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終章 約束
3 君へ謳う小夜曲
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微かな気配を感じて、レイはうたた寝から目を覚ます。
柔らかく温かな日差しが心地よい午後の木漏れ日。
ここはシアルワ王国のどこか、新しく作り始めた街の一角。いずれは緑豊かな公園になるだろう緑地だ。
あれからもう少しだけ伸びた背丈を誇る体を思い切り伸ばし、もたれかかっていた木に手をかけ立ち上がる。
「なんだか懐かしい。――久しぶりですね、テラ」
そう声をかければ数歩先の空間が歪み、そこから黒衣の大精霊が姿を現す。
実に十年ぶりの再会だ。レイがテラの手をとってからというものの、短い時間とは言え二人で行動していたのだ。それも、大層な目的で。
レイがレガリアとの別れを終え、目を覚ました時にはすでにテラはいなかった。それから随分と探し回ったが、流石に大精霊を見つけることなど出来なかった。
現在、レイはシャルロットと共に各地を巡っている。定住地は持たず、シアルワ王国とラエティティア王国を交互に訪れては困っているヒトを助けたり、お祭りに参加して楽しんだりと自由に暮らしているのだ。
もっと美しい世界を見たい。知りたい。これまで知らなかったものを知ってみたい。
表向きはそんな動機だったが、実のところ、帰る場所を持ちたくなかったのかもしれない。二人にはもう故郷もなく、大切な仲間もそれぞれの居場所を見つけて頑張っている。その邪魔をしたくなかったのだ。
そんな旅の中でテラを探していたが、その目的は彼の方からやってきてくれたことにより達成したようだ。
テラは相変わらず堅苦しい軍服を纏い、右目は髪で覆っている。雰囲気は多少柔らかくなっていたが、全体的な堅さは健在である。
「あれだけ名前を呼んだのに来てくれなくて困りましたよ。もう十年も経っちゃいましたね」
「すまない。その、顔を見せるのは悪いと思って」
「冗談です。貴方も貴方で頑張っていることは見ていなくても知っています。シャルロットとの約束を守ってくれているんですよね。ビエントとアクアは?」
「ビエントは蓄積した瘴気の浄化を手伝っている。アクアは少しずつ自我を持ち始めた。今はビエントの元で勉強中だ。この邂逅が終われば俺も行く」
「そうですか。安心しました」
微笑み、レイは続ける。
「俺、言いたいことがあって貴方を探していたんです。ちょっと諦めかけていたんですが、ようやく叶いそうですね」
「言いたいこと?」
「そう。あの頃は憎しみに囚われていたから言えなくて。思い出した頃には貴方はどこかに行ってしまっていたので」
傷ひとつない白皙の手がテラに伸ばされる。長い前髪の下まで差し込まれた指先が、ざらざらとした皮膚に触れると同時にレイは言いたかったことを口にした。
「今までありがとうございました。どんな理由であれ、俺の命を守ってくれていたんですから。そのお礼を言わないとってずっと思っていたんです」
あの日、大神子の少女が口にしたのと全く同じ感謝の言葉にテラの口元が思わず緩む。
ぽぅ、と白い光が立ち上り、そして消える。
テラは目を見開き、自らの顔に触れる。抉られ、焼かれ、無残なことになっていた顔の右側が――時が経ってもなお痛みと憎しみを訴え続けていた深い傷が、綺麗さっぱり消えている。
驚いてこちらを見てくるテラに、レイはにっこりと微笑んだまま理由を語らない。
――誰にも話していないことだが、レイの肉体から神の力が消えたわけではない。永久の花の寄生から解放されただけで、隣の世界の大神子という根はまだ張ったままだったのだ。
このことは完全に神の力を失ったシャルロットには言っていない。
子孫を持たない大神子は、次に血を繋がない限り死ぬことはない。体が老いて動かなくなろうとも、炎で焼かれようと、水に沈められようと、刃で心臓を貫かれようと。隣の世界にも大神子という要素があるのだから、そのルールは共通であるのだろう。
もしも、隣の世界に大神子となれる人物が他にいなかったとしたら。その純血が残されていなかったとしたら。
その推測が事実であったとしても、レイは受け入れる気でいた。
むしろその方が好都合だった。どんなピンチに陥ろうと、死ぬことがなければシャルロットを助けることが出来るのだから。
「君は……ずっと生きているつもりか」
「どうでしょうね。俺の体がどうなっているか、教えてくれるヒトが現れるかどうかも分からないですし……。でもまぁ、なんとかやっていきますよ。もしかしたらテラの助けを借りることがあるかもしれません。その時はよろしくお願いしますね」
「……」
「少なくともシャルロットと一緒にいる間はただの人間であり続けようと思います。今はそれで充分です」
