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2章 蒼穹の愛し子
15 蒼穹の愛し子
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巨大な魔方陣から放たれる無数の光の筋。
円状に放たれ、流れ星のように大地へと向かう。大地を丸く切り取るかのように突き刺さった光は、まるで鳥籠のようでもあった。そう、二カ国を小鳥のように閉じ込めるかのように。
その割に人間の飼い主になるはずのレガリアが内側に立っているという光景に、シャルロットは少しばかり違和感を覚えた。
白金の髪が隠す端正な横顔に静謐な笑みが浮かぶのをじっと見つめて――しかし、すぐさま違和感は掻き消えた。
「うーん、やはりお前には通用しないか」
「……何をしたの?」
隣で腹立たしげに舌打ちをするレガリアをシャルロットは睨みあげる。やっぱりこの男は見るだけで胃がムカムカしてしまう。愛しい彼と顔は同じはずなのに。
ため息の後、血赤の視線が下された。
「――人間の感情を封じる領域を展開した。これから少しずつだけど一人一人に役割を与えて、決められた仕事をさせて、世界を回す準備を進めるよ」
「え?」
「要するに人間を――ゆくゆくは精霊も――世界を回す機構にする。見かけはつまらないかもしれないけど、瘴気もない戦争も起きない、言い換えれば平和な世界を創るってことさ」
すぐには飲み込めなかった。
レガリアが言うには、領域の中に住まう生きとし生けるもの全てから意志を奪うことで瘴気の発生を塞き止め、大地の腐敗を防ぐというものだ。
意志がなければ負の感情を抱くこともない。いがみ合うこともない。感情に苦しむこともない。その分、ただ停滞した世界になるだけだ。
もし本当の話であればあってはならない、と思う。おまけにレガリアは何と言った?
「精霊も?」
「そうだよ。この空間において意志を持つのは僕だけになる。今は神の因子を持つ者に干渉できていないけど、レイを懐柔した後はあの子の分の力も使ってお前たちを屈服させるから、そのつもりで」
「レイは負けないよ。もちろん私も」
「内と外から同時に攻めるってこと? わぁひどい」
「貴方に言われたくないんだけど」
くうくすと笑う様が本当にレイにそっくりで酷く腹立たしい。身体が同じなのだから仕方ないのだが、本能からこの男を嫌っているのだなと思ってしまう。
いつまでも怒っていても仕方ない。レガリアが術式を発動させた以上、シャルロットたちのやるべきことは決まったのだ。
シャルロットは術式の破壊を。レイはレガリアの思惑の制止を。この二つを成功させて初めてレガリアの陰謀を潰すことが出来るのだ。
「勝負をしましょう、レガリア。貴方が私を支配するまでに、私がこの術式を破壊したら私の勝ち。出来なかったら貴方の勝ち」
「いいよ。受けて立つ」
白い花びらが舞い上がる。
「僕は運命の捻れた地でお前を待ってるよ。まぁ、その時は来ないと思うけれど」
「それじゃあ私は貴方の望む運命ってものを捻ってあげる」
「……もう捻られてるんだけど」
「?」
首をかしげたシャルロットに眉をひそめ、それからレガリアは思いのほか儚げに微笑んだ。長い睫毛のけぶる瞼が伏せられ、刹那、強く風が吹いた。
白い花びらに視界が塞がれ、思わず両腕で顔を覆う。
その風が止んだ頃、腕を放すとそこに白い神の姿はない。花畑をぐるりと見渡して誰もいないことを確認すると、ふと不安がこみ上げてきた。涙が零れそうになるのを誤魔化すために空を見上げれば相変わらず美しくも不気味な鳥籠が存在を主張していて。
消えない流れ星のようで綺麗ではあるが、色とりどりの夜華の方がずっとずっと綺麗だ。
もう一度二人で夜華を見上げるために。
約束を果たすために。
「待ってて、レイ」
唇を噛みしめて、誓約をひとつ、胸に刻んだ。
***
目を覚ますと不思議な空間が広がっていた。
横たわった状態で見えるのはもちろん空だけで、絵の具で塗ったかのように鮮やかな青空が広がっている。空気は澄んでいて仄かに温かい。まるで春を思わせる優しい陽気は眠気を誘い、再び瞼を閉じてしまいそうになる。
『レイ』
少女の声が脳裏に響き、レイは微睡みの中から抜け出した。
どうにも重い身体を起こし、周りを見渡す。
どこまでもどこまでも続くかのように思われる草原。あるのはただそれだけだ。柔らかい若葉がそよそよと風に揺れていた。
「ここは……」
「僕たちの精神世界とでも言うべきかな。本来は曖昧な姿になるはずなんだけどね、二つの魂が共存するには曖昧なままじゃ気持ち悪いだろう? だから、僕が夢に見た世界を再現してみたんだ」
なるほど、道理で見たことがない空間だとレイは納得する。
しかし、夢に見た世界という割に何もなさ過ぎやしないだろうか? 木もなければ鳥もいない、こんな優しくも寂しい世界を夢見ていたとでも言うのだろうか――彼は。
レイの隣に同じような格好をしていた青年を振り返る。ちょこんと座り込んだ姿は、レイが想像していたものと雰囲気が正反対だった。
自分と全く造形の顔。違うのは髪の色と瞳の色、それから服の色だけ。なんだか不思議な気分になる。
「――君が、レガリア」
「そうだよ! やっと会えたね、レイ。僕の半身。僕の現し身。僕の痛みを唯一分かってくれる人」
ソフィアもなかなか命名センスあるよね、なんて肩をすくめて。
殺すと誓ったはずの神様は、まるで子どものように無邪気に笑った。心底幸せだと言わんばかりにニコニコと目を眇め、レイの両手をとってぶんぶんと上下に振りまくる。
本当に彼がソフィアを追い詰め、セラフィを殺し、ルシオラを殺し、シャルロットを苦痛の地獄へ追いやった張本人なのだろうか?
