ね、クロウ」
「……ま、そうだな」
「というわけで、君にそれができると言うのならお願いしたいかなというのが俺の考え。不安なら俺も協力する。……出来れば俺は、セラフィの保険として同行したくはあるけど」
クロウも瘴気に呑まれかけた経験を持つ。急に同意を求められて小さく返された声は彼にしては小さいが、事情を知る者はそうなってしまう理由も知っている故に言及しない。
シャルロットは会議室の皆の視線を一身に浴びて、冷や汗をかく。急に不安に駆られる彼女は隣に座るレイの手を、机の下でそっと握った。
蒼穹の瞳が優しく細められるのを見て、大きく頷いた。
「出来ます。私には支えてくれる人がいるから。ソフィアの、皆さんの助けになれるなら……頑張れます」
一連の流れを聞いていたフェリクスが顔を上げる。
「よし。なら、レイとシャルロットは障壁の対処。万が一のためミセリアは二人のことを守ってやってくれ。そして他の皆は障壁が開いた時に、中へ侵入してもらう。何もなければそれで良し、ソフィアさんがいれば彼女の奪還。俺は潜入組に着いていくよ。――何か、異論のある人は?」
沈黙が満ちる。しかし、皆が既に先のことを見据えているせいか重苦しいものではなかった。
フェリクスは一瞬目を伏せ、それから笑んだ。
「よし。なら動き出すのは」
「明日。準備は今日終わらせます」
「……」
フェリクスの隣に座るセラフィが、短くそう答えた。セルペンスの治療もあって顔色は戻ってきている。セラフィが倒れたこと自体は周囲に知られているものの、喀血したことまでは伏せられている。
気遣わしげな視線を断ち切るように鋭い眼光を主君に向け、言葉もなく懇願する。
それを汲んだフェリクスは短い逡巡の後、小さく頷いた。
「なら決まり。早いほうがいい、俺たちの決行は明日にしよう。今日は各々休んで士気を高めてくれ。くれぐれも、無理はしないように」
ミセリアは夫となった彼の横顔を見て、違和感をおぼえる。
力強い笑みだ。ここにいる者を不安にさせないようにするための笑顔。
しかし、いつもはキラキラと輝いているはずの瞳に僅かな陰りが落ちていた。ミセリアにはそう映ってしまっていた。
無理をするなと口では言いつつ、このお人好し男は対象に含まれないらしい。後で話を聞こうと決意しつつ、ミセリアは広げた書類にもう一度視線を落としたのだった。
どこからか、少女の泣き声が聞こえたような気がした。
次に瞼を開けたとき、視界に真っ先に映ったのは柔らかそうな金赤色の髪だった。彼はハッとした表情を浮かべ、次いでホッと胸をなで下ろす。
ここはどこだろう、と瞬きを繰り返しながら考える。見慣れた天井と見慣れた家具の配置、窓から差し込む光も見慣れた優しさを湛えている。広くはないものの有り難いことにフェリクスから与えられた、セラフィの自室だ。
「良かった、起きてくれた」
「殿下。あの、僕は……」
「……突然、血を吐いて倒れてしまったんだよ。後はセルペンスが治療してくれたんだ。まだどこか痛いところはあるか? それにしてもなんでセラフィが……」
「僕は大丈夫です。その、なんと言うべきでしょうかね」
身体に不調はない。どこか微睡みの中にいるかのように意識がぼんやりとしているが、それ以外の違和感はない。
その意識も、次第に鮮明になっていく。
気を失うまでに起きてしまった出来事と、それから一番知られたくない人に発作を見られてしまったこと。いずれ話さなければならないとは感じていたが、今がそのタイミングなのか。けれど、それはまだ気が引けるというのが正直なところである。
「セラフィ」
フェリクスではない声が聞こえた。
セルペンスだ。セラフィの横たわるベッドから少し離れた位置で椅子に腰掛けていた彼は、いつもより少し低い声で名を呼ぶ。
話せ、と言外に告げているのだ。
心配そうに眉を下げる主君をもう一度見て、黙ってはいられないと悟る。
「……すみません殿下。僕、今まで黙っていたことがあります」
「お、おう。それは一体」
「僕の身体、実は結構ボロボロでして。そこのセルペンスがいなかったらもう死んでましたね」
なるべく主君の顔を見ないようにしながら、心の内に秘めていたことを暴露する。
イミタシアとして得た能力。その代償。それに気がついてからの経緯と、今の自分の気持ち。包み隠さず、全てを零す。
「……何もないと思っていました。でも、僕にも力があったんです。それで皆を救えるのならそうしたかった。でも、殿下にはやっぱり話せませんでしたねぇ……」
「なんで、それって、おまえ」
いつ死んでもおかしくないってことじゃないか。
覗き見た石榴石の瞳は、驚愕と悲嘆に揺れていた。ベアトリクスから精神へ攻撃を受けていたあの時よりもさらに厚い涙の膜が張られている。
そんな顔をさせたいわけではないのに、とセラフィは苦笑する。
「あのですね、今すぐ死ぬって決まったわけじゃないですから。そんな顔しないでくださいよ。それに、今死ぬわけにはいきません。僕にはやるべきことがあるんです」
「駄目だ、傷ついた君を駆り出すわけにはいかない。お願いだ、休んでいてくれ。ソフィアさんのことなら俺がなんとかする、だから」
「殿下」
フェリクスは虚を突かれたような顔をする。
セラフィは自分でも驚くほど心が穏やかになっていくのを感じていた。
「以前言ってくれたじゃあないですか。『セラフィはセラフィのなすべきことを』って。……ソフィアをあいつの手から開放するのは、僕がなすべきことです」
「……」
