58 / 198
第3巻 最強龍の帰還
第1章 ロンギル山No.1
しおりを挟む
真夏の前の穏やかな季節。
ダマスア民主主義国、新首都のガストンは、6月とはいえ、さすがに海は入ろうとは思わないが、海の市場は外に出て気持ち良いのか、凄く賑わって人々の顔も自然と笑顔になった。
「この魚が半額!さぁ、買った!買った!」
「ねぇ!この魚、いくらなの?」
商売人とお客が今の食材の値段を値切ろうと攻めぎあいしていた。ここの市場は、こんなに豊富で、こんなに賑わってたのだ!
だが、この1年前はこんなに笑顔が溢れる所ではなかった。
騎士と市民の睨み合い、治安の悪さが際立って広場に行こうとは思わなかった。よって、町の市場の歩いている人が少なく、どこかドンよりした雰囲気が漂っていた。
それを打開してくれたのが、有名な“ガルシア王”だ!
今は国々の友好を深めるべく歴訪に行っているが、ガルシア王の補佐である、カミル代理王が新しい政策を進むべく奔放したのであった。もちろん、新しい政策なので不満が出てくるのだが、誰に言うまでもなくトップの方と話し合い、時間をかけて説得した。
その政策が、このダマスア民主主義国の象徴、市民の誇りと笑顔になったのだ!そして、みんなが望んでいた今日、ガルシア王が着きそうという情報が回ってきた。
「おい!アンちゃん、ガルシア王は何時頃着きそうなんだ」
野菜の店長らしき男性が通行人に話しかけてきた。
「ん?船か?もう船は着いているって、そこの魚屋さんも行っていたらしいよ」
「船が着いた!?こうしちゃいられない!」
「あっ!店は!」
店長が焦ったのか、野菜のことを忘れて一目散に置いて行きそうになったので、慌てて男性が“ガッチリ”掴んだ。
「あぁ、そうだなぁ……あっ!ちょっとの間でいいから見てて!お金を出すしさぁ…よし!決まり!じゃぁ!」
野菜の店長は男性から返答もせずに、ガルシア王の船に一目散に駆け出していた。
男性は唖然としていたが“フッ”と表情に顔を作り店に置いてあった、りんごらしき物を取り出して食べた。
「ま、しゃーねーな。店長が帰ってくるまで店番をしておくか」
その後、男性は意気揚々であったが気分が悪くなり埋まって、そして痙攣した…。
後の『野菜毒物殺人事件』が、ここの現場から始まったのである。
…つまり、悪いことに店長は無実なはずが罪をでっち上げたのだ。
ここの話は追々と…。
ーーーーー
野菜の店長視点
お目当ての船に近づくにつれて、人混みが多くなってきた。これが『ガルシア効果』っていう奴だなぁ…と俺はしみじみに思った。
「しかし、こうも人混みが多くなるとかなわんなぁ…」
人混みと興奮コンボで、ごった返す。まるで、強い濁流に揉み込まれているようで危機感をさえ、感じてしまう。
俺は“これ以上、ヤバい!もう引き返そうか…”と思ったが“折角、ガルシア王が凱旋なんだ。もう少し我慢しょう…”と思い、我慢した。
ーー数十分後
あれから我慢したが“もう我慢限界!!”と思い、米粒になるぐらいまで後退した。それでも人混みは少なくなったが、少し混雑する程度で一目みようよと見物客が後を絶たなかった。
「おい!ガルシア王だ!」
市民達の声がどこからか聞こえてきた。その声を聞いた市民達の目線が船の方へ向いた。そこにいたのは周囲の護衛を取り囲み、白い白馬に乗り、頭には豪華な王冠。キラキラした鎧。顔が見えないが何処となく優しい雰囲気が醸し出した。
「やっぱ、スゲ~やぁ…」
米粒みたいなガルシア王は片手を上げて声援に応えた。やはり、この王様は顔は見えないが、王様と分かるオーラが出ているのだ。
と、俺も尊敬念と何処か自分の誇りを熱く!熱く!自信を持っていたのだが何処か嫌な予想は当たってしまったのであった。まさにその時であった!
王様周囲から大声援の声が段々と静まり返った。俺は“何事!?”と思った瞬間、
「ゴポッ」
と思っていたら、ものの見事に口から綺麗な大噴射!
周りにいた市民達はパニック状態になり、新都市であるガストンが、まさに地獄絵図となってしまった。
「やっぱり、近場じゃなくていいな…」
俺はしみじみと己の幸運に感謝して帰路に帰っていた。
…もちろん、テンションただ下がりで。
ダマスア民主主義国、新首都のガストンは、6月とはいえ、さすがに海は入ろうとは思わないが、海の市場は外に出て気持ち良いのか、凄く賑わって人々の顔も自然と笑顔になった。
「この魚が半額!さぁ、買った!買った!」
「ねぇ!この魚、いくらなの?」
商売人とお客が今の食材の値段を値切ろうと攻めぎあいしていた。ここの市場は、こんなに豊富で、こんなに賑わってたのだ!
