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中学生編
静寂
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「それでね、山車引っ張ってる時の璃都くん凄かったんだよ」
「へ~そうなのぉ」
「璃都も行ったのか~九戸祭り」
「あれを運ぶたぁなかなかやるじゃねぇか!」
「……」
どうしてこんな事になったのだろうか。
木目調のダイニングテーブルに所狭しと盛られた料理の数々、その上を四人分の箸が軽快に行き交っている。
事の発端は一時間前。
花火が終わった後、どうやら僕は長時間の運動による疲れのあまりか、倒れ込むように寝てしまったらしい。それを見た彩恵が、会場からほど近い彼女の家まで僕を背負って運んで、気がついたら夕飯をご馳走されることになってしまった、というのが今回の簡単な経緯いきさつである。なんか色々すっ飛ばしてる気もするけど、隣に座る彼女が言うにはそういうことらしい。
「どしたの璃都くん、食べないの?」
「え、あ、あぁ……」
落ち着かない、すこぶる落ち着かない。
慣れない環境に視線が定まらなかった僕は、逃げるように辺りを見回した。
リビングは思ったより広く、白で統一された家具がシンプルモダンな雰囲気を醸し出している。それとは反対に、壁にはいつの時代のものか分からない古銭や、彩恵の父が釣ったであろう魚の魚拓が飾られており、和と洋がぎこちなく混在していた。
「小鳥遊さんの所には家うちで預かってるって連絡してあるから。遠慮せずじゃんじゃん食べてね」
「あ、ありがとうございます」
彩恵母の温かい声音と柔和な微笑みに、思わず自分も笑んでしまう。彼女には自然と、見るもの全てを優しく包み込んでくれるような、そんな包容力があった。
「お母さんの作る肉じゃが、とっても美味しいんだよ!」
そう言って彩恵は肉じゃがを山盛りによそうと、食べてみぃと言わんばかりの花マル笑顔で僕に手渡してくる。
あんま食欲無いんだけどなぁ……。
僕は受け取ったそれをまじまじと見つめた。するとどうだろう、じゃがいもが金色に輝いているではないか! いや、それだけではない。人参も、牛肉も、しらたきも、まるで夕日に照らされた大海原に浮かぶ、宝石のように見えた。和風だしのいい香りが鼻腔を掠かすめる。ゴクリと喉が鳴った。
ええい、我慢できない!
僕はたまらず肉じゃがを口に運んだ。
こ、これは……。
噛んだ途端、じゃがいもはすぐに崩れ、溶け出した。甘じょっぱいつゆがジュワ~っと口内に染み渡る。具それぞれで食感が違って、噛んでいて楽しい。そして何より、温かい。
「美味しい……」
「でしょでしょ!」
吐息混じりの声を漏らす僕を見て、彩恵が嬉しそうにコクコクと頷く。
「ほら、璃都、筑前煮も美味しいぞ。食え食え」
口の中に米をパンパンに詰まらせた健一さんが、まだ肉じゃがの残った僕の器にひょいと入れてくる。
紺のTシャツに、スウェット素材のハーフパンツというこの前見たつなぎ姿とは大きく異なったラフな格好は、とても新鮮だった。
「健一、口に物入れながら話さないの」
「そうだぞ、せっかく彩恵の婿さん候補が来てるってのに、はしたねぇぞ」
「ってもう! そんな事言いながらあなたそのビール二杯目でしょ! 飲み過ぎ!」
彩恵母が、彩恵父からひょいと飲みかけのビール瓶を取り上げる。
なんだかドラマとかでよく見る典型的な会話だなーと思いつつ、僕は緩みそうになる唇を咀嚼で誤魔化した。
食事って、こんなに賑やかなんだなぁ……。
ふと、目の前の光景が、少し前の自分を思い起こさせる。
誰もいない薄暗いリビングで、冷めたコンビニ弁当を黙々と食べている僕。そこには何の喧騒もなく、味のしないおかずを無機質に噛み潰している音だけが、侘しく響いている。
その頃の僕は、食事という行為がただの満腹を満たすための行為としか思っていなかった。楽しいだとか、幸せだとか、そんな感情はこの行為の中に含まれてはいなかった。
もし、親が離婚していなかったら。僕は今頃こんな感じの家庭で和気藹々と夕飯を食べていたのだろうか。
賑やかで、朗らかで、温かい彩恵の家庭が、素直に羨ましく思えた。
✳︎✳︎✳︎
「じゃあ、俺が家まで送っていくよ」
玄関先で原付の鍵をじゃらじゃら回しながら健一さんが言う。
室内に比べて外の空気は重く、ひどく静寂に満ちていた。
