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第二章
満たされました!
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今、私、リリアンヌは、胃袋も心もおおいに満たされています!
再び動き出した馬車の中、私の顔がゆるゆるとゆるむ。
「ほんとに、美味しかったよねー」
もう、何度口にしたかわからない言葉が、またもや、口から飛びでた。
「リリーがそんなに喜んでくれたら、ぼくも嬉しいよ」
ジャンさんが、爽やかに私にほほえみかけてきた。
そう、さっき、ジャンさんの予約してくれていたレストランで、ランチを食べた。
そのお料理が、とにかく、ものすごーく、美味しかった!!
「確かに、さすがのお味だったわね。奇をてらったお料理はひとつもないのに、最高の素材を最高にいかしてるもの。すごいわ…」
と、味にうるさいアイシャが珍しく絶賛している。
「それに、あのデザート!! 美味しいのはもちろんだけど、ほんと素敵だった!!」
これまた、何度言ったかわからないセリフを私はまた口にした。
そして、アイシャも私に同意するように、うなずいた。
「そうよね。デザートだけは、思いもかけないデザートで意表をつかれたわ! ジャンもやるわね。あのデザート、ジャンのリクエストでしょ。リリーが喜ぶツボをついてたわ」
「ほんとに、私のツボだった! ツボもツボ! すごいツボだった!」
連呼する私に、ジャンさんが楽しそうに笑いだす。
「だって、リリーと言えば、本でしょ。ぼくとリリーをつないでくれたのも本だし。やっぱり、本がいいなって」
ジャンさんが甘い笑みを浮かべて私を見つめた。
そう、ジャンさんがリクエストしてくれたデザートは、本をかたどったケーキだった。
しかも、最初に私がジャンさんにおすすめして、貸した本、「アイリスの花束」という本のタイトルまで入っているんだもん! 驚きすぎて、なかなか食べられなかった。
「この国にいたら、また、食べられるかなあ」
と、私がつぶやいたとたん、アイシャが身をのりだしてきた。
「そうよ、リリー!! ロジャン国にいれば、また、食べられるわ! 今度は私が前もって予約しておくわ!」
ここで、ずっと、眉間にしわを寄せて黙っていたラルフが口を開いた。
「リリー、食べ物につられるな! そんなに気に入ったのなら、ロジャン国に行かなくても食べられるよう、俺があのレストランをうちの国に連れて行く!」
アイシャがプッと笑った。
「どうやって? ラルフにそんなこと、出来ないでしょ?」
ラルフが鋭い目で、アイシャをにらむ。
「できる。どんな条件をだしてでも、うちの領地にレストランを建て、呼んでくる」
「無理よ」
アイシャが冷たく言い放った。
またもや、二人の間に殺伐とした空気が流れ始めた時、ジャンさんが、爽やかに口をはさんだ。
「ラルフには悪いけど、うちの国へ支店をだす話は、とっくに、ぼくがしてるよ。でもね、あのオーナーシェフは、あの場所に特別な思い入れがあるみたいで、どれだけ資金を提供すると言っても無理だったよ。残念だけど」
そう語るジャンさんの顔は、すでに、経営者の顔だ。
ほんと、ジャンさんは、いろんな顔があるよね。やはり、ヒーローにぴったり!
「さすが、ジャン。仕事が早いわよね。そして、ラルフの夢物語が一瞬にして打ち砕かれたわね! ということで、リリー。やっぱり、ロジャン国に住んだほうがいいわよ」
と、アイシャが満足そうに微笑む。
すると、ラルフが不敵で美しい笑みを浮かべた。
「でも、考えようによっては、近すぎず、デートにちょうどいい距離かもな。日帰りでもいいし、のんびり、一泊旅行でもいい。なあ、リリー、そう思わないか?」
そう言って、私に顔を近づけた。エメラルド色の瞳が妖しく光る。
あの、パーティーの日が急に思い起こされた。顔が一気に熱くなる。
あのおかしな状態のラルフ登場だ! まずいわ、離れよう!
