ガルシア戦記

千山一

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第7 巻ファビアンの苦悩

第2章 ファビアンの異変No.8

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「いや~良いことしたから、気分はいいわい(^^)」

シルバードラゴンは茶菓子を“パック”と頬張った。
“しかし、このダメドラはそんなことをして、良かったか?”と俺は思う。
……まぁ、猫耳族の話は良かったよ!良かったんだけど……。


ーーー

俺は会場の場面を思い出す…猫耳族のカミングアウトの話をして一気に“一致団結!”という雰囲気になり、最高潮を感じ取って締めようかと思った瞬間!

「もう限界じゃ!!!」

と言って魔法のバンドを解除し、どこへ隠していたのかキラキラの“猫じゃらし”を取り出し、ヒラヒラと振った。

「そんな、子供じゃあるまいし……食いつきおった!!!」

俺はビックリして目が飛び出るような感じで叫んでしまった……後はご想像の通りビックリして護衛長がくるわ、猫に釣られてハナとレイラがくるわ(ハナが1番反応した…)ヒッチャカメッチャカ……。

やっと退場した頃には、元のお笑い劇場……“俺の時間を返せ!!”という感じだった。

ーーーー

「むむむ!もうないぞ!おい、茶菓子がないぞ!」
「シャーーーー!!!」

“……どうやら、女王3姉妹はご機嫌ナナメのようだ”
俺は大きくため息をついた。
……どれぐらい時間が経ったのであろうか、するとアーリアは“スッ”と立ち上がりこう口にする。

「えぇい!もうやめじゃ!どう考えてもワッチはデメリットしかないわ!シルバードラゴンよ!そなたは良きパートナー、親友、良き共同体じゃ!」
「ですが、姉さん!…この憎き男…1匹が…」
「レイラ!黙っておれ!」

“さすが、女王の器がある女性だ。本来なら感情で動くはずだが、女王は“国に対してメリット・デメリットしか考えていない、凄いカリスマだ!”
と俺はヒシヒシと肌を感じてしまった。

「ワッチにもイメージしやすいように、ワッチのどう思って、どう感じたのか、今後の予想と共に言っておく……と、その前に茶菓子じゃたな?すぐに手配するぞよ。おい!ポチ!」
「姉様!!」
「ハナよ。黙って安心せい」

少し焦るハナに対して優しくゆっくりの口調で口にした。

「レイラ、ハナ、ワッチには隠し玉になるような武器がない…だったら、武器が無い分オープンにして皆で対策とやらを話おうと思う」
「分かりました。今の姉さんは大丈夫。もし失敗しても…覚悟ができていますから」

“なんと感動的な話だろう……”
俺は昼の“三文ドラマ”なんて比べものにならない、感動的でお涙確定のドラマみたいだ……なのにシルバードラゴンときたら“茶菓子まだかのう…”という顔を見て女王様の方へ向けていた…一辺、張り倒したろうか!?

「ほれ!ポチ!何しておる!?」
「ハッ!…ですか、本当に宜しいのでしょうかにゃ?」
「ワッチが良い言うたら良いんじゃ!」

“ハッ!”と慌ててコチラの方へ急いで小走りに近づいている。
俺は思わず“ギョッ”と見つめた。何故なら“ポチ”にも関わらず“猫耳族”なのだ。

「……えーーーッと猫耳族なのに、なぜ“ポチ”なの?」
「うぉ、な、なぜ分かったのじゃ!!」

“そりゃそうである……名前は“ポチ”という名のだが、誰がどう見ても“猫耳族”なのだ!もう1度言おう!どう見ても“猫耳族しか”ないのだ!

「…じゃ、なんで“猫耳族”しかないと思ったん?」
「もしかしたら“犬耳族”か“人”かもしれんぞ」
「んな訳あるか!!!」

俺は反射的にツッコミを入れた…もしかしたら怖い人かもしれないがそれはそれ。
思わず習慣的にを入れてしまったのだ。
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