まるでさっきまでの喧騒は嘘かのように、遠くの方から波のさざめきが静かに耳を撫でる。お祭り騒ぎで疲れ切った脳にはとても心地良く、眠るように瞼を閉じて、それを聞いていた。
が、しばらくして、成熟したさくらんぼのような、甘く優しい声が混じる。
「気をつけてね。外は暗いから、安全運転」
言い聞かせるように、エプロン姿の彩恵母が胸の前でビシッと指を立てた。
「お父さんが飲んでなければ車で送ってあげれたのにね~」
「ね~」
母娘は仲良さげに語尾を合わせると、湿っぽい視線を家の中へと送る。微かに開いたドアからは、ソファの上で、酔い潰れていびきをかいている彩恵父の姿が見えた。
疲れたのでしょう、その気持ち分かります……ゆっくりお休みなさってください……。
お辞儀と合掌のダブルコンボ。阿弥陀如来も驚きの慈悲を送りつつ、僕は健一さんからスペアのヘルメットを受け取った。
「じゃあ、行こうか」
「はい……」
ドアに背を向け、石のタイルから一歩踏み出そうとすると、背後から透き通った声に呼び止められた。
「璃都くん!」
「……何?」
僕は半身で声の主、彩恵の方に振り向く。
目が合うと、彼女はじっとこちらを見つめたまま、何か言いたいことを呑み込むように黙り込んでいた。数秒間の不自然な間に、訝しげに小首を傾げていると、彩恵は突然ふっと破顔した。
「またね」
その笑顔はまるで、あの時見た夜空に煌めく満開の花火のようだった。
家の中から漏れる光が、彼女の整った顔貌をより一層際立たせる。しかし、表情こそ明るいものの、その声音はどこか重く、切ない。
「う、うん。それじゃ……」
彩恵の笑みに一瞬戸惑いはしたものの、僕は平静を装うように軽く顎を引いた。
止まっていた足を再び動かし、門を出る手前まで差し掛かる。一度ちらと後ろを振り返ってみると、それに気づいた彼女はさっきの表情のまま、ひらひらとこちらに手を振った。
何で振り返ったのかは自分でもよく分からない。ただ、彼女のあの笑みが、言葉が、何かの代償行為のように思えて仕方がなかった。もしかしたら他に言いたいことがあったのではないだろうか。そんな疑念が頭を擡もたげた。
手を振る彩恵に見送られて、門を出る。ふと空を見上げれば、そこにはもう花は咲いていない。代わりに、小さな星々が静かにキャンバスを埋め尽くしている。
それがなんだか寂しく思えて、数時間前の楽しかった記憶を無理矢理打ち上げる。
されど、視線の先で咲いた花は、何故か泣いているように見えた。
「へ~そうなのぉ」
「璃都も行ったのか~九戸祭り」
「あれを運ぶたぁなかなかやるじゃねぇか!」
「……」
どうしてこんな事になったのだろうか。
木目調のダイニングテーブルに所狭しと盛られた料理の数々、その上を四人分の箸が軽快に行き交っている。
事の発端は一時間前。
花火が終わった後、どうやら僕は長時間の運動による疲れのあまりか、倒れ込むように寝てしまったらしい。それを見た彩恵が、会場からほど近い彼女の家まで僕を背負って運んで、気がついたら夕飯をご馳走されることになってしまった、というのが今回の簡単な経緯いきさつである。なんか色々すっ飛ばしてる気もするけど、隣に座る彼女が言うにはそういうことらしい。
「どしたの璃都くん、食べないの?」
「え、あ、あぁ……」
落ち着かない、すこぶる落ち着かない。
慣れない環境に視線が定まらなかった僕は、逃げるように辺りを見回した。
リビングは思ったより広く、白で統一された家具がシンプルモダンな雰囲気を醸し出している。それとは反対に、壁にはいつの時代のものか分からない古銭や、彩恵の父が釣ったであろう魚の魚拓が飾られており、和と洋がぎこちなく混在していた。
「小鳥遊さんの所には家うちで預かってるって連絡してあるから。遠慮せずじゃんじゃん食べてね」
「あ、ありがとうございます」
彩恵母の温かい声音と柔和な微笑みに、思わず自分も笑んでしまう。彼女には自然と、見るもの全てを優しく包み込んでくれるような、そんな包容力があった。
「お母さんの作る肉じゃが、とっても美味しいんだよ!」
そう言って彩恵は肉じゃがを山盛りによそうと、食べてみぃと言わんばかりの花マル笑顔で僕に手渡してくる。
あんま食欲無いんだけどなぁ……。
僕は受け取ったそれをまじまじと見つめた。するとどうだろう、じゃがいもが金色に輝いているではないか! いや、それだけではない。人参も、牛肉も、しらたきも、まるで夕日に照らされた大海原に浮かぶ、宝石のように見えた。和風だしのいい香りが鼻腔を掠かすめる。ゴクリと喉が鳴った。
ええい、我慢できない!