今から数えると大体九年くらい待ったんだから、とレガリアは続ける。
「本当はもっと早く会えるはずだった。約一年前、君は自ら望んでここに――僕の元に来てくれるはずだった」
「……それは、どういう?」
「僕はね、君が僕の痛みを分かってくれるぐらい成長するまでの時間を八年と決めていた。肉体の年齢を考えても成人前後が一番強いだろう? 神の力とやらに耐えるにも丁度良いと思って。その時が来たらテラを寄こして僕の元まで導いてもらう手はずだったんだよ。……それなのに」
瞳に一瞬、剣呑な光が宿る。
「あの女が乱入したせいで君は外の世界を知ってしまった。僕から遠ざかってしまった。テラも何をしていたんだか。女神の生まれ変わりだから殺せなかったのかもしれないけど、今は僕との契約中なのに」
女神の生まれ変わりと聞いて思い出すのはシャルロットしかいない。
彼女の存在がレイをレガリアから遠ざけた?
無言のまま聞いているとレガリアは愚痴を続ける。
「本当ならね、あの森にいたら君は世界を知らず、痛みだけを覚えてここまで来てくれるはずだった。本当に酷い話だよねぇ。計画していた時間を含めると十年もかけたのに、あの女のせいで全て水の泡になったんだから」
「痛みだけを覚えてって」
「だって、あそこの愚民共に君は散々傷つけられてきただろう? 人間の汚さが分かるような有様だったとテラから報告を受けたよ」
もしその状態のまま救いの手を差し伸べれば、この手を取ってくれると思ったのに。
絶句する。
これまでレイがソフィアやテラから聞いた話とも合わせると、レガリアは閉ざされた森の集落でレイが村人から暴行を受けることも計算済みだったということになる。
ソフィアの優しさにつけ込んでレイを森に押し込め、彼女の知らぬところで心身共に理不尽に傷つけた。そうして心を閉ざしたところで助け出して、レガリアに依存させる算段だったというところか。
決して口に出さず抱え込んできたことだったが、あの森での地獄はそれは恐ろしいものだった。八歳という小さな身体に涙も涸れるほど傷を刻み、焼き、押しつけ、いつしか痕は消えなくなってしまって。
ソフィアが本気で自分を守ろうとして森で暮らす選択をしていたことは分かっていたため、彼女にこれ以上の負担はかけさせたくなかった。故に隠すことを覚えた。隠せば隠すほど壊れそうになる心を自傷で支えたこともあった。
突然現れたシャルロットがあの日村人から庇ってくれなかったなら、今頃自分は。
戦慄に声を出すことが出来なかった。
「――僕は散々酷いことをしてきた。それは分かってる。でも、それでも君に……レイに来て欲しかった。身体を共有する君がいれば、神様の重圧に耐えられる気がしたから」
「……」
「これまでのことは謝る。過ちの分、これからの人間達が苦しまない世界を創る。だから、どうか――」
お願いだ。
やめてくれ。
その言葉を、その口から紡ぐのは。
「これからはずっと一緒にいてください」
『これからもずっと一緒にいてください』
かつて霊峰でレイを救ってくれた彼女が脳裏を過ぎる。
僅かに違っていた言葉に笑みが零れた。力の抜けた笑みは安堵のようにも諦念のようでもあり、強張っていた身体も氷が溶けるかの如く自由になる。
精神世界の空よりも澄んだ蒼穹の瞳が、子どものような顔をした半身を映す。鏡のような二人だが――。
「――ごめん」
決して、同じ動きをするわけではない。
久遠のプロメッサ第三部二章 蒼穹の愛し子 完
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久遠のプロメッサ 最終章 寂しがり屋のかみさま
「あ~あ。残念」
円状に放たれ、流れ星のように大地へと向かう。大地を丸く切り取るかのように突き刺さった光は、まるで鳥籠のようでもあった。そう、二カ国を小鳥のように閉じ込めるかのように。
その割に人間の飼い主になるはずのレガリアが内側に立っているという光景に、シャルロットは少しばかり違和感を覚えた。
白金の髪が隠す端正な横顔に静謐な笑みが浮かぶのをじっと見つめて――しかし、すぐさま違和感は掻き消えた。
「うーん、やはりお前には通用しないか」
「……何をしたの?」
隣で腹立たしげに舌打ちをするレガリアをシャルロットは睨みあげる。やっぱりこの男は見るだけで胃がムカムカしてしまう。愛しい彼と顔は同じはずなのに。
ため息の後、血赤の視線が下された。
「――人間の感情を封じる領域を展開した。これから少しずつだけど一人一人に役割を与えて、決められた仕事をさせて、世界を回す準備を進めるよ」