※ 大変、更新が遅くなりまして、申し訳ございません!
再び動き出した馬車の中、私の顔がゆるゆるとゆるむ。
「ほんとに、美味しかったよねー」
もう、何度口にしたかわからない言葉が、またもや、口から飛びでた。
「リリーがそんなに喜んでくれたら、ぼくも嬉しいよ」
ジャンさんが、爽やかに私にほほえみかけてきた。
そう、さっき、ジャンさんの予約してくれていたレストランで、ランチを食べた。
そのお料理が、とにかく、ものすごーく、美味しかった!!
「確かに、さすがのお味だったわね。奇をてらったお料理はひとつもないのに、最高の素材を最高にいかしてるもの。すごいわ…」
と、味にうるさいアイシャが珍しく絶賛している。
「それに、あのデザート!! 美味しいのはもちろんだけど、ほんと素敵だった!!」
これまた、何度言ったかわからないセリフを私はまた口にした。
そして、アイシャも私に同意するように、うなずいた。
「そうよね。デザートだけは、思いもかけないデザートで意表をつかれたわ! ジャンもやるわね。あのデザート、ジャンのリクエストでしょ。リリーが喜ぶツボをついてたわ」
「ほんとに、私のツボだった! ツボもツボ! すごいツボだった!」
連呼する私に、ジャンさんが楽しそうに笑いだす。
「だって、リリーと言えば、本でしょ。ぼくとリリーをつないでくれたのも本だし。やっぱり、本がいいなって」
ジャンさんが甘い笑みを浮かべて私を見つめた。
そう、ジャンさんがリクエストしてくれたデザートは、本をかたどったケーキだった。
しかも、最初に私がジャンさんにおすすめして、貸した本、「アイリスの花束」という本のタイトルまで入っているんだもん! 驚きすぎて、なかなか食べられなかった。
「この国にいたら、また、食べられるかなあ」
と、私がつぶやいたとたん、アイシャが身をのりだしてきた。
「そうよ、リリー!! ロジャン国にいれば、また、食べられるわ! 今度は私が前もって予約しておくわ!」
ここで、ずっと、眉間にしわを寄せて黙っていたラルフが口を開いた。
「リリー、食べ物につられるな! そんなに気に入ったのなら、ロジャン国に行かなくても食べられるよう、俺があのレストランをうちの国に連れて行く!」
アイシャがプッと笑った。
「どうやって? ラルフにそんなこと、出来ないでしょ?」
ラルフが鋭い目で、アイシャをにらむ。
「できる。どんな条件をだしてでも、うちの領地にレストランを建て、呼んでくる」
「無理よ」
アイシャが冷たく言い放った。
またもや、二人の間に殺伐とした空気が流れ始めた時、ジャンさんが、爽やかに口をはさんだ。
「ラルフには悪いけど、うちの国へ支店をだす話は、とっくに、ぼくがしてるよ。でもね、あのオーナーシェフは、あの場所に特別な思い入れがあるみたいで、どれだけ資金を提供すると言っても無理だったよ。残念だけど」
そう語るジャンさんの顔は、すでに、経営者の顔だ。
ほんと、ジャンさんは、いろんな顔があるよね。やはり、ヒーローにぴったり!
「さすが、ジャン。仕事が早いわよね。そして、ラルフの夢物語が一瞬にして打ち砕かれたわね! ということで、リリー。やっぱり、ロジャン国に住んだほうがいいわよ」
と、アイシャが満足そうに微笑む。
すると、ラルフが不敵で美しい笑みを浮かべた。
「でも、考えようによっては、近すぎず、デートにちょうどいい距離かもな。日帰りでもいいし、のんびり、一泊旅行でもいい。なあ、リリー、そう思わないか?」
そう言って、私に顔を近づけた。エメラルド色の瞳が妖しく光る。
あの、パーティーの日が急に思い起こされた。顔が一気に熱くなる。
あのおかしな状態のラルフ登場だ! まずいわ、離れよう!
※ 大変、更新が遅くなりまして、申し訳ございません!
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