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14.王宮へ
①
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ダンスパーティーが終わってから数日、私は相変わらずラウロ様のお屋敷にお世話になりなりながら学園へ通っている。
パーティーの翌日は、ラウロ様のパートナーとして参加したことで嫉妬されるかもしれないと少し不安だったけれど、予想していたように意地悪なご令嬢が絡んでくることはなかった。
むしろバルコニーで会ったご令嬢たちのように、楽しそうな、興味津々の目で見てくる人たちの方が多い。
なんだか拍子抜けしてしまったけれど、好意的な目で見てくれるのはありがたかった。
ただ、以前登校中にラウロ様に声をかけてきたツインテールのご令嬢には、すれ違うと憎々しげに睨まれてしまった。
割と平和な日々を過ごしていたある日のこと。
私がラウロ様のお屋敷で、頼まれた温室の花のお世話を終えて廊下を歩いていると、広間の方から話し声が聞こえてきた。
その声がやけに深刻に聞こえ、私は思わず広間の扉に近づく。
扉は少し開いていて、そっと中を覗くと、難しい顔で向かい合うラウロ様とエルダさんの姿が見えた。
エルダさんはラウロ様に向かって、少々こわばった口調で尋ねている。
「ラウロ様、それは本当ですの? 王宮にジュスティーナ様も連れて来るようにと?」
突然自分の名前が出てきて驚いてしまった。私はさらに扉に近づく。
ラウロ様はエルダさんの問いかけに、難しい顔のままうなずいた。
「ああ。今日受け取った陛下からの手紙に、王宮に来る際は呪いを解いた少女も一緒に連れてくるようにと書かれていたんだ」
「なぜでしょう……。ジュスティーナ様の功績に対して褒美を与えたいのでしょうか?」
「それならいいんだが……。少し心配だな。断るべきだろうか」
「意図がわからないのは少し不安ですが、陛下も王妃様も、まさかラウロ様の呪いを解かれた恩人に無体なことはなさらないと思いますわよ。ジュスティーナ様にどうしたいか聞かれてみては?」
「……そうだよな。俺もお二人がジュスティーナ嬢に危害を加えるようなことはないと思うが……。やはり、本人の意思を聞いてみるべきだろうか」
ラウロ様は随分悩んでいる様子だった。
私は扉の前でどうしようかと逡巡し、そっと扉に手をかける。
パーティーの翌日は、ラウロ様のパートナーとして参加したことで嫉妬されるかもしれないと少し不安だったけれど、予想していたように意地悪なご令嬢が絡んでくることはなかった。
むしろバルコニーで会ったご令嬢たちのように、楽しそうな、興味津々の目で見てくる人たちの方が多い。
なんだか拍子抜けしてしまったけれど、好意的な目で見てくれるのはありがたかった。
ただ、以前登校中にラウロ様に声をかけてきたツインテールのご令嬢には、すれ違うと憎々しげに睨まれてしまった。
割と平和な日々を過ごしていたある日のこと。
私がラウロ様のお屋敷で、頼まれた温室の花のお世話を終えて廊下を歩いていると、広間の方から話し声が聞こえてきた。
その声がやけに深刻に聞こえ、私は思わず広間の扉に近づく。
扉は少し開いていて、そっと中を覗くと、難しい顔で向かい合うラウロ様とエルダさんの姿が見えた。
エルダさんはラウロ様に向かって、少々こわばった口調で尋ねている。
「ラウロ様、それは本当ですの? 王宮にジュスティーナ様も連れて来るようにと?」
突然自分の名前が出てきて驚いてしまった。私はさらに扉に近づく。
ラウロ様はエルダさんの問いかけに、難しい顔のままうなずいた。
「ああ。今日受け取った陛下からの手紙に、王宮に来る際は呪いを解いた少女も一緒に連れてくるようにと書かれていたんだ」
「なぜでしょう……。ジュスティーナ様の功績に対して褒美を与えたいのでしょうか?」
「それならいいんだが……。少し心配だな。断るべきだろうか」
「意図がわからないのは少し不安ですが、陛下も王妃様も、まさかラウロ様の呪いを解かれた恩人に無体なことはなさらないと思いますわよ。ジュスティーナ様にどうしたいか聞かれてみては?」
「……そうだよな。俺もお二人がジュスティーナ嬢に危害を加えるようなことはないと思うが……。やはり、本人の意思を聞いてみるべきだろうか」
ラウロ様は随分悩んでいる様子だった。
私は扉の前でどうしようかと逡巡し、そっと扉に手をかける。
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