「え?」
「要するに人間を――ゆくゆくは精霊も――世界を回す機構にする。見かけはつまらないかもしれないけど、瘴気もない戦争も起きない、言い換えれば平和な世界を創るってことさ」
すぐには飲み込めなかった。
レガリアが言うには、領域の中に住まう生きとし生けるもの全てから意志を奪うことで瘴気の発生を塞き止め、大地の腐敗を防ぐというものだ。
意志がなければ負の感情を抱くこともない。いがみ合うこともない。感情に苦しむこともない。その分、ただ停滞した世界になるだけだ。
もし本当の話であればあってはならない、と思う。おまけにレガリアは何と言った?
「精霊も?」
「そうだよ。この空間において意志を持つのは僕だけになる。今は神の因子を持つ者に干渉できていないけど、レイを懐柔した後はあの子の分の力も使ってお前たちを屈服させるから、そのつもりで」
「レイは負けないよ。もちろん私も」
「内と外から同時に攻めるってこと? わぁひどい」
「貴方に言われたくないんだけど」
くうくすと笑う様が本当にレイにそっくりで酷く腹立たしい。身体が同じなのだから仕方ないのだが、本能からこの男を嫌っているのだなと思ってしまう。
いつまでも怒っていても仕方ない。レガリアが術式を発動させた以上、シャルロットたちのやるべきことは決まったのだ。
シャルロットは術式の破壊を。レイはレガリアの思惑の制止を。この二つを成功させて初めてレガリアの陰謀を潰すことが出来るのだ。
「勝負をしましょう、レガリア。貴方が私を支配するまでに、私がこの術式を破壊したら私の勝ち。出来なかったら貴方の勝ち」
「いいよ。受けて立つ」
白い花びらが舞い上がる。
「僕は運命の捻れた地でお前を待ってるよ。まぁ、その時は来ないと思うけれど」
「それじゃあ私は貴方の望む運命ってものを捻ってあげる」
「……もう捻られてるんだけど」
「?」
首をかしげたシャルロットに眉をひそめ、それからレガリアは思いのほか儚げに微笑んだ。長い睫毛のけぶる瞼が伏せられ、刹那、強く風が吹いた。
白い花びらに視界が塞がれ、思わず両腕で顔を覆う。
その風が止んだ頃、腕を放すとそこに白い神の姿はない。花畑をぐるりと見渡して誰もいないことを確認すると、ふと不安がこみ上げてきた。涙が零れそうになるのを誤魔化すために空を見上げれば相変わらず美しくも不気味な鳥籠が存在を主張していて。
消えない流れ星のようで綺麗ではあるが、色とりどりの夜華の方がずっとずっと綺麗だ。
もう一度二人で夜華を見上げるために。
約束を果たすために。
「待ってて、レイ」
唇を噛みしめて、誓約をひとつ、胸に刻んだ。
***
目を覚ますと不思議な空間が広がっていた。
横たわった状態で見えるのはもちろん空だけで、絵の具で塗ったかのように鮮やかな青空が広がっている。空気は澄んでいて仄かに温かい。まるで春を思わせる優しい陽気は眠気を誘い、再び瞼を閉じてしまいそうになる。
『レイ』
少女の声が脳裏に響き、レイは微睡みの中から抜け出した。
どうにも重い身体を起こし、周りを見渡す。
どこまでもどこまでも続くかのように思われる草原。あるのはただそれだけだ。柔らかい若葉がそよそよと風に揺れていた。
「ここは……」
「僕たちの精神世界とでも言うべきかな。本来は曖昧な姿になるはずなんだけどね、二つの魂が共存するには曖昧なままじゃ気持ち悪いだろう? だから、僕が夢に見た世界を再現してみたんだ」
なるほど、道理で見たことがない空間だとレイは納得する。
しかし、夢に見た世界という割に何もなさ過ぎやしないだろうか? 木もなければ鳥もいない、こんな優しくも寂しい世界を夢見ていたとでも言うのだろうか――彼は。
レイの隣に同じような格好をしていた青年を振り返る。ちょこんと座り込んだ姿は、レイが想像していたものと雰囲気が正反対だった。
自分と全く造形の顔。違うのは髪の色と瞳の色、それから服の色だけ。なんだか不思議な気分になる。
「――君が、レガリア」
「そうだよ! やっと会えたね、レイ。僕の半身。僕の現し身。僕の痛みを唯一分かってくれる人」
ソフィアもなかなか命名センスあるよね、なんて肩をすくめて。
殺すと誓ったはずの神様は、まるで子どものように無邪気に笑った。心底幸せだと言わんばかりにニコニコと目を眇め、レイの両手をとってぶんぶんと上下に振りまくる。
本当に彼がソフィアを追い詰め、セラフィを殺し、ルシオラを殺し、シャルロットを苦痛の地獄へ追いやった張本人なのだろうか?
