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第一章
パーティーへ
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ついに、今日は、王室主催のパーティー。
わくわくがとまらない!
といっても、自分の衣装に興味はない。
私の希望は、観察にむいたドレス。できるだけ、背景に同化すべく地味にしたい、その一点だ!
だが、家族とメイドたちに猛反対された。
華やかな場で、地味すぎるのは失礼だとか、一応、侯爵令嬢なんだからとか、…色々説得された。
で、双方の妥協点となったのが、淡いブルーのドレス。
シンプルな形で、派手じゃない色なので、私としてはOK。
衣装担当のメイドたちは、繊細な色味の美しさと、シンプルながら洗練されたシルエットで、何より私に似合っているのでOKとのこと。
同じドレスでも、この視点と解釈の違い…。
でも、なんとか、折り合って良かった!!
髪型は、かわいらしい感じでアップにされたが、まあ、何もしないのも、かえって目立つかもしれないので、これくらいなら、いいとしよう。
準備は整った。今日こそは、念願の溺愛が見られますように!!
おっと、ラルフが迎えにきたわね。
馬車からおりてくるラルフ。
細身ですらりとした長身。
癖のない黒髪は、今日は後ろになでつけている。
そして、衣装は、私同様シンプルで、淡いブルーを差し色にしている。
え、これって、あわせすぎじゃない?!
婚約者並みに、おそろいっぽいんだけど…。
しかも、悲しいことに、私との差はなに?
ラルフの場合、シンプルさが、かえって素材の良さを際立たせている。
ずるい!
これは、エスコートされても、早々に離れないと、目立ってしょうがない。
溺愛観察に支障がでるわ。
そして、なにより、令嬢たちの目が怖い!
「待たせたか?」
背の高いラルフが、少しかがむように、背の低い私の顔をのぞきこむ。
前髪をあげているので、目がいつも以上にはっきり見える。
エメラルド色の瞳が輝いてる。ほんと、きれいねえ…。
「おい、どうした?」
ラルフが、私の目の前で手をひらひらさせる。
「…うわっ! 不覚にも、見とれてしまったわ。ラルフなのに見とれるなんて悔しい!!」
「…」
今度は、ラルフが固まった。
「どうしたの?」
顔をふせたラルフの下にまわって、見上げる。
「おまえっ…! 見るな、ちょっと離れろ」
と言って、しっしというように手をふった。
ひどいな、虫じゃないんだけど! あれ、耳が赤い。
「もしかして、ラルフ、暑いの? 私のドレスと違って、襟がつまった衣装だもんね。大変だねー」
親切な私は、扇子をとりだし、あおいであげる。
「こら、やめろ。…っていうか、やめてくれ。暑くないから」
すごい勢いで、ラルフにとめられた。
なんだろう。
そばにいたメイドたちが生暖かい目で見ているような気がするんだけど…。
わくわくがとまらない!
といっても、自分の衣装に興味はない。
私の希望は、観察にむいたドレス。できるだけ、背景に同化すべく地味にしたい、その一点だ!
だが、家族とメイドたちに猛反対された。
華やかな場で、地味すぎるのは失礼だとか、一応、侯爵令嬢なんだからとか、…色々説得された。
で、双方の妥協点となったのが、淡いブルーのドレス。
シンプルな形で、派手じゃない色なので、私としてはOK。
衣装担当のメイドたちは、繊細な色味の美しさと、シンプルながら洗練されたシルエットで、何より私に似合っているのでOKとのこと。
同じドレスでも、この視点と解釈の違い…。
でも、なんとか、折り合って良かった!!
髪型は、かわいらしい感じでアップにされたが、まあ、何もしないのも、かえって目立つかもしれないので、これくらいなら、いいとしよう。
準備は整った。今日こそは、念願の溺愛が見られますように!!
おっと、ラルフが迎えにきたわね。
馬車からおりてくるラルフ。
細身ですらりとした長身。
癖のない黒髪は、今日は後ろになでつけている。
そして、衣装は、私同様シンプルで、淡いブルーを差し色にしている。
え、これって、あわせすぎじゃない?!
婚約者並みに、おそろいっぽいんだけど…。
しかも、悲しいことに、私との差はなに?
ラルフの場合、シンプルさが、かえって素材の良さを際立たせている。
ずるい!
これは、エスコートされても、早々に離れないと、目立ってしょうがない。
溺愛観察に支障がでるわ。
そして、なにより、令嬢たちの目が怖い!
「待たせたか?」
背の高いラルフが、少しかがむように、背の低い私の顔をのぞきこむ。
前髪をあげているので、目がいつも以上にはっきり見える。
エメラルド色の瞳が輝いてる。ほんと、きれいねえ…。
「おい、どうした?」
ラルフが、私の目の前で手をひらひらさせる。
「…うわっ! 不覚にも、見とれてしまったわ。ラルフなのに見とれるなんて悔しい!!」
「…」
今度は、ラルフが固まった。
「どうしたの?」
顔をふせたラルフの下にまわって、見上げる。
「おまえっ…! 見るな、ちょっと離れろ」
と言って、しっしというように手をふった。
ひどいな、虫じゃないんだけど! あれ、耳が赤い。
「もしかして、ラルフ、暑いの? 私のドレスと違って、襟がつまった衣装だもんね。大変だねー」
親切な私は、扇子をとりだし、あおいであげる。
「こら、やめろ。…っていうか、やめてくれ。暑くないから」
すごい勢いで、ラルフにとめられた。
なんだろう。
そばにいたメイドたちが生暖かい目で見ているような気がするんだけど…。
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