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3回目になると
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準備を整え、小走りで食堂へ向かうと、ちょうどマリアンヌとアイリーンが席につこうとしているところだった。
後姿を見ただけで、なんだかドキドキしてきた。
そして、私はお父様の隣の席につき、テーブルをはさんだ向かいがわに座ったふたりとついに対面!
おおおおお、本物……!
そう叫びたくなるのをなんとか飲み込んだ。
だって、本当にリッキーの描いたマリアンヌにアイリーンがいるんだよ!
あ、でも、目の前にいるのは、マンガのキャラじゃなくて、リアルな人間だから、呼び捨ては失礼だよね。
とはいえ、今世のシャノンのようにアイリーン様、マリアンヌ様と呼ぶだなんて、よそよそしくて寂しい!
やっぱりここは、親しみをこめて、マリアンヌちゃんにアイリーンさんと呼ばせてもらおう!
それにしても、ふたりともきれいだな。
思わず、ほーっとため息がでた。
その瞬間、マリアンヌちゃんの眉間にしわがよった。
あからさまに不審そうな顔で私を見ている。
でもでも、そんな顔をされても、感動でじーんとしてしまう。
だって、リッキーの描いたマンガのキャラがリアルで生きて、目の前にいるんだよ。
すごくない!?
しかも、生きて動いているからなのか、ふたりとも、リッキーのマンガよりずっときれいだし。
なんて考えていると、隣からお父様が声をかけてきた。
「シャノン……、体はもう大丈夫なのか?」
前世の私が混じった今となっては、もっと、しゃきっとしゃべれ! と思ってしまほど、お父様の声は小さい。
こういうところが、アイリーンさんの父親である侯爵に御しやすいと思われアイリーンさんの再婚相手に選ばれたんだろうけど……それって、言い方を変えれば、侯爵になめられてるってことだよね。
確かに、なんだか、頼りなく見えるお父様。
これじゃあ、心をやんでいるアイリーンさんを託すのは無理か……。
というか、お父様についてもなんだか心配になってきた。
そうだ!
お父様の足りない分の声量は私が出して、まわりから元気さを演出してみよう!
「はい。私は、もう大丈夫です!」
気力も十分だし! と心の中で付け加えて、にっこり微笑んでみる。
お父様が今世の私ことシャノン同様の緑色の目を見開いて、驚いたように私の顔を見る。
こうしてみると、お父様は雰囲気は地味だけど、リッキーが描くキャラだけあって、顔立ちは普通に美形なんだよね……。
いろいろもったいない。
「シャノン、ずいぶん雰囲気が違うんだが……? もしかして、まだ具合が悪いのか……?」
お父様が聞いてきた。
あ、そうか……。
前世の私が全面にでちゃってたよね。
今世のシャノンはおとなしく、お父様も寡黙だから、たったふたりの親子なのに、会話は最小限だったっけ。
でも、お父様には、これから、前世の私と統合した新しいシャノンに慣れていってもらわないといけない。
ということで、
「倒れたあと、なぜか、前よりすごく元気になって、ものすごく口も動くようになったんです」
と、適当なことを言ってみた。
「倒れたあと、口が動くように……? そんなことがあるのか……?」
ボソボソとつぶやくお父様。
その間、アイリーンさんとマリアンヌちゃんは特に反応なし。
そんなふたりの様子に気がついたお父様。
「顔合わせの時は、挨拶が途中になりましたから、改めて……。娘のシャノンです……」
戸惑った顔をしたまま、アイリーンさんとマリアンヌちゃんに私を紹介した。
そういえば、さっき、思い出したリッキーのマンガで、この後、シャノンは、ふたりに向かって、緊張した表情とか細い声で挨拶をしていた。
その挨拶の様子で、マリアンヌがシャノンを支配できる弱い人間だと感じた、と読者に暗に匂わせるような描き方だったと思う。
つまり、この挨拶が、マリアンヌにブローチを奪ってみようという気持ちにさせた発端ということになる。
ということで、先回りして、その可能性をしっかりつぶしておかねば!
