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第一章
いざ、パーティーへ
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「はい、じゃあ、妖精姫ちゃん、立って!」
ルーニーさんに声をかけられ、椅子から立ちあがる。
「それで、これを履いてね」
足元に置かれたのは、ドレスと全く同じ色の真紅の靴。
華奢でヒールも高く、シンプルで洗練された美しい形。
前世も含め、足をふみいれたことのない大人っぽい靴だ!
かなり、怖気づきながら、履いてみる。
おおお、背が高くなって、視界がいい!
そして、サイズもぴったり。だけど、転ばないように気をつけないとね。
「はい、まっすぐ立って!」
ルーニーさんに言われ、背筋をのばす。
「いいわね! 完璧よ!」
と、ルーニーさん。
「素晴らしいですわ!」
おしゃれ部隊の隊長らしき、ベテランのメイドさん。
「リリーお嬢様…、すごいです! すごい、きれい!」
目を見開いているのは、私づきのメイドのサラ。帰らずに、見学してたのね。
あれ、アイシャは?
と、思ったら、
「こっちはできたわよ、アイシャちゃん!」
ドアの向こうに向かって、ルーニーさんが声をかけた。
すると、あわいグリーンのドレスに着替えてきたアイシャが現れた。
普段は、はっきりした色を着るので珍しい。
でも、淡い色も、クールな美貌に映えて、とてもきれい!
それに、体にそったラインのドレスは、すそが広がって、スタイルの良さが際立っている!
「アイシャ、その色も似合うねー! すごくきれいだよ!」
私が言うと、アイシャが微笑んだ。
「すごくきれいなのは、リリーの方よ。さあ、鏡を見てごらんなさい」
そう言って、大きな姿見の前に連れて行かれた。
鏡の中には、見慣れない女性がうつっていた。
ドレープが豪華な真紅のドレスを着て、髪は複雑に結い上げられ、きりっとしたメイクをされて、大人っぽい姿。
一旦、思考がとまった。
ええと、これは誰ですかっ?!
「あの、これ、詐欺ではっ?! 原型をとどめてないのでは?! もはや、別人では?!」
見慣れない自分に動揺しまくって、声をあげる私。
すると、メイクを担当してくれたメイドさんが、
「とんでもない! メリハリをつけるメイクをしただけで、さほど、手は加えてませんよ?!
きれいなお肌も、いかしつつ、お嬢様の良さを存分に引き立つメイクをさせていただきました。
なんとも、やりがいがありましたわ!」
と、胸をはった。
「そうよ! 普段使ってない、素材をいかしただけよー! これを機に、もっと、おしゃれしなさいよねー!」
と、ルーニーさんが、私に言う。
アイシャが、満足そうな顔で、
「思ったとおり、いえ、それ以上の出来栄えね。これで、王女もぐうの音もでないわね! フッフッフッ!」
と、腕をくんで、悪役令嬢のごとく笑っている。
それから、バシャバシャと色んな角度で、ルーニーさんのお弟子さんに写真をとられて、着心地など質問に答えていたら、パーティーに出発する時間になった。
おしゃれ部隊のメイドさんたちと、ルーニーさんにしっかりとお礼を言い、いざ、出発。
公爵家の馬車に乗せてもらって、アイシャとともに王宮へ向かった。
今の状態に慣れないまま、王宮へ到着。
私は、転ばないよう注意して、馬車から降りる。
王宮の入口まで歩くと、あっちから走ってくる人が見えた。
あ、ロイさんだ。
正装して、見た目は、きらびやかな雰囲気のロイさんが、アイシャの前に走りこむ。
そして、息を整え、
「ごめんねー! 今日は、来てくれて、ありが…」
そこまで言って、固まった。
そして、叫んだ。
「…えええ?! リリーちゃん? ほんとに、リリーちゃんなの?!」
目をぱちくりさせるロイさん。
まあね、別人だもんね…。
「うわ、これはやばいわ。ちょっと、リリーちゃん、…好きです!!」
って、ロイさんが、言った瞬間、アイシャに、すごい勢いで睨まれている。
ロイさん、軽すぎるよ…。
アイシャが、
「それで、肝心のラルフは? 今日来るんでしょ?」
と、ロイさんに聞いた。
「2時間前に、ラルフに、リリーちゃんが参加することを知らせた。ほら、早くから言っとくと、来ないようにひきとめたり、邪魔したりするでしょ。
だから、今頃、大慌てで、向かってるんじゃない?」
と、ロイさん。
「でも、私が来るって言っても来なかったら?」
と、私が言う。
「ありえないよ」
「ありえないわね」
と、ロイさんとアイシャの声がかぶった。
すごい、二人とも息ぴったりだね。
と、そこへ、見覚えのある馬車が到着した。
「ほら、来た!」
と、ロイさん。
バンとドアが開いて、すごい勢いで飛び降りたラルフ。
野性味あふれる登場に、皆の目がすいよせられている。
ラルフはあたりを見回しながら、猛スピードで歩いてくる。
そして、こっちに気がついた。
あ、目があった。
その途端、ラルフのエメラルド色の目が、ぐわっと見開いた。
ルーニーさんに声をかけられ、椅子から立ちあがる。
「それで、これを履いてね」
足元に置かれたのは、ドレスと全く同じ色の真紅の靴。
華奢でヒールも高く、シンプルで洗練された美しい形。
前世も含め、足をふみいれたことのない大人っぽい靴だ!