「変わらないな、君は」
シャルロットはレイから見ても随分と変わった。随分と強くなった。
しかし、レイは変わらない。これからも、永遠に不変であり続けるのだろう。彼女を守るという誓いを胸に。
どこか曖昧な微笑みも、その裏に隠し事をすることも以前と変わらないまま。
「とにかく、貴方にお礼が言えて良かった。また会えるかどうかは分かりませんが……もしその時が訪れたら、今度はテラの知る綺麗な世界のお話を聞かせてくださいね」
***
「あ、レイ。こんなところにいたんだ」
「天気が良かったからね。シャルロットは用事終わった?」
「うん。新しいお洋服買ったの。今度の夜華祭りで着ようと思ってるから楽しみにしててね!」
「今じゃだめなの? 気になる……」
「だめ~。あと少しのお楽しみだから!」
「それは残念……」
「そんな子ウサギみたいな顔しても無駄だよ~」
紙袋を手に戻ってきたシャルロットのいたずらっこのような笑顔に癒やされつつ、二人は帰路を共にする。今晩泊まる宿屋は温泉が名物とのことで、ここに来ると決めたときからシャルロットはずっと楽しみにしていたのだ。そんな彼女を見てレイも幸せな気持ちになる。
人間と精霊との確執が幕を閉じた後、シャルロットは髪を切ることにした。
どこか嬉しそうに「ソフィアとお揃い」と肩の上辺りまでの長さに切っていたが、今は軽く結って肩の下に届くほどの長さになっていた。彼女の兄たちを連想させる姿。服も赤を基調としたものを纏うことが増え、今回の買い物もきっとそういう色なのだろう。
悲劇から立ち直っても、忘れないでいるために。
そんな強さを愛しいとレイは思う。
「さ、行こ! 宿まで帰ったらアズ湖までのルートも考えよう。もちろん、美味しいもの食べられる場所寄らなきゃだよ」
「だったら迂回して先にシャーンスに行こう。それに、前に王様たちと会ってから一年くらい経ってるし、そろそろ挨拶しに行っても良いんじゃない?」
「そうだね! 王子様もきっと大きくなっているんだろうなぁ」
それが当たり前であるかのようにするりと絡まり合う指と指。
二人手を繋ぐ帰り道。ぽかぽかと温かな日差しに陽気な人々。前向きで、楽しげで、幸せな街。その作りかけの道をのんびりと時間をかけて歩く。
この時間は永遠に続かずとも――二人の約束は、永遠にレイの心に刻まれ続ける。
「あのさ、シャルロット」
「なぁに?」
「俺、今とっても――」
君へ謳う小夜曲
久遠のプロメッサ 完
柔らかく温かな日差しが心地よい午後の木漏れ日。
ここはシアルワ王国のどこか、新しく作り始めた街の一角。いずれは緑豊かな公園になるだろう緑地だ。
あれからもう少しだけ伸びた背丈を誇る体を思い切り伸ばし、もたれかかっていた木に手をかけ立ち上がる。
「なんだか懐かしい。――久しぶりですね、テラ」
そう声をかければ数歩先の空間が歪み、そこから黒衣の大精霊が姿を現す。
実に十年ぶりの再会だ。レイがテラの手をとってからというものの、短い時間とは言え二人で行動していたのだ。それも、大層な目的で。
レイがレガリアとの別れを終え、目を覚ました時にはすでにテラはいなかった。それから随分と探し回ったが、流石に大精霊を見つけることなど出来なかった。
現在、レイはシャルロットと共に各地を巡っている。定住地は持たず、シアルワ王国とラエティティア王国を交互に訪れては困っているヒトを助けたり、お祭りに参加して楽しんだりと自由に暮らしているのだ。
もっと美しい世界を見たい。知りたい。これまで知らなかったものを知ってみたい。
表向きはそんな動機だったが、実のところ、帰る場所を持ちたくなかったのかもしれない。二人にはもう故郷もなく、大切な仲間もそれぞれの居場所を見つけて頑張っている。その邪魔をしたくなかったのだ。
そんな旅の中でテラを探していたが、その目的は彼の方からやってきてくれたことにより達成したようだ。
テラは相変わらず堅苦しい軍服を纏い、右目は髪で覆っている。雰囲気は多少柔らかくなっていたが、全体的な堅さは健在である。
「あれだけ名前を呼んだのに来てくれなくて困りましたよ。もう十年も経っちゃいましたね」
「すまない。その、顔を見せるのは悪いと思って」
「冗談です。貴方も貴方で頑張っていることは見ていなくても知っています。シャルロットとの約束を守ってくれているんですよね。ビエントとアクアは?」
「ビエントは蓄積した瘴気の浄化を手伝っている。アクアは少しずつ自我を持ち始めた。今はビエントの元で勉強中だ。この邂逅が終われば俺も行く」
「そうですか。安心しました」
微笑み、レイは続ける。
「俺、言いたいことがあって貴方を探していたんです。ちょっと諦めかけていたんですが、ようやく叶いそうですね」
「言いたいこと?」