だが、この1年前はこんなに笑顔が溢れる所ではなかった。
騎士と市民の睨み合い、治安の悪さが際立って広場に行こうとは思わなかった。よって、町の市場の歩いている人が少なく、どこかドンよりした雰囲気が漂っていた。
それを打開してくれたのが、有名な“ガルシア王”だ!
今は国々の友好を深めるべく歴訪に行っているが、ガルシア王の補佐である、カミル代理王が新しい政策を進むべく奔放したのであった。もちろん、新しい政策なので不満が出てくるのだが、誰に言うまでもなくトップの方と話し合い、時間をかけて説得した。
その政策が、このダマスア民主主義国の象徴、市民の誇りと笑顔になったのだ!そして、みんなが望んでいた今日、ガルシア王が着きそうという情報が回ってきた。
「おい!アンちゃん、ガルシア王は何時頃着きそうなんだ」
野菜の店長らしき男性が通行人に話しかけてきた。
「ん?船か?もう船は着いているって、そこの魚屋さんも行っていたらしいよ」
「船が着いた!?こうしちゃいられない!」
「あっ!店は!」
店長が焦ったのか、野菜のことを忘れて一目散に置いて行きそうになったので、慌てて男性が“ガッチリ”掴んだ。
「あぁ、そうだなぁ……あっ!ちょっとの間でいいから見てて!お金を出すしさぁ…よし!決まり!じゃぁ!」
野菜の店長は男性から返答もせずに、ガルシア王の船に一目散に駆け出していた。
男性は唖然としていたが“フッ”と表情に顔を作り店に置いてあった、りんごらしき物を取り出して食べた。
「ま、しゃーねーな。店長が帰ってくるまで店番をしておくか」
その後、男性は意気揚々であったが気分が悪くなり埋まって、そして痙攣した…。
後の『野菜毒物殺人事件』が、ここの現場から始まったのである。
…つまり、悪いことに店長は無実なはずが罪をでっち上げたのだ。
ここの話は追々と…。
ーーーーー
野菜の店長視点
お目当ての船に近づくにつれて、人混みが多くなってきた。これが『ガルシア効果』っていう奴だなぁ…と俺はしみじみに思った。
「しかし、こうも人混みが多くなるとかなわんなぁ…」
人混みと興奮コンボで、ごった返す。まるで、強い濁流に揉み込まれているようで危機感をさえ、感じてしまう。
俺は“これ以上、ヤバい!もう引き返そうか…”と思ったが“折角、ガルシア王が凱旋なんだ。もう少し我慢しょう…”と思い、我慢した。
ーー数十分後
あれから我慢したが“もう我慢限界!!”と思い、米粒になるぐらいまで後退した。それでも人混みは少なくなったが、少し混雑する程度で一目みようよと見物客が後を絶たなかった。
「おい!ガルシア王だ!」
市民達の声がどこからか聞こえてきた。その声を聞いた市民達の目線が船の方へ向いた。そこにいたのは周囲の護衛を取り囲み、白い白馬に乗り、頭には豪華な王冠。キラキラした鎧。顔が見えないが何処となく優しい雰囲気が醸し出した。
「やっぱ、スゲ~やぁ…」
米粒みたいなガルシア王は片手を上げて声援に応えた。やはり、この王様は顔は見えないが、王様と分かるオーラが出ているのだ。
と、俺も尊敬念と何処か自分の誇りを熱く!熱く!自信を持っていたのだが何処か嫌な予想は当たってしまったのであった。まさにその時であった!
王様周囲から大声援の声が段々と静まり返った。俺は“何事!?”と思った瞬間、
「ゴポッ」
と思っていたら、ものの見事に口から綺麗な大噴射!
周りにいた市民達はパニック状態になり、新都市であるガストンが、まさに地獄絵図となってしまった。
「やっぱり、近場じゃなくていいな…」
俺はしみじみと己の幸運に感謝して帰路に帰っていた。
…もちろん、テンションただ下がりで。
0
あなたにおすすめの小説
(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……
泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。
一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。
やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。
蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。
……けれど、蘭珠は知っていた。
夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。
どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。
嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。
※ゆるゆる設定です
※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった
夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。
処刑から始まる私の新しい人生~乙女ゲームのアフターストーリー~
キョウキョウ
恋愛
前世の記憶を保持したまま新たな世界に生まれ変わった私は、とあるゲームのシナリオについて思い出していた。
そのゲームの内容と、今の自分が置かれている状況が驚くほどに一致している。そして私は思った。そのままゲームのシナリオと同じような人生を送れば、16年ほどで生涯を終えることになるかもしれない。
そう思った私は、シナリオ通りに進む人生を回避することを目的に必死で生きた。けれど、運命からは逃れられずに身に覚えのない罪を被せられて拘束されてしまう。下された判決は、死刑。
最後の手段として用意していた方法を使って、処刑される日に死を偽装した。それから、私は生まれ育った国に別れを告げて逃げた。新しい人生を送るために。
※カクヨムにも投稿しています。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる