153 / 174
第6巻 巨大、メビオス王国
第3章 魔王討伐No.7
しおりを挟む
「うぉぉぉ!!美味い!美味いのじゃ!!!」
シルバードラゴンはお皿に乗せた“海鮮ピラフ”が時間が経つと“逃げてしまうのではないか?”と思わせるように、がむしゃらに頬張った。
ここは敵地“スペニア国”の店……皆さんが言いたいことは分かる!分かるよ!
“何故、敵地なのに呑気に店で食っている場合か!?”と思うでしょ?それは甘いんだなぁ。いわゆる“灯台下暗し”……それが意外とバレないんだなぁ(^^)”
「いやいや、それはバレるだろ!!」
ゲルドは俺の胸元に思いっきりツッコミを入れた。俺も不意にツッコミを入れたため咳き込んでしまう…だが、それと同時に“ある疑問”が浮かんだ。
「ゲルド、そういえばさぁ……俺は何も喋ってないのに、どうして分かるの?」
「…………」
“ピッキン……”
ゲルドの体は一瞬にして氷付く。俺もその姿を見て全ての出来事がはっきりと分かってしまった!しまったのだよ!
“もう、隠し事は良くないんだからプンプン”
「先生!ゲルド君が隠し事があるみたいです!」
「えっ?ちょ、ちょっと待てよ」
俺も小学生並みなマネ事はしたが、ゲルドも俺に対抗して木○拓哉さんバリの、ものマネをした……コレはふざけている訳でもなく、ただ真剣にモノマネをしてしまったのだ。
「……おぬし、ワシのことをバカにしとんのか?喋って無くてもゲルドの能力、今何を隠しておるのかが分かっておるわ!……ゲルドよ。安心せい」
“ありがとうございます!!シルバードラゴン様!!!”
とゲルドは涙目で羨望な眼差しになっている…だが、俺は“何がおかしい…”という気持ちで疑いの目で見てしまったのだ。
「このご恩は、一生忘れません!」
ゲルドはシルバードラゴンに対し、足の指にキスするような感じで土下座をした。
「よいよい!生きていれば良いんじゃ……生きていれば、徐々に苦しめるさまを見れるからのう」
「アンタ、アホか!!!」
俺は話し終えた瞬間……今、考えたら0.1秒だったかもしれない。咄嗟にシルバードラゴンの後頭部に思いっきりツッコミを入れた。
シルバードラゴンも油断があったのか、後頭部を目がけてのツッコミは見事に的中……地面とフレンチキスをしてしまった。
「誰がアホじゃ!!」
“イラッ”
としたのか、シルバードラゴンも大きく口を上げて大人だったら、十分な確保しそうな炎が出現し、解き放った。
だが、俺も“危機管理能力ナンバー1(自称)”。咄嗟に横へジャンピングをした。
しかも“俺を○そうとする”のがありありと分かったのか中途半端ではなく、思いっきり横に飛ぶ……案の定、ギリギリ避けられたのだ。
「何すんじゃ!ボケ!!」
俺もすぐさまシルバードラゴンの首根っこを掴む。何故なら、首根っこを掴むと炎を未然に防ぐことができるからだ。
たが、シルバードラゴンもコレを対策済み。
小さな炎がシルバードラゴンから放たれる。すると俺の手に触れ、咄嗟に離してしまい手が届かない上空の方へ行ってしまった。
「ほぅ……ワシが本気になっているとは、嬉しいのう…」
「ちょ、ちょっと待って下さい!!お二人が熱くなるのは、ごもっともですが今だけ冷静に回りを見て下さい!」
“キョロキョロ”
と俺は回りを見ている。食事をしていた家族やそこの店で働いていた従業員達が次々とビビりまくっている。
俺やシルバードラゴンも“やっちまった…”という顔をしてしまった……。
だが、頭の回転が速いシルバードラゴンだ。半分は納得する言い訳ともう半分は恐怖で無理やり支配する、やり方で捻じ込めようとした。
「……まぁ、ゲルドの処遇は後にして、さっさと済ませようかのう……おい、マスターお会計じゃ」
……よう分からん対応をするとこうである。
俺はいつもことながら、大きくため息をついた。
ーー、一方、スペニア王国城では……
1人男は立ち上がり、怒りのために大きく叫んでいた…。
「それは、ツッコミしかないやろ!」
シルバードラゴンはお皿に乗せた“海鮮ピラフ”が時間が経つと“逃げてしまうのではないか?”と思わせるように、がむしゃらに頬張った。
ここは敵地“スペニア国”の店……皆さんが言いたいことは分かる!分かるよ!