今から数えると大体九年くらい待ったんだから、とレガリアは続ける。
「本当はもっと早く会えるはずだった。約一年前、君は自ら望んでここに――僕の元に来てくれるはずだった」
「……それは、どういう?」
「僕はね、君が僕の痛みを分かってくれるぐらい成長するまでの時間を八年と決めていた。肉体の年齢を考えても成人前後が一番強いだろう? 神の力とやらに耐えるにも丁度良いと思って。その時が来たらテラを寄こして僕の元まで導いてもらう手はずだったんだよ。……それなのに」
瞳に一瞬、剣呑な光が宿る。
「あの女が乱入したせいで君は外の世界を知ってしまった。僕から遠ざかってしまった。テラも何をしていたんだか。女神の生まれ変わりだから殺せなかったのかもしれないけど、今は僕との契約中なのに」
女神の生まれ変わりと聞いて思い出すのはシャルロットしかいない。
彼女の存在がレイをレガリアから遠ざけた?
無言のまま聞いているとレガリアは愚痴を続ける。
「本当ならね、あの森にいたら君は世界を知らず、痛みだけを覚えてここまで来てくれるはずだった。本当に酷い話だよねぇ。計画していた時間を含めると十年もかけたのに、あの女のせいで全て水の泡になったんだから」
「痛みだけを覚えてって」
「だって、あそこの愚民共に君は散々傷つけられてきただろう? 人間の汚さが分かるような有様だったとテラから報告を受けたよ」
もしその状態のまま救いの手を差し伸べれば、この手を取ってくれると思ったのに。
絶句する。
これまでレイがソフィアやテラから聞いた話とも合わせると、レガリアは閉ざされた森の集落でレイが村人から暴行を受けることも計算済みだったということになる。
ソフィアの優しさにつけ込んでレイを森に押し込め、彼女の知らぬところで心身共に理不尽に傷つけた。そうして心を閉ざしたところで助け出して、レガリアに依存させる算段だったというところか。
決して口に出さず抱え込んできたことだったが、あの森での地獄はそれは恐ろしいものだった。八歳という小さな身体に涙も涸れるほど傷を刻み、焼き、押しつけ、いつしか痕は消えなくなってしまって。
ソフィアが本気で自分を守ろうとして森で暮らす選択をしていたことは分かっていたため、彼女にこれ以上の負担はかけさせたくなかった。故に隠すことを覚えた。隠せば隠すほど壊れそうになる心を自傷で支えたこともあった。
突然現れたシャルロットがあの日村人から庇ってくれなかったなら、今頃自分は。
戦慄に声を出すことが出来なかった。
「――僕は散々酷いことをしてきた。それは分かってる。でも、それでも君に……レイに来て欲しかった。身体を共有する君がいれば、神様の重圧に耐えられる気がしたから」
「……」
「これまでのことは謝る。過ちの分、これからの人間達が苦しまない世界を創る。だから、どうか――」
お願いだ。
やめてくれ。
その言葉を、その口から紡ぐのは。
「これからはずっと一緒にいてください」
『これからもずっと一緒にいてください』
かつて霊峰でレイを救ってくれた彼女が脳裏を過ぎる。
僅かに違っていた言葉に笑みが零れた。力の抜けた笑みは安堵のようにも諦念のようでもあり、強張っていた身体も氷が溶けるかの如く自由になる。
精神世界の空よりも澄んだ蒼穹の瞳が、子どものような顔をした半身を映す。鏡のような二人だが――。
「――ごめん」
決して、同じ動きをするわけではない。
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「あ~あ。残念」
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