私は、マンガの中のシャノンとは正反対の感じで挨拶をしてみることにした。
大きく息をすって、おなかの底から声を出す。
「アイリーンさん、マリアンヌちゃん。あらためまして、私はシャノンと申します! 年は17……じゃなくて12歳です。先日はいきなり倒れてしまい、驚かせてしまってごめんなさい。ふたりがここに来てくれて、とても嬉しいです。仲良くしてください!」
カラン……。
背後で音がした。
見ると、執事のジョナサンが何か落としたみたい。
呆然と私を見ている。
が、すぐに、我にもどったように「大変失礼いたしました」と言うと、落とした物をひろいあげた。
まわりに控えていたメイドたちも皆、驚いたように私を見ている。
その中のひとり、うちに入ったばかりのメイド、リリスの顔を見たら、またもや、ゴーンと鐘がなった。
鐘がなるのも3回目となると、なんだか慣れてきて、記憶がながれこんできても余裕、余裕。
存在すら覚えていなかったけれど、リリスもまた、リッキーのマンガにでてきたキャラだった。
マンガの中で、新人メイドのリリスは、マリアンヌ付きのメイドになる。
もともと、素直な性格だったリリス。
最初は、マリアンヌの珍しい赤い瞳におびえていたけれど、すぐに、そんな瞳を持つマリアンヌは特別な存在で、まるで絶対的な神のように崇め奉るようになってしまった。
そうなると邪魔に思えてきたのは、伯爵家の娘であるシャノン。
シャノンをかわいがるメイド長に見つからないよう、シャノンに嫌がらせを始めたリリス。
全てはマリアンヌ様のため。
この伯爵家の正当な跡継ぎになるのはマリアンヌ様だ。
そのために邪魔なシャノンは外へでていけばいい、と歪んだ思考で暴走していくリリス。
しかも、マリアンヌはその様子を笑ってみていた。
大人しいシャノンが誰にも言えなかったのもリリスを助長させた。
エスカレートしたリリスはマリアンヌ付きのメイドとして学園についてきて、シャノンのようにいやいやではなく、率先して、今度はヒロインに嫌がらせをしていくキャラとして描かれていた。
断罪後、マリアンヌとシャノンが修道院へ行くことになった時、リリスはその場にいなかった。
でも、ちらりと、牢にいれられているリリスの小さな絵が描かれてあったような……。
モブなのにシャノンより悲惨な未来……。
が、心優しいリッキーがそんなキャラを自ら描くわけがない!
そう、このリリスは私の発案で後から追加されたキャラだったんだよね……。
「悪役令嬢マリアンヌの悪役ぶりを際立たせていくためには、シャノンだけでは弱すぎる! もっと率先して手を汚すような人物をいれたらどうかな? そうだ、新人のメイドなんていいんじゃない? マリアンヌに魅せられて、純朴なメイドがみるみる狂気をまとった感じに変わっていく……うん、いいアイデア!」
なんて勝手なことを言ったのは、これまた前世の私だ……。
更には、断罪後、リリスを牢にぶちこむというざまあを設定したのも、これまた前世の私……。
はああー、本当にごめん、リリス!
そうならないよう、リリスのことも全力で救うから!
確か、リリスは今、17歳という設定だった。
前世の私と同じ年だ。
学校に行きながら、のんきにマンガばっかり読んでいた私と違って、もう働いているんだよね、リリスは……。
今世のシャノンとしての知識があるから、リリスは元男爵家で平民となった地方の家の娘だと知っている。
今のリリスはマンガと違って、純朴そうな澄んだ目をしている。
それが、あんな風になるなんて……!