“何故、敵地なのに呑気に店で食っている場合か!?”と思うでしょ?それは甘いんだなぁ。いわゆる“灯台下暗し”……それが意外とバレないんだなぁ(^^)”
「いやいや、それはバレるだろ!!」
ゲルドは俺の胸元に思いっきりツッコミを入れた。俺も不意にツッコミを入れたため咳き込んでしまう…だが、それと同時に“ある疑問”が浮かんだ。
「ゲルド、そういえばさぁ……俺は何も喋ってないのに、どうして分かるの?」
「…………」
“ピッキン……”
ゲルドの体は一瞬にして氷付く。俺もその姿を見て全ての出来事がはっきりと分かってしまった!しまったのだよ!
“もう、隠し事は良くないんだからプンプン”
「先生!ゲルド君が隠し事があるみたいです!」
「えっ?ちょ、ちょっと待てよ」
俺も小学生並みなマネ事はしたが、ゲルドも俺に対抗して木○拓哉さんバリの、ものマネをした……コレはふざけている訳でもなく、ただ真剣にモノマネをしてしまったのだ。
「……おぬし、ワシのことをバカにしとんのか?喋って無くてもゲルドの能力、今何を隠しておるのかが分かっておるわ!……ゲルドよ。安心せい」
“ありがとうございます!!シルバードラゴン様!!!”
とゲルドは涙目で羨望な眼差しになっている…だが、俺は“何がおかしい…”という気持ちで疑いの目で見てしまったのだ。
「このご恩は、一生忘れません!」
ゲルドはシルバードラゴンに対し、足の指にキスするような感じで土下座をした。
「よいよい!生きていれば良いんじゃ……生きていれば、徐々に苦しめるさまを見れるからのう」
「アンタ、アホか!!!」
俺は話し終えた瞬間……今、考えたら0.1秒だったかもしれない。咄嗟にシルバードラゴンの後頭部に思いっきりツッコミを入れた。
シルバードラゴンも油断があったのか、後頭部を目がけてのツッコミは見事に的中……地面とフレンチキスをしてしまった。
「誰がアホじゃ!!」
“イラッ”
としたのか、シルバードラゴンも大きく口を上げて大人だったら、十分な確保しそうな炎が出現し、解き放った。
だが、俺も“危機管理能力ナンバー1(自称)”。咄嗟に横へジャンピングをした。
しかも“俺を○そうとする”のがありありと分かったのか中途半端ではなく、思いっきり横に飛ぶ……案の定、ギリギリ避けられたのだ。
「何すんじゃ!ボケ!!」
俺もすぐさまシルバードラゴンの首根っこを掴む。何故なら、首根っこを掴むと炎を未然に防ぐことができるからだ。
たが、シルバードラゴンもコレを対策済み。
小さな炎がシルバードラゴンから放たれる。すると俺の手に触れ、咄嗟に離してしまい手が届かない上空の方へ行ってしまった。
「ほぅ……ワシが本気になっているとは、嬉しいのう…」
「ちょ、ちょっと待って下さい!!お二人が熱くなるのは、ごもっともですが今だけ冷静に回りを見て下さい!」
“キョロキョロ”
と俺は回りを見ている。食事をしていた家族やそこの店で働いていた従業員達が次々とビビりまくっている。
俺やシルバードラゴンも“やっちまった…”という顔をしてしまった……。
だが、頭の回転が速いシルバードラゴンだ。半分は納得する言い訳ともう半分は恐怖で無理やり支配する、やり方で捻じ込めようとした。
「……まぁ、ゲルドの処遇は後にして、さっさと済ませようかのう……おい、マスターお会計じゃ」
……よう分からん対応をするとこうである。
俺はいつもことながら、大きくため息をついた。
ーー、一方、スペニア王国城では……
1人男は立ち上がり、怒りのために大きく叫んでいた…。
「それは、ツッコミしかないやろ!」
0
あなたにおすすめの小説
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あざとしの副軍師オデット 〜脳筋2メートル義姉に溺愛され、婚外子から逆転成り上がる〜
水戸直樹
ファンタジー
母が伯爵の後妻になったその日から、
私は“伯爵家の次女”になった。
貴族の愛人の娘として育った私、オデットはずっと準備してきた。
義姉を陥れ、この家でのし上がるために。
――その計画は、初日で狂った。
義姉ジャイアナが、想定の百倍、規格外だったからだ。
◆ 身長二メートル超
◆ 全身が岩のような筋肉
◆ 天真爛漫で甘えん坊
◆ しかも前世で“筋肉を極めた転生者”
圧倒的に強いのに、驚くほど無防備。
気づけば私は、この“脳筋大型犬”を
陥れるどころか、守りたくなっていた。
しかも当の本人は――
「オデットは私が守るのだ!」
と、全力で溺愛してくる始末。
あざとい悪知恵 × 脳筋パワー。
正反対の義姉妹が、互いを守るために手を組む。
婚外子から始まる成り上がりファンタジー。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる