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9.あなただけの
33.噛みたい
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「わかった。急ぎの案件もないし、グラフィックのメンバーには伝えておく。仕事のことは心配しないで」
「急なことですまんな」
「大丈夫…あのさ、葵クンとはもう…?」
「辛抱するつもりやったんよ。けどな、葵が求めてくれてん」
「でもそれはヒートで」
「ちゃうねん。ちゃんと“智秋さんが欲しい”て言ってくれよった」
「そっか……あ!避妊は?大人の責任だよ?!」
「念のため、て高校の保健室で出してくれたわ」
「朝からすまんな」
「可愛い葵ちゃんのためだから。無理させんなよ?」
常備しとるっちゅう避妊薬と食材が太田から差し入れられた。
「たぶん3,4日続くから。その間は側にいてやれよ」
「言われんでもそのつもりや」
太田の差し入れは、野菜やら食パンやら。
葵の冷蔵庫にも何かあるやろし、夜も食わせてやれんかったからな。
「ヒート中のオメガに食事をさせるのはアルファの大事な役目だ」て、太田に釘をさされた。
斉藤が買っておいてくれたゼリー飲料やスポーツドリンクも、ヒートに浮かされとる時には必需品や。
葵も俺も周りに恵まれとるなぁ。
俺ひとりじゃ、それどころじゃなくなってもうたやろから。
葵がまだ寝とることを確認してキッチンへ。
勝手に使わせてもらうで、と簡単な食事のしたくをしながら考える。
今日も葵のヒートは続くはず。
うなじを噛め、と告げるアルファの本能。
もちろん噛んでしまいたいんよ。
けどもし噛んでもうたら…葵は俺から離れられない。
まだ若い葵の、なんぼでもあるはずの出会いを、俺が奪ってしまう。
オメガが番以外を体に受け入れるのは、とんでもない苦痛が伴うっちゅうハナシや。
フェロモンも番以外には弱まってまうから、他のアルファに誘いをかけることもできない。
アルファは何人でも番を持てるが、葵が俺を選んでくれるのなら他には要らないと誓うのに。
あの首すじに証を残して。
俺のものだと印をつけて、囲い込んでしまいたい。
“アルファに噛まれる”ということを、葵はどれだけわかっとるんやろか…。
「急なことですまんな」
「大丈夫…あのさ、葵クンとはもう…?」
「辛抱するつもりやったんよ。けどな、葵が求めてくれてん」
「でもそれはヒートで」
「ちゃうねん。ちゃんと“智秋さんが欲しい”て言ってくれよった」
「そっか……あ!避妊は?大人の責任だよ?!」
「念のため、て高校の保健室で出してくれたわ」
「朝からすまんな」
「可愛い葵ちゃんのためだから。無理させんなよ?」
常備しとるっちゅう避妊薬と食材が太田から差し入れられた。
「たぶん3,4日続くから。その間は側にいてやれよ」
「言われんでもそのつもりや」
太田の差し入れは、野菜やら食パンやら。
葵の冷蔵庫にも何かあるやろし、夜も食わせてやれんかったからな。
「ヒート中のオメガに食事をさせるのはアルファの大事な役目だ」て、太田に釘をさされた。
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葵も俺も周りに恵まれとるなぁ。
俺ひとりじゃ、それどころじゃなくなってもうたやろから。
葵がまだ寝とることを確認してキッチンへ。
勝手に使わせてもらうで、と簡単な食事のしたくをしながら考える。
今日も葵のヒートは続くはず。
うなじを噛め、と告げるアルファの本能。
もちろん噛んでしまいたいんよ。
けどもし噛んでもうたら…葵は俺から離れられない。
まだ若い葵の、なんぼでもあるはずの出会いを、俺が奪ってしまう。
オメガが番以外を体に受け入れるのは、とんでもない苦痛が伴うっちゅうハナシや。
フェロモンも番以外には弱まってまうから、他のアルファに誘いをかけることもできない。
アルファは何人でも番を持てるが、葵が俺を選んでくれるのなら他には要らないと誓うのに。
あの首すじに証を残して。
俺のものだと印をつけて、囲い込んでしまいたい。
“アルファに噛まれる”ということを、葵はどれだけわかっとるんやろか…。
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