「僕はね、殿下と出会って誰かの幸せを真に願えるようになりました。貴方が教えてくださったのです。だから僕は――実の兄妹よりも長く、苦しい時も一緒に頑張ってきた仲間を助けたい。――僕は行きますよ、絶対にね」
例えフェリクスがその強力な精神干渉能力を用いようが、この思いだけは覆せない。
そんな確信があった。
しんと静まりかえった部屋で、フェリクスは緩く首を振る。自分の葛藤と戦って、振り払うかの如く。
「――分かった。でもこれだけは約束だ。無理はしないこと、そして絶対彼女を助けること。良いよな?」
「はい。もちろんです」
二人の約束を、部屋の隅でセルペンスが複雑そうな表情を貼り付けながら見守っていた。
***
「調査報告によると」
よく磨かれたアンティーク調の円卓に調査書を並べ、ミセリアは部屋にいる者を見回す。ここにいるのはフェリクス、ソフィアの知り合いであるイミタシアと呼ばれる彼らと、ソフィアと関わりのあるレイ、そして会議に参加したいとせがんだシャルロットだ。騎士たちや学者は別の会議室でそれぞれの話し合いをしている。
会議室には緊張が静かに満ちており、空気を重苦しくしていた。
「黒い壁――以後『障壁』と呼ぶ――の周囲は地獄のような有様であるらしい。あそこは元々森だったが、植物という植物が枯れ果てているとのことだ。調査員の何人もが体調不良を訴え、また謎の声を聞いたとされている。また、その声は単独ではなく何人もの声が重なったかのようなものであったらしい。他にも細かな点はあるが、どう考えても障壁の正体は瘴気の塊だ。みんなは瘴気について知っているよな?」
一同は各々頷く。
「彼女が障壁の中にいる可能性が高い以上、これを突破しなければならない。そうでなくても可視化した瘴気を放っておくことはできない。まずは、この解決法を――」
「あの、それなら私が」
華奢な腕をぴんと高く上げたのはシャルロットだ。続きを促され、少女は緊張気味に話し出した。
「――私、少しだけど女神様の力が使えるから。女神様のようにとはいかずとも、障壁の一部を消すことができると思うんです」
「なぜそう思う?」
「夢で見て。私と同じ格好をした人が、黒い靄を吸収して綺麗にしているところを見たの。瘴気っていうものは見たことがないけど、他にどうにか出来る人がいないなら賭けてみてもいいかなって。どうか任せてくれませんか」
シャルロットは女神の力を顕現させている。現在使えるのはその一部だが、さらに開花する可能性だって捨てきれない。
ミセリアとフェリクスが思案している間に、セルペンスが軽く挙手をする。
「それに関しては俺も少しは協力できるよ。実践済み」
「アンタねぇ」
「多分だけど大丈夫だよ。あの時とは状況が違うからさ。でもそれだと怪我人が出たときに対処できないか」
つい昨日のことのように思い出せるセルペンス暴走事件、それを思い出したイミタシアたちは苦い顔を浮かべる。唯一けろっとした顔をした張本人はシャルロットをちらりと見やりながら続ける。
「不完全な俺でも相当キツかったから、もし本当にやるなら彼女への負荷もかなり大きくなる。あれは何人もの闇を覗き見る行為だ。自分が自分でなくなる恐怖と戦わなくてはならない。何があろうと自我を保てる強さがなければできないよ。……ね、クロウ」
「……ま、そうだな」
「というわけで、君にそれができると言うのならお願いしたいかなというのが俺の考え。不安なら俺も協力する。……出来れば俺は、セラフィの保険として同行したくはあるけど」
クロウも瘴気に呑まれかけた経験を持つ。急に同意を求められて小さく返された声は彼にしては小さいが、事情を知る者はそうなってしまう理由も知っている故に言及しない。
シャルロットは会議室の皆の視線を一身に浴びて、冷や汗をかく。急に不安に駆られる彼女は隣に座るレイの手を、机の下でそっと握った。
蒼穹の瞳が優しく細められるのを見て、大きく頷いた。
「出来ます。私には支えてくれる人がいるから。ソフィアの、皆さんの助けになれるなら……頑張れます」
一連の流れを聞いていたフェリクスが顔を上げる。
「よし。なら、レイとシャルロットは障壁の対処。万が一のためミセリアは二人のことを守ってやってくれ。そして他の皆は障壁が開いた時に、中へ侵入してもらう。何もなければそれで良し、ソフィアさんがいれば彼女の奪還。俺は潜入組に着いていくよ。――何か、異論のある人は?」
沈黙が満ちる。しかし、皆が既に先のことを見据えているせいか重苦しいものではなかった。
フェリクスは一瞬目を伏せ、それから笑んだ。
「よし。なら動き出すのは」
「明日。準備は今日終わらせます」
「……」
フェリクスの隣に座るセラフィが、短くそう答えた。セルペンスの治療もあって顔色は戻ってきている。セラフィが倒れたこと自体は周囲に知られているものの、喀血したことまでは伏せられている。
気遣わしげな視線を断ち切るように鋭い眼光を主君に向け、言葉もなく懇願する。
それを汲んだフェリクスは短い逡巡の後、小さく頷いた。
「なら決まり。早いほうがいい、俺たちの決行は明日にしよう。今日は各々休んで士気を高めてくれ。くれぐれも、無理はしないように」
ミセリアは夫となった彼の横顔を見て、違和感をおぼえる。
力強い笑みだ。ここにいる者を不安にさせないようにするための笑顔。
しかし、いつもはキラキラと輝いているはずの瞳に僅かな陰りが落ちていた。ミセリアにはそう映ってしまっていた。
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