というか、前世の私が鬼畜な設定にしたんだよね、ほんと申し訳ない……。
つまり、マリアンヌを悪役令嬢にしないことは、リリスを悲惨な末路から救うことでもあるということだ。
強制力に負けないように、リリスに関しても急いで行動しないと。
それにしても、前世の自分のせいで、どんどん、やるべきミッションが増えていくんだけど……。
後姿を見ただけで、なんだかドキドキしてきた。
そして、私はお父様の隣の席につき、テーブルをはさんだ向かいがわに座ったふたりとついに対面!
おおおおお、本物……!
そう叫びたくなるのをなんとか飲み込んだ。
だって、本当にリッキーの描いたマリアンヌにアイリーンがいるんだよ!
あ、でも、目の前にいるのは、マンガのキャラじゃなくて、リアルな人間だから、呼び捨ては失礼だよね。
とはいえ、今世のシャノンのようにアイリーン様、マリアンヌ様と呼ぶだなんて、よそよそしくて寂しい!
やっぱりここは、親しみをこめて、マリアンヌちゃんにアイリーンさんと呼ばせてもらおう!
それにしても、ふたりともきれいだな。
思わず、ほーっとため息がでた。
その瞬間、マリアンヌちゃんの眉間にしわがよった。
あからさまに不審そうな顔で私を見ている。
でもでも、そんな顔をされても、感動でじーんとしてしまう。
だって、リッキーの描いたマンガのキャラがリアルで生きて、目の前にいるんだよ。
すごくない!?
しかも、生きて動いているからなのか、ふたりとも、リッキーのマンガよりずっときれいだし。
なんて考えていると、隣からお父様が声をかけてきた。
「シャノン……、体はもう大丈夫なのか?」
前世の私が混じった今となっては、もっと、しゃきっとしゃべれ! と思ってしまほど、お父様の声は小さい。
こういうところが、アイリーンさんの父親である侯爵に御しやすいと思われアイリーンさんの再婚相手に選ばれたんだろうけど……それって、言い方を変えれば、侯爵になめられてるってことだよね。
確かに、なんだか、頼りなく見えるお父様。
これじゃあ、心をやんでいるアイリーンさんを託すのは無理か……。
というか、お父様についてもなんだか心配になってきた。
そうだ!
お父様の足りない分の声量は私が出して、まわりから元気さを演出してみよう!
「はい。私は、もう大丈夫です!」
気力も十分だし! と心の中で付け加えて、にっこり微笑んでみる。
お父様が今世の私ことシャノン同様の緑色の目を見開いて、驚いたように私の顔を見る。
こうしてみると、お父様は雰囲気は地味だけど、リッキーが描くキャラだけあって、顔立ちは普通に美形なんだよね……。
いろいろもったいない。
「シャノン、ずいぶん雰囲気が違うんだが……? もしかして、まだ具合が悪いのか……?」
お父様が聞いてきた。
あ、そうか……。
前世の私が全面にでちゃってたよね。
今世のシャノンはおとなしく、お父様も寡黙だから、たったふたりの親子なのに、会話は最小限だったっけ。
でも、お父様には、これから、前世の私と統合した新しいシャノンに慣れていってもらわないといけない。
ということで、
「倒れたあと、なぜか、前よりすごく元気になって、ものすごく口も動くようになったんです」
と、適当なことを言ってみた。
「倒れたあと、口が動くように……? そんなことがあるのか……?」
ボソボソとつぶやくお父様。
その間、アイリーンさんとマリアンヌちゃんは特に反応なし。
そんなふたりの様子に気がついたお父様。
「顔合わせの時は、挨拶が途中になりましたから、改めて……。娘のシャノンです……」
戸惑った顔をしたまま、アイリーンさんとマリアンヌちゃんに私を紹介した。
そういえば、さっき、思い出したリッキーのマンガで、この後、シャノンは、ふたりに向かって、緊張した表情とか細い声で挨拶をしていた。
その挨拶の様子で、マリアンヌがシャノンを支配できる弱い人間だと感じた、と読者に暗に匂わせるような描き方だったと思う。
つまり、この挨拶が、マリアンヌにブローチを奪ってみようという気持ちにさせた発端ということになる。
ということで、先回りして、その可能性をしっかりつぶしておかねば!