僕はたまらず肉じゃがを口に運んだ。
こ、これは……。
噛んだ途端、じゃがいもはすぐに崩れ、溶け出した。甘じょっぱいつゆがジュワ~っと口内に染み渡る。具それぞれで食感が違って、噛んでいて楽しい。そして何より、温かい。
「美味しい……」
「でしょでしょ!」
吐息混じりの声を漏らす僕を見て、彩恵が嬉しそうにコクコクと頷く。
「ほら、璃都、筑前煮も美味しいぞ。食え食え」
口の中に米をパンパンに詰まらせた健一さんが、まだ肉じゃがの残った僕の器にひょいと入れてくる。
紺のTシャツに、スウェット素材のハーフパンツというこの前見たつなぎ姿とは大きく異なったラフな格好は、とても新鮮だった。
「健一、口に物入れながら話さないの」
「そうだぞ、せっかく彩恵の婿さん候補が来てるってのに、はしたねぇぞ」
「ってもう! そんな事言いながらあなたそのビール二杯目でしょ! 飲み過ぎ!」
彩恵母が、彩恵父からひょいと飲みかけのビール瓶を取り上げる。
なんだかドラマとかでよく見る典型的な会話だなーと思いつつ、僕は緩みそうになる唇を咀嚼で誤魔化した。
食事って、こんなに賑やかなんだなぁ……。
ふと、目の前の光景が、少し前の自分を思い起こさせる。
誰もいない薄暗いリビングで、冷めたコンビニ弁当を黙々と食べている僕。そこには何の喧騒もなく、味のしないおかずを無機質に噛み潰している音だけが、侘しく響いている。
その頃の僕は、食事という行為がただの満腹を満たすための行為としか思っていなかった。楽しいだとか、幸せだとか、そんな感情はこの行為の中に含まれてはいなかった。
もし、親が離婚していなかったら。僕は今頃こんな感じの家庭で和気藹々と夕飯を食べていたのだろうか。
賑やかで、朗らかで、温かい彩恵の家庭が、素直に羨ましく思えた。
✳︎✳︎✳︎
「じゃあ、俺が家まで送っていくよ」
玄関先で原付の鍵をじゃらじゃら回しながら健一さんが言う。
室内に比べて外の空気は重く、ひどく静寂に満ちていた。
まるでさっきまでの喧騒は嘘かのように、遠くの方から波のさざめきが静かに耳を撫でる。お祭り騒ぎで疲れ切った脳にはとても心地良く、眠るように瞼を閉じて、それを聞いていた。
が、しばらくして、成熟したさくらんぼのような、甘く優しい声が混じる。
「気をつけてね。外は暗いから、安全運転」
言い聞かせるように、エプロン姿の彩恵母が胸の前でビシッと指を立てた。
「お父さんが飲んでなければ車で送ってあげれたのにね~」
「ね~」
母娘は仲良さげに語尾を合わせると、湿っぽい視線を家の中へと送る。微かに開いたドアからは、ソファの上で、酔い潰れていびきをかいている彩恵父の姿が見えた。
疲れたのでしょう、その気持ち分かります……ゆっくりお休みなさってください……。
お辞儀と合掌のダブルコンボ。阿弥陀如来も驚きの慈悲を送りつつ、僕は健一さんからスペアのヘルメットを受け取った。
「じゃあ、行こうか」
「はい……」
ドアに背を向け、石のタイルから一歩踏み出そうとすると、背後から透き通った声に呼び止められた。
「璃都くん!」
「……何?」
僕は半身で声の主、彩恵の方に振り向く。
目が合うと、彼女はじっとこちらを見つめたまま、何か言いたいことを呑み込むように黙り込んでいた。数秒間の不自然な間に、訝しげに小首を傾げていると、彩恵は突然ふっと破顔した。
「またね」
その笑顔はまるで、あの時見た夜空に煌めく満開の花火のようだった。
家の中から漏れる光が、彼女の整った顔貌をより一層際立たせる。しかし、表情こそ明るいものの、その声音はどこか重く、切ない。
「う、うん。それじゃ……」
彩恵の笑みに一瞬戸惑いはしたものの、僕は平静を装うように軽く顎を引いた。
止まっていた足を再び動かし、門を出る手前まで差し掛かる。一度ちらと後ろを振り返ってみると、それに気づいた彼女はさっきの表情のまま、ひらひらとこちらに手を振った。
何で振り返ったのかは自分でもよく分からない。ただ、彼女のあの笑みが、言葉が、何かの代償行為のように思えて仕方がなかった。もしかしたら他に言いたいことがあったのではないだろうか。そんな疑念が頭を擡もたげた。
手を振る彩恵に見送られて、門を出る。ふと空を見上げれば、そこにはもう花は咲いていない。代わりに、小さな星々が静かにキャンバスを埋め尽くしている。
それがなんだか寂しく思えて、数時間前の楽しかった記憶を無理矢理打ち上げる。
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