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第138話:不可侵の聖域

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全身をめぐるゾクゾクに耐えかね、必死につかんでいたシェリーもといシエラのスカートはその手を離れ、するりと地面に重なり落ちる。



せっかくなので、耳を食んだまま肩に引っかかる上半身の服も、少しボタンをはずすとすとんと落ちていった。実につけているのは下着くらいだが、サイズの合わないブラはほとんどあってないようなものだ。





吐息が耳に、首筋に触れるたび、いいえぬ興奮に襲われるシェリーの両足はもはや力が入らず、抱きかかえている僕に体重を預けているような状態だ。



このままでは互いに体勢がつらいが、この部屋にはソファーは置いていないしベッドなど当然無い。聖女の初めてを床で奪おうなど、さすがに無骨というものだ。




そんな僕の心のうちを察してか、恥ずかしさで目を合わせられないシェリーはあさっての方向を見ながらぼそっとつぶやく。




「ここを出て右の部屋がすぐ・・・寝室です・・きゃっ!」





言い終わるや否や、僕はシェリーをお姫様抱っこして隣の部屋へ移動する。



せっかく気分が乗ってきたのだ。あまり間を空けるものではない。





さすがは領主の持つ屋敷にある寝室だけあって、ファンタジーもののお姫様が使うような立派なベッドが鎮座している。天蓋のついたベッドなど、生まれてこの方始めてみたかもしれない。とはいっても記憶が無いので本当かどうかは定かではないが。



ぽすんとシェリーをベッドに寝かせる。いつの間にかブラははずれ落ちたようだ。




少女らしい、かわいらしく膨らみのある胸が荒いシェリーの呼吸で揺れ動く。自身も上の服を脱ぎながら、柔らかいベッドの中でそっと彼女を抱きしめる。




先ほどとは違う、肌が触れ合う感覚。女性らしい丸みと、生きている暖かさを肌で感じる。





すーっと太ももから腰、背中、そしてそのまま胸へ。手のひらで愛撫すると、シェリーはまたかわいらしい声を上げて喘いだ。






まるで彫刻のような、滑らかで美しい柔肌。そんな肌の砂丘に立つ突起を指ではじく。




「やぁ・・・そこは・・」






刺激に目を覚ましたシェリーの乳首は勃起をはじめ、彼女らしい控えめな二つの突起は求めるように硬くなっていく。




はじめはその周りを人差し指で円を描くようになぞってゆく。






「あっ・・・はぁ、はぁ!」






ゆっくり、だんだんと。円を小さくしていきながら。





「ふぅーっ、はぁ!」






彼女の意識が僕の指先に集中する。もうそれしか考えられなくなる。






「ふっ、ふっ、はぁ・・あっ!」





人差し指の腹が、ようやく突起にわずかに触れた!





「はぁぁあっ!ああぁ!///」







(そう。強い刺激は駄目だ。羽毛のように優しくかするように。強い刺激はすぐ慣れてしまうから、最初はこれでいい。僕の指先に意識が向いている今はこれで)





「はぁ!ど、どうしましょう・・・どうかしてしまいそうなのです。全身がしびれるようで・・・ボーっとして何も考えられないような・・・」




(このままブラインドタッチスキルを使ってもいいけど・・・初めてを相手に刺激が強すぎるか。うん、今回はスキルは無しだね)



手のひらで全身を愛撫しながらすっと聖女の股に手をかける。下着越しにもしっとりぬれているのが感じて取れた。



(必要もないみたいだ)




あまり下着を汚してはシエラに申し訳ない・・・いや、もう遅いかもしれないが。




僕の手は丁寧に下着を脱がし、ついに聖女の禁断の園をあらわにさせる。





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