私は、マンガの中のシャノンとは正反対の感じで挨拶をしてみることにした。
大きく息をすって、おなかの底から声を出す。
「アイリーンさん、マリアンヌちゃん。あらためまして、私はシャノンと申します! 年は17……じゃなくて12歳です。先日はいきなり倒れてしまい、驚かせてしまってごめんなさい。ふたりがここに来てくれて、とても嬉しいです。仲良くしてください!」
カラン……。
背後で音がした。
見ると、執事のジョナサンが何か落としたみたい。
呆然と私を見ている。
が、すぐに、我にもどったように「大変失礼いたしました」と言うと、落とした物をひろいあげた。
まわりに控えていたメイドたちも皆、驚いたように私を見ている。
その中のひとり、うちに入ったばかりのメイド、リリスの顔を見たら、またもや、ゴーンと鐘がなった。
鐘がなるのも3回目となると、なんだか慣れてきて、記憶がながれこんできても余裕、余裕。
存在すら覚えていなかったけれど、リリスもまた、リッキーのマンガにでてきたキャラだった。
マンガの中で、新人メイドのリリスは、マリアンヌ付きのメイドになる。
もともと、素直な性格だったリリス。
最初は、マリアンヌの珍しい赤い瞳におびえていたけれど、すぐに、そんな瞳を持つマリアンヌは特別な存在で、まるで絶対的な神のように崇め奉るようになってしまった。
そうなると邪魔に思えてきたのは、伯爵家の娘であるシャノン。
シャノンをかわいがるメイド長に見つからないよう、シャノンに嫌がらせを始めたリリス。
全てはマリアンヌ様のため。
この伯爵家の正当な跡継ぎになるのはマリアンヌ様だ。
そのために邪魔なシャノンは外へでていけばいい、と歪んだ思考で暴走していくリリス。
しかも、マリアンヌはその様子を笑ってみていた。
大人しいシャノンが誰にも言えなかったのもリリスを助長させた。
エスカレートしたリリスはマリアンヌ付きのメイドとして学園についてきて、シャノンのようにいやいやではなく、率先して、今度はヒロインに嫌がらせをしていくキャラとして描かれていた。
断罪後、マリアンヌとシャノンが修道院へ行くことになった時、リリスはその場にいなかった。
でも、ちらりと、牢にいれられているリリスの小さな絵が描かれてあったような……。
モブなのにシャノンより悲惨な未来……。
が、心優しいリッキーがそんなキャラを自ら描くわけがない!
そう、このリリスは私の発案で後から追加されたキャラだったんだよね……。
「悪役令嬢マリアンヌの悪役ぶりを際立たせていくためには、シャノンだけでは弱すぎる! もっと率先して手を汚すような人物をいれたらどうかな? そうだ、新人のメイドなんていいんじゃない? マリアンヌに魅せられて、純朴なメイドがみるみる狂気をまとった感じに変わっていく……うん、いいアイデア!」
なんて勝手なことを言ったのは、これまた前世の私だ……。
更には、断罪後、リリスを牢にぶちこむというざまあを設定したのも、これまた前世の私……。
はああー、本当にごめん、リリス!
そうならないよう、リリスのことも全力で救うから!
確か、リリスは今、17歳という設定だった。
前世の私と同じ年だ。
学校に行きながら、のんきにマンガばっかり読んでいた私と違って、もう働いているんだよね、リリスは……。
今世のシャノンとしての知識があるから、リリスは元男爵家で平民となった地方の家の娘だと知っている。
今のリリスはマンガと違って、純朴そうな澄んだ目をしている。
それが、あんな風になるなんて……!
というか、前世の私が鬼畜な設定にしたんだよね、ほんと申し訳ない……。
つまり、マリアンヌを悪役令嬢にしないことは、リリスを悲惨な末路から救うことでもあるということだ。
強制力に負けないように、リリスに関しても急いで行動しないと。
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