ガルシア戦記

千山一

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第3巻 最強龍の帰還

第1章 ロンギル山No.10

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俺はある疑問が浮かび上がり、このシルバードラゴンに問わずにはいられなかった。

「あの…少し話が変わるんですが……名前とかないんですか?」

シルバードラゴンとレッドの両方が“?”と疑問に思い口にした。

「はて?名前が欲しいのか……?」
「なんでやね!!」

俺は思わずツッコミを入れた。それに反応したレッドも殺意が増してきた…俺も正直、涙目になった。

「まぁ、待て。本人の常識とドラゴンの常識が違うのじゃろう…ガルシアよ。そのことについて簡潔に話す」

俺はその言葉を聞いて、真っ先にある疑問が浮かんできたが“そうじゃない!”と思い直し黙って応じた。

「それは…」
「それは?」

“ゴクリッ”と鳴らすような沈黙に陥る。そしてシルバードラゴンのある言葉で一気に打開の展開していた。

「めんどくさいからじゃ」
「名前とか、つけんかい!!」

俺は思わずツッコミを入れた。レッドもゆっくり殺意を出すが、シルバードラゴンの目を見て一瞬で引っ込めた。

「ほれ、考えてみい?シルバードラゴンは世の中で何頭いると思う?
1頭じゃぞ!1頭!!そのシルバードラゴンに対して名前をつけるなんて馬鹿らしい…なぁ、そう思わんか?」

“確かにシルバードラゴンも一理ある。だが、俺には名前をつける習慣がある。だからこそ、無理矢理でも名前をつけてもらおう”
俺は怖いながらも恐る恐る提案した。

「あの……やっぱり名前をつけてもらえませんか?」

シルバードラゴンが“ギラリッ”と目が鋭く光った。俺も怖気そうになったが、ギリギリのところまで踏ん張った。

「///…変な名前とか許さないんだから///」
「ツンデレかい!!?」

俺は思わずツッコミを入れようとしたが、ギリギリところで思い止まった。何故なら、これ以上レッドの刺激を避けたかったからだ。

「…ん、じゃぁシルバードラゴンだから“シル”って言うのはどうですか?」
「……まぁ、ええじゃろ」

“やっぱりそうか……”俺はこのシルバードラゴンのことをツンデレドラゴンと認定とみなした。
何故ならシルバードラゴが“めんどくさそうな”顔をしていたが、肝心な尻尾は自然と“ブンブン”と降りまくっていたからだ。

「じゃぁ契約もできたことだし、そろそろ“輪廻転生”に入るかのう…あっ!言い忘れおったが最初の半月間は孵化期と言って卵の中から再生が始まるんじゃ…まぁ、ワシの卵じゃ。そんなに強く叩いてもビクともせんが、大切に扱えよ」
「おい!ちょっと待て!!」

俺はその言葉を聞いて“まだ、心の準備が…”の言葉が出かけたが、問答無用の輪廻転生の儀式の開始が進んでいた。

ピカーーーーッ!!

シルバードラゴンの鱗が崩れ落ち、山のように砕け散る。まるで土砂崩れが起きているみたいだ。

「シルバードラゴン様。いってらっしゃい」

レッドも深々と頭を90度曲げてお辞儀をした。まるで師弟関係を表すかのようだった。


ーーーー

ー洞穴の出口付近

突然、結界が解除していった。
待機していた3人“ゴンザレス、ケンペス、カンポイ”が“何事か?”と騒然をしていた。

「おい!アレを見ろ」

3人は一斉に入口を見て構える。間違いなく、ガルシア王とレッドだが、万が一に備えて構えを崩さず待機。

「おいおい、物騒だぜ……ギャハハハ!何それ?」

俺は思わず吹き出してしまった。レッドも普段   から無表情を信念に思っているのか、大概なことには我慢をするが一瞬だけ吹き出してしまった。

「あっ、笑った」
「全然」

レッドも完全に否定した。これ以上、追求することが逆鱗に触れることになるので、あえて追求していでおこう。
話は戻す。何故、吹き出してしまったかというとケンペスの姿が電撃に撃たれて頭の毛がパンチパーマーみたいに粉々になってしまったのだ。

「えっ?何ですの?アンタのことを心配して負傷を負ったのに…感謝こそ無く当たり前。だが、笑い声の仕打ち…やってやれへんですわ!」

ケンペスは片手を上げて“やってられん!”というジェスチャーをした。俺も少し言い過ぎたかなぁ…と思い“ゴメン!”というジェスチャーをした。

「もういいでしょ?ガルシア王、一生懸命頑張ってきたのだから少しは労い言葉をかけてやって下さい。ケンペス、この件に関してはガルシア王が悪いが少しは許してやってくれ」

中に入って仲裁したゴンザレスは、お互い謝るよう促した。そして両者が謝った。

「ところで、何を持ってきたんですか?見たところ卵にしか見えませんが……」
「ん?あぁ、シルバードラゴンの卵だ」

その場の人達は一瞬で場の空気が固まった。

「……えーーーと、良く聞こえなかったのですが、何の卵でしたっけ?」
「シルバードラゴンの卵」

3人は一斉に構えて真剣な顔になった。俺も思わず“待て!待て!”と焦って口にした。
そして、妙にレッドの殺意が高まっているのを感じてしまったのだ。

「本当に勘弁してくれよ……」
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