かなり、怖気づきながら、履いてみる。
おおお、背が高くなって、視界がいい!
そして、サイズもぴったり。だけど、転ばないように気をつけないとね。
「はい、まっすぐ立って!」
ルーニーさんに言われ、背筋をのばす。
「いいわね! 完璧よ!」
と、ルーニーさん。
「素晴らしいですわ!」
おしゃれ部隊の隊長らしき、ベテランのメイドさん。
「リリーお嬢様…、すごいです! すごい、きれい!」
目を見開いているのは、私づきのメイドのサラ。帰らずに、見学してたのね。
あれ、アイシャは?
と、思ったら、
「こっちはできたわよ、アイシャちゃん!」
ドアの向こうに向かって、ルーニーさんが声をかけた。
すると、あわいグリーンのドレスに着替えてきたアイシャが現れた。
普段は、はっきりした色を着るので珍しい。
でも、淡い色も、クールな美貌に映えて、とてもきれい!
それに、体にそったラインのドレスは、すそが広がって、スタイルの良さが際立っている!
「アイシャ、その色も似合うねー! すごくきれいだよ!」
私が言うと、アイシャが微笑んだ。
「すごくきれいなのは、リリーの方よ。さあ、鏡を見てごらんなさい」
そう言って、大きな姿見の前に連れて行かれた。
鏡の中には、見慣れない女性がうつっていた。
ドレープが豪華な真紅のドレスを着て、髪は複雑に結い上げられ、きりっとしたメイクをされて、大人っぽい姿。
一旦、思考がとまった。
ええと、これは誰ですかっ?!
「あの、これ、詐欺ではっ?! 原型をとどめてないのでは?! もはや、別人では?!」
見慣れない自分に動揺しまくって、声をあげる私。
すると、メイクを担当してくれたメイドさんが、
「とんでもない! メリハリをつけるメイクをしただけで、さほど、手は加えてませんよ?!
きれいなお肌も、いかしつつ、お嬢様の良さを存分に引き立つメイクをさせていただきました。
なんとも、やりがいがありましたわ!」
と、胸をはった。
「そうよ! 普段使ってない、素材をいかしただけよー! これを機に、もっと、おしゃれしなさいよねー!」
と、ルーニーさんが、私に言う。
アイシャが、満足そうな顔で、
「思ったとおり、いえ、それ以上の出来栄えね。これで、王女もぐうの音もでないわね! フッフッフッ!」
と、腕をくんで、悪役令嬢のごとく笑っている。
それから、バシャバシャと色んな角度で、ルーニーさんのお弟子さんに写真をとられて、着心地など質問に答えていたら、パーティーに出発する時間になった。
おしゃれ部隊のメイドさんたちと、ルーニーさんにしっかりとお礼を言い、いざ、出発。
公爵家の馬車に乗せてもらって、アイシャとともに王宮へ向かった。
今の状態に慣れないまま、王宮へ到着。
私は、転ばないよう注意して、馬車から降りる。
王宮の入口まで歩くと、あっちから走ってくる人が見えた。
あ、ロイさんだ。
正装して、見た目は、きらびやかな雰囲気のロイさんが、アイシャの前に走りこむ。
そして、息を整え、
「ごめんねー! 今日は、来てくれて、ありが…」
そこまで言って、固まった。
そして、叫んだ。
「…えええ?! リリーちゃん? ほんとに、リリーちゃんなの?!」
目をぱちくりさせるロイさん。
まあね、別人だもんね…。
「うわ、これはやばいわ。ちょっと、リリーちゃん、…好きです!!」
って、ロイさんが、言った瞬間、アイシャに、すごい勢いで睨まれている。
ロイさん、軽すぎるよ…。
アイシャが、
「それで、肝心のラルフは? 今日来るんでしょ?」
と、ロイさんに聞いた。
「2時間前に、ラルフに、リリーちゃんが参加することを知らせた。ほら、早くから言っとくと、来ないようにひきとめたり、邪魔したりするでしょ。
だから、今頃、大慌てで、向かってるんじゃない?」
と、ロイさん。
「でも、私が来るって言っても来なかったら?」
と、私が言う。
「ありえないよ」
「ありえないわね」
と、ロイさんとアイシャの声がかぶった。
すごい、二人とも息ぴったりだね。
と、そこへ、見覚えのある馬車が到着した。
「ほら、来た!」
と、ロイさん。
バンとドアが開いて、すごい勢いで飛び降りたラルフ。
野性味あふれる登場に、皆の目がすいよせられている。
ラルフはあたりを見回しながら、猛スピードで歩いてくる。
そして、こっちに気がついた。
あ、目があった。
その途端、ラルフのエメラルド色の目が、ぐわっと見開いた。
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