「そう。あの頃は憎しみに囚われていたから言えなくて。思い出した頃には貴方はどこかに行ってしまっていたので」
傷ひとつない白皙の手がテラに伸ばされる。長い前髪の下まで差し込まれた指先が、ざらざらとした皮膚に触れると同時にレイは言いたかったことを口にした。
「今までありがとうございました。どんな理由であれ、俺の命を守ってくれていたんですから。そのお礼を言わないとってずっと思っていたんです」
あの日、大神子の少女が口にしたのと全く同じ感謝の言葉にテラの口元が思わず緩む。
ぽぅ、と白い光が立ち上り、そして消える。
テラは目を見開き、自らの顔に触れる。抉られ、焼かれ、無残なことになっていた顔の右側が――時が経ってもなお痛みと憎しみを訴え続けていた深い傷が、綺麗さっぱり消えている。
驚いてこちらを見てくるテラに、レイはにっこりと微笑んだまま理由を語らない。
――誰にも話していないことだが、レイの肉体から神の力が消えたわけではない。永久の花の寄生から解放されただけで、隣の世界の大神子という根はまだ張ったままだったのだ。
このことは完全に神の力を失ったシャルロットには言っていない。
子孫を持たない大神子は、次に血を繋がない限り死ぬことはない。体が老いて動かなくなろうとも、炎で焼かれようと、水に沈められようと、刃で心臓を貫かれようと。隣の世界にも大神子という要素があるのだから、そのルールは共通であるのだろう。
もしも、隣の世界に大神子となれる人物が他にいなかったとしたら。その純血が残されていなかったとしたら。
その推測が事実であったとしても、レイは受け入れる気でいた。
むしろその方が好都合だった。どんなピンチに陥ろうと、死ぬことがなければシャルロットを助けることが出来るのだから。
「君は……ずっと生きているつもりか」
「どうでしょうね。俺の体がどうなっているか、教えてくれるヒトが現れるかどうかも分からないですし……。でもまぁ、なんとかやっていきますよ。もしかしたらテラの助けを借りることがあるかもしれません。その時はよろしくお願いしますね」
「……」
「少なくともシャルロットと一緒にいる間はただの人間であり続けようと思います。今はそれで充分です」
「変わらないな、君は」
シャルロットはレイから見ても随分と変わった。随分と強くなった。
しかし、レイは変わらない。これからも、永遠に不変であり続けるのだろう。彼女を守るという誓いを胸に。
どこか曖昧な微笑みも、その裏に隠し事をすることも以前と変わらないまま。
「とにかく、貴方にお礼が言えて良かった。また会えるかどうかは分かりませんが……もしその時が訪れたら、今度はテラの知る綺麗な世界のお話を聞かせてくださいね」
***
「あ、レイ。こんなところにいたんだ」
「天気が良かったからね。シャルロットは用事終わった?」
「うん。新しいお洋服買ったの。今度の夜華祭りで着ようと思ってるから楽しみにしててね!」
「今じゃだめなの? 気になる……」
「だめ~。あと少しのお楽しみだから!」
「それは残念……」
「そんな子ウサギみたいな顔しても無駄だよ~」
紙袋を手に戻ってきたシャルロットのいたずらっこのような笑顔に癒やされつつ、二人は帰路を共にする。今晩泊まる宿屋は温泉が名物とのことで、ここに来ると決めたときからシャルロットはずっと楽しみにしていたのだ。そんな彼女を見てレイも幸せな気持ちになる。
人間と精霊との確執が幕を閉じた後、シャルロットは髪を切ることにした。
どこか嬉しそうに「ソフィアとお揃い」と肩の上辺りまでの長さに切っていたが、今は軽く結って肩の下に届くほどの長さになっていた。彼女の兄たちを連想させる姿。服も赤を基調としたものを纏うことが増え、今回の買い物もきっとそういう色なのだろう。
悲劇から立ち直っても、忘れないでいるために。
そんな強さを愛しいとレイは思う。
「さ、行こ! 宿まで帰ったらアズ湖までのルートも考えよう。もちろん、美味しいもの食べられる場所寄らなきゃだよ」
「だったら迂回して先にシャーンスに行こう。それに、前に王様たちと会ってから一年くらい経ってるし、そろそろ挨拶しに行っても良いんじゃない?」
「そうだね! 王子様もきっと大きくなっているんだろうなぁ」
それが当たり前であるかのようにするりと絡まり合う指と指。
二人手を繋ぐ帰り道。ぽかぽかと温かな日差しに陽気な人々。前向きで、楽しげで、幸せな街。その作りかけの道をのんびりと時間をかけて歩く。
この時間は永遠に続かずとも――二人の約束は、永遠にレイの心に刻まれ続ける。
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君へ謳